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2023/09/17


薬剤師の給与

【「表院薬剤師の給与は低い」は本当?】

 第13回検討会の資料「薬剤師の偏在への対応策」の2ページ目に「病院・薬局間の給与格差の実態」というデータがあります。
 ここで示された累積年収は65歳まで働くことを想定しています。
 病院薬剤師に常勤勤務した場合の収入は、2億3,280万円だそうです。
 厚生労働省の医療経済実態調査をみると、公立病院の平均給与は4,576,189円/年、賞与は1,359,61円ですから年収は5,935,850円になります。
 65歳まで41年間働けば、生涯収入は2億3743万4000円です。資料の数字は正確のようです。

 一方、薬局薬剤師の収入は、2億2,768万円だそうです。生涯年収では薬局の方が512万円低くなります。
 奨学金を受けている学生は、短期の高収入に注目しがちですが、長い目で見れば病院薬剤師の収入が高いということになります。奨学金は返済し続けなければなりませんから、働きやすい職場環境があれば理想的です。
 薬剤師は転職が多い職種と言われ、社会に出て3年後、10年後は女性薬剤師の結婚出産を機会とする離職が多くなるようです。勤続年数が少なくなると退職金などにも影響しますから、長く働ける病院薬剤師の方が生涯収入の点では有利かもしれません。
 さらに検討会では、薬剤師を確保するために給与水準を上げる必要があるという魅力的な提言もしています。
▶︎偏在への対応のページにリンク


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