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2018/10/30


調剤薬局・真剣に企業選択しよう

皆さんご存知のように病院や調剤薬局の主な収入源は診療報酬です。提供する技術やサービス、お薬代などの診療報酬を保険者から受け取ります。
 患者さんが持ち込む処方せんが収入源ということになります。
 薬価引下げにより利益(薬価差益)が年々縮小しました。それは病院も同様です。
 病院は、利益が得られない医薬品を手放して処方せんを発行。そのため全国レベルの医薬分業率が上がっています。
 しかし2007年の受け取り処方せん枚数は68,375万枚。対前年比は105.1%の伸びでした。2017年の受け取り処方せん枚数は80,385万枚。対前年比100.6%と伸び率は縮小傾向。医薬分業率が限界を迎えれば受け取る処方せんは頭打ちになります。

 現状でも個々の病院を見ると、医薬分業を進めた病院の処方せんが急激に増えることは考えられません。
 調剤薬局が短期的に売り上げを伸ばすには、店舗の新規出店あるいは同業他社を吸収する方法があります。
 資金力がある大手チェーン薬局は拡大を続け、シェアを奪われた中小薬局が弱体化する可能性があります。大手チェーン薬局も相手をみてM&Aします。また子会社化しても、採算性の悪い店舗はいずれ整理するでしょう。
 これまで調剤薬局への就職を考えるとき、給与や勤務地、休日、休暇、教育・研修、職場の環境などがチェックポイントでした。これからは、調剤薬局業界で影響力をもつ会社、将来性・成長力などしっかりした企業研究が必要になります。

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