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2023/11/15


業界の優等生にも焦りがあったか?

8月31日に調剤薬局業界のトップ企業であるアインファーマシーズの不正が報道された。事件は、2020年11月頃に実施されたKKR札幌医療センターの敷地内薬局の整備する事業の競争入札で生じた。入札に応じた企業の情報(賃貸料)を病院側がアインファーマシーズに伝え、競合する他社の賃借料よりも高い金額で企画書を作成・提出した。アインファーマシーズ社長と取締役が公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕された。
 敷地内薬局を巡っては、門前薬局などから反対の声が上がっていたが、大手調剤薬局やドラッグストアが入札を支えていた。当時、アインの関係者によると「ドラッグストアが採算を度外視した入札価格を提示して落札している」と話していた。
 後発の薬局のため、門前を古い薬局に抑えられ吸収合併を繰り返してトップ調剤薬局になった。敷地内薬局は、同社にとって一発逆転とすることができ確保したい案件だったと考えられる。
 過去に不祥事が診療報酬の作業中に発生した時、大幅なマイナス改定となった事例があり、2024改定に大きな影響があるかもしれないと噂されている。

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