第一三共㈱


国内製薬企業の上位。
生活習慣病に関するラインアップが同社の特色。高脂血漿治療薬という市場を開拓したいことで知られる。
医薬系調査会社のデータを見ると2016年の医科向け製品の販売実績で売上第2位の存在。
待遇面では、平均給与が1000万円を超える。また平均勤続年数など他社を上回るデータも見逃せない。
同社は2008年にインド最大のランバクシー・ラボラトリーズを買収して傘下に入れた。
新興国市場やジェネリック薬市場への展開をねらった吸収合併だったが、その直後の9月にFDAがランバクシー社工場の衛生管理について指摘。対米輸出が停止となり、同社にとって重荷の存在となった。2014年4月にインドの最大手サン・ファーマ社から申し出があり、事実上の売却(株式交換)を行なった。
これをきっかけに研究・開発が活発化しているようだ。
同社の主力商品「オルメテェック」は、アメリカでの特許が2016年10月に満了をむかえた。一方、2015年からの複数の新薬を市場に投入しており、それら新薬の売上が伸び始めている。オルメテェックの減収分をカバーできるか、今後の展開を見守りたい。


企業研究について
企業研究の各データから各社の業績や将来性を読み取り、エントリーシートや面接対策に活用しよう。
資料各ページで紹介するROAや自己資本比率などがどのような意味をもつ値なのかは、各ページで紹介するようにした。就活事典でも解説しているので合わせて利用しよう。
例えばROAは、園企業の稼ぐ力をみる。また自己資本比率が高い企業は、借入金など返済が必要な他人資本の比率が高く経営が不安定になりやすい。自己資本比率が高ければ経営が安定した会社とみることができる。
またM&Aで企業買収すれば投入する資金が必要になる。企業を買収することは投資だから投資活動によるキャッシュフローはマイナスになる。そのような要素をデータから読み取ってもらえればと考えている。
各社の企業活動については、「行政や企業のニュース」を参考にしよう。

戻る

トップページへ戻る