専門分野を極める/専門・認定薬剤師

患者のために学び続ける
自身の未来も照らす高度な資格の取得



専門薬剤師・認定薬剤師 しっかりした資格を取得
 専門・認定薬剤師などの資格試験ですが油断しているといつの間にか新しい団体や資格が出現しており把握するのが難しい状態です。がん専門薬剤師のように取得に相当の努力が必要な資格がある反面、取得が優しいといわれる認定もあるようです。
 病院では、研修にスタッフを出す支援をします。3カ月間の研修となると、留守中のスタッフのやりくりも必要です。薬剤部に同じ資格者ばかりいても困るため、誰にどの資格を取得をしてもらうか。薬剤部長を悩ませます。

日本病院薬剤師会の専門薬剤師制度
●がん専門薬剤師分野
○がん専門薬剤師
○がん薬物療法認定薬剤師
 「がん薬物療法認定薬剤師」は、認定申請資格に日本病院薬剤師会が認定する研修施設で3カ月におよぶ研修・実習を受けます。

●感染制御専門薬剤師分野
○感染制御専門薬剤師
○感染制御認定薬剤師
 感染制御に関する知識、技術、実践能力により、感染制御を通じて患者が安心・安全で適切な治療を受けるために必要な環境を提供。感染症治療に関わる薬物療法に貢献します。

●精神科専門薬剤師分野
○精神科専門薬剤師
○精神科薬物療法認定薬剤師
 精神科薬物療法に関する知識と技術により、精神疾患患者の治療と社会復帰に貢献するため、薬物療法を安全かつ適切に行うのが目的です。

●妊婦・授乳婦専門薬剤師分野
○妊婦・授乳婦専門薬剤師
○妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
 妊娠・授乳期における薬物療法に関する知識、技術、倫理観により、母体の健康と母乳保育の利点に配慮します。薬物有害作用に配慮した薬物療法を担当します。

●NST(栄養サポートチーム)
 患者の栄養状態が回復に大きな影響を与えます。薬剤師のNST(栄養サポートチーム)参加も大きな期待となっています。

●HIV感染症専門薬剤師分野
○HIV感染症専門薬剤師
○HIV感染症薬物療法認定薬剤師
 HIV 感染症治療における薬物療法に関する知識、技術、倫理観を備え、HIV 感染症に対する薬物療法を有効かつ安全に行います。

●日病薬病院薬学認定薬剤師制度
 病院薬剤師がチーム医療における薬物療法への参加が求められている。
 医療現場のニーズに応えるため日本病院薬剤師会は、系統的な研修制度の構築と認定制度について検討。日病薬病院薬学認定薬剤師制度が2015年度から実施されました。これに関連して一定期間経過後、「日病薬生涯研修履修認定制度」は廃止の予定。

一般社団法人 日本医療薬学会

●認定薬剤師制度
 一定レベル以上の能力をもつ薬剤師を認定しています。認定薬剤師になればがん専門薬剤師などに挑戦できます。

●がん専門薬剤師制度
○がん専門薬剤師
○がん指導薬剤師
○がん専門薬剤師研修施設
 がん専門薬剤師制度は、日本病院薬剤師会から日本医療薬学会へ移管(平成21年10月4日臨時理事会承認)された資格で、日本医療薬学会認定の資格になりました。
 高度化するがん医療の進歩に伴い、がん薬物療法等について高度な知識・技術と臨床経験を備える薬剤師を養成。国民の保健・医療・福祉に貢献します。

●薬物療法専門薬剤師認定制度
 薬物療法専門薬剤師と薬物療法指導薬剤師を認定しています。

●地域薬学ケア専門薬剤師(がん)
 地域医療・介護などで活躍する薬局薬剤師について「地域薬学ケア専門薬剤師」の認定。
専門医療機関連携薬局の認定要件であり、病院研修や症例報告などが求められます。

日本緩和医療薬学会
●緩和薬物療法認定薬剤師
 がん治療では、痛みのコントロールが大切。患者さんのQOL向上のため、痛みの緩和を目的に緩和薬物療法認定薬剤師の認定制度が始ま理ました。
 痛みの緩和は専門性が高く、病気の専門知識やコミュニケーション能力も求められる。

日本臨床腫瘍薬学会

●外来がん治療専門薬剤師
 専門医療機関連携薬局の認定要件です。地域医療・介護などの分野で活躍する薬局
薬剤師が以下の要件を満たせば認定されます。
○外来がん治療のための知識・技能を習得した薬剤師
○地域がん医療で患者と家族をトータルサポートできる薬剤師
○がん薬物療法に対応できる薬剤師