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東京農業大学

世界で初めて卵巣由来の幹細胞分離に成功(2007/7/17)
 理化学研究所は、京都大学、東京農業大学、および東京大学と協力して、マウスの卵巣内で性ホルモンをつくっている「きょう膜細胞」の幹細胞を世界で初めて分離し、体外でふやすことに成功した。
 生き物にとって“生殖”は、子孫を残し、種を維持させるためにとても大切な営みのひとつである。しかし、生殖を担う精子と卵子がどのようにして形作られていくかに関しては、不明な点が多く残されている。精子を作り出す精巣では、精子幹細胞をはじめ、いくつかの幹細胞が分離・培養されている。しかしながら卵子を作り出す卵巣からは、幹細胞が分離できなかったために、卵子の発生に関する研究が難しいと考えられてきた。
 研究グループは、卵巣由来の幹細胞の分離を進めている過程で、世界で初めて、きょう膜幹細胞の分離・培養に成功した。卵子は、卵巣中の卵胞につつまれて少しずつ発育、成熟するが、きょう膜細胞は、この卵胞内で性ホルモンを作って卵子の発育に重要な役割を果たしている。このきょう膜幹細胞の分離技術を確立するとともに、体外で性ホルモンを作ることに成功し、卵巣にきょう膜幹細胞を移植して卵胞構造を形成させることにも成功した。きょう膜幹細胞を自在に取り扱うことが可能になれば、長年ナゾであったきょう膜細胞の成り立ちや卵胞に包まれた卵子の発育を詳細に調べることが出来る。卵巣由来の幹細胞の分離・培養の成功は、実験動物を使わずに卵子を作ったり、女性の卵巣疾患の治療などに役立てたりすることも可能になることが期待できる。