yakkei編集部のコメント

2014/11/05


小野薬品工業の免疫治療薬「抗PD―1抗体」・オプジーボ(一般名ニボルマブ)

 9月2日に発売された小野薬品の「オプジーボ」ですが、2014年11月4日の日経新聞に記事で紹介されていました。マスコミが注目する存在になったということでしょうか。
 「オプジーボ」は副作用が少なく、がんの増殖を止める効果が確認されています。最も効果を得た患者さんのケースではがん細胞を消滅させたといい、革命的な新薬と評価されているのです。
 「PD―1」という分子は、京都大学医学研究科の研究室が発見(1992年)。その機序が分かったのは1999年といいます。小野薬品が共同研究に参画し、以来15年目にしてつかんだ画期的な新薬です。
 日経新聞記事のは以下のURLを確認してください。
 キーワード/15年間諦めなかった小野薬品 がん消滅、新免疫薬
 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO78790300T21C14A0X11000/?df=2

 小野薬品といえば、新薬の売上高を示す「販促会社レベル(IMS)」の売上高は1500億円~1650億円規模。国内製薬企業の中では20位にある会社です。
 すでに小野薬品は、悪性黒色腫(メラノーマ)の治療薬として2014年9月2日「オプジーボ®点滴静注 20mg、100mg」を新発売。さらに他のがんに対する適用拡大も計画しているようですから、業績を大きく伸ばす製薬会社になるでしょう。新薬不足に悩む業界にあって明るい話題ですね。

https://www.opdivo.jp/contents/

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