武田薬品工業㈱


国内製薬首位の会社。内資系製薬企業の扱いだが実態はグローバル企業である。
研究拠点は、国内に中枢系を残すのみで主力は米国・カナダにある。医療用医薬品に関る従業員は29,900人(連結)いるが、そのうち20,774人が海外で勤務する。
同社の海外展開は他社に先駆けて行われてきたが、代表取締役・社長CEOにクリストフ ウェバー氏を迎えると急速にグローバル化を進めた。がん治療薬に強みをもつ米ミレニアム社の買収、新興国開拓のためにスイス大手のナイコメッドを買収するなど将来を見据えた投資が続いた。特許期間満了の製品が複数あったが、ミレニアム社が研究してきた新薬が臨床に登場するなどM&Aの効果を得てパテント・クリフを乗り切った。
国内の医薬情報担当者(MR)は、1人のMRが全製品を担当するジェネラルMR体制をとってきたが、製品領域の広がりなどにより疾患領域担当MR体制に移行した。「循環器・糖尿病・代謝性疾患」「消化器・中枢・泌尿器・骨・免疫疾患」「オンコロジー」の3つの疾患領域を担当。これを支援するのがAI技術を使う「ワトソン」システム。医薬品の副作用など検索して医師など医療関係者に情報提供できるようにした。
平均給与(年収)は、2017年度に1千万円グループ入りした。

企業研究のために
企業研究の各データから各社の業績や将来性を読み取り、エントリーシートや面接対策に活用しよう。
資料各ページで紹介するROAや自己資本比率などがもつ値の意味などを各ページで簡単に紹介するようにした。就活事典でも解説しているので合わせて利用しよう。
例えばROAは、その企業の稼ぐ力をみる。また自己資本比率が高い企業は、借入金など返済が必要な他人資本の比率が高く経営が不安定になりやすい。自己資本比率が高ければ経営が安定した会社とみることができる。
またM&Aで企業買収すれば投入する資金が必要になる。企業を買収することは投資だから投資活動によるキャッシュフローはマイナスになる。そのような要素をデータから読み取ってもらえればと考えている。
各社の企業活動については、「行政や企業のニュース」を参考にしよう。

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