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2019/11/20


AIが進めば、薬剤師はもっとしっかりしなければ!!

11月19日に京都大学病院で医療過誤が生じ、患者さんは亡くなりました。
報道によると、腎機能障害や心不全で入院する患者さんのCT検査を行うために炭酸水素ナトリウムの点滴を行ったときに生じたといいます。
医師が看護師に6.7倍量の炭酸水素ナトリウム投与を指示。投与後、患者さんは倒れて心停止。抗凝固薬を服用する患者でしたが、それを知らない医師が心臓マッサージを行ったため大量出血を起こし、出血性ショックによる多臓器不全で亡くなりました。
知識不足、コミュニケーション不足などが招いた医療過誤のようです。

誰にもミスはあるといいます。しかし調剤では許されず、調剤したお薬は薬剤師が責任をもたなければなりません。調剤過誤により患者さんに迷惑をかけるかもしれないからです。
そのため調剤薬局の現場では、薬剤師が真剣に調剤しています。話しかけることも憚れる雰囲気があり、ちょっと怖さを感じます。

AI医師がお薬の処方せんを発行する日は遠くないでしょう。
AI医師の浸透が、医師の医薬品に関する関心や知識の低下を招くかも。
医師も処方をAIに任せることで患者対応に時間を割くことができ、機械がやってくれればその分野の勉強量が減ることが考えられます。

万能と考えられるAI医師の処方せんに未承認薬や適応外使用薬が含まれるかも知れません。
また、非薬剤師がピッキングしたお薬を、薬剤師が監査・鑑別しなければなりません。非薬剤師に対する指導を通じて信頼関係の構築も必要になるでしょう。
調剤薬局は、これまで以上に神経を使う仕事になりそうです。

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