2023/10/19
薬剤師は毎年五千人増え続けている
薬局業界は大きく変化する
医師・歯科医師・薬剤師調査が2年に1回行われます。そこから毎年5000人程度の薬剤師さんのリタイヤが推測できます。これに対し、薬剤師国家試験の合格者は1万人から9600人です。毎年約1万人の新人薬剤師さんが誕生。5000人づつ増加するのですから薬剤師飽和は必ずやってきます。すでに飽和状態かもしれません。
これまで薬局・ドラッグストアが増え続ける新卒薬剤師を吸収してくれました。さすがに飽和状態になれば、採用を抑制したり、薬剤師の報酬にも影響が出る可能性は否めません。
すでに薬局業界では、服薬指導のオンライン化、お薬の一包化・宅配が実現し、ロボットを持つ薬局への外部委託も考えられています。ロボットを持つのが薬局ではなく、医薬品卸が運営する調剤センターかもしれません。
また2024年度の診療報酬改定は、門前薬局に厳しい内容になるのではといわれます。（病院の）敷地内薬局は、薬局、ドラッグストアが争って入札に応じてきましたが、改定の影響は心配されます。
調剤基本料が9点から7点になれば、高額の賃貸料で落札した薬局、ドラッグストアにとって厳しさが増す改定になります。
薬局、ドラッグストアの経営陣は、そんな動きを見越した採用計画を立てていることでしょう。2024年3月の就職実績に注目です。