田辺三菱製薬㈱


売上高・売上収益が4000億円以上の規模の会社。
関節リウマチ治療薬としては日本で初めて認可された生物学的製剤「レミケード」が主力。関節リウマチのほかクローン病、乾癬、潰瘍性大腸炎、 ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、 強直性脊椎炎治療薬などの承認を得ている。これに続く製品では、新薬のシンポニーやDPP-4阻害薬テネリアが伸びるが、その他はいずれも200億円未満の売上げ。
同社が得意とする領域は、自己免疫疾患領域、糖尿病・腎疾患領域、中枢神経系疾患領域、ワクチン。この研究開発領域に加え、稀少疾患の新薬創製に意欲を見せる。2016年度から2020年度までの中期経営計画では、5年間で4000億円を投じて期開発品を10品目創製するという目標を示す。さらに抗体・蛋白医薬品、核酸医薬品、ワクチンやガス医薬品、再生医療の研究も視野に入れている。
平成27年10月、同社は45歳以上、3500人の社員を対象に早期退職者の募集を行い、これに634人が応募した(平成28年3月31日の退職)。早期退職者を募集する理由は、「国内構造改革の実施に向け、要員の適正化を図る必要がある」という。給与が高い社歴の古い社員を減らして固定費を削減し、米国など海外に投資を振り向ける方針という。将来の経営展開を視野にいれて米国事業展開を重要な目標にしており、決算もIFRSを導入した。
研究開発では、得意分野以外の領域の化合物を海外の製薬会社に導出しており、そのロイヤリティ収入が好調。待遇面では、2016年度に平均給与が900万円を超えた。
同社は、田辺製薬販売株式会社を通じてジェネリック医薬品事業を展開してきたが2017年3月にその全株式をニプロ株式会社に譲渡することを決定した。

企業研究
企業研究の各データから各社の業績や将来性を読み取り、エントリーシートや面接対策に活用しよう。
資料各ページで紹介するROAや自己資本比率などがどのような意味をもつ値なのかは、各ページで紹介するようにした。就活事典でも解説しているので合わせて利用しよう。
例えばROAは、その企業の稼ぐ力をみる。自己資本比率にも注目。自己資本の反対は他人資本となり、他人資本とは借入金などで返済が必要でしかも利息の支払いが求められる。他人資本の比率が高くなれば経営が不安定になりやすく、自己資本比率が高ければ経営が安定した会社とみることができる。
またM&Aで企業買収すれば投入する資金が必要になる。企業を買収することは投資だから投資活動によるキャッシュフローはマイナスになる。そのような要素をデータから読み取ってもらえればと考えている。
各社の企業活動については、「行政や企業のニュース」を参考にしよう。

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