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ロシュ社

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ロシュ社は、欧州において転移性乳がんに対する一次治療として AvastinとXelodaの併用療法についてCHMPから肯定的見解を受領(2011/4/19)
Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」、「扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」、販売名は「アバスチン®点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・国内では胃がん、乳がん術後補助療法、グリオブラストーマを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、グリオブラストーマ(再発例)を対象とした臨床試験を実施中です。
・乳がんに対する効能追加の承認申請を、2009年10月に厚生労働省に行っています。
・転移性乳がんに関する開発要請(2010年5月21日)を受けております。
・卵巣がんに対する開発要請(2010年12月13日)を受け、公知申請への該当性に係る企業見解を提出しています。

ロシュ社は本日、欧州医薬品委員会(CHMP)が欧州における転移性乳がんに対するAvastin(bevacizumab)の適応拡大について肯定的見解を示したことを発表しました。今回の申請では、taxaneやanthracyclineを含む他の化学療法の使用が適切でない転移性乳がんの女性に対する一次治療として、AvastinとXeloda(capecitabine)の併用療法を行うことを提案していました。欧州では、転移性乳がんに対するAvastinとpaclitaxelの併用療法は既に承認されています。

この適応拡大の申請は、Avastinとcapecitabineを併用した場合、capecitabine単独投与と比べ無増悪生存期間(PFS)の統計学的に有意な延長が認められたRIBBON 1試験の結果に基づいています。



転移性乳がんに対するAvastinの現在の欧州における承認内容は、paclitaxelとの併用となっています。しかし、taxaneベースの化学療法は全ての患者さんに適合するものではありません。RIBBON 1試験は、Avastinとcapecitabineの併用療法がこれらの女性患者さんの一次治療として新たな選択肢となることを示しました。欧州委員会からの最終的な承認は、本年後半を予定しています。

最高医学責任者兼グローバル開発責任者のHal Barron博士は、「我々は、転移性乳がんにおいて臨床的に重要なAvastinとcapecitabineの併用療法を提供可能とし、医療従事者と患者さんが適切な治療方法を選択することを可能としたCHMPの決定を歓迎します」と述べるとともに、「Avastinは、欧州においてHER2陰性の転移性乳がんの治療として承認された唯一の血管新生阻害剤であり、CHMPの肯定的見解の基となっているRIBBON 1試験におけるcapecitabineのデータは、この疾患の治療方法としてAvastinを使用することの臨床的なエビデンスに更に加わるものです」と語っています。

Avastinとcapecitabineの併用療法を検討したRIBBON 1試験の結果は以下のとおりです。
・Capecitabineの単独療法を受けた女性に対しAvastinとcapecitabineを併用した場合、疾患が進行せずに生存する可能性は45%増加しました(ハザード比0.69;p=0.0002)。
・PFS中央値は、capecitabineの単独療法を受けた女性で5.7カ月であったのに対し、Avastinとcapecitabineを併用した場合は8.6カ月でした。
・腫瘍の縮小は、capecitabineを単独療法を受けた女性の23.6%に認められたのに対し、Avastinとcapecitabineを併用した場合は35.4%で認められました(p=0.0097)。

RIBBON 1試験は、転移性乳がんにおいて示されているAvastinのこれまでの臨床的有用性を更に確立するものです。主要な臨床試験であるE2100試験(Avastinとpaclitaxel)は、現在の欧州において承認されている転移性乳がんの女性に対するAvastinとpaclitaxelの併用療法の根拠となった試験です。

Avastinについて:5年以上にわたりがん治療を変革
2004年、進行性結腸・直腸がんを効能・効果として世界に先駆けて米国で承認されたAvastinは、進行がんの患者さんの治療に広く臨床で用いられる初めての血管新生阻害剤となりました。
今日でも、Avastinはいくつかのがん腫で証明された生存期間(全生存期間および/または無増悪生存期間)の延長を通じ、引き続きがん治療に変革をもたらしています。Avastinは、米国および欧州で進行性結腸・直腸がん、乳がん、非小細胞肺がん、腎がんの治療に承認され、さらに米国および他31カ国以上でグリオブラストーマ(脳腫瘍の一つ)の患者さんの治療にも承認されています。Avastinは、毎年合計250万人余りが死亡するこれらの多くの進行がんの治療に臨床で用いることができる唯一の血管新生阻害剤です。

Avastinは、血管新生阻害剤を今日のがん治療の基本的な柱に位置付けさせ、これまでに75万人以上の患者さんがAvastinによる治療を受けてきました。現在、500を上回る臨床試験による広範な臨床プログラムにより、50以上のがん腫(大腸がん、乳がん、非小細胞肺がん、脳腫瘍、胃がん、卵巣がんなど)ならびに様々なステージ(進行期または早期がん)で、Avastinの有用性を検討しています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20110419140001.html

ロシュ社はHER2陽性の転移性乳がんにおけるtrastuzumab emtansine(T-DM1)の良好な第Ⅱ相臨床試験の結果を発表(2011/4/19)
ロシュ社は本日、HER2陽性の転移性乳がんの患者さんを対象としたtrastuzumab emtansine(T-DM1)で最初の無作為化臨床試験のトップライン結果を発表しました。TDM4450gとして知られる第Ⅱ相臨床試験では、過去に治療歴のない患者さんにおいてT-DM1の単独療法とHerceptin(trastuzumab)と化学療法(docetaxel)の併用療法を比較検討しました。その結果、T-DM1による治療を受けた患者さんでは病勢進行の抑制(PFS)の有意な延長が認められ、化学療法に特有な副作用の発現は低いものでした。

最高医学責任者兼国際開発責任者のHal Barron博士は、「これらの勇気付けられるデータは、我々が進めているHER2陽性の転移性乳がんの一次治療におけるT-DM1の開発プログラムを支持するものです」と述べるとともに、「T-DM1は、その有効性と良好な安全性プロファイルから、HER2陽性の乳がん患者さんの治療成績の向上を可能とする新たな治療方法です」と語っています。

TDM4450g試験のデータは、今後開催される医学会で発表される予定です。

本試験の早期解析結果は2010年の第35回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)1)において発表され、4カ月以上のフォローアップが実施された患者さんにおいて、良好な腫瘍縮小効果(全奏効率:ORR)が認められたことが報告されました。加えて、本試験において既存の化学療法に関連する特徴的な副作用の発現が、T-DM1による治療では統計学的に有意に少ないことも示されました。
乳がんについて
乳がんは、世界中の女性に最も頻発するがんです。毎年世界中で約140万人が新たに乳がんと診断されており、年間45万人以上が乳がんで死亡しています2)。
HER2陽性乳がんは、腫瘍細胞表面上のHER2受容体の発現量が増加しています。これは「HER2陽性」として知られており、乳がん女性の約15~25%がHER2陽性と報告されています。

TDM4450g試験について
TDM4450g試験は、非盲検にて2群比較を行う無作為化多施設国際共同第Ⅱ相臨床試験であり、HER2陽性の転移性乳がんの一次治療として137名の患者さんが登録され実施されました。約64施設から登録された患者さんは、T-DM1単独療法またはHerceptinと化学療法(docetaxel)の併用療法に無作為割付けされました。試験の主要評価項目はPFSと安全性でした。副次的評価項目には奏効率、奏効期間および臨床的有効率が含まれています。

Trastuzumab emtansine(T-DM1)について
薬剤結合抗体(ADC)であるTrastuzumab emtansine(T-DM1の一般名/国際一般名称)に関しては、HER2陽性の進行性乳がんに対する研究が続けられています。分子標的治療としての性質によりADCは非常に強力であり、単独の使用では忍容不能である細胞傷害性薬剤の投与を可能にします。安定したリンカーの使用によりADCはがん細胞外ではそのままの状態であり、腫瘍細胞内に取り込まれるまで細胞傷害性薬剤は不活性な状態となっていることから、正常細胞の化学療法剤への暴露が最小限に抑えられます。ヒト化モノクローナル抗体であるtrastuzumabは、HER2陽性の腫瘍細胞に結合し、身体の免疫系にがん細胞を攻撃するよう指示を出すとともに、がんの増殖と生存に寄与している制御不能なシグナルを遮断すると考えられています。結合後、T-DM1は腫瘍細胞内に取り込まれ、DM1を含む薬剤結合抗体の代謝物は細胞を特異的に破壊します。

ロシュ・グループのメンバーであるジェネンテック社は、ImmunoGen, Inc.との契約の下、T-DM1の技術をライセンスしています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20110419140000.html

ACTEMRA(tocilizumab)の効能追加を米国FDAが承認(2011/1/6)
関節リウマチに伴う関節の構造的損傷の防止と遅延、身体機能の改善およびMajor Clinical Response(ACR70が少なくとも6カ月継続)がACTEMRAの効能に追加される

ACTEMRAについて
日本では「全身型若年性特発性関節炎」の効能・効果の承認を2008年4月に取得しています。また、既存治療で効果不十分な「関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」「多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎」および「キャッスルマン病」の効能・効果も承認されており、販売名は「アクテムラ®点滴静注用80mg、同200mg、同400mg」です。

ロシュ社は本日、中等度から重度の疾患活動性を有する成人関節リウマチ(RA)患者さんに対する、ACTEMRA(tocilizumab、EU販売名:RoACTEMRA)とmethotrexate(MTX)との併用による関節の構造的損傷の防止と遅延、身体機能の改善およびMajor Clinical Response(ACR70が少なくとも6カ月継続)の効能追加を米国食品医薬品局(FDA)が承認したことを発表しました。今回の効能追加は米国における最初の承認取得から1年後の承認となり、これによりACTEMRAのRA治療における有効性を支持するものです。

RAは、激しい痛み、不可逆的な関節破壊、全身の合併症を伴う慢性かつ進行性の関節および関節周囲組織の炎症性疾患です。関節破壊は疾患の早期に始まることが多く、不可逆的な障害に至る恐れがあります。したがって、患者さんの関節の構造的損傷を防止することは、RA治療の効果を測る上で重要な指標です。

今回の米国における新たな適応追加は、第Ⅲ相臨床試験であるLITHE試験の良好なデータに基づいています。LITHE試験では、ACTEMRA(4mg/kgまたは8mg/kg)とMTXの併用投与を受けた患者さんでは、対照群の患者さんと比較して、1年目の関節破壊の進行を統計的に有意に抑制しているという結果が得られました。臨床効果は、時間の経過に伴う骨びらんの進行および関節裂隙の狭小化をX線所見によって判定しました。

中略

ACTEMRAは、2010年1月8日に、1剤以上の腫瘍壊死因子(TNF)阻害剤で十分な効果が得られなかった中等度から重度の疾患活動性を有する成人RA患者さんの治療を目的とした初の抗インターロイキン-6(IL-6)レセプターモノクローナル抗体としてFDAから承認されました。ACTEMRAは、単剤あるいはMTXまたは他の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDS)と併用して使用することが可能です。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20110106110000.html

ロシュ社は欧州および米国におけるAvastinの 進行性乳がんに対する審査を受けて最新情報を提供(2010/12/17)
- 欧州では、Avastinとpaclitaxelとの併用は有用性の高い治療法として承認
- 米国では、ジェネンテック社は転移性乳がんの治療法としてAvastinが継続して使用できるようヒアリングを要望する予定

Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」、「扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」、販売名は「アバスチン®点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・国内では結腸がん術後補助療法、胃がん、乳がん術後補助療法、グリオブラストーマを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、グリオブラストーマ(再発例)を対象とした臨床試験を実施中です。
・乳がんに対する効能追加の承認申請を、2009年10月に厚生労働省に行っています。

ロシュ社は、欧州医薬品庁(EMA)および米国食品医薬品局(FDA)によるAvastin(bevacizumab)の転移性乳がんに対する審査を受けて、各規制当局から以下の見解が出されたことを発表しました。



EMA/欧州医薬品委員会(CHMP)の最新情報
- EMAは、Avastinとpaclitaxelの併用は転移性乳がんの女性の無増悪生存期間を明らかに延長可能と確認しました。
- EMAは、「この併用療法の有用性はリスクを上回り、転移性乳がんに苦しむ患者さんにおいて価値のある治療法である」と発表しました。
- Paclitaxelは、欧州で最も多く使用されている化学療法剤であり、転移性乳がんの一次治療においてAvastinと最も多く併用されています。

- EMAの機関の一つであるCHMPは、Avastinとdocetaxelの併用は有用性が明確でないことから添付文書からの削除を推奨するとともに、capecitabineとの併用についての用法追加を推奨しませんでした。
- この見解に関する欧州委員会の決定は、近く発表される見込みです。
- CHMPの見解は、欧州において承認されている進行性大腸がん、腎がん、肺がんにおけるAvastinの使用には影響を及ぼしません。
www.emea.europa.eu/

FDAの最新情報
- FDAはGenentechに対し、HER2陰性の転移性乳がんの一次治療としてのAvastinとpaclitaxelの併用について販売承認の取り下げを勧告し、Notice of Opportunity for a Hearing(NOOH)を発出しました。NOOHは、FDAが適応症の取り下げの提案に関して、企業にヒアリングの機会を与えるために使う方法です。
- Genentechはヒアリングを要望する予定です。仮にFDAがヒアリングを承諾したとして、それが実施される日程は設定されていません。
- 今回のプロセスの結論が出るまでは、HER2陰性の転移性乳がんの一次治療としてAvastinとpaclitaxelの併用についてのFDAの承認は継続されます。
- FDAは更に転移性乳がんにおける一次治療としてのAvastinと他の化学療法剤の併用についてAVADO試験とRIBBON1試験に基づく申請についてのComplete Response Letterと、転移性乳がんにおける二次治療としてのAvastinと他の化学療法剤の併用についてRIBBON2試験に基づく申請についてのComplete Response Letterを発出しました。
- FDAの決定は、米国における承認された他のがん腫でのAvastinの使用に影響を及ぼすものではありません。
www.fda.gov/
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20101217150000.html

統合失調症に対するファーストインクラスの治験薬の 第Ⅱ相臨床試験で陰性症状の改善が認められた(2010/12/6)
グリシン再取り込み阻害剤RG1678が、新規作用機序を有する化合物として初めて統合失調症の陰性症状に対する意味のある改善をもたらす

RG1678について
統合失調症を対象とした第Ⅱ相国際共同治験に日本から中外製薬も参加しました。

本日、ロシュ社は統合失調症の治療薬として開発中のファーストインクラスのグリシン再取り込み阻害剤(GRI:Glycine Reuptake Inhibitor)RG16781)について、第Ⅱ相臨床試験における8週間投与の結果を発表しました。本試験において、統合失調症の陰性症状はRG1678によって臨床的に意味のある改善を示し、併せて、患者さんの個人的及び社会的機能も改善しました。本試験では、顕著な陰性症状を有する統合失調症の患者さんを対象として、RG1678を第2世代の抗精神病薬と併用投与した際の症状の改善を評価しました。


統合失調症は世界で約2,400万人が罹患しているといわれ、通常15歳から35歳の若い成人に好発します。統合失調症の患者さんはしばしば社会的活動に対する意欲や興味をなくし、社会的に孤立し、日常生活における喜びを感じる能力が低下します。これらは統合失調症の陰性症状とよばれています。現在承認されている治療薬では幻覚や妄想を含む陽性症状を主に改善し、持続するコントロール不良な陰性症状を有する患者さんでは、多くの場合十分な治療効果が得られていません。

ロシュ社のグローバル開発担当兼最高医学責任者Hal Barron博士は、「この新規化合物は、統合失調症の陰性症状を改善し、患者さんがより効果的に日常生活における活動を行えるようになる可能性をもつ、はじめての候補薬です」と述べるとともに、「統合失調症を治療する上での最終目標は、患者さんを可能な限り通常の生活が送れる状態に戻すことです。規制当局と協議を実施した上で、現在、RG1678の有効性を確認するための臨床第Ⅲ相試験が進められています」と語っています。


グリシン再取り込み阻害剤RG1678は、精神疾患の治療において重要なグルタミン酸系の神経伝達経路を標的とし、シナプス間隙のグリシン濃度を増加させることによりこの神経伝達を正常化する方向に作用します。このような脳内でのRG1678特有の作用機序により、統合失調症以外の精神疾患でも有用な治療薬として応用できる可能性があります。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20101206150000.html

ロシュ社はAvastinの結腸がん術後補助療法に関する最新情報を提供(2010/9/21)
二番目の第Ⅲ相臨床試験で主要評価項目を達成せず

Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」、「扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」、販売名は「アバスチン®点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・国内では結腸がん術後補助療法、胃がん、乳がん術後補助療法、グリオブラストーマを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、グリオブラストーマ(再発例)を対象とした臨床試験を実施中です。

本日、ロシュ社は早期結腸癌の術後補助療法(手術直後)としてAvastinと化学療法を併用した二番目の第Ⅲ相臨床試験のトップライン結果を発表しました。試験では、Avastinと化学療法を併用した場合と化学療法単独の場合の有効性と安全性を検討しました。AVANTとして知られるこの試験では、主要評価項目としてⅢ期の結腸がんにおける無病生存期間の延長を設定していましたが、その達成は認められませんでした。副作用は、承認されたがん腫でこれまでに行われた主要な臨床試験の結果と一致していました。これらの結果が、進行性(転移性)がんなど、既に承認されたAvastinの適応に影響を及ぼすことはありません。

早期結腸癌でAvastinを評価した、以前に報告されたNSABP C-08試験の結果と一致して、AVANT試験は、標準的な化学療法とAvastinの1年間の投与は、早期結腸癌の再発リスクの抑制には有効でないことを示しています。NSABP C-08試験と異なり、AVANT試験の現時点での大まかな有効性解析からは、化学療法単独群(コントロール群)で効果が上回る傾向が示唆されました。ロシュ社は、進行中のAvastinの術後補助療法試験の今後の方向性を明確にするために、これら二つの試験データを現在評価しています。

「我々は、転移性結腸・直腸がんで見られたAvastinの明確な生存ベネフィットが、早期がんでも認められることを当初期待していましたが、結腸がん患者さんにおけるAvastinの効果は転移性と早期がんで異なることが明らかになってきています」と、ロシュ社国際製品開発担当兼最高医学責任者のHal Barron博士は述べています。

AVANT試験のデータは、2011年に開催される医学会で発表する予定です。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100921110000.html

ロシュ社がT-DM1のFDA申請に関する最新情報を提供(2010/9/1)
ロシュ社は、2012年半ばに世界で申請を行う予定

T-DM1について
・国内では、乳がんを対象とした第Ⅰ相臨床試験を実施中です。

ロシュ社は本日、米国食品医薬品局(FDA)が、同社のtrastuzumab-DM1(T-DM1)について生物製剤承認申請(BLA)に対する迅速承認を拒絶したことを発表しました。予定どおり、ロシュ社は実施中の第Ⅲ相臨床試験であるEMILIA試験を継続します。ロシュ社は引き続きFDAと協議し、2012年半ばにT-DM1の世界での申請を予定しています。

2010年7月に提出されたBLAでは、単群で実施された第Ⅱ相臨床試験の結果に基づきT-DM1に対する迅速承認申請を行いました。この試験では、HER2を標的とする2種類の薬剤を含め、過去に平均7種類の薬物治療を受けたHER2陽性の進行性乳がん女性の1/3において、T-DM1が腫瘍を縮小することが示されました。

迅速承認が検討される際には、薬剤の安全性・有効性の早期データが臨床ベネフィットをある程度予測し得るような、治療満足度の低い患者さん群(治療選択肢が限られた、重篤度の高い疾患)が明確に存在することがFDAにより認識される必要があります。2010年3月に行われたFDAとの申請前会議の後、ロシュ社は迅速承認を求めたBLAを提出することが適切であると結論付けました。BLAの審査において、HER2の状態に関係なく転移性乳がんについて承認されたすべての治療選択肢が試験対象の患者さん群で使い尽くされてはいないという理由で、FDAはT-DM1の臨床試験が迅速承認の基準を満たしていないと結論付けました。

「私たちは、HER2を標的とする新しい治療選択肢としてT-DM1の可能性を固く信じており、引き続き継続中の臨床開発には全力で取り組みます」と、ロシュ社グローバル開発担当兼最高医学責任者であるHal Barron博士は述べています。


ロシュ社は2012年半ばに、プロトコールを一部修正した第Ⅲ相無作為化臨床試験であるEMILIA試験のデータを提出し、世界での申請をサポートする予定です。EMILIA試験では、一次治療後に病勢が悪化したHER2陽性の進行性乳がん患者さんにおいて、T-DM1単独とlapatinibとcapecitabineとの併用を比較しています。

T-DM1について
T-DM1は武装抗体(armed antibody)としても知られる薬剤結合抗体(ADC)であり、HER2陽性の進行性乳がんに対する研究が続けられています。T-DM1は、安定したリンカーを用いてtrastuzumabと化学療法剤DM1を結合させていますが、このリンカーは、T-DM1が特定のがん細胞に到達するまでT-DM1を一つに保つよう設計されています。この抗体(trastuzumab)はHER2陽性のがん細胞に結合し、身体の免疫系にがん細胞を攻撃するよう指示を出すとともに、がんを増殖させる制御不能なシグナルを遮断すると考えられています。T-DM1は一旦がん細胞内に吸収されると、DM1を放出することによってがん細胞を破壊するように設計されています。ジェネンテック社は、ImmunoGen, Inc.との契約の下、T-DM1の技術をライセンスしています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100901160000.html

ロシュ社はAvastinに関するFDA諮問委員会の最新情報を提供(2010/7/22)
Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」、「扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」、販売名は「アバスチン®点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・国内では結腸がん術後補助療法、胃がん、乳がん術後補助療法、グリオブラストーマを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、グリオブラストーマ(再発例)を対象とした臨床試験を実施中です。

ロシュ・グループのジェネンテック社は本日、米国食品医薬品局(FDA)の抗がん剤諮問委員会(ODAC)において、未治療(一次治療)のHER2陰性の進行性乳がんに対するAvastin(bevacizumab)とpaclitaxelの併用について、Avastinの米国添付文書からの削除につき、投票の結果が賛成12、反対1であったと発表しました。現時点では、委員会の投票結果が米国のHER2陰性の進行性乳がん患者さんへのAvastinの使用に影響を及ぼすことはありません。FDAは、2010年9月17日までに、米国における進行性乳がんに対する一次治療としてのAvastinといくつかの特定の化学療法の併用について決定を下す予定です。

「委員会の勧告には大変失望しています。Avastinは今後もこの難病に苦しむ女性の選択肢であるべきと確信しています。ジェネンテック社は、3本の第Ⅲ相臨床試験に参加した女性2,400名以上のデータについて、FDAと引き続き協議する予定です。この勧告が他のがん腫に対するAvastinの承認済みの適応に影響することはありません」と、血液/腫瘍領域の臨床開発グローバルヘッド兼シニアバイスプレジデントのSandra Horning博士は述べています。

また、勧告が米国以外の国における進行性乳がんに対するAvastinの使用に影響することもありません。

現在、Avastinは米国において、HER2陰性の進行性乳がんの一次治療として、paclitaxelとの併用において承認されています。この承認は、第Ⅲ相臨床試験であるE2100試験の結果に基づいており、がんやその他の生命を脅かすような重篤な疾患のための医薬品の暫定承認を可能にする、FDAの迅速承認プログラムで認可されました。進行性乳がんに対するAvastinの効果は無増悪生存期間(PFS)の改善を根拠としています。Avastinは、転移がんに対してanthracycline系およびtaxane系薬剤の投与後に進行した乳がん患者さんには承認されていません。現時点では、AvastinがHER2陰性の進行性乳がんの疾患関連症状や生存期間を改善することを示すデータはありません。

欧州では、Avastinは、第Ⅲ相臨床試験であるE2100試験とAVADO試験の結果をもとに、paclitaxelまたはdocetaxelとの併用により、転移性乳がん患者さんの一次治療として承認されています。現在、RIBBON 1試験に基づく適応拡大の申請が欧州の規制当局による審査を受けています。

2009年11月、ジェネンテック社は、迅速承認から完全承認に切り替える取り組みの一環として、AVADO試験とRIBBON 1試験の結果に基づいて、FDAに対して生物製剤承認申請書(sBLA)を2件提出しました。

ODACでは、3本の試験(E2100試験、AVADO試験およびRIBBON 1試験)すべてのデータを検討しました。これらの試験は、Avastinと一般的に使用される化学療法(taxane系薬剤、anthracycline系薬剤またはcapecitabine)の併用が、化学療法単独と比較して女性(患者さん)のPFSを延長させたことを明らかにしました。また、有害事象はAvastinに関する過去の報告と総じて一致し、新たな安全性シグナルは認められませんでした。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100722160000.html

前治療歴のあるHER2陽性の進行性乳がん患者さんに対する trastuzumab-DM1の適応申請をロシュ社がFDAに提出(2010/7/14)
T-DM1は、ロシュ社のパイプラインにおいてFDAに申請される初の薬剤結合抗体(ADC)です。
T-DM1について
・国内では、乳がんを対象とした第Ⅰ相臨床試験を実施中です。

2010年7月7日 バーゼル発

ロシュ社は本日、複数のHER2標的薬と化学療法による治療を過去に受けたHER2陽性の進行性乳がん患者さんに対するtrastuzumab-DM1(T-DM1)の生物製剤承認申請(BLA)を米国食品医薬品局(FDA)に提出したことを発表しました。今回の申請は、HER2陽性の進行性乳がんに対して過去に平均7種類の薬物治療を受けた女性の1/3においてT-DM1が腫瘍を縮小することを示した第Ⅱ相臨床試験の結果に基づいています。

グローバル開発担当兼最高医学責任者であるHal Barron博士は「HER2陽性の乳がん治療が飛躍的進歩を遂げる一方で、数多くの治療を行った後に依然として乳がんが再発する可能性があり、極めて限られた治療選択肢しかない患者さんがいます。試験結果から、T-DM1がこのような患者さんの腫瘍を縮小することが明らかになりました。私たちは、このようなタイプの乳がん患者さんに有望な新薬を提供できる期待をもってFDAに申請を行ったことに興奮しています」と語っています。

T-DM1は武装抗体としても知られる薬剤結合抗体(ADC)であり、HER2陽性の進行性乳がんに対する研究が続けられています。T-DM1は、安定したリンカーを用いてtrastuzumabと化学療法剤DM1を結合させますが、このリンカーは、T-DM1が特定のがん細胞に到達するまでT-DM1を一つに保つよう設計されています。この抗体(trastuzumab)はHER2陽性のがん細胞に結合し、身体の免疫系にがん細胞を攻撃するよう指示を出すとともに、がんを増殖させる制御不能なシグナルを遮断すると考えられています。T-DM1は一旦がん細胞内に吸収されると、DM1を放出することによってがん細胞を破壊するように設計されています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100714150000.html

RoACTEMRA:全身型若年性特発性関節炎の小児に朗報 TENDER試験初のデータ発表で、承認された治療薬のないこの重篤な小児の疾患に RoACTEMRAが強い有効性を示す(2010/6/18)
RoACTEMRAについて

日本では「全身型若年性特発性関節炎」の効能・効果の承認を2008年4月に取得しています。また、既存治療で効果不十分な「関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」「多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎」および「キャッスルマン病」の効能・効果も承認されており、販売名は「アクテムラ®点滴静注用80mg、同200mg、同400mg」です。

欧州リウマチ学会(EULAR)で本日発表された新しいデータは、RoACTEMRA(欧州外ではACTEMRA)が現在承認された治療薬のない小児期の重篤な関節炎である全身型若年性特発性関節炎(sJIA)の兆候と症状の改善に有効であることを示しました。また、RoACTEMRAはsJIAの小児においても忍容性に優れ、成人と同様の安全性プロファイルを示しました。

第Ⅲ相TENDER試験のデータ1)は、sJIAの兆候と症状および代表的な症状である発熱の消失に関し30%の改善(JIA ACR30*)が得られる患者の割合が、プラセボを投与された患者さんでは24%であるのに対し、RoACTEMRAによる3カ月の治療を受けた患者さんでは85%に向上することを示しました。さらに、70%がJIA ACR70を達成し、37%がACR90を達成したことが示されました。JIA ACR反応の有意な改善に加えて、3カ月後に約3分の2で皮疹が消失しました。

「sJIAの衰弱性で致命的な影響に苦しむ子供たちには新しい治療が是非とも必要であり、これらのデータは大きな躍進を表しています」とロシュ社のグローバル開発責任者兼最高医学責任者のHal Barron博士は述べるとともに、「RoACTEMRAの高い有効性はこの治療分野における大きな進歩を示すものです。こうした子供たちの人生に重大な影響を与えることは確実です」と語っています。

sJIAは弛張熱、皮疹、貧血、肝臓および/または脾臓の拡大ならびに心臓および/または肺の粘膜の炎症を伴う慢性関節炎です2)。sJIAの発症年齢のピークは18ヵ月から2歳3, 4)ですが、成人するまで病気が持続することがあります。病気の経過は多様で、最も重篤な場合は患者の最大3分の2に慢性的かつ持続的な関節炎があり、その約半分が重大な身体障害を生じます5, 6)。小児の関節炎のサブタイプにおいて最も予後が悪く、長期にわたり、関節炎の子供たちの死亡全体の約3分の2に上り、総死亡率は2~4%と考えられます7)。sJIAについて承認されている治療法はなく、現在は全身症状を制御するための高用量のステロイド投与が行われています。ただし、こうした治療法で長期的な予後が改善することはなく、その使用には重篤な副作用が伴います。

TENDER試験の結果は、ステロイドや免疫抑制剤の全身投与に忍容性がない、あるいは効果不十分な小児において、RoACTEMRAの忍容性と有効性を示したこれまでの日本の臨床試験8, 9)を反映しています。安全性に関する重要なシグナルは新たに観察されておらず、安全性プロファイルはあらかじめ予想した通り成人のRA試験と類似していました。

RoACTEMRAは、慢性滑液炎症、関節軟骨の損傷、発熱、貧血、成長不良および骨粗鬆症など、sJIAの主な特徴に寄与する因子であるインターロイキン-6(IL-6)の活性を抑制します10)。IL-6を治療のターゲットとしたアプローチについて、Hal Barron博士は「こうした症状の治療におけるRoACTEMRAの有効性は、関節の炎症と慢性炎症性疾患の有害な全身症状に関与しているIL-6の重要な役割を示しています」と語っています。

RoACTEMRAはすでにEU、米国などの国でIL-6濃度の上昇と疲労、貧血および発熱などの全身症状も伴う成人RA治療薬として承認されています。RAの研究により、RoACTEMRAの優れた有効性と安全性が確認され、すべての患者さんのタイプで一貫して寛解率が高く11)、構造的な関節破壊の抑制が認められました12)。また、成人のRAにおいて、6カ月目のACR20、ACR50およびACR70がメトトレキサートによる単剤療法より優れていることが確認されました13)。

*JIA ACR30は六つのコア要素のうち三つが(ベースライン評価から)≥ 30%改善し、残りの要素のうち> 30%悪化したものが一つ以下である状態と定義されます。コア要素には医師による疾患活動の全体評価VAS;親/患者による満足度全般の全体評価VAS;活動性関節炎のある関節の数;可動域に制限のある関節の数;赤血球沈降速度(ESR);機能性‐小児期健康調査票(CHAQ)が含まれます。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100618140000.html

RoACTEMRA、欧州で適応追加の承認を取得  関節リウマチにともなう関節破壊の進行抑制と身体機能の改善の適応をRoACTEMRAが取得(2010/6/9)
RoACTEMRAについて
日本での効能・効果は、既存治療で効果不十分な「関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」「多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎」「全身型若年性特発性関節炎」および「キャッスルマン病」、販売名は「アクテムラ®点滴静注用80mg、同200mg、同400mg」です。

ロシュ社は本日、関節リウマチ(RA)の患者さんの関節破壊の進行抑制および身体機能の改善について、メトトレキサート(MTX)との併用によるRoACTEMRAの適応追加を欧州委員会(EC:European Commission)が承認したことを発表しました。この適応拡大は、欧州における最初の承認取得からわずか1年余りで承認され、RoACTEMRAのRAにおける有用性を示したものとなります。

RAにおける関節破壊は疾患の早期に始まることが多く、また不可逆的な障害に至る恐れがあります。このため、患者さんの関節の構造的損傷の抑制は、RA治療の有効性を高めるために重要となります。患者さんにとっては、関節の構造的損傷の抑制により、この疾患による身体機能の悪化を防ぎながら日々の活動ができるようになります。

今回のECの承認は、第Ⅲ相臨床試験であるLITHE注1試験の2年データの良好な結果に基づいています。この試験では、RoACTEMRAとMTXの併用投与を受けた患者さんでは、MTX単剤投与を受けた患者さんと比較して、2年目の関節破壊の進行を統計学的に有意に抑制しているという結果が得られました。臨床効果は、骨びらんの進行および関節裂隙の狭小化をX線所見によって判定しました。本試験では、RoACTEMRA 8mg/kgとMTXの併用投与を受けたRA患者さんの関節破壊は、104週目時点でコントロール群と比較して81%抑制されていたという結果が得られています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100609150000.html

ロシュ社とバイオジェン・アイデック社、関節リウマチ患者さんに おける ocrelizumab臨床開発プログラムの中止を発表(2010/5/19)
Ocrelizumabについて

国内ではSCRIPT試験および国内第Ⅰ/Ⅱ相試験を実施しておりましたが、2009年10月より新たな投与を中止し、安全性フォローアップを実施しています。

ロシュ社とバイオジェン・アイデック社は本日、関節リウマチ(RA)患者さんにおけるocrelizumabの臨床開発プログラムを中止すると発表しました。

RAの臨床試験から得られた有効性と安全性に関する結果の詳細な分析を経て、両社は、RAにおける既存の治療オプションを考えた場合、RAにおいてはocrelizumabの全体的なリスク・ベネフィットバランスは優れているものではないとの判断に至りました。

OcrelizumabのRAでの開発では、四つの第Ⅲ相臨床試験(SCRIPT、FILM、FEATURE、STAGE)が行われました。最新の分析には、TNF阻害剤が効果不十分であった患者さんを対象とした第Ⅲ相SCRIPT試験の安全性および有効性に関するデータと、メトトレキサート(MTX)未治療患者さんを対象とした第Ⅲ相FILM試験から得られた安全性に関するデータが含まれています。

現在、RAの臨床試験に参加した医師に対し、治験中止プロトコルに従って患者さんのモニタリングを継続するよう通知するための手続きが行われています。

OcrelizumabのRAに対する第Ⅲ相臨床試験から得られた結果は、今後、適切な学会での発表を通じて公表される予定です。

Ocrelizumabは再発寛解型多発性硬化症(RRMS)に対する臨床試験も実施されています。RRMSにおける第Ⅱ相臨床試験は継続中であり、この試験から得られるデータについては次回の「欧州多発性硬化症治療・研究会議(ECTRIMS)」で発表される予定です。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100519144000.html

進行性胃がんにおいてAvastinと化学療法を併用する第Ⅲ相臨床試験 では主要評価項目を達成せず(2010/2/26)
本日、ロシュ社は手術不能な進行性または転移性胃がんにおいてAvastin(bevacizumab)にXeloda(capecitabine)もしくはfluorouracilとcisplatinの併用療法を検討した多国籍第Ⅲ相臨床試験のトップライン結果を発表しました。AVAGAST試験として知られる当試験において、Avastinと化学療法の併用療法を受けた患者さんの全生存期間が、プラセボと化学療法の併用療法に比べ有意に延長するという主要評価項目は達成されませんでした。

AVAGAST試験におけるAvastinの安全性は、これまで他のがん腫で行われた試験と一貫性があり、新たな安全性のシグナルは観察されませんでした。試験結果については、2010年6月4~8日に開催される2010年米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表される予定です。

ジェネンテック社の上級副社長で国際開発担当兼最高医学責任者のHal Barron博士は、「胃がんの治療方法は限られているため、今回の結果は残念です。しかしながら、副次的評価項目を含む試験結果が、医療関係者と共有されることを期待しています」、「我々は、HerceptinやXelodaなど、胃がん患者さんのための医薬品開発に精一杯取組みます」と述べています。

Avastinによる血管新生阻害療法はがん治療の基本的な柱となっており、これらの結果が、進行性大腸がんなど、既に承認されたAvastinの適応に影響を及ぼすことはありません。他のがん腫を対象としたAvastinの広範な開発プログラムも、予定通り継続して行きます。

胃がんは、毎年100万人以上が新たに診断され、その結果4番目に多いがん腫となり、がん関連の死亡原因として世界で2番目に多く、約80万人が毎年亡くなっています1)。胃がんの発生率は地理的地域によって大きく異なり、特にアジアと南米で多くみられます。北米と欧州では、胃がんは一般的ではありません。進行性胃がんの予後は不良で、診断後の生存期間中央値は、標準的な化学療法を行った場合でも約10カ月です。
http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/ss/news/detail/20100226160000.html

欧州においてHerceptinが記録的な速さでHER2陽性の進行性胃がん治療に対する肯定的な見解を受領(2009/12/25)
ロシュ社は本日、HER2陽性の転移性胃がん(胃または胃食道接合部の転移性腺がん)患者さんの治療に対する標準的な化学療法とHerceptin(trastuzumab)の併用について、欧州医薬品審査庁(EMEA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)が肯定的な見解を発出したことを発表しました。

高いアンメットメディカルニーズと国際共同臨床試験であるToGA試験の良好なデータから、Herceptinは欧州において記録的な速さで、この新規効能・効果に対する肯定的な見解を受領しました。この試験では、Herceptinと化学療法(Xelodaまたは5-FU持続静注とcisplatin)の併用により、この悪性度の高いがん患者さんの生存期間が延長されることが立証されました。さらに、HER2高発現の患者さんの全生存期間中央値は、化学療法単独の患者さんが11.8カ月であるのに対して、Herceptin投与を受けている患者さんでは16カ月でした注1。

ロシュ社医薬品事業CEOであるウィリアム M.バーンズは、「CHMPから肯定的な見解を受領したことを嬉しく思います。今後、HER2陽性の進行性胃がん患者さんがこの全く新しい治療を受けることができるのは、胃がん治療における大きな前進です。ToGA試験結果から、全ての進行性胃がん患者さんにおける標準的検査として、HER2発現を正確に診断する必要性が高まりました」と語っています。

HerceptinはすでにHER2陽性乳がんの治療に対し承認を受けており、世界中で何万人もの女性に大きなベネフィットをもたらしてきました。欧州委員会による承認を待っているHER2陽性の胃がんの患者さんは間もなく、Herceptin治療のベネフィットを享受することが可能となります。胃がん患者さんの約16%ではHER2が高発現しており注1、このような患者さんでは、Herceptinによる治療が適格となります。

胃がんは、毎年100万人以上が新たに診断され、がん関連の死亡原因として世界で2番目に多く、約80万人が毎年亡くなっています注2。多くの患者さんは病勢が進むまで症状が現れないため、早期診断が困難です。進行性胃がんの予後は不良で、診断後の生存期間中央値は、現在実施可能な治療を行った場合でも約10-11カ月です注3。

ToGA試験について
ToGAは、Herceptinを用いて切除不能な局所進行性、再発・転移性のHER2陽性の胃がん患者さんを対象に検討された最初の無作為化第Ⅲ相臨床試験です。約3,800名の患者さんがHER2陽性検査を受け、HER2陽性胃がんであることが確認された594名の患者さんが試験に参加されました。本試験を実施した理由は、分子標的治療薬であるHerceptinがHER2陽性乳がんの治療において優れた有効性を実証してきたという知見に基づいています。さらに、HER2の過剰発現は胃がんでも認められていました。薬剤などによるがんの分子標的治療は、腫瘍の増殖や進行を引き起こす特定の分子を阻害することにより、がん細胞の増殖や転移を抑制します注4。

ToGA試験では、患者さんは一次治療として以下のレジメンのうちの一つを受けるように無作為化されました:
 ・Fluoropyrimidine(Xelodaまたは5-FU)およびcisplatinを3週間毎に6サイクル
 ・最大6サイクルのfluoropyrimidineおよびcisplatinとの併用で、Herceptin6mg/kgを3週間毎に病勢進行まで
この試験の主要な目的は、化学療法単独群と比較してHerceptinを併用する群での全生存期間の優越性を立証することでした。事前に計画していた中間解析は、347イベント(死亡)の発現を確認後に実施されました。本試験の副次的な目的は、無増悪生存期間、全奏効率、奏効期間、安全性およびQOLでした。ToGA試験では、未知あるいは予期せぬ副作用はみられませんでした。全生存期間について、ハザード比は0.74(95%信頼区間0.60-0.91)、P値はp=0.0046と統計学的に有意でした。Herceptin投与群では全生存期間の中央値が2.7カ月延長し13.8カ月でした。Herceptinの併用により、奏効率も34.5%から47.3%に上昇しました。HER2発現の程度がより高い患者さんでは、Herceptinの併用によりさらに大きなベネフィットが得られました(HER2が高発現した患者さんの全生存期間中央値はHerceptinの投与を受けた場合は16カ月で、これに対して化学療法のみの投与を受けた場合は11.8カ月でした)注1。

Herceptinについて
Herceptinは、がん誘発能を有する特定遺伝子によって産生される蛋白質であるHER2の機能を標的とし、これを遮断するために設計されたヒト化抗体です。Herceptinの作用機序は、体の免疫能に働きかけ、HER2を抑制し腫瘍を標的として破壊するという特有のものです。Herceptinは、早期および進行性(転移性)のHER2陽性の乳がんの双方の治療において、これまでにない有効性を示しました。Herceptinは、標準的な化学療法との併用または標準的な化学療法後の単独投与により、HER2陽性の乳がん女性において奏効率、無病生存期間および全生存期間を改善し、更にQOLを維持することが示されています。HerceptinはEUにおいて、2000年に進行性(転移性)のHER2陽性乳がんに対し、また2006年には早期HER2陽性乳がんの治療薬として承認されています。進行性乳がんの場合、現在Herceptinは、一次治療としてanthracycline系抗がん剤が非適応となる患者さんにおけるpaclitaxelとの併用、ならびにdocetaxelとの併用、また、三次治療としては単剤で承認されています。さらに、閉経後のHER2およびホルモン受容体が共に陽性の転移性乳がん患者さんの治療薬として、アロマターゼ阻害剤との併用が承認されています。早期乳がんの場合、Herceptinは標準的な(術後補助)化学療法後の投与が承認されています。HerceptinはHER2陽性の転移性胃がんの治療について、CHMPより肯定的な見解を受領しました。

Herceptinの販売は米国ではジェネンテック社が、日本では中外製薬が、その他の国ではロシュが行っています。1998年以来、Herceptinは世界中で約65万人のHER2陽性の乳がん患者さんの治療に使用されています。

Xelodaについて
Xeloda(capecitabine)は、単剤あるいは他の抗がん剤と併用にて投与することで患者さんに生存期間の延長というベネフィットを提供する優れた経口の化学療法剤です。Xelodaはがん細胞内で抗がん作用を持つ5-FUに直接活性化するというユニークな作用機序を持つため、正常細胞の損傷を避けることが可能です。Xeloda錠は患者さんが自宅で服用できるため、通院回数を減少させます。

ロシュ(日本では中外製薬)により世界100カ国以上で承認取得ならびに発売されているXelodaには、10年以上にわたり180万人を超えるがん患者さんに有効かつ柔軟性のある治療選択肢を提供した実績があります。Xelodaの現在の適応症は以下のとおりです。
・転移性結腸・直腸がん
・転移性乳がん
・結腸がん術後補助化学療法
・進行性胃がん(日本未承認)
・転移性膵がん(日本未承認)
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=TK0SPJVJ5YB5UCSSUIHSFEQ?documentId=doc_16801&lang=ja

1年間のHerceptin術後投与により、HER2陽性の早期乳がん患者さんの治癒の可能性が増大する(2009/12/22)
Herceptinによる長期的な生存期間の延長と良好な安全性プロファイルが、2本の主要な臨床試験で確認された

ロシュ社は本日、サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)で発表された、HER2陽性の早期乳がんに対する術後補助療法としてHerceptin投与を検討した2本の主要な大規模臨床試験の新たな長期追跡データを発表しました。North Central Cancer Treatment Group(NCCTG)が行ったN9831、および乳がん国際研究グループが実施したBCIRG006の両試験とも、Herceptin投与によりHER2陽性の女性早期乳がん患者さんのがん再発リスクが化学療法のみの投与を受けていた患者さんに比べて、約1/3減少することを示しました。いずれの試験でも、5年の追跡時点において、1年間のHerceptin投与を受けた女性の80%以上が無病生存していました。

ロシュ社医薬品事業CEOのウィリアム M.バーンズは、「この悪性度の高い疾患の経過はより良い方向に変わってきており、HerceptinはHER2陽性の女性乳がん患者さんの治癒の可能性を高めています」と述べるとともに、「主要な臨床試験の長期追跡結果は、1年間のHerceptin投与が治療の基本となることを強く裏付けています」と語っています。

これらの試験では、長期追跡時点におけるHerceptinの心血管系の良好な安全性プロファイルが確認されました。さらに、両試験では医療従事者がこれまで検討を重ねてきた患者さんにHerceptin投与を行う際の最善の方法についての解決策も検討されました。

N9831試験は、化学療法とHerceptinの同時併用または化学療法後のHerceptinの逐次投与の有用性を検討するために実施された唯一の試験です。試験では、いずれのレジメンでも1年間のHerceptin投与を行うことで長期的な有用性が明確に示されましたが、患者さんにとっては同時併用レジメンの方が有用である傾向が示されました。

BCIRG006試験は、Herceptinとanthracycline系薬剤ベースの化学療法またはanthracycline系薬剤を含まない化学療法との併用を比較検討するものでした。試験では、いずれのレジメンによっても、化学療法単独に比べて無再発生存期間のほか、全生存期間の延長が示されました。

UCLAジョンソン総合がんセンター臨床/トランスレーショナル・リサーチの責任者であるDennis Slamon博士は、「anthracycline系薬剤を含まない化学療法との併用でHerceptinを投与した場合に生存期間の延長が認められたこと、このレジメンがanthracycline系薬剤を含む療法との併用と比較して心血管系の安全性プロファイルが良好であることが明らかになったことは、とても意義深いことです」と強調しました。

N9831試験について
N9831試験は、術後補助療法でのHerceptinの1年間投与に関する米国の無作為化多施設共同第Ⅲ相オープン試験です。HER2陽性の早期乳がん患者さんは、化学療法単独投与、化学療法に続くHerceptin投与(逐次)、化学療法とHerceptinの同時投与(併用)のいずれかを受けました。試験は、ジャクソンビル(フロリダ州)のメイヨー・クリニックをはじめとする米国の数百施設との協力で、North Central Cancer Treatment Group(NCCTG)が実施しました。試験はNCI、ジェネンテック社、BCRF(乳がん研究基金)の支援を受けて行われました。Perez博士が本試験の治験責任医師です。

本試験の主要評価項目は、無病生存期間について化学療法単独群に比べHerceptinを含む治療群の優位性を明らかにすることでした。試験の副次的評価項目は、全生存期間でした。

本試験の結果、1年間Herceptinを投与(逐次または同時)することにより、化学療法単独と比べ無病生存期間が統計学的に有意に改善することが示されました。Herceptinを投与された患者さんでは、化学療法単独の患者さんに比べ、がん再発リスクが30%減少しました。5年間の追跡時点で、1年間のHerceptin投与を受けた患者さんの80%以上が無病生存していました。本試験では、長期追跡時点でのHerceptinの心血管系の安全性プロファイルが良好であることが確認されました。

N9831試験では、化学療法との併用、または化学療法後のHerceptin投与が検討されました。どちらのレジメンも1年間のHerceptin投与による長期的なベネフィットが明らかになりました。化学療法と併用した場合、患者さんにとってより有益である傾向が示されました。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=TK0SPJVJ5YB5UCSSUIHSFEQ?documentId=doc_16730&lang=ja

Avastinと標準的な化学療法の併用により進行性乳がんの治療歴のある女性において無増悪生存期間が延長(2009/12/21)
RIBBON-2試験の結果は、Avastinが進行性乳がんの二次治療として新たな役割を持つ可能性を示している

Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」、「扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」、販売名は「アバスチン®点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・国内では結腸がん術後補助療法、胃がん、乳がん術後補助療法、グリオブラストーマを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、乳がんを対象とした臨床試験を実施中です。

ロシュ社は本日、一次治療としての化学療法による治療歴のあるHER2陰性の進行性乳がん女性を対象としたAvastin(bevacizumab)の第Ⅲ相臨床試験(RIBBON-2試験)の結果を発表しました。試験では、Avastinと二次治療として標準的に用いられる化学療法の併用投与を受けた女性の無増悪生存期間(PFS)が化学療法単独に比べ28%改善することが示されました。有害事象は以前にAvastinで報告されたものと一致し、新たな安全性シグナルは観察されませんでした。

進行性乳がんの多くの女性は初回化学療法が奏効しなくなった時点でがんが増悪したと悟り、現時点ではこのような女性に対する治療選択肢はそれに続く化学療法のみとなるため、今回の結果は有意義なものとなります。

ピッツバーグ大学医療センター、女性がんセンター院長で本試験の治験責任医師であるAdam Brufsky博士は「これは、血管新生阻害剤と二次治療として標準的に用いられる化学療法の併用で、進行性乳がん女性のPFSが延長し得ることを示した初めての第Ⅲ相臨床試験です」と語っています。

RIBBON-2はAvastinが進行性乳癌の治療となることについてのこれまでの臨床的エビデンスに加わるもう一つの肯定的な第Ⅲ相臨床試験であり、今回はAvastinが進行性乳がん女性の二次治療薬となり得る臨床的根拠となりました。一次治療におけるAvastinの有用性は十分に確立されており、Avastinに関する3本の第Ⅲ相臨床試験(E2100、AVADO、RIBBON-1)の結果から裏付けられています。全体的には、これらの試験では、様々な患者さんのサブグループを通じて、Avastinと併用する化学療法の種類に関わらず、一貫した有効性および安全性を示しています。
RIBBON-2の主要な結果は以下のとおりです:
・試験の主要評価項目であるPFSは28%改善しました(ハザード比:0.78、p=0.0072)。
・Avastinと化学療法の併用投与を受けた女性のPFS中央値は7.2カ月であったのに対し、化学療法単独投与を受けた女性では5.1カ月でした。
・Avastinの投与を受けた患者さんで観察された腫瘍縮小の増大(奏効率:Avastin+化学療法併用で39.5%、化学療法単独が29.6%)は、この治療ステージにおけるAvastinの有用性をさらに裏付けるものです(p=0.0193)。

ロシュ社医薬品事業CEOのウィリアム M.バーンズは「ロシュ社は乳がん女性の生活を改善すること、より幅広い治療選択肢を必要としている多くの患者さんに対し、Avastinのベネフィットを拡大できるかどうかの研究に引き続き尽力していきます」と述べるとともに、「これは進行性乳がん女性にとってさらなる重要な第一歩であり、このデータを世界中の医療当局と共有することを楽しみにしています」と語っています。

本日、RIBBON-2は第32回サンアントニオ乳がんシンポジウムの記者会見で取り上げられました。本日午後、詳細な結果が発表されます(抄録番号42、2009年12月11日、金曜日、午後3時?3時15分CST、展示ホールD)。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=TK0SPJVJ5YB5UCSSUIHSFEQ?documentId=doc_16717&lang=ja

ACTEMRAが全身型若年性特発性関節炎発症の小児において疾患の症状を改善(2009/11/20)
良好な第Ⅲ相臨床試験結果により、sJIAの治療選択肢が増加

ロシュは本日、ACTEMRA(tocilizumab、EU販売名:RoACTEMRA)が全身型若年性特発性関節炎(sJIA)を対象とした試験において、sJIA治療の重要な有効性指標である疾患の症状を有意に改善し、主要評価項目を達成したことを発表しました。

TENDER試験の結果は、特に悪性度の高い若年性関節炎であるsJIAの患者さんにとって朗報となります。弛張熱、関節炎、皮疹、貧血を伴う重篤な疾患であるsJIAの治療に承認された薬剤は現在、ACTEMRAがすでに日本で承認されているほか存在しません。小児の関節炎による死亡率の2/3はsJIAであり、全死亡率の2?4%と推定されています注1。

TENDER試験の結果は、ACTEMRAの投与を受けた患者さんの大部分で、プラセボ投与を受けた患者さんに比べて12週間の治療後の疾患の症状(JIA ACR30と発熱なし)が明らかに改善したことを示しました。TENDER試験におけるACTEMRAの忍容性は概ね良好で、12週間の治療後の全体的な安全性プロファイルは、他の試験で以前に報告された結果と一致していました。

ロシュ社医薬品事業CEOのウィリアム M.バーンズは、「TENDER試験の結果は、ACTEMRAがsJIAに苦しむ患者さんにとって、有効で忍容性が高い治療法であることを示しています」と述べるとともに、「sJIAはとりわけ全身症状を有する、影響を及ぼす死亡率の高い重篤な疾患であり、この領域では新たな治療選択肢に対するニーズが高まっています。これらの結果は治療が困難なこの疾患の患者さんにとって明るい話題であり、希望をもたらします」と語っています。

TENDER試験は、ACTEMRAにおける初の多国籍第Ⅲ相臨床試験で、これまでに得られた二つの日本の臨床試験成績注2、3を裏付けています。本試験の結果は、近く開催される国際学会で報告される予定です。また、全データと安全性のフォローアップデータは将来、グローバルにおけるsJIAの適応追加の申請に用いる予定です。

ACTEMRAは、これまでにない作用機序を有する新規薬剤です。それはヒト化抗ヒトインターロイキン-6(IL-6)レセプターモノクローナル抗体で、炎症の過程で重要な役割をもつタンパク質であるIL-6の活性を抑制することにより作用を示します。この新たな作用機序は、関節の炎症を抑制し、全身症状の改善、さらに心臓、肝臓、脾臓、リンパ節などの臓器における合併症を軽減します。

全身型若年性特発性関節炎(sJIA)-アンメットメディカルニーズの高い疾患
sJIAは若年性特発性関節炎の一種で、患者さんでは弛張熱、皮疹、関節症状が見られます。sJIAの患者さんは、若年性特発性関節炎全体の10?20%を占めます。この疾患の病態は関節炎としての診断が難しく、確定診断の確立が必要ですが疾患の早期では明確でないことがあります。通常、患者さんは弛張熱、皮疹、貧血の症状を示し、全身症状の悪化が認められます。積極的な治療にもかかわらず、これらの患者さんでは関節裂隙狭小化が急速にな進行する症例も多く見られます。関節破壊は、診断から2年以内に少なくとも患者さんの1/3で確認されています。全身症状の悪化のため、sJIAの患者さんには厳重な管理と入念な経過観察が必要です。

TENDER試験について
TENDER試験は、20カ国、約70施設が関与する多国籍臨床試験です。本試験は、疾患活動性を有するsJIAの患者さん108名を対象に、疾患の症状改善に対する有効性と短期の安全性を、tocilizumabとプラセボの比較で評価することを目的としています。副次的な目的は、sJIAの一般的な全身症状に対する有効性、ステロイドの減量、他の併用薬の減量、長期的な投与に伴う安全性、バイオマーカーでした。

この比較試験では、患者さんはACTEMRA 8mg/kg(体重が30kg以上の場合)もしくは12 mg/kg(体重が30kg未満の場合)またはプラセボを、2週間毎に12週間投与されました。また、患者さんには長期的な非盲検の継続試験への登録の選択肢も与えられました。試験はPRINTO(小児リウマチ国際試験機関)およびPRCSG(小児リウマチ共同研究)グループとの密接な協力の下、実施されました。

参考資料
ACTEMRAについて
日本での効能・効果は、既存治療で効果不十分な「関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」「多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎」「全身型若年性特発性関節炎」および「キャッスルマン病」、販売名は「アクテムラ®点滴静注用80mg、同200mg、同400mg」です。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_16442&lang=ja
http://www.roche.com/about_roche/business_fields/disease_areas/inflammation.htm

ロシュ社は、統合失調症の陰性症状の治療においてfirst-in-classに位置付けられる薬剤の第Ⅱ相臨床試験で良好な結果が得られたことを報告(2009/11/16)
本日、ロシュ社は開発中のグリシントランスポーター1阻害剤RG1678について、320名の患者さんを対象とした第Ⅱ相臨床試験(Proof of Conceptの確認試験)の結果を発表しました。本試験から、統合失調症の患者さんにみられる陰性症状、ならびに人格および社会的機能のいずれもがRG1678によって改善し、主要評価項目および副次的評価項目で統計学的に有意な改善が認められました。

現在、統合失調症の主な症状である陰性症状の治療に有効な治療薬ありません。陰性症状には、無関心、快楽消失、感情の欠如、および社会機能の低下があります。統合失調症の患者さん全体の半数以上に臨床的な機能障害がみられ、陰性症状は重要な未だ満たされない医療ニーズであり、大きな社会経済的負担につながっています。

ロシュ社の中枢神経系病態領域の責任者であるEugene Tierneyは、「革新的なグリシントランスポーター1阻害剤であるRG1678について、このような臨床データが得られたことは大きな期待を持つことができます」と述べるとともに、「現在の治療選択肢では、これらの症状には十分な効果が得られず、多くの副作用がみられます。RG1678のような新しい作用機序の新規薬剤によって、この重篤な疾患に苦しむ患者さんの症状の緩和とともに、社会経済的負担を軽減することができます」と語っています。

この二重盲検第Ⅱ相臨床試験の解析から、RG1678は統合失調症の患者さんに頑健で臨床的に意義のある効果があることが明らかになりました。プロスペクティブなintent-to-treat解析を行った対象例において、陰性症状、医師による全般的な評価(臨床的総合印象尺度;CGI)、および人格および社会的機能尺度(PSP)に改善がみられました。RG1678は、精神疾患の薬物療法により病態が安定しており、主として陰性症状または思考解体症状を呈する患者さんに対する上乗せ治療として投与されました。本剤は、検討したすべての用量で忍容性が良好でした。

統合失調症について
統合失調症は、言語、認知機能および自我の障害をともなう重大な思考の障害を特徴とする重篤な精神疾患です注1。世界保健機関の推定では、全世界で約2,400万人が統合失調症に罹患しており、好発年齢は15?35歳です。統合失調症の症状は、陽性症状、陰性症状および認知症状に大別されます。陽性症状は、幻覚や妄想など、健康な人にはみられない精神的な行動です。陰性症状は、予定した活動を継続する能力の欠如、日常生活における満足感の欠如など、行動や感情の障害からなっています。認知症状には短期記憶や問題解決能力あるいは注意力などに問題があります注2。現在、販売されている統合失調症の陰性症状の治療薬はありません。

統合失調症におけるRG1678について
RG1678は、ロシュ社の研究により創製され、中外製薬と国際的な共同開発が進められています。本剤は統合失調症の治療薬として開発されたグリシントランスポーター1阻害剤であり、患者さんが良好な対人関係を築き、機能的な活動に参加することを可能にし、介護にあたる方と患者さんの双方の負担軽減に効果が認められています。これまでの試験から、RG1678は忍容性が良好であり、有効性と安全性ならびに忍容性プロファイルを兼ね備えた薬剤であると考えられます。

参考資料

RG1678について
国内では統合失調症を対象とした多国籍第Ⅱ相臨床試験に参加しています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_16426&lang=ja

ACTEMRAはmethotrexate単独投与に比べ、関節リウマチの患者さんにおいて関節破壊の進行を80%以上抑制(2009/10/19)
長期データにおいても今までの報告ではなかった継続的な寛解率の増加が認められた

参考資料
ACTEMRAについて
日本での効能・効果は、既存治療で効果不十分な「関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」「多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎」「全身型若年性特発性関節炎」および「キャッスルマン病」、販売名は「アクテムラ®点滴静注用80mg、同200mg、同400mg」です。

米国リウマチ学会(ACR)で発表されたLITHE試験の2年間のデータから、ACTEMRA(tocilizumab、欧州販売名:RoACTEMRA)とmethotrexate(MTX)の長期併用投与を受けた関節リウマチ(RA)の患者さんでは、現在の標準療法であるMTX単独投与と比較して、関節破壊を81%抑制したことが明らかになりました注1。これは(現在の標準療法に比べて本剤が)関節破壊を明らかに低減することを意味します。このことはまた、患者さんがRAで一般的に認められる障害の進行から解放され、長期間にわたり日常生活を謳歌できることを意味します。

さらに、この学会で発表された2本の長期継続試験注2の結果からも、ACTEMRAの投与を受けた患者さんで寛解(DAS28<2.6)に達した割合が、24週時の27%から180週時(3.4年)の62%と、3年間で確実に増加したことが明らかになりました。

ACTEMRAのこの優れた寛解率は、以下に示す様々な状態のRA患者さんにおいて関節の腫脹および圧痛が顕著に改善したことによります。
- 生物学的製剤による治療歴のない患者さんのうちその約半数の患者さんはACTEMRA投与96週(1.8年)後、腫脹関節数が1箇所以下に減少しました。
- 1種類以上のTNF阻害剤で効果不十分であった患者さんのうちその34%の患者さんでは、ACTEMRAの投与後、腫脹関節数が1箇所以下に減少しました。
- MTXによる治療歴がなく、ACTEMRAの単独投与を受けた患者さんでは、投与96週後、55%の患者さんで腫脹関節数が1箇所以下、35%の患者さんで圧痛関節数が1箇所以下に減少しました。

ウィーン大学(オーストリア)のJosef Smolen教授は、「これらのデータは、tocilizumabが関節リウマチの特徴である関節破壊の抑制に効果的であることを裏付けるものです」と述べるとともに、「関節に対するこの優れた効果は、既に示されているtocilizumabの関節リウマチの症状改善効果と併せて、臨床において重要な役割を担うことになります。tocilizumabによって得られる寛解は、痛みをともなう再燃または長期間にわたる障害の不安を取り除き、患者さんが自立を取り戻す手助けとなるでしょう」と語っています。

ACTEMRAの長期の安全性プロファイルは、ACRで発表した約4,000名の患者さんが登録されたRAの生物学的製剤に関する包括的な臨床試験プログラムの、2.4年間のデータ注3で十分に特徴付けられています。第Ⅲ相臨床試験(5本の主要な臨床試験および2本の長期継続試験を含む)の解析から、有害事象および重度の有害事象の発現頻度は長期継続試験期間中、変化はありませんでした。

試験について
LITHE試験について
LITHE試験は、関節の構造的損傷の予防と身体機能の改善についてACTEMRAとMTXを2年間併用した際の有効性を評価するためにデザインされた無作為化二重盲検プラセボ対照試験です。LITHE試験は15カ国で実施された多国籍試験であり、MTXで治療しても効果が不十分な中等度から重症のRA患者さん1,196名を対象にしています。この無作為化試験では、患者さんにACTEMRA(4mg/kgまたは8mg/kgを4週に1回投与)とMTXの併用投与、あるいはMTXの単剤投与を行いました。投与開始24カ月時点の解析の結果、第104週においてGenant-modified Sharpスコアの合計が試験開始時と比較してACTEMRA 8mgとMTX投与群、ACTEMRA 4mgとMTX投与群、およびMTX単独群で各々0.37、0.58および1.96変化していました。

長期継続試験について
四つの主要な臨床試験(OPTION、TOWARD、RADIATE、AMBITION)を含むRAの包括的な臨床試験プログラムに参加した患者さんは、二つの長期継続試験(GROWTH95、GROWTH96)に登録されました。試験では、いくつかの異なった患者背景(DMARDの効果不十分例、TNF阻害剤の効果不十分例、単独投与例)3,986人以上の患者さんが2.4年の安全性評価と3.5年の有効性評価に組込まれました。長期継続試験では副作用を原因とする試験からの脱落率は低いものでした(5.8/100人年)。

ACTEMRAについて
ACTEMRAは中外製薬の共同研究の成果であり、グローバルで中外製薬と共同開発が行われています。ACTEMRAは初のヒト化抗ヒトインターロイキン-6(IL-6)レセプターモノクローナル抗体です。5本の第Ⅲ相臨床試験という大規模な臨床開発のプログラムがACTEMRAの臨床評価のためにデザインされ、それぞれの試験で主要評価項目を達成しています。ACTEMRAは日本で最初に承認され、2005年6月に中外製薬よりキャッスルマン病治療薬として発売されました。2008年4月には、関節リウマチ、若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎が追加効能として日本で承認されました。ACTEMRAは2009年1月には欧州で、1種類以上の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)またはTNF阻害剤を用いた治療で十分な効果が認められない、あるいは忍容性の低い患者さんにおけるRA治療薬として承認されました。インド、ブラジル、スイス、オーストラリアなどでも承認されています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_16101&lang=ja

F.ホフマン・ラ・ロシュの2009年第3四半期の販売実績について(2009/10/15)
F.ホフマン・ラ・ロシュ社(本社:スイスバーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン)は、本日、2009年1~9月の販売実績について公表しました。
同社は、2009年9月末現在、当社発行株式の59.9%(議決権比率61.6%)を保有しています。
公表資料はロシュグループのホームページ(http://www.roche.com)に掲載されています。

Media Release Presentation(PDF)

なお、ロシュグループの販売実績には、当社の2009年1月1日~9月30日の販売実績が含まれていますが、これらは国際財務報告基準に準拠するロシュ社の会計方針に基づき作成されたものであり、日本の会計基準等によるものとは異なるものとなっております。

なお、当社の2009年12月期第3四半期決算につきましては、2009年10月27日に発表する予定です。
http://www.chugai-pharm.co.jp/html/press/2009/091015jRoche3Q.html
http://www.chugai-pharm.co.jp/pdf/brief_note/2009/091027jFinancialStatements.pdf

Avastinと標準的な化学療法の併用により進行性乳がんの治療歴のある女性において無増悪生存期間が延長(2009/8/26)
RIBBON-2:Avastinを進行性乳がんの2次治療に使用し、無増悪生存期間の延長を認めた初の第Ⅲ相臨床試験

参考資料

Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」、販売名は「アバスチンR点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・国内では結腸がん術後補助療法、胃がん、乳がん術後補助療法、グリオブラストーマを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、乳がんを対象とした臨床試験を実施中です。
・国内では、進行・再発結腸・直腸がんに対するアバスチンR、ゼローダR、オキサリプラチンの併用療法、非小細胞肺がん(扁平上皮がんを除く)を承認申請中です。

ロシュ社は本日、治療歴のあるHER2陰性の進行性乳がん女性を対象としたAvastinとさまざまな化学療法の併用を検討した第Ⅲ相臨床試験(RIBBON-2試験)において、Avastinと化学療法の併用群では化学療法単独に比べ、主要評価項目である無増悪生存期間の延長が認められたことを発表しました。RIBBON-2試験では、主治医がAvastinとの併用で使用される化学療法を選択し、化学療法は主要評価項目の分析とともに評価されました。試験ではAvastinの新たな安全性シグナルは観察されませんでした。試験成績は近く開催される医学会で発表される予定です。

ロシュ社医薬品事業CEOのウィリアム M.バーンズは「ほとんど全ての進行性乳がんの女性が1次治療後に更なる治療を必要とすることから、この結果は進行性乳がんの女性にとって喜ばしいニュースです」と述べるとともに、「RIBBON-2試験は、Avastinが2次治療においてもベネフィットをもたらす可能性を示した初の第Ⅲ相臨床試験であり、我々は世界各国の審査当局とデータを共有していきます」と語りました。

2007年3月、進行性乳がんの患者さんの1次治療としてAvastinとpaclitaxelの併用療法が欧州で承認されました。2009年7月、欧州での承認内容は、もう一つの標準的に使用されているタキサン系薬剤であるdocetaxelベースの化学療法との併用にも拡大されました。2008年2月、Avastinはpaclitaxelとの併用療法で、がんまたは生命を脅かす疾患の治療に使用する薬剤について暫定的に承認を認可するFDAの迅速承認プログラムに則り、米国でも承認されました。

これまでも乳がんの治療法は進歩していますが、乳がんは依然として55歳未満の女性のがんによる死亡原因の第1位です。毎年100万人以上の女性が乳がんと診断され、乳がんによる死亡数は世界中で50万人以上にのぼっています注1、2。

RIBBON-2(AVF3693g)試験について
RIBBON-2試験は、多国籍多施設共同プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験であり、転移性HER2陰性乳がんの治療歴のある684名の患者さんが登録されました。試験では、主治医が選択した化学療法とAvastinまたはプラセボの併用を評価しました。以下の化学療法レジメンが試験で使用されました。
・Taxanes:paclitaxel、protein-bound paclitaxelまたはdocetaxel
・Gemcitabine
・Capecitabine
・Vinorelbine

試験の主要評価項目は無増悪生存期間でした。この試験では、無増悪生存期間は主治医による評価とし、無作為化から病勢の進行または死亡までの期間と定義されました。試験の副次的評価項目は、奏効率、1年生存率、全生存期間、化学療法別の無増悪生存期間ならびに安全性でした。

Avastinについて
Avastinは、VEGF(血管内皮増殖因子)に特異的に結合しその作用を阻害する抗体医薬です。VEGFは腫瘍の血管新生(腫瘍の増殖と転移に必要な血管の進展と維持に不可欠なプロセス)に重要な役割を果たしています。Avastinの明確な作用機序は化学療法の副作用には限定的に影響するだけで、腫瘍の増殖や転移をコントロールします。

Avastinはさまざまながん腫で生存期間の延長が証明されています。Avastinは、四つのよくみられるがん種(結腸・直腸がん、乳がん、非小細胞肺がん、腎がん)の進行期の治療薬として欧州で承認されています。これらのがん腫の合計で毎年、約250万人以上が亡くなっています注3、4、5。米国では、Avastinは最初の血管新生阻害剤としてFDAから承認され、現在は五つのがん腫(結腸・直腸がん、非小細胞肺がん、乳がん、グリオブラストーマ、腎細胞がん)の治療薬として承認されています。

これまでに、50万人以上の患者さんがAvastinによる治療を受けています。450以上の臨床試験による包括的な臨床開発プログラムにより、様々ながん腫(結腸・直腸がん、乳がん、非小細胞肺がん、脳腫瘍、胃がん、卵巣がん、前立腺がん、その他)において、進行期および術後補助療法など異なる設定でAvastinの臨床的有用性を検討しています。

参考文献
注1.Boyle P et al. World Cancer Report 2008 IARCPress, Lyon, 2008
注2.Ferlay J et al. GLOBOCAN 2002: Cancer Incidence, Mortality and Prevalence Worldwide IARC CancerBase No. 5. version 2.0, IARCPress, Lyon, 2004
注3.Garcia M et al. Global Cancer Facts & Figures. Atlanta, GA: American Cancer Society, 2007
注4.WHO Cancer Factsheet N°297 - updated July 2008. Last accessed 24 March 2009 at http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs297/en/index.html
注5.Parkin DM et al. CA Cancer J Clin 2005; 55: 74-108
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_15426&lang=ja

早期結腸がんにおけるAvastinの第Ⅲ相臨床試験(C-08試験)では主要評価項目を達成せず(2009/4/27)
本日、ロシュは結腸がんの手術直後(術後補助療法)からのAvastinと化学療法(FOLFOX)の併用と化学療法単独による治療を比較した初めての第Ⅲ相臨床試験の成績について発表しました。NSABP C-08として知られるこの試験では、主要評価項目としてがんの再発リスクの低下(無病生存期間の延長)を設定していましたが、その達成が見られませんでした。これは、Avastinの早期がんにおける最初の試験であり、試験結果が進行期(転移)のがんで承認されている適応症に影響することはありません。

安全性に関する知見は、2008年のASCO年次総会でAllegraらが本試験について発表した結果と一致しています。

「C-08試験で主要評価項目を達成しなかったことは残念ですが、我々が行ったデータの初期レビューは、早期の結腸がんの患者さんでAvastinが有効である可能性を信じ続けさせるものであり、ASCOでのNSABPの発表を楽しみにしています」とジェネンテックの上級副社長で開発担当および最高医学責任者のHal Barron博士は語るとともに、「我々は、現在実施中の早期の結腸がん、乳がん、肺がんにおけるAvastinの術後補助療法プログラムに精一杯取り組み続ける方針です」と述べています。

「早期がんの患者さんにAvastinがもたらす最大限の潜在的利益を提供するために、我々はC-08試験から得られた知見が進行中の術後補助試験のプログラムで考慮されるべきと考えています」とロシュ医薬品事業CEOのウィリアム M.バーンズは語るとともに、「進行期において現在実施中の試験と適応症に影響を及ぼすことはありません」と述べています。

試験のデータは、2009年5月29日から6月2日まで開催されるASCO年次総会での発表のために提出されています。

NSABP C-08試験について
この試験は、転移性結腸直腸がんにおいてAvastinと化学療法を併用することによる全生存期間の延長が得られたことと、oxaliplatinを含むレジメンで結腸がん術後補助療法を検討した他の二つの試験(MOSAIC、NSABP C-07)の良好な成績に基づいて開始されました。

C-08は、切除を受けたステージⅡまたはⅢの結腸がん(腺がん)患者さんの無病生存期間を主要評価項目として検討するためにデザインされた無作為化多施設第Ⅲ相臨床試験で、NSABPが実施し国立がん研究所(NCI)が支援しています。試験に登録された患者さんは、術後補助療法としてAvastin(6カ月間、2週間毎に5mg/kg静注)とmFOLFOX6(5-FU、leucovorin、oxaliplatin)を併用した後、Avastinを単独で2週間毎にさらに6カ月間投与される群、または化学療法単独で6カ月間投与される群に無作為に割付けられました。全生存期間は本試験の副次的評価項目です。

Avastinの開発プログラムについて
ロシュが支援している早期結腸がんに対するAvastinと化学療法の併用を検討する別の多国籍第Ⅲ相臨床試験(AVANT)の結果は、2010年に得られる予定です。これは3群試験で、FOLFOX単独に対して、AvastinとXELOX(capecitabineおよびoxaliplatin)併用、あるいは、AvastinとFOLFOX併用、を比較検討しています。

早期結腸がんに加え、AvastinはHER2陰性乳がん、HER2陽性乳がん、非扁平上皮細胞型の非小細胞肺がんといった他の早期がんの術後補助療法としての検討も行われています。Avastinの術後補助療法試験には約26,000人が参加する予定です。Avastinの開発プログラムは、化学療法以降最も包括的ながん研究事業の一つであり、世界中で約30種類のがん種を対象とした450件を超える臨床試験が含まれています。

転移性結腸直腸がんにおけるAvastin
静注5-FUベースの化学療法と併用で使用されるAvastinは、進行性結腸直腸がんの患者さんにおいて化学療法単独に比べ全生存期間を52%延長することが証明されました。これは進行性結腸直腸がんの無作為化第Ⅲ相試験でこれまでに報告された生存期間の改善で最も大きなものの一つとなります(ハザード比0.66)。進行性結腸がんの二次療法を検討した第Ⅲ相臨床試験では、AvastinとFOLFOX4の併用は化学療法単独と比べて全生存期間を33%改善しました(ハザード比0.75)。

Avastinについて
Avastinは、血管新生として知られている血管の成長および維持に重要な役割を果たす血管内皮増殖因子(VEGF)と呼ばれる蛋白質を特異的に阻害するようにデザインされた抗体医薬です。VEGFは腫瘍のライフサイクルで一貫した血管新生の強力な活性化因子で、腫瘍が増殖し体内で拡がっていく(転移)するために極めて重要と考えられています。Avastinは、四つのよく見られるがん種(結腸直腸がん、乳がん、肺がん、腎がん)の進行期の治療薬としてEUで承認されています。これまでに50万人以上の方がAvastinによる治療を受けています。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=YFSZ5XT5F51S4CSSUIHCFEQ?documentId=doc_13766&lang=ja

HerceptinがHER2陽性の進行性胃がん患者さんにおいて明らかな延命をもたらす(2009/3/19)
胃がんの治療のパラダイムを変える分子標的治療

Herceptinについて
・日本での効能・効果は「HER2過剰発現が確認された転移性乳癌」および「HER2過剰発現が確認された乳癌における術後補助化学療法」、販売名は「ハーセプチン®注射用60、同150」です。
・国内では胃がんを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加しています。

ロシュは本日、標準的な化学療法にHerceptin(trastuzumab)を追加することにより、HER2陽性の胃がん患者さんにおいて明らかな延命をもたらすことを示す、大規模な国際臨床試験の結果を発表しました。この結果は、進行性の切除不能な胃がん患者さんの一次治療としてHerceptinの有用性を検討した多国籍大規模第Ⅲ相臨床試験であるToGA試験から得られたものです。全てのデータは近く開催される学会で発表される予定です注1。

治験責任医師であるベルギー、ルーベンのGasthuisberg大学病院のEric van Cutsem教授は、「胃がんは末期に診断されることが多く、多くの場合、治療が極めて困難です」と述べるとともに、「この良好な臨床試験結果から、Herceptinは化学療法と併用することで、HER2陽性の胃がん患者さんの生存期間を延長させ、新しい重要な治療の選択肢を提供でき、大きなベネフィットをもたらすでしょう」と語っています。

胃がんは、がん関連の死亡原因として世界で2番目に多く、毎年90万人以上が新たに胃がんと診断されています。多くの患者さんは早期に症状が認められないため、早期診断が困難です。進行性胃がんの予後は不良で、診断後の平均生存期間は現行治療法では約10カ月です注2。なお,胃がんの約22%にHER2が過剰発現しています注3。

ロシュ医薬品事業CEOであるウィリアム M.バーンズは「HerceptinはHER2陽性の乳がん患者さんに対する画期的な治療薬で、HER2陽性乳がんでは全ての病期にわたって治療の基本となっています」と語るとともに、「ToGA試験では、Herceptinが乳がん以外のがんの患者さんに延命をもたらすことが初めて明らかになりました。進行性胃がんは深刻な疾患で、現在は治療の選択肢がほとんどありません。したがって、分子標的治療薬であるHerceptinは、HER2陽性の進行性胃がんに不可欠な治療となるでしょう」と述べています。

ToGA試験について
ToGAは、Herceptinを用いて切除不能な局所進行性で、再発および/または転移性のHER2陽性の胃がん患者さんを治療することを検討した最初の無作為化第Ⅲ相臨床試験です。約3,800名の患者さんがHER2陽性検査を受け、HER2陽性胃がんであることが確認された594名の患者さんが試験に参加されました。本試験を実施した理由は、分子標的治療薬であるHerceptinがHER2陽性乳がんの治療において前例のない有効性を実証してきたという知見に基づいています。さらに、HER2の過剰発現は胃がんでも認められていました。がんの分子標的治療は、腫瘍の増殖を引き起こす特定の分子を阻害することにより、がん細胞の増殖を抑制する薬物療法です。

ToGA試験では、患者さんは一次治療として以下のレジメンのうちの一つを受けるように無作為化されました:
- Fluoropyrimidine(Xelodaまたは5-FU)およびcisplatinを3週間毎に6サイクル。
- 6サイクルのfluoropyrimidineおよびcisplatinと併用で、Herceptin6mg/kgを3週間毎に病勢進行まで。
この試験の主要な目的は、化学療法単独群と比較してHerceptinを併用する群での全生存期間の優位性を立証することでした。事前に計画していた中間解析は、347イベント(死亡)の発現を確認後に実施されました。本試験の副次的な目的は、無増悪生存期間、全奏効率、奏効期間、安全性およびQOLでした。ToGA試験では、未知あるいは予期せぬ副作用はみられませんでした。

Herceptin(trastuzumab)について
Herceptinは、がん誘発能を有する特定遺伝子によって産生される蛋白質であるHER2の機能を標的とし、これを遮断するために設計されたヒト化抗体です。Herceptionの作用機序は、体の免疫能を活性化するとともに、HER2を抑制し腫瘍を標的として破壊するという特有のものです。Herceptinは早期ならびに進行性(転移性)、いずれのHER2陽性乳がんの治療においても、高い有効性を立証してきました。Herceptinは、HER2陽性の乳がん女性に対し単剤ならびに標準的な化学療法との併用、あるいは標準的な化学療法後に投与されることにより奏功率、無病生存期間、および全生存期間を、QOLを維持しながら改善することを証明してきました。

HerceptinはEUにおいて、2000年に進行性(転移性)のHER2陽性乳がんに対し、また2006年には早期HER2陽性乳がんの治療薬として承認されています。進行性乳がんの場合、現在Herceptinは、一次治療としてanthracycline系抗がん剤が非適応となる患者さんにおけるpaclitaxelとの併用、ならびにdocetaxelとの併用、また、三次治療としては単剤で承認されています。さらに、閉経後のHER2およびホルモン受容体が共に陽性の転移性乳がん患者さんの治療薬として、アロマターゼ阻害剤との併用が承認されています。早期乳がんの場合、Herceptinは標準的な(術後補助)化学療法後の投与が承認されています。

現在、Herceptinは大規模国際臨床試験によりHER2陽性の胃がん患者さんの治療に関する評価が行われています。

Herceptinの販売は米国ではジェネンテックが、日本では中外製薬が、その他の国ではロシュが行っています。1998年以来、Herceptinは世界中で約60万人のHER2陽性の女性乳がん患者さんの治療に使用されています。

参考文献:
注1.ASCO 2009を予定
注2.Ohtsu A. J Gastroenterol 2008;43:256-264
注3.Bang YJ et al. ASCO 2008 (poster no. 4526)
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=SMOS4WOMCZWZQCSSUIHSFEQ?documentId=doc_13142&lang=ja

HERA試験の最新結果:HER2陽性の女性早期乳がん患者さんに対するHerceptinの有用性が立証(2009/3/16)
Herceptinによる無病生存期間の延長が確認される

Herceptinについて
・日本での効能・効果は「HER2過剰発現が確認された転移性乳癌」および「HER2過剰発現が確認された乳癌における術後補助化学療法」、販売名は「ハーセプチンR注射用60、同150」です。
・国内では胃がんを対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加しています。

本日、The Breast International Group(BIG)とロシュは、HER2陽性の女性早期乳がん患者においてHerceptin(trastuzumab)は治療完了後も数年間にわたり効果が継続しており、その結果として、長期間、がんの再発のない生活が送れることを発表しました。患者さんはHerceptinによる治療を1年間受け、4年間にわたりフォローアップされました。HERA試験のこれらのデータは、スイス、ザンクトガレンにおけるPrimary Therapy in Early Breast Cancer会議で発表されました。

HERA(HERceptin Adjuvant)試験では、Herceptinの投与を受けた女性でHerceptinを投与されなかった女性と比較して、がん再発のリスクが25%軽減しており、また、中央値で平均4年間の観察期間後にHerceptin治療を受けた女性のほぼ90%が生存していたことが示されました。明らかな治療効果に加え、4年間のフォローアップ期間を通じて心臓への安全性および忍容性が確認されたことにより、Herceptinの長期安全性プロファイルが確認されました。

「これらのデータは乳がんの治療にとって極めて重要です」と、HERA試験の試験責任医師でありBIGの議長を務めるMartine Piccart博士は述べるとともに、「HERAは、HER2陽性早期乳がんを対象としたHerceptinの4つの大規模臨床試験のうち、1年間の投与によって得られる長期的な有用性を立証した最初の試験です」と語っています。

「HERA試験から得られるこれらの重要な長期的な結果は、この悪性度の高いがんに罹患した女性がHerceptinによって治癒する最善の機会を得られることを裏付けるものです」と、ロシュ医薬品事業CEOであるウィリアム M.バーンズは語りました。

これまでHER2陽性乳がんは予後不良でしたが、2005年に発表されたHERA試験の最初の解析では、がん再発リスクの軽減(無病生存期間)という点で前例のない効果が立証されました。「HER2陽性の女性早期乳がん患者がHerceptinによる治療によって、自分の未来について確信が持てることは極めて重要である」とHERA試験の統括医師であるイタリアのIstituto Nazionale Tumori MilanoのLuca Gianni博士は述べています。

今日までに4つの大規模臨床試験、つまりHERA、NSABP B-31、NCCTG N9831、BCIRG 006で、HerceptinはHER2陽性女性早期乳がん患者の生存期間を延長させることを一貫して示してきました。

HERA試験について
HERAはBIGとロシュが実施した多国籍第Ⅲ相臨床試験です。この試験は、5,000名を超えるHER2陽性早期乳がん女性を対象に、Herceptinによる術後補助化学療法の有用性を評価しています。主要評価項目は無病生存期間(DFS)、二次評価項目は全生存期間(OS)および心臓に対する安全性です。

これまで、HERA試験は中央値で2年間のフォローアップによって、術後補助療法としての化学療法および/または放射線療法の完了後に、3週間隔で投与されたHerceptinにより1年間治療を行った場合、Herceptin未投与群と比較してDFSにおいて著しい改善を達成し、再発の相対リスクを36%軽減させたことを明らかにしました(ハザード比[HR]:0.64、95%信頼区間[CI]:0.54、0.76、p=0.0001)注1。また、Herceptin投与群ではHerceptin未投与群と比較して、死亡リスクを34%減少させました(ハザード比[HR]:0.66、95%信頼区間[CI]:0.47、0.91、p=0.0115)。2005年に例のないこれらの結果が発表された際に、経過観察群の50%を超える患者がHerceptinの投与を受けることを選択しました(Herceptin投与へ「クロスオーバー」)。

今回の解析の焦点は、本試験参加から中央値で4年間のフォローアップにおける、1年間のHerceptin投与の有効性および安全性をHerceptin未投与と比較して評価することでした。本試験に参加した全ての女性を含めた解析(intent to treat:ITT)の結果から、Herceptinを投与された女性ではHerceptin未投与の女性と比較して、がん再発のリスクが25%軽減したことが明らかになりました(HR 0.76、p=0.0001)。4年間のフォローアップ期間において、Herceptinを投与された女性の約79%で無再発を維持しており、Herceptin未投与群の女性の73%と比較して有意な増加を示しました。安全性に関しては、Herceptinを基本とする術後補助化学療法にともなう重度の心機能障害の発生率は低いことが示されました(0.8%)。これらの結果は、Herceptin未投与から実薬治療へかなりの患者のクロスオーバーがあったにもかかわらず、HER2陽性乳がんの女性における1年間のHerceptin治療の有用性および安全性を裏付けています。また今回の解析は、クロスオーバーした女性は、例え術後補助化学療法の完了から時間を経てHerceptin療法を開始しても、Herceptinから効果を得たということを示唆しています。

HERA試験は現在進行中であり、最終結果が出るのは2011年を予定しています。

乳がんについて
乳がんは世界中の女性で最も頻発するがんです注2。毎年世界中で100万人以上が新たに乳がんと診断されており、年間約40万人が乳がんで死亡しています注3。

HER2陽性乳がんでは、腫瘍細胞表面上のHER2蛋白の発現量が増加しています。これは「HER2陽性」として知られており、乳がん女性の約20?25%がHER2陽性乳がんに罹患しています。

Herceptinについて
Herceptinは、がん誘発能を有する特定遺伝子によって産生される蛋白質であるHER2の機能を標的とし、これを遮断するために設計されたヒト化抗体です。Herceptionの作用機序は、体の免疫能を活性化してHER2を抑制し腫瘍を標的として破壊するという特有のものです。Herceptinは早期ならびに進行性(転移性)、いずれのHER2陽性乳がんの治療においても、高い有効性を立証してきました。Herceptinは、HER2陽性の乳がん女性に対し単剤ならびに標準的な化学療法との併用、あるいは標準的な化学療法後に投与されることにより奏功率、無病生存期間、および全生存期間を、QOLを維持しながら改善することを証明してきました。

HerceptinはEUにおいて、2000年に進行性(転移性)HER2陽性乳がんに対し、また2006年には早期(術後補助化学療法)HER2陽性乳がんの治療薬として承認されています。進行性(転移性)乳がんの場合、Herceptinは、一次治療としてanthracycline系抗がん剤が非適応となる患者さんにおけるpaclitaxelとの併用、一次治療としてdocetaxelとの併用、また、三次治療としては単剤で承認されています。さらに、閉経後のHER2およびホルモン受容体が共に陽性の転移性乳がん患者さんの治療薬として、アロマターゼ阻害剤との併用が承認されています。早期乳がん(術後補助化学療法)の場合、Herceptinは標準的な(術後補助)化学療法後の投与が承認されています。

Herceptinの販売は米国ではジェネンテックが、日本では中外製薬が、その他の国ではロシュが行っています。1998年以来、Herceptinは世界中で約60万人のHER2陽性の女性乳がん患者さんの治療に使用されています。

BIGについて
The Breast International Group(BIG)は、ベルギーのブリュッセルを拠点とする世界各国の学術的乳がん研究グループのための非営利団体です。1996年に欧州の主導的なオピニオンリーダーによって設立され、現在、BIGは欧州、カナダ、中南米、およびアジア太平洋地域に拠点を置く44団体によってネットワークを構成しています。これらの研究機関は、世界で約3,000カ所の専門病院および研究センターと連携しています。BIGはまた、米国国立がん研究所(NCI)および北米の研究グループとも協力しており、BIGと北米諸国との団結は、乳がん研究の分野において優れた統合力を象徴しています。乳がん研究において著しい科学的進歩の達成や研究の無駄な重複を減少させるため、また乳がんに罹患した方々に最も適した役割を果たすためには、広域的な協力が不可欠です。そのため、BIGはメンバーと他の学術ネットワーク間の協力を活性化し、また製薬業界と独立して研究を行いながらも協調することによって、国際レベルでの乳がん研究を促進しています。
www.breastinternationalgroup.org

詳しくは、それぞれ下記をご覧下さい。
- 標準配信方式の無料ビデオへのアクセス:www.thenewsmarket.com
- BIGについて:www.breastinternationalgroup.org

参考文献:
注1.Smith I, Procter M, Gelber RD, et al., Lancet 2007; 369: 29-36
注2.World Health Organization:http://www.who.int/cancer/detection/breastcancer/en/
注3.Ferlay J, et al., GLOBOCAN 2002. Cancer Incidence, Mortality and Prevalence Worldwide. IARC CancerBase No.5, Version 2.0. IARCPress, Lyon, 2004. 2004
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=SMOS4WOMCZWZQCSSUIHSFEQ?documentId=doc_13133&lang=ja

ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ®」 海外第III相臨床試験(LITHE)で関節リウマチの関節破壊の抑制効果が認められる(2008/10/27)
中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山 治](以下、中外製薬)とF.ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイスバーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン](以下、ロシュ)が共同開発中のヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ®」[一般名:トシリズマブ(遺伝子組換え)]に関して、海外で実施された関節リウマチ(RA)患者さんを対象とした臨床第III相二重盲検試験において、メトトレキサート(MTX)との併用における「アクテムラ®」の投与によってRAに対する関節破壊の抑制効果が認められました。この結果が示されたLITHE試験は海外で5本目の第III相臨床試験であり、MTXによる治療で効果が不十分な患者さんにおいて本剤の効果を検討したものです。本試験の試験期間は2年で計画されており、今回の報告は、評価項目の一つである投与1年後の結果を取りまとめたものです。この試験結果は、10月28日に米国リウマチ学会(The American College of Rheumatology/米国サンフランシスコ)で発表されます。

第III相臨床試験(LITHE試験)の目的、方法および結果

目的: 本試験はMTXの効果が不十分なRAにおける本剤の臨床的有効性と安全性の検討を目的として実施しました。
方法: MTXの効果が不十分な中等度~重症の活動性RA患者さん1,196例を対象にした二重盲検比較試験で、MTX投与に加えアクテムラ8mg/kg、アクテムラ4mg/kg、またはアクテムラ偽薬(プラセボ)を4週間隔で投与(点滴静注)しました。
アクテムラの有効性は、52週目にGenant-modified Sharpスコアおよびarea under the curve (AUC) in the Health Assessment Questionnaire Disability Index (HAQ-DI)を用いて盲検下、骨関節破壊の程度を評価し、また、抗リウマチ効果はACR反応率で判定しました。
結果: アクテムラ投与群では、骨X線写真で評価した、トータルスコア、骨びらん、および関節裂隙狭小化の進行が対照群と比較して統計学的に有意に抑制され、HAQ-DIも有意に低下しました。また、ACR反応率も対照群と比較して統計学的に有意に高い有効率が認められました。
安全性: これまで報告された臨床試験の結果と同様のプロファイルとなっており、有害事象の発現率は3群間に大きな差はありませんでした。また、6ヵ月目と12ヵ月目との比較でも差はありませんでした。

「アクテムラ®」は、国内ではキャッスルマン病の治療薬として2005年4月に承認され、同年6月に「アクテムラ®点滴静注用200」の販売名で発売しました。2008年4月には、関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)および多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎の効能が追加されました。

海外では、中外製薬とロシュとの共同開発により5本のRAを対象とした第III相臨床試験を実施し、2007年6月に1番目のOPTION試験の結果が欧州リウマチ学会で、2番目のTOWARD試験が2007年11月の米国リウマチ学会、3番目と4番目のRADIATEおよびAMBITION試験が2008年6月の欧州リウマチ学会で報告されています。これら5本の試験では、MTXを含むDMARDsや抗TNF製剤の効果が不十分な患者さん、あるいはMTX未投与の患者さんにおいて、「アクテムラ®」の有効性および安全性を単剤または併用療法で検証しています。
なお、ロシュは2007年11月に欧米においてRAを適応とした承認申請を行い、現在審査中です。

【ご参考】

【インターロイキン-6(IL-6)とは】
IL-6は、免疫系におけるB細胞を抗体産生細胞に分化誘導する因子として発見されたもので、その後の研究により、免疫応答のみならず、造血系、神経系の細胞増殖や分化、炎症反応など多様な生理活性を有し、関節リウマチ、キャッスルマン病、クローン病、多発性骨髄腫などの種々の免疫異常や炎症性疾患の病態に関わっていることが知られています。

【アクテムラ®(ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体)とは】
「アクテムラ®」は、遺伝子工学的技術を用いて創製されたIL-6レセプターに対するヒト化抗体であり、IL-6のIL-6レセプターへの結合を阻害することにより、IL-6の作用を抑制します。このため、IL-6が病態に深く関わっていると考えられる疾患に対する治療効果が期待できます。

【Genant-modified Sharpスコアとは】
Genant-modified Sharpスコアはレントゲンを用いて関節破壊を測定する方法で、それぞれの手や手首の14箇所と足の13箇所の関節の破壊を測定します。

【HAQ-DIとは】
HAQ(Health Assessment Questionnaire)とは、慢性疾患患者の機能障害の程度を評価するために患者さん自身が回答するアンケートで、社会的、精神的あるいは経済的要素の影響が少なく、身体的な機能障害を主に反映しています。HAQは日常生活で遭遇するさまざまな事柄についての20の質問からなり、それぞれについて「簡単にひとりでできる」から「全くできない」までの4段階で回答します。その結果から、機能障害の程度を表わす機能障害指数(Functional Disability Index:DI)を算出します。

【ACR改善率とは】
米国リウマチ学会(ACR:American College of Rheumatology)で作成された関節リウマチの臨床症状の改善度の基準であり、20%改善率、50%改善率、70%改善率の3種類があります。各々の患者さんにおいて、以下の7項目のうち、(1)疼痛関節数および(2)腫脹関節数の20%以上の改善を必須条件として、さらに(3)~(7)の5項目中3項目以上で20%以上の改善が認められた場合にACR20%以上の改善ありと判定され、ACR20%改善率はその改善例数の割合を示したものです。50%、70%についても同様に判定します。

(1) 疼痛関節数
(2) 腫脹関節数
(3) 患者による疼痛の評価
(4) 患者による全般評価
(5) 医師による全般評価
(6) 患者による日常生活動作の評価
(7) 炎症マーカー:CRP(C反応性蛋白)またはESR(赤血球沈降速度)

ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ(R)」 海外第III相臨床試験(RADIATE、AMBITION)で 関節リウマチへの有効性が認められる(2008/6/16)
 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山治](以下、中外製薬)とF.ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイスバーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン](以下、ロシュ)が海外で共同開発中のヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ(R)」[一般名:トシリズマブ(遺伝子組換え)]に関して、海外で実施された関節リウマチ(RA)の患者さんを対象とした第III相二重盲検試験において、「アクテムラ(R)」の単剤投与およびメトトレキサート(MTX)との併用においてRAに対する有効性が認められました。海外で3本目の第III相臨床試験となるRADIATE試験は、抗TNF製剤による治療で効果が不十分な患者さんにおいて本剤の効果を検討したものです。また、4本目の第III相臨床試験となるAMBITION試験は、MTX未使用患者を多く含む中等度から重症の患者さんにおける本剤単剤での効果を検討したものです。これらの試験結果は、6月13日と14日に欧州リウマチ学会(The European League Against Rheumatism/フランス、パリ)で発表されました。

<第III相臨床試験(RADIATE試験)の目的、方法および結果>

目的:
 本試験は抗TNF製剤の効果が不十分なRAにおける本剤の臨床的有効性と安全性の検討を目的として実施しました。

方法:
 1剤以上の抗TNF製剤の効果が不十分な中等度~重症の活動性RA患者さん499例を対象にした二重盲検比較試験で、MTX投与に加えアクテムラ8mg/kg、アクテムラ4mg/kg、またはアクテムラ偽薬(プラセボ)を4週間隔で投与(点滴静注)しました。

結果:
 アクテムラの有効性については、米国リウマチ学会(ACR)の評価基準が用いられ、投与24週後(最終観察時)のACR改善率は下記のとおり、プラセボ群に比べ有意に高い数値を示しました。

安全性:
 これまで報告された臨床試験の結果と同様のプロファイルとなっており、有害事象の発現率は3群間に大きな差はありませんでした。

<第III相臨床試験(AMBITION試験)の目的、方法および結果>

目的:
 本試験は過去6カ月以内にMTXの治療を受けていない中等度から重症のRAにおける本剤単独投与の臨床的有効性と安全性をMTXと比較検討することを目的として実施しました。

方法:
 過去6カ月以内にMTXの治療を受けておらず、かつ効果不十分とは判断されていない、中等度から重症の活動性RA患者さん570例を対象にした二重盲検比較試験で、アクテムラ8mg/kg(点滴静注)を4週に1回にMTX偽薬(プラセボ)を毎週、またはアクテムラ偽薬(プラセボ)を4週に1回にMTX(投与量漸増)を毎週投与しました。

結果:
 アクテムラの有効性については、米国リウマチ学会(ACR)の評価基準が用いられ、投与24週後(最終観察時)のACR改善率は下記のとおりでした。アクテムラの単独投与はMTX群に対して非劣勢を認め、さらにMTX群に比べ有意に高い数値を示しました。

安全性:
 これまで報告された臨床試験の結果と同様のプロファイルとなっており、有害事象の発現率は2群間に大きな差はありませんでした。

 「アクテムラ(R)」は、国内ではキャッスルマン病の治療薬として2005年4月に承認され、「アクテムラ(R)点滴静注用200」の販売名で発売しました。2008 年4月には、関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)および多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎の効能が追加されました。

 海外では、中外製薬とロシュとの共同開発を含め、5本の関節リウマチを対象とした第III相臨床試験が実施されており、2007年6月に1番目のOPTION試験の結果が欧州リウマチ学会で、2番目のTOWARD試験が2007年11月の米国リウマチ学会で報告されています。これら5本の試験では、MTXを含むDMARDsや抗TNF製剤の効果が不十分な患者さんあるいはMTX未投与の患者さんにおいて、「アクテムラ(R)」の有効性および安全性を検証しています。なお、ロシュは2007年11月に欧米においてRAを適応とした承認申請を行いました。

【ご参考】

【インターロイキン-6(IL-6)とは】
 IL-6は、免疫系におけるB細胞を抗体産生細胞に分化誘導する因子として発見されたもので、その後の研究により、免疫応答のみならず、造血系、神経系の細胞増殖や分化、炎症反応など多様な生理活性を有し、関節リウマチ、キャッスルマン病、クローン病、多発性骨髄腫などの種々の免疫異常や炎症性疾患の病態に関わっていることが知られています。

【アクテムラ(R)(ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体)とは】
 「アクテムラ(R)」は、遺伝子工学的技術を用いて創製されたIL-6レセプターに対するヒト化抗体であり、IL-6のIL-6レセプターへの結合を阻害することにより、IL-6の作用を抑える働きを有しており、IL-6が病態に深く関わっていると考えられる疾患に対する治療効果が期待されます。

【ACR改善率とは】
 米国リウマチ学会(ACR:American College of Rheumatology)で作成された関節リウマチの臨床症状の改善度の基準であり、20%改善率、50%改善率、70%改善率の3種類があります。各々の患者において、以下の7項目のうち,(1)疼痛関節数および(2)腫脹関節数の20%以上の改善を必須条件として、さらに(3)~(7)の5項目中3項目以上で20%以上の改善が認められた場合にACR20%以上の改善ありと判定され、ACR 20%改善率はその改善例数の割合を示したものです。50%、70%についても同様に判定します。
 (1)疼痛関節数
 (2)腫脹関節数
 (3)患者による疼痛の評価
 (4)患者による全般評価
 (5)医師による全般評価
 (6)患者による日常生活動作の評価
 (7)「炎症マーカー:CRP(C反応性蛋白)またはESR(赤血球沈降速度)

ロシュが中外製薬に対する持株比率を50.1%から59.9%に増加へ(2008/5/22)
ロシュは、本日、中外製薬に対する持株比率を50.1%から59.9%に増加させる意向である旨を発表しました。ロシュは、中外製薬の株主に一株1,730円で公開買付けに応募する機会を提供させていただいています(金融商品取引法に基づく公開買付けによります。)。買付価格は、2008年5月21日の中外製薬の株価の終値である1,549円に11.7%のプレミアムを上乗せしたものです。この公開買付けが成功した場合、ロシュの中外製薬に対する持株比率は、現在の50.1%から59.9%に増加します。これは、アライアンス開始から5年目以降のいかなる時期でも持株比率を最大59.9%に増加させることができるというロシュの権利に基づくものです。

ロシュの取締役会会長であるフランツ B.フーマーは「当社は、日本市場の長期的潜在力および成功している中外製薬とのパートナーシップの戦略的重要性の双方を確信し、持株比率を増加させることにしました。両社のパートナーシップは5年以上前に開始されましたが、その間、両社の関係はあらゆる分野で強化され、双方の利益に結び付いています。」とコメントしております。

ロシュと中外製薬とのアライアンスは、2002年10月より開始されましたが、多くの重要な成果を生んでまいりました。この5年間で、中外製薬は、Avastin(結腸・直腸がん)、Copegus(C型肝炎におけるPegasysとの併用)、Tarceva(肺がん)を発売するとともに、Xeloda(結腸がん術後補助療法)とHerceptin(乳がん術後補助療法)の追加適応を取得しました。他の重要な成果として、2007年11月の米国と欧州におけるActemra(関節リウマチ)の承認申請があります。Actemraはロシュ・グループがグローバル市場のために開発する中外製薬の初めての薬剤です。日本では、Actemraは2005年にキャッスルマン病の治療薬として発売され、最近では関節リウマチの適応が承認されました。さらに、ロシュが2007年に中外製薬からライセンスを受けた早期開発段階にある3つの化合物の1つであるR7201(CSG452)は、Ⅱ型糖尿病に対する第Ⅰ相臨床試験を開始しました。

中外製薬について
中外製薬は、医療用医薬品に特化し東京に本社を置く、バイオ医薬品をリードする研究開発型の製薬企業の一つです。
2002年10月のロシュとの戦略的アライアンスの締結以降、ロシュ・グループの重要メンバーとして、国内外で積極的な医療用医薬品の研究開発活動を展開しています。特に「がん」「腎」「骨・関節」の3領域を中心に、国際的に通用する革新的な医薬品の創製に取り組んでいます。
国内では、御殿場、鎌倉の研究拠点が連携して創薬研究活動を行う一方、浮間では工業化技術の研究を行っています。また海外では、子会社の中外ファーマ・ユー・エス・エー、中外ファーマ・ヨーロッパにて、米国と欧州においてそれぞれ臨床開発活動を行っています。
2007年の連結売上高は3,448億円、営業利益は667億円でした。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp;jsessionid=20ZCNRZUBMOKOCSSUIHSFEQ?documentId=doc_11906&lang=ja

進行性肺がん患者に対するファーストライン治療として、 欧州でAvastinが肯定的な見解を受ける(2007/7/27)
 ロシュは、欧州医薬品委員会(CHMP)が、肺がんのうち最も多い病型である非小細胞肺がんの治療における、プラチナ製剤ベースの化学療法とAvastinの併用のファーストラインでの使用に関し、肯定的な勧告を示したことを本日発表した。CHMPの決定は、米国での主要な試験(E4599)と、もう1つの第Ⅲ相臨床試験Avastin in Lung(AVAiL)のデータに基づいたもので、両試験の結果から、様々な化学療法と併用したときのAvastinの効果が認められている。
 世界中で毎日3,000人以上が肺がんのために死亡している。非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がんの中で最も多い病型のがんで、全肺がんの80%以上を占めている。Avastinはここ10年以上の間で、典型的な平均余命が8~10カ月の進行性肺がん患者の生存期間を延長させることが示された、唯一のファーストライン治療薬である。
 Avastinは、結腸・直腸がん、肺がん、乳がん、腎がん患者において全生存期間および/または無増悪生存期間の改善を一貫してもたらすことが示されている、初めてかつ唯一の血管新生阻害剤である。
 欧州では2005年1月に、米国では2004年2月に、転移性結腸・直腸がん患者のファーストライン治療薬として承認された。米国では2006年6月、転移性結腸・直腸がん患者のセカンドライン治療薬として追加で承認を受けた。さらに2006年10月、FDAによる優先審査を経て、血管新生阻害剤では世界で初めてNSCLCの治療薬として承認された。Avastinは、最近では2007年4月に、欧州では転移性乳がん女性患者のファーストライン治療薬として、また日本では治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんへの使用が承認された。

関節リウマチ患者においてActemra単独療法により統計学的に有意な臨床効果を示す(2007/7/25)
 ロシュは本日、中等度から重症の関節リウマチ(RA)患者を対象とし、Actemra(tocilizumab)の有効性および安全性を示すことを目的とした試験AMBITIONにおいて、主要評価項目が達成されたことを発表した。本試験は大規模な多国籍第Ⅲ相臨床試験の4番目の試験であり、早期の患者を多く含む活動性RA患者を対象に、効果的な標準治療であるメトトレキサート(MTX)単独療法とActemra単独療法について比較検討した。Actemra(8mg/kg)単独投与群ではMTX単独投与群に比べ、多くの患者で24週投与後の症状(ACRスコア)に有意な改善が認められた。

◆AMBITION試験について
AMBITION試験は、RA患者を対象に、MTXと比較して、Actemra(8mg/kg)の安全性と有効性を評価するためにデザインされた無作為化二重盲検プラセボ対照2群間比較試験である。各群には、4週に1回の静脈内Actemra(8mg/kg)+週1回のプラセボカプセル、または4週に1回のプラセボ静注+週1回のMTXが投与された。本試験には673名の患者が参加し、米国を含む18カ国、252施設で実施された。

◆Actemraについて
Actemra(tocilizumab)は、初めてのヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体であり、その独特の作用機序により、まだ完全な治療法が確立されていないRAという疾患に対して新たな治療の選択肢を提供するもの。多国籍臨床試験で観察されたActemraの総体的な安全性プロファイルは一貫しており、一般的に忍容性が高いことが示された。最も多かった有害事象は、上気道感染症、頭痛、鼻咽頭炎、高血圧を含む。また、他の生物学的な疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)と同様に、Actemra投与群において、重篤な感染症が報告されている。

Actemraが関節リウマチ患者の症状を有意に改善するという結果が得られる(2007/7/10)
 ロシュは本日、Actemra(tocilizumab)の大規模な多国籍第III相臨床試験(RADIATE)の3番目の試験において、主要評価項目が達成されたことを発表した。本試験では、抗腫瘍壊死因子(抗TNF)療法で効果不十分な関節リウマチ(RA)患者を対象として、メトトレキサート(MTX)とActemra の併用療法について検討した。
 難治性関節リウマチ患者498名を対象に行った本試験において、ActemraにMTXを併用した投与群ではActemraプラセボにMTXを併用した投与群に比べ、多くの患者で24週投与後の症状(ACRスコア)に有意な改善が認められた。
 RADIATE試験は、少なくとも一つの抗TNF療法が効果不十分であった中等度から重症の活動性RA患者を対象に、MTXとActemraとの併用療法の安全性および症状の緩和について、プラセボと比較する無作為化二重盲検プラセボ対照の、3群間比較試験である。各群には、MTX 10~25mgの週1回投与に加えActemra(4mg/kg または8mg/kg)、あるいはプラセボが投与された。この患者群は従来、より難治性の病態を示し、治療が難しいと考えられてきた。本試験は498人の患者を3群に分け、米国を含む13カ国、128施設で実施された。それぞれの投与群において、患者は、Actemra4mg/kg、Actemra8mg/kg、あるいはプラセボを、MTXの週10-25mgに加えて投与された。
 RADIATE試験の成績は、今後開催される国際的な学術集会に提出される。Actemraに関するロシュの多国籍第III相臨床試験は、残る2試験が現在進行中で、そのうち1本は2007年中に報告される予定である。

新規抗リウマチ薬「T-5224」 ロシュとライセンス契約締結(2007/6/25)
 富山化学は、F.ホフマン・ラ・ロシュ リミテッド(以下、ロシュ)と富山化学が所有する新規抗リウマチ薬「T-5224」の世界的な研究、開発及び販売に関するライセンス契約を2007年6月25日に締結した。
<契約の概要> 1.富山化学は、日本を除く全世界における研究、開発及び販売の独占的権利をロシュに供与する。 2.富山化学は、日本における研究、開発及び販売の独占的権利を有する。 3.富山化学は、契約時、及び開発・販売の各段階において、総額で最高3億7,000万米ドルの一時金を受領する。 4.富山化学は、売上高に応じた実施料を受領する。
 富山化学は、関節リウマチの病態に深く関与しているとされる転写因子AP-1(Activator Protein-1)について、神戸大学の塩澤俊一教授及び北里大学の広野修一教授と共同研究を進めてきた。その結果、関節リウマチの根本治療が期待できる薬剤としてT-5224を見出した。その後、必要な非臨床試験を終了し、昨年6月より日本で臨床第I相試験を実施している。日本での研究開発については、独立行政法人科学技術振興機構から委託開発制度による開発費として25億円を受けている。

Actemra:関節リウマチ患者における 優れた症状改善効果を示す新たな結果が得られる(2007/6/6)
 ロシュは本日、Actemra(tocilizumab)の2番目の多国籍第III相臨床試験(TOWARD)において主要評価項目が達成され、従来の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)とActemraとの併用投与群では、DMARDsのみの対照群に比べて多くの患者で投与開始24週目の症状に改善が認められたことを発表した。症状は標準的なACRスコアを用いて評価された。本試験は、DMARDsで効果不十分な、活動性のある中等度から重症の関節リウマチ(RA)患者を対象として実施された。
 TOWARD試験は、Actemraに関する5本の第III相臨床試験のうち2番目の試験で、残りの試験のうち2本は2007年後半に結果が報告される予定である。2007年1月には、日本国外で実施された1番目の第III相臨床試験(OPTION)において、メトトレキサートの効果が不十分な患者における主要評価項目を達成したことが発表された。

関節リウマチ治療薬「アクテムラ(R)」の海外での共同販促(2007/5/7)
 中外製薬は、F.ホフマン・ラ・ロシュ社(以下、ロシュ)との、ヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体「アクテムラ(R)」に関するライセンス契約に基づいて、フランス、ドイツ、英国において共同販促を実施し、米国、イタリア、スペインにおける共同販促の選択権を行使しないこととした。
 両社は、2003年7月、中外製薬がロシュに対し「アクテムラ(R)」に関わる特許および商標等の独占的使用権を日本、韓国、台湾を除く全世界で許諾するライセンス契約を締結した。この契約では、中外製薬がフランス、ドイツ、英国においてロシュとの共同販促を実施する一方、米国、イタリア、スペインにおける共同販促実施の選択権を保有していた。

「アクテムラ(R)」について
 「アクテムラ(R)」は、大阪大学と中外製薬により共同開発された。マウスで作製された抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体をもとに、遺伝子組換え技術により産生されたヒト化モノクローナル抗体であり、IL-6とその受容体の結合を競合的に阻害することによって、IL-6の生物学的作用を抑制し薬効を示す。
 国内においては、キャッスルマン病治療薬として2005年6月から販売中であり、2006年4月には関節リウマチおよび全身型若年性特発性関節炎の適応追加につき承認申請をしている。

進行性肺がん患者におけるAvastinの肯定的結果を確認(2007/2/28)
 ロシュは本日、非小細胞肺がん(NSCLC:最も多い型の肺がん)で、未治療の進行期の患者さんを対象として行われた、Avastin(bevacizumab)と化学療法の併用を検討する第Ⅲ相臨床試験において、無増悪生存期間の改善という一次評価項目を達成したことを発表した。このベネフィットは、試験で用いたAvastinの二つの用量を何れかを投与された患者さんでそれぞれ認められた。
 第Ⅲ相臨床試験である「Avastin in Lung」(AVAiL、BO17704)の結果から、進行性NSCLCの患者さんに3週毎に1回7.5または15mg/kgのAvastinをgemcitabine/cisplatin化学療法と併用することで、化学療法単独と比較して、疾患が増悪することなく生存する期間(無増悪生存期間)が有意に改善されることが示された。試験はAvastinの用量を比較する目的で計画されたものではないが、二つの治療群において無増悪生存期間に同様な効果が認められた。各治療群におけるベネフィットおよび相対的な安全性は、この後の何れかの学会で発表する予定。この臨床試験の設定では、いずれの用量のAvastinを投与した場合でも、新たな安全性のシグナルはなかった。

Avastinについて
・国内では、治癒切除不能な進行・再発結腸・直腸癌を適応として申請中。
・結腸がん術後補助療法を対象とした多国籍第Ⅲ相臨床試験に参加、また、非小細胞肺がんを対象とした臨床試験を実施中。

「Tarceva」が膵がんの治療に対して欧州で承認される(2007/2/5)
 本日、ロシュの革新的な抗がん剤であるTarceva(erlotinib)が、標準的な化学療法であるgemcitabineとの併用により、転移性膵がんの患者さんの治療法として欧州委員会より承認を受けた。Tarcevaは、この大変予後不良ながん患者の治療に対し、この10年で有意な延命効果を示した初の薬剤。膵がんは、あらゆるがんのなかで1年生存率が最も低く、欧州ではがんによる死亡の6位にあげられている。
 承認は、転移性膵がん患者に対するTarcevaとgemcitabineの併用療法がgemcitabine単独療法と比較し、統計的に有意に生存期間を延長(25%)することを示した、極めて重要な第Ⅲ相臨床試験である試験のデータに基づいている。さらに、Tarcevaとgemcitabineの併用療法を受けた患者の1年生存率が21%であるのに対し、gemcitabine単独療法の場合は15%であった。この承認は、2006年12月に欧州医薬品委員会(CHMP)からの肯定的な勧告に基づいている。

Tarcevaについて
国内では、手術不能又は再発非小細胞肺癌を適応として申請中。また、切除不能膵がんを適応とした臨床試験を実施中。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_8507&lang=ja

Actemraの多国籍第III相臨床試験について(2007/1/24)
 ロシュは本日、メトトレキサート(MTX)で効果不十分な中等症から重症の関節リウマチ(RA)患者を対象とした、日本国外で実施された初めての大規模なActemra(tocilizumab)の多国籍第III相臨床試験(OPTION)において、主要評価規準を達成したことを発表した。本試験の結果、投与開始24週目のActemra投与群では、対照群(MTX単独療法)に比べて症状改善(ACRスコア)に有意な効果が認められた。さらに、予備分析では、Actemra群では対照群に比し、臨床上重要な安全性の懸念は示されなかった。

 ロシュと自己免疫疾患:http://www.roche.com/med_events_mb1106
http://www.chugai-pharm.co.jp
http://www.roche.com/

Tarcevaの転移性膵がんへの適応について、EUから肯定的な見解を受ける(2006/12/21)
 ロシュは本日、経口抗がん剤であるTarceva(erlotinib)の転移性膵がんへの適応に関する承認申請データの再審査請求に対し、欧州医薬品委員会(CHMP)から肯定的な勧告を受けたことを発表した。転移性膵がん患者の5年生存率が数十年の間5%未満のままであり、大変予後不良ながんである中、Tarcevaは、この10年で有意な延命効果を示した初の薬剤。
 Tarcevaは、gemcitabine化学療法との併用により局所進行性の切除不能または転移性膵がん患者に対するファーストライン治療として、既に2005年11月に米国食品医薬品庁(FDA)から、またその後、世界15カ国で承認を受けている。
 EU以外およびEUの承認申請はいずれも、Tarcevaとgemcitabineの併用療法がgemcitabine単独療法と比較し、統計学的に有意に生存期間を延長(22%)することを示した第Ⅲ相試験(PA.3試験)注3のデータに基づいている。さらに、Tarcevaとgemcitabineの併用療法を受けた患者の1年生存率が24%であるのに対し、gemcitabine単独療法の場合は19%だった。
http://www.roche.com/
http://www.roche.com/pages/downloads/company/pdf/mboncology05e.pdf

ファーストライン治療を評価する大規模第Ⅲ相臨床試験で主要評価項目を達成(2006/7/31)
 ロシュは、未治療の転移性結腸・直腸がん症例2,035名を登録した大規模な多国籍第Ⅲ相臨床試験(NO16966)において、以下2点の主要評価項目を満たしたことを発表した。

○ Xelodaとoxaliplatinを併用する化学療法であるXELOXの無増悪生存率(PFS)は、5-FU/leucovorinの静注とoxaliplatinを併用するFOLFOXと同程度の効果が認められた。
○ 化学療法(FOLFOXあるいはXELOX)にAvastinを併用することにより、化学療法単独の場合と比較して無増悪生存期間の延長が認められた。
サブグループでは、治療効果に若干のバラツキが観察された。Avastinの安全性に関連する新しい兆候は、試験では観察されなかった。
今回の臨床試験の結果は、今後の国際的な腫瘍領域の学会に提出する予定。
臨床試験について
NO16966試験は、大規模な多国籍第Ⅲ相臨床試験であり、2,035名の患者を無作為化し結腸・直腸がんのファーストライン治療として次の比較を行った。
- XELOX(Xeloda+oxaliplatin)とFOLFOX(5-FUの急速静注および静注+oxaliplatin)
2003年に結腸・直腸がんにおけるAvastinの主要なデータが公開された後、このプロトコールは次のような2×2での比較に変更された。
- XELOX+プラセボ、XELOX+Avastin(7.5mg/kgを3週毎)、FOLFOX+プラセボ、およびFOLFOX+Avastin(5.0mg/kgを2週毎)
第1の目的は、次の二つの課題を明らかにすることでした。一つはXELOXがFOLFOXに比べて非劣性であるかという点、もう一つは化学療法とAvastinの併用は化学療法のみの場合より優れているのかという点。第2の評価項目には、全生存期間、全奏効率、および安全性が含まれていた。
Xelodaについて
・日本での効能・効果は「手術不能又は再発乳癌」、販売名は「ゼローダ®錠300」。
・国内では、大腸がん、胃がんを適応とした臨床試験を実施中。
・結腸癌における術後補助化学療法と乳癌海外用法用量について、単剤投与での適応追加の申請を行っている。
Avastin(bevacizumab)について
・国内では、進行性結腸・直腸がんを適応として申請中。
Avastinは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬。Avastinは、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するもの。
http://www.roche.com/home/media/med-cor.htm
www.roche.com/pages/downloads/company/pdf/mboncology05e_b.pdf

「Herceptin」が欧州でHER2陽性乳がんに対する早期使用の承認勧告を取得(2006/4/28)
 ロシュは、EUの医薬品の科学的評価を担当する医薬品委員会(CHMP)が術後の標準的な化学療法施行後のHER2陽性の早期乳がんのHerceptinの補助療法での使用について、承認勧告を行ったと発表した。HER2陽性の乳がんは乳がん女性患者の約20-30%に見られ、腫瘍の進行が早いことと再発の可能性が高いため、特別かつ迅速な治療が求められる。
 今回のCHMPの決定は、標準的な化学療法施行後のHerceptinの投与によって、化学療法単独と比較してがんの再発リスクが46%減少したというHERA(HERceptin Adjuvant)試験の画期的な結果に基づくもの。今回の勧告は、今後のEUによる承認を促すことになる。HerceptinはHER2陽性の転移性(進行)乳がんの治療を適応として承認されている唯一の治療薬。

閉経後骨粗鬆症治療剤「Bonviva」が欧州で承認を取得(2005/9/26)
 ロシュとグラクソ・スミスクラインの両社は、閉経後骨粗鬆症の治療薬として、「Bonviva」150mg錠がEUでの販売承認を取得したことを発表した。
 「Bonviva(一般名ibandronic acid)」は、閉経後骨粗鬆症治療剤としては、初めてで唯一の月1回1錠投与の経口剤。今回の発表は、今年前半に取得したFDAおよびスイス医療庁からの承認に続くもの。
 強力で高い有効性を示すビスフォスフォネート製剤注1「Bonviva」は、いずれの疾患においてもかつてなかった月1回1錠投与の経口治療剤。
「Bonviva(Boniva)」は、日本国内において臨床試験中。 「Bonviva」は欧州での、「Boniva」米国での販売名。

悪性度の高い早期乳がんの女性における再発リスクの目覚しい低下を確認(2005/9/20)
 ロシュは、HER2陽性の早期乳がんに対する4つ目の大規模第Ⅲ相臨床試験において、化学療法に「Herceptin(一般名trastuzumab)」を併用することで、がん再発リスクが化学療法単独よりも有意に低下するという結果が示されたことを発表した。今回の試験は、これまでに実施された早期乳がんの化学療法単独に対する「Herceptin」併用療法の優位性を示した3つの第Ⅲ相臨床試験に続くもの。HER2陽性乳がんは、女性乳がん患者の約20-30%に見られる特に悪性度の高いがん。

HER2陽性の早期乳がん女性患者に対して、Herceptinが生存期間の改善効果を示す(2005/5/13)
 ロシュとジェネンテックは、北米における2つの大規模臨床第III相試験の合同中間解析から、HER2陽性の早期乳がん女性患者に、「Herceptin(一般名trastuzumab)」を投与することによって、生存期間が有意に延長されることを発表した。この結果は、女性の乳がんの中でも進行性の高いこのタイプの患者に対して、「Herceptin」が早期段階でのがん再発リスクを低減し、延命効果を示した初の証拠となる。
 今回の2つの試験では、初回手術後の治療(術後補助療法)における「Herceptin」と化学療法の併用療法が化学療法単独療法と比較検討された。この合同中間解析から、無病生存期間(治療後、病気が検出されない期間)および全般生存期間について統計的に有意な改善が認められ、既定の主要および二次評価項目が達成された。米国国立衛生研究所附属国立がん研究所(NCI)によれば、これらの結果は2005年5月13日-17日に開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表される予定。

中南米でのアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」販売でロシュ社と提携(2004/1/27)
 藤沢薬品の米国子会社フジサワ ヘルスケア インクは、アトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック(R)」に関し、ロシュ社とメキシコ、中米、カリブ海諸国、南米の一部でロシュ社が独占的に販売する契約を締結した。
 本契約により、ロシュ・グループは、これらの地域で「プロトピック(R)」の申請を順次行う。藤沢薬品は、中南米における「プロトピック(R)」のスムーズな市場参入と規模の拡大が期待している。
 「プロトピック(R)」は、免疫調整外用薬"Topical Immunomodulators"(TIM)のカテゴリーに分類される新しい薬剤。

抗がん剤BevacizumabおよびPertuzumabのライセンス契約締結(2003/12/15)
 中外製薬と F.ホフマン・ラ・ロシュ社の両社は、ロシュ社を通じ、ジェネンテック社が創製した抗がん剤BevacizumabおよびPertuzumabに関してのライセンス契約を締結した。なお、本契約の締結により中外製薬は、BevacizumabおよびPertuzumabの日本における開発・販売の独占的実施権を許諾され、その対価をロシュ社に支払う。
【Bevacizumab】(米国製品名:Avastin™)
 Bevacizumabは遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体で、がん組織から分泌されるVEGF(Vascular Endothelial Growth Factor、血管内皮細胞増殖因子)に結合することにより、血管内皮細胞に発現する受容体(Flt-1)とVEGFとの結合を阻害する。また、このことにより血管新生阻害を引き起こし、がん細胞の増殖を抑制する。
 中外製薬は、進行・再発性大腸がんを候補適応症として、来年後半より第一相臨床試験の実施を予定している。現在、大腸がん適応で、欧州ではロシュ社、米国ではジェネンテック社がそれぞれ申請中。本剤は、血管新生阻害を作用機序とする全く新しいタイプの抗がん剤であり、大腸がんのほかにも乳がん、肺がん等で有効性が示唆されている。ジェネンテック社/ロシュ社では、これら大腸がん以外の適応症でも臨床試験を実施または計画中であり、その結果に基づいて、中外製薬は日本での適応拡大を考慮する予定。

Roche(ロシュ社)とCS-023に関するライセンス契約を締結(2003/11/10)
 三共は、ロシュ社との間で、PhaseIIが開始される段階にある注射用カルバペネム系抗菌薬CS-023に関し、ライセンス契約を締結(11月7日付)した。ロシュ社には欧米を含む世界の主要地域における独占的開発権・販売権を許諾した。
 注射用カルバペネム系抗菌薬CS-023は、薬剤耐性菌を含む各種病原性細菌に対する幅広い抗菌スペクトラムと強力な活性を特長とする。