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日本ベーリンガーインゲルハイム(株)

日本ベーリンガーインゲルハイム(株)のホームページへ
2型糖尿病診断時の医師との会話の質が患者の治療アドヒアランスおよび心理的健康度と関連(2015/10/1)
· 第51回欧州糖尿病学会議(EASD)にてIntroDia™の新たな患者データが発表
· 診断時に医師が発する「勇気づけ」や「協調性」の会話が患者のアウトカム改善につながる
· IntroDia™は、ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーが国際糖尿病連合(IDF)とのパートナーシップのもと実施
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/151001.html

COPD治療に新たな前進 スピオルト®レスピマット®28吸入、同60吸入が日本で製造販売承認を取得(2015/9/28)
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野吉晃、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)は、9月28日、1日1回吸入のCOPD治療配合剤スピオルト®レスピマット®28吸入、同60吸入(一般名:チオトロピウム臭化物水和物/オロダテロール塩酸塩製剤)(以下、スピオルト®)が、慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)を適応として、日本で製造販売承認を取得したことを発表しました。

製品の概要

【製品名】
スピオルト® レスピマット®28吸入、同60吸入

【成分・含量】
1 噴霧中チオトロピウム 2.5μg(チオトロピウム臭化物水和物として3.124μg)及びオロダテロール 2.5μg(オロダテロール塩酸塩として2.736μg)

【効能・効果】
慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)

【用法・用量】
通常、成人には1 回2 吸入(チオトロピウムとして5μg及びオロダテロールとして5μg)を1 日1 回吸入投与する。
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150928.html

ジャディアンス®錠 : 心血管アウトカムに特化した試験において糖尿病治療薬として初めて、心血管リスクおよび心血管死を有意に減少 ・ジャディアンス®錠は、心血管イベントの発症リスクが高い2型糖尿病患者において、主要評価心血管エンドポイントの優越性および心血管死の有意な減少を達成した。 ・EMPA-REG OUTCOME®試験の結果は第51回欧州糖尿病学会(EASD)で発表され、同時にNEJMに掲載された。(2015/9/15)
2015年9月17日 ドイツ/インゲルハイム、米国/インディアナポリス
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは、心血管イベントの発症リスクが高い2型糖尿病患者において、ジャディアンス®錠(一般名:エンパグリフロジン)を標準治療に上乗せしたところ、主要評価項目である複合心血管イベント(心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中)のリスクが14%有意に減少したことを発表しました。非致死的心筋梗塞または非致死的脳卒中のリスクに関して有意な変化はみられませんでしたが、心血管死については38%の減少がみられました。

これらに加え、ジャディアンス®錠を投与することにより、総死亡のリスクは32%、心不全による入院リスクは35%低下しました。
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150929.html

FDAおよびEMA、進行肺扁平上皮がんの治療薬として アファチニブの承認申請を受理(2015/9/7)
べーリンガーインゲルハイムは、8月25日、米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)が、一次化学療法を受けた後、病勢が進行した進行肺扁平上皮がん患者の治療薬として、アファチニブの承認申請を受理したことを発表しました。アファチニブはFDAから希少疾病用医薬品指定も受けています。

承認申請は、白金製剤を用いた一次化学療法を受けた後、病勢が進行した進行肺扁平上皮がん患者を対象に、アファチニブとエルロチニブを比較した第3相試験LUX-Lung 8の結果に基づいています1。

アファチニブは、EGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者の治療薬として、欧州、日本、台湾、カナダなど数多くの市場で承認を取得し、海外ではGIOTRIF®またはGILOTRIF®(米国)の製品名で販売されています。詳細な適応症は各国で異なりますので、各地域で承認された効能・効果、用法・用量の情報をご覧ください。
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150907.html

特発性肺線維症(IPF)治療薬 チロシンキナーゼ阻害剤/抗線維化剤 「オフェブ® カプセル100mg、同カプセル150 mg」 新発売のお知らせ(2015/8/31)
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野吉晃、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)は8月31日、チロシンキナーゼ阻害剤/抗線維化剤「オフェブ® カプセル100mg、同カプセル150 mg(一般名:ニンテダニブエタンスルホン酸塩)、以下オフェブ®」について、本日、特発性肺線維症の効能・効果で発売しましたことをお知らせ致します。

オフェブ®は特発性肺線維症(Idiopathic Pulmonary Fibrosis: IPF)の治療を目的としてベーリンガーインゲルハイムが開発した、IPFにおける7年ぶりの新薬であるとともに、初の分子標的薬です。肺線維症の発症機序への関与が示唆されている増殖因子受容体、特に血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)および血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)を標的にします1,2,3。

【販売名】
オフェブカプセル100 mg
オフェブカプセル150 mg

【成分・含量】
ニンテダニブエタンスルホン酸塩120.4 mg(ニンテダニブとして100mg)
ニンテダニブエタンスルホン酸塩180.6 mg(ニンテダニブとして150mg)

【効能・効果】
特発性肺線維症

【用法・用量】
通常,成人にはニンテダニブとして1回150 mgを1日2回,朝・夕食後に経口投与する。なお,患者の状態によりニンテダニブとして1回100 mgの 1日2回投与へ減量する。

【薬価】
オフェブカプセル100 mg 4,382.90円
オフェブカプセル150 mg 6,574.40円

【承認日】
2015年7月3日

【薬価収載日】
2015年8月31日

【発売日】
2015年8月31日
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150831.html
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150831/_jcr_content/par/text/image.1256266980.image.png

線維筋痛症患者の疼痛(痛み)に対する意識・実態調査(2015/8/27)
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは、EMPA-REG OUTCOME®試験の主要結果を発表しました。EMPA-REG OUTCOME®試験は、心血管(以下、CV)イベントの発症リスクが高い2型糖尿病成人患者7,000人以上を対象にした、ジャディアンス®錠(一般名:エンパグリフロジン)のCVアウトカムを検討した長期の臨床試験です。同試験では主要評価項目が達成され、標準治療に上乗せした場合のジャディアンス®錠のCVリスク減少における優越性が示されました。主要評価項目は、心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中のいずれかの初回発現までの期間です。
ジャディアンス®錠は、CVアウトカムに関する臨床試験でCVリスクの減少が示された唯一の血糖降下薬です。
ベーリンガーインゲルハイム医療用医薬品部門のグローバルバイスプレジデント、Dr. ハンス・ユルゲン・ヴェーレ(Dr. Hans-Juergen Woerle)は次のように述べています。「EMPA-REG OUTCOME®試験においてジャディアンス®錠のCVリスク減少が示されたことは非常に喜ばしいことであり、詳しい結果を発表する日を待ち遠しく思っています。世界において、2型糖尿病患者の死因の約50%が心血管疾患によるものであり、CVリスクの減少は糖尿病管理を行うにあたり重要な要素となっています。」
ジャディアンス®錠の安全性プロファイルは、これまでの試験結果と一致していました。詳細な結果は2015年9月17日にスウェーデンのストックホルムで開催される第51回欧州糖尿病学会(EASD)で発表されます。
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/Detail.aspx?ArticleID=pr_2015_023

心血管イベントの発症リスクが高い2型糖尿病患者において ジャディアンス®錠が心血管リスクを減少(2015/8/26)
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは、EMPA-REG OUTCOME®試験の主要結果を発表しました。EMPA-REG OUTCOME®試験は、心血管(以下、CV)イベントの発症リスクが高い2型糖尿病成人患者7,000人以上を対象にした、ジャディアンス®錠(一般名:エンパグリフロジン)のCVアウトカムを検討した長期の臨床試験です。同試験では主要評価項目が達成され、標準治療に上乗せした場合のジャディアンス®錠のCVリスク減少における優越性が示されました。主要評価項目は、心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中のいずれかの初回発現までの期間です。

ジャディアンス®錠は、CVアウトカムに関する臨床試験でCVリスクの減少が示された唯一の血糖降下薬です。
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150826.html

インスリン グラルギンBS注カート「リリー」および同注ミリオペン®「リリー」 インスリン製剤のバイオシミラー(2015/8/3)
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表執行役社長:パトリック・ジョンソン、以下「日本イーライリリー」)と日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野吉晃、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)は、持効型溶解インスリンアナログ製剤インスリン グラルギンBS注カート「リリー」およびインスリン グラルギンBS注ミリオペン®「リリー」(一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続1])について、本日、「インスリン療法が適応となる糖尿病」を適応症として新発売しました。

製品概要
<販売名>
インスリン グラルギンBS注カート「リリー」
インスリン グラルギンBS注ミリオペン®「リリー」

<一般名>
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続1]

<効能・効果>
インスリン療法が適応となる糖尿病

<用法・用量>
通常、成人では、初期は1日1回4~20単位を皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は朝食前又は就寝前のいずれでもよいが、毎日一定とする。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。

ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。

<薬価>
インスリン グラルギンBS注カート「リリー」 : 300単位1筒 1,031円
インスリン グラルギンBS注ミリオペン®「リリー」 : 300単位1キット 1,696円
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150803.html
http://www.boehringer-ingelheim.jp/news/news_releases/press_releases/2015/150803/_jcr_content/par/media/image.773704765.image.png

血液凝固阻止剤「プラザキサカプセル75mg、110mg」 による重篤な出血について(注意喚起)(2011/8/15)
 血液凝固阻止剤「プラザキサカプセル75mg、110mg」(製造販売元:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)は、平成23年3月14日の発売から、平成23年8月11日までの間に、重篤な出血性の副作用が81例報告されており、その内、専門家の評価により、本剤との因果関係が否定できないとされる死亡例が5例報告されております。
 このため、同社では「プラザキサカプセル75mg、110mgによる重篤な出血について」(別添1)とする「安全性速報」を医薬関係者に配信し、注意喚起を行いました。

 また、厚生労働省は平成23年8月12日付きで医薬食品局安全対策課長から日本製薬団体連合会安全性委員会委員長宛に「医薬品の使用上の注意の改訂等について」(別添2)を通知し、本剤の使用上の注意に「警告」の項を設け、本剤の投与により消化管出血等による死亡例が認められているので、その使用に当たっては、出血の危険性を考慮し、本剤の投与の適否を慎重に判断することなどを記載するよう指導しました。

 本剤は、トロンビンの作用を直接阻害することで抗凝固作用を示す薬剤であり、主に腎臓から排泄されることから、高度の腎障害を有する患者には禁忌とされており、中等度の腎障害を有する患者では血中濃度が上昇し出血の危険性が増大するおそれがあり、70歳以上の高齢者や消化管出血の既往を有する患者等では出血の危険性が高いことから、これらの患者には減量を行うなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与することとなっています。

 会員各位は、別添1及び2の文書をご覧いただき医師、薬剤師等の関係者に情報提供するとともに、注意喚起を促していただくとともに、プラザキサカプセル75mg、110mgの適正使用に務めていただくようお願いします。
http://www.jshp.or.jp/cont/11/0815-2.html
http://www.jshp.or.jp/cont/11/0815-2-2.pdf

プラザキサⓇカプセル75mg プラザキサⓇカプセル110mgによる重篤な出血について(2011/8/12)
本剤の発売の2011年3月14日から2011年8月11日までの間に、重篤な出血性の副作用が81例注)報告されています。そのうち、専門家の評価により、本剤との因果関係が否定できないとされる死亡例が5例注)報告されています(発売以降の推定使用患者数約6万4千人)。このような状況を考慮し、使用上の注意に「警告」を加えて注意喚起することに致しました。
本剤の使用にあたっては、以下の事項にご注意ください。
 投与中は出血や貧血等の徴候を十分に観察してください
患者の状態(腎機能、高齢者、消化管出血の既往等)による出血の危険性を考慮し、本剤の投与の適否を慎重に判断してください。本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されておらず、本剤の抗凝固作用を中和する薬剤はないため、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察し、これらの徴候が認められた場合には、直ちに適切な処置を行ってください。特に「慎重投与」の項に掲げられた患者には注意してください。
 患者には、出血があった場合は直ちに医師に連絡するよう指導してください
患者には出血しやすくなることを説明し、鼻出血、歯肉出血、皮下出血、血尿、血便等の異常な出血が認められた場合には、直ちに医師に連絡するよう指導してください。
 必ず腎機能を確認してください
本剤を投与する前に、必ず腎機能を確認してください。また、本剤投与中は適宜、腎機能検査を行い、腎機能の悪化が認められた場合には、投与の中止や減量を考慮してください。
注)2011年8月11日までに当局報告した症例数を記載しています。
http://www.info.pmda.go.jp/happyou/file/PMDSI_110812_3.pdf

添付文書改訂/使用上の注意 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(プラザキサ)(2011/8/12)
.【医薬品名】ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(プラザキサ)

【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[警告]の項を新たに設け、
「本剤の投与により消化管出血等の出血による死亡例が認められている。本剤の使用にあたっては、出血の危険性を考慮し、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。
本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されておらず、本剤の抗凝固作用を中和する薬剤はないため、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察すること。これらの徴候が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。」
を追記し、[用法・用量に関連する使用上の注意]の項を

「(1) 以下の患者では、ダビガトランの血中濃度が上昇するおそれがあるため、本剤1回110mg1日2回投与を考慮し、慎重に投与すること。
・中等度の腎障害(クレアチニンクリアランス30-50mL/min)のある患者
・P-糖蛋白阻害剤(経口剤)を併用している患者
(2) 以下のような出血の危険性が高いと判断される患者では、本剤1 回110mg1日2回投与を考慮し、慎重に投与すること。
・70 歳以上の患者
・消化管出血の既往を有する患者」

と改め、[慎重投与]の項に
「P-糖蛋白阻害剤(経口剤)を併用している患者」
を追記し、[重要な基本的注意]の本剤投与中の出血に関する記載を

「本剤の使用にあたっては、患者の状態(腎機能、高齢者、消化管出血の既往等)による出血の危険性を考慮し、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。」

「本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されていないため、本剤投与中は、血液凝固に関する検査値のみならず、出血や貧血等の徴候を十分に観察すること。これらの徴候が認められた場合には、直ちに投与の中止や止血など適切な処置を行うこと。特に
「慎重投与」の項に掲げられた患者には注意すること。
本剤投与中の出血はどの部位にも発現する可能性があることに留意し、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血圧の低下あるいは血尿などの出血の徴候に注意すること。特に消化管出血には注意が必要であり、吐血、血便などの症状が認められた場合は投与を中止すること。」

と改め、

「本剤は主に腎臓を介して排泄されるため、腎障害のある患者では、本剤の血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。本剤を投与する前に、必ず腎機能を確認すること。また、本剤投与中は適宜、腎機能検査を行い、腎機能の悪化が認められた場合には、投与の中止や減量を考慮すること。」
「患者には出血しやすくなることを説明し、鼻出血、歯肉出血、皮下出血、血尿、血便等の異常な出血が認められた場合には、直ちに医師に連絡するよう指導すること。」

を追記し、[副作用]の[重大な副作用]の項の出血に関する記載を

「出血(消化管出血、頭蓋内出血等):消化管出血、頭蓋内出血等の出血があらわれることがあるので、観察を十分行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。」

と改める。

〈参考〉医薬関係者に対して速やかに適正使用情報を提供すること。
http://www.okusuri110.com/cgi-bin/sk_disp.cgi?sk110812&01

プラザキサカプセル75mg,110mg-本剤投与にあたっての注意事項(2)(2011/7/28)
医薬品の適正使用に関するお知らせ/製薬企業からの医薬品の適正使用に関するお知らせ(日本ベーリンガーインゲルハイム)
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/kigyo_oshirase_201107_2.pdf

ミラペックスLA錠、世界で最も実績あるドパミン作動性パーキンソン病治療薬プラミペキソールの1日1回投与の徐放錠、日本で新発売(2011/7/20)
- 1日1回の投与により投与後24時間にわたり安定した血漿中濃度を示し、1日中安定した効果が持続
- 1日1回の投与であることから、パーキンソン病患者の利便性とアドヒアランスの向上にも期待
- 多くのパーキンソン病患者さんが、1日1回投与の薬剤を望む

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ジェラード・マッケナ)は、本日から日本国内でドパミン作動性パーキンソン病治療徐放性製剤ミラペックス®LA錠を発売する旨を発表しました。ミラペックス®LA錠は、1日1回投与の非麦角系ドパミン受容体刺激薬として、日本で初めて承認されたパーキンソン病治療薬です。

ミラペックス®LA錠は、既に評価されているドパミン作動性パーキンソン病治療薬のプラミペキソールを徐放性製剤化したものです。ミラペックス®LA錠は、1日1回投与で、投与後24時間にわたり安定した血漿中濃度を示し1,2、1日中安定した効果が持続します。そして、早期および進行期パーキンソン病患者の各種症状(日常生活動作、運動能力)に対する有効性が認められています2,3。プラミペキソール徐放性製剤は、2009年に欧州で初めて承認され、現在では米国を含む世界40カ国以上で承認されています。

詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12566

リナグリプチンの新たな臨床試験結果により、スルホルニ尿素薬と同等の有効性があり、スルホルニ尿素薬より心血管イベントが少ないことが示された(2011/7/19)
メトホルミンとの初回併用投与におけるリナグリプチンの有意な有効性と良好な忍容性が第3相臨床試験で裏付けられた

ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニー(NYSE:LLY)は本日、リナグリプチンが第3相臨床試験結果により血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者の血糖コントロールを改善することを発表しました。リナグリプチン+メトホルミン併用投与とスルホニル尿素薬+メトホルミン併用投与とを検討した2年以上の長期試験では、血糖降下作用(ヘモグロビンA1c[HbA1c(NGSP値)]測定の評価)においてリナグリプチンはスルホニル尿素薬と同等であることが明らかになったほか、スルホニル尿素薬と比べて、体重減少が認められ(-1.4 kg vs. +1.3 kg、調整平均差、-2.7 kg、p<0.0001)、低血糖発現率が減少し(7.5 % vs. 36.1 %、p<0.0001)、心血管イベントが減少しました(1.5 % vs. 3.4%、相対リスク 0.46 [0.23~0.91] p=0.02)1。この結果は、6月24日~28日にサンディエゴにて開催される第71回米国糖尿病学会(ADA)にて発表される予定です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12547

プラザキサカプセル75mg、110mg 適正使用のお願い(2011/6/17)
詳細は下記
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/kigyo_oshirase_201106_2_1.pdf

直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート(欧州での製品名:PRADAXA®)、欧州医薬品庁(EMA)が欧州連合(EU)加盟諸国における心房細動患者の脳卒中発症抑制の適応で承認勧告を通達(2011/5/9)
2011年4月15日、欧州医薬品庁(EMA)医薬品委員会(CHMP)はワルファリン以来半世紀ぶりに心房細動患者の脳卒中発症抑制の適応で、直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート1(欧州での製品名:PRADAXA®)の承認勧告を通達しました。

欧州医薬品庁医薬品委員会は、欧州連合(EU)加盟諸国における勧告内容を大規模臨床試験RE-LY®の試験結果に基づき以下の通り示した。直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート1(欧州での製品名:PRADAXA®)を成人非弁膜症性心房細動患者の脳卒中/全身性塞栓症発症抑制を適応として、脳卒中リスク因子*を1つ以上有する心房細動患者さんに投与されることになります。

*脳卒中 / 一過性虚血脳発作 / 全身性塞栓症の既往、左室駆出分画40%未満、NYHAⅡ度以上の症候性心不全、75歳以上もしくは65歳以上の糖尿病/ 冠動脈疾患 / 高血圧

RE-LY®試験はPROBE法(前向き、ランダム化、非盲検、盲検下エンドポイント評価)で、盲検化したダビガトラン エテキシラートの2用量群(110 mg 1日2回投与、150 mg 1日2回投与)と、良好にコントロールされた非盲検のワルファリン群とを比較した大規模な国際共同第Ⅲ相試験です2-4。この試験結果から、脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制において、ダビガトラン エテキシラート 150mg 1日2回投与群は、ワルファリン群に対して優越性を示し、ダビガトラン エテキシラート110mg 1日2回投与群は、ワルファリン群と同等であることが認められました2-4。

世界で毎年、最大300万人が心房細動に起因する脳卒中(心原性脳塞栓症)を発症しています5-7。また心房細動に起因する脳卒中は、重篤になり、後遺症を残すことが多く、患者のうち半数が1年以内に死亡しています20。 ベーリンガーインゲルハイム 医薬開発担当上級副社長 クラウス・デュギは、次のように述べています。「50年ぶりに、有効性においてワルファリンを凌駕する新たな治療法が欧州の患者さんに届けられることとなります。

直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート1(欧州での製品名:PRADAXA®)は、主要国の米国、カナダ、日本等の承認に続き、欧州で承認勧告が通達されました。この承認勧告は、欧州に数百万人いるといわれる心房細動患者さんの脳卒中予防のあり方を大きく変えることになるでしょう。そして何よりも、ひとりでも多くの心房細動患者さんを脳卒中から護ることができると心より期待しています。」

直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラートは、米国、カナダ、日本、韓国、ニュージーランド、イスラエル、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ナミビア、コロンビア、オランダ領アンティル、スリナムとインドネシア(米国、カナダ、日本の3カ国では既に発売)の世界14カ国で、心房細動患者の脳卒中発症抑制を適応に承認されています。

ダビガトラン エテキシラートの日本での製品名は プラザキサ®で、「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」を適応として2011年1月21日に承認、2011年3月14日より日本で発売されています。 当プレスリリースについて当資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が4月15日付でグローバルに配信したプレスリリースの日本語版であり日本国内の状況と異なる情報が含まれる場合があります。内容および解釈は、オリジナルである英文が優先します。下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12167

プラザキサ®、費用対効果に優れるとの医療経済分析結果(2011/4/26)
●10年間で82,000件の脳卒中発症数の減少も期待される

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ジェラード・マッケナ)は、直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート(製品名:プラザキサ®)*が費用対効果に優れるとする医療経済分析結果1が発表された旨、公表しました。
*プラザキサ®は、非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制を効能・効果として本年1月に承認を受け、3月14日より、日本ベーリンガーインゲルハイムから発売されています。

プラザキサ®の費用対効果の検証には、世界で標準的な医療経済の評価手法が用いられました。70歳の非弁膜症性心房細動患者さんに対して、生涯における治療効果と費用を推計した結果、プラザキサ®は既存療法に比較して費用対効果に優れることが示されました(詳細は後述をご参照ください)。

執筆者の一人である福田敬 准教授(東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻)は、「日本においてもスタンダードな評価手法を用いて、プラザキサ®が費用対効果に優れることが示されたことは意義深い」とコメントしています。

今回の発表には、日本人心房細動患者さんにおける脳卒中累積発生数のシミュレーション結果も含まれています。プラザキサ®によって脳卒中発症を抑制した場合、既存療法と比べ、10年間で、通常用量の300mg/日においては82,000件、220mg/日においては約59,000件の脳卒中の発症を減少させると推計されています。RE-LY®試験2,3によってプラザキサ®の有効性、安全性データは示されていますが、今回のシミュレーションの結果によって、プラザキサ®が具体的に日本の脳卒中発症数を減少させることへの期待が更に高まると考えられます。

この発表の中には、(株)社会情報サービスによって実施されたアンケート結果に基づき、患者さんの経済的視点からプラザキサ®を評価した結果も含まれています。ワルファリンを服用している非弁膜症性心房細動患者さんが、「モニタリングや食べ物の制限がなくなる場合に追加で支払っても良い」と回答した自己負担の上限金額を1日あたりの薬価に換算した場合の平均値が819 円であったことから、プラザキサ®の現在の1日薬価(530.40円/300mg、465.40円/220mg)は、受入れ可能な額であると考えられる、としています。

なおプラザキサ®は、既に米国やカナダにおいても、費用対効果に優れることが公表されています。

※長文のリリースです。全文は下記URLを閲覧してください。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12165

ミラペックス®LA錠、世界で最も実績あるドパミン作動性パーキンソン病治療薬プラミペキソールの徐放性製剤(1日1回投与)、国内で承認を取得(2011/4/22)
- 1日1回の投与により投与後24時間安定した血漿中濃度を示し、1日中持続する安定した効果が期待できる

- 1日1回の投与により早期および進行期パーキンソン病患者の各種症状(日常生活動作、運動能力)に対する有効性が認められる

- 1日1回の服用であることから、パーキンソン病患者の利便性とアドヒアランスの向上が期待される

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ジェラード・マッケナ)は、非麦角系選択的ドパミンD2受容体作動薬プラミペキソールについて、有効成分の放出が緩やかな徐放性製剤として開発されたミラペックス®LA錠(一般名:プラミペキソール塩酸塩水和物)の製造販売承認を取得しました。承認された効能・効果は「パーキンソン病」です。

ミラペックス®LA錠の有効成分であるプラミペキソールは、非麦角系選択的ドパミンD2受容体作動薬です。プラミペキソールの速放錠はビ・シフロール®錠などの販売名で、日本を含む世界90カ国以上で承認され、パーキンソン病治療の薬物治療選択肢として世界で最も広く使用される薬剤のひとつとなっています。

ミラペックス®LA錠は、1日1回の投与により投与後24時間安定した血漿中濃度を示し1,2、1日中持続する安定した効果が期待できます。また、1日1回の投与により早期および進行期パーキンソン病患者の各種症状(日常生活動作、運動能力)に対する有効性が確認されています2,3。更にパーキンソン病患者の治療における利便性、ひいては服薬アドヒアランスを向上させることも期待されています。

「ミラペックス®LA錠は、1日1回投与により、血漿中濃度を24時間にわたり良好にコントロールすることで、1日中持続する安定した効果が期待できます。1日1回の服用であることから、パーキンソン病患者さんの服薬における利便性、ならびに服薬アドヒアランスの向上も期待できます。世界で広く処方されているプラミペキソールの徐放性製剤化に成功したミラペックス®LA錠は、パーキンソン病治療において、特に患者さんにとってより高い治療ベネフィットをもたらしてくれると確信しています」と、日本ベーリンガーインゲルハイム 取締役医薬開発本部長 Dr.トーマス・クーナーは述べました。

承認の概要
【販売名】 ミラペックス®LA錠 0.375mg  ミラペックス®LA錠 1.5mg
       (ドパミン作動性パーキンソン病治療徐放性製剤)

【一般名】 プラミペキソール塩酸塩水和物(JAN)

【効能・効果】 パーキンソン病

【用法・用量】 通常、成人にはプラミペキソール塩酸塩水和物として1日量0.375mg 1日1回食後経口投与からはじめ、2週目に1日量を0.75mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.75mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5~4.5mg 1日1回食後経口投与)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えないこと
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12138

ベーリンガーインゲルハイムが開発中の有力なC型肝炎治療薬、フェーズ3試験へ(2011/4/7)
-C型肝炎ウイルス治療薬ポートフォリオで同社初

米国食品医薬品局(FDA)がプロテアーゼ阻害剤 BI 201335 NA( ペグインターフェロン アルファとリバビリン併用)、及びBI 201335 NAと ポリメラーゼ阻害剤 BI 207127 NAの併用療法(インターフェロン非併用)をファストトラックに指定

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、未治療および標準治療抵抗性のジェノタイプ1型C型慢性肝炎患者を対象に同社が開発中の1日1回経口投与可能なプロテアーゼ阻害剤BI 201335 NAのフェーズ3試験について、その概要を発表しました。C型慢性肝炎のうち、ジェノタイプ1型C型肝炎ウイルスの感染によるものはもっとも治療が困難です。

また、FDAは、標準治療(ペグインターフェロン アルファとリバビリンの併用)とBI 201355 NAの併用、並びにインターフェロンを使用しない同化合物とポリメラーゼ阻害剤BI 207127 NAとの併用(BI 201335 NA / BI 207127 NA)をファストトラックに指定しました。ファストトラックとは、重大な疾患や高いメディカルニーズを満たす治療法の開発を促進し、迅速に審査する制度です。患者が革新的な治療法になるべく早くアクセスできることを目的としています。

ベーリンガーインゲルハイム 医薬開発担当上級副社長のProf.クラウス・デュギは次のように述べています。「標準治療とBI 201335 NAの併用、及びインターフェロンを含まずBI 201335 NA に BI 207127 NAを併用する治療レジメンについて、FDAがファストトラックに指定したことを嬉しく思います。後者の併用レジメンが治療法として確立されれば、患者さんはインターフェロンによる副作用に耐えることなく治療を受けられることとなります。当社は、C型慢性肝炎患者さんに、より有効な治療が期待できるBI 201335 NAの開発を推進していきます」。

BI 201335 NAフェーズ3試験
標準治療との併用におけるBI 201335 NAの有用性が、今後、複数の無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験で評価される予定です。これらフェーズ3試験は、未治療のジェノタイプ1型C型慢性肝炎患者集団を対象とした2つの試験と、標準治療抵抗性患者集団を対象とした1つの試験を含みます。未治療の患者集団を対象とする2つの試験は、日本、欧州、米国、カナダ、台湾、韓国で実施されます。過去に治療経験のある患者を対象とした試験は世界各国で実施されます。BI 201335 NAは、120 mgまたは 240 mg 1日1回投与で、標準治療と併用投与されます。投与期間は24~48週間です。各試験の主要評価項目はウイルス学的著効(SVR)です。これらの試験は、BI 201335 NAを幅広く検討することを目的として2011年第2四半期に開始予定のフェーズ3試験プログラムです。

なおBI 201335 NAのフェーズ2試験であるSILEN-C1(サイレンス ワン)およびSILEN-C2(サイレンス ツー)試験の最終結果は先に、ベルリンで開催された2011年国際肝臓学会/第46回欧州肝臓学会議年次総会(EASL 2011)で発表されました。

ペグインターフェロンを使用せず、BI 201335 NAとBI 207127 NAの併用を検討するフェーズ2試験
BI 201335 NAの開発と並行して、ベーリンガーインゲルハイムは現在、経口投与可能なC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤BI 207127 NAを開発中です。BI 207127 NAは、BI 201335 NAとの併用でのフェーズ1試験を完了しました。現在、BI 201335 NAとBI 207127 NAを併用しペグインターフェロンを使用しないレジメン(リバビリン併用/非併用下)を評価するフェーズ2試験が実施されています。FDAはこの開発プログラムをファストトラックに指定しました。

C型肝炎ウイルスについて
C型肝炎ウイルスは肝臓の感染性疾患であり、慢性肝疾患および肝移植の主因となっています。C型肝炎ウイルスによる慢性感染患者数は世界全体で1億7,000万人と推定されており、年間300~400万人が新たに感染しています。急性期でウイルス除去できる患者はわずか20~45%ほどです。その他の慢性感染患者のうち20%が平均20年以内に肝硬変を発症します。肝硬変発症後の死亡率は年間2~5%です。C型肝炎感染による末期の肝疾患は現在、欧米諸国における肝移植の主因となっています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12099

直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート(日本での製品名:プラザキサ®)、患者の脳卒中リスクの程度や心房細動のタイプにかかわらず有効性を示す(2011/4/4)
-新たな2つのRE-LY®試験のサブグループ解析を発表

新たな2つのRE-LY®試験のサブグループ解析結果が、第60回米国心臓病学会(ACC)で発表されました。これらの結果では、心房細動患者の脳卒中発症リスクの程度や心房細動のタイプにかかわらず、心房細動患者の脳卒中発症抑制において、ダビガトラン エテキシラート150 mg 1日2回投与群は、ワルファリン群に対して優越性が示されました1,2。


RE-LY®試験はPROBE法(前向き、ランダム化、非盲検、盲検下エンドポイント評価)で、盲検化したダビガトラン エテキシラートの2用量群(110 mg 1日2回投与、150 mg 1日2回投与)と、良好にコントロールされた非盲検のワルファリン群とを比較した大規模な国際共同第Ⅲ相試験です。この試験結果から、脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制において、ダビガトラン エテキシラート 150mg 1日2回投与群は、ワルファリン群に対して優越性を示し、ダビガトラン エテキシラート110mg 1日2回投与群は、ワルファリン群と同等であることが認められました3,4。


今回発表されたRE-LY®試験の2つのサブグループ解析は、心房細動のタイプ(発作性、持続性、永続性)別に解析したものとCHA2DS2VASc5で評価した脳卒中リスク患者集団を解析したものです。なおCHA2DS2VAScスコアは、従来から広く使用されているCHADS2スコア6を補い、より細かく脳卒中リスクを層別化する指標です5。


2つのサブグループ解析結果は次の通りです:
・ CHA2DS2VAScで評価した全ての脳卒中リスク患者集団において、ダビガトラン エテキシラート150mg 1日2回投与群は、RE-LY®試験の成績2と同様に、ワルファリン群に対して一貫した優越性を示しました(交互作用のp値=0.60)
・ 既に、ダビガトラン エテキシラート150 mg 1日2回投与群は、CHADS2スコアで評価した全ての脳卒中リスク患者集団[n=5,882](高リスク集団を含む)で、ワルファリン群に対する一貫した優越性が発表されています7。CHA2DS2VAScスコアを用いた今回の解析結果は、これと一致するものでした
・ ダビガトラン エテキシラート150 mg 1日2回投与群と110 mg 1日2回投与群は、良好にコントロールされたワルファリン群と比較して、有効性と安全性が相対的に良好であることを示しました(CHA2DS2VAScスコアが低い集団においても同様の結果を示しました)2
・ 様々なタイプ(発作性、持続性、永続性)の心房細動患者を対象に、ダビガトラン エテキシラート150 mg 1日2回投与群と、良好にコントロールされたワルファリン群(TTR中央値: 67%)8とを比較しました。その結果、ダビガトラン エテキシラート150mg 1日2回は、発作性、持続性、永続性それぞれで心房細動患者の脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制において、RE-LY®試験の成績と同様に優越性を示しました(交互作用のp値=0.16)1

※長文のリリースです。全文は下記URLを閲覧してください。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12125

ベーリンガーインゲルハイム、世界共通のビジョン「Value through Innovation - 革新による価値のクリエーション - 」のもと、日本で新たな体制での事業を開始(2011/4/1)
- 管理部門を事業統括会社に集約
- 事業統括会社の傘下に各領域で専門性の高い事業会社を配置
- グループ全社がOne Team(ワン・チーム)となって事業の成功を目指す

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥居正男)は、従来の計画通り4月1日より、日本におけるベーリンガーインゲルハイムグループの事業を新たな体制で開始したことを発表しました。

新体制では、事業統括会社であるベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社(2010年10月に設立)に、グループの管理部門の社員約200人が集約されました。その傘下に完全子会社として、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、エスエス製薬株式会社、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社の4社がそれぞれの領域で専門性の高い事業を展開します。

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 代表取締役社長である鳥居正男は、傘下4社の代表取締役会長も兼ね、ベーリンガーインゲルハイムの日本での事業を統括します。

新体制での事業開始にあたり、鳥居は「どのような困難な状況下であっても、我われのビジョン『Value through Innovation - 革新による価値のクリエーション- 』を実現できる体制を強化するため、このたびの新体制を構築しました。世界共通のビジョンのもと、統括会社と4つの事業会社を合わせた5社が、One Team(ワン・チーム)となって連携することで、グループ全体の効率性・生産性のさらなる向上を目指します」と述べました。

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン グループは世界共通のビジョンのもと、グループ全社一丸となって、人々の健康に貢献するために、今後も革新的な医薬品を提供していきます。


<ベーリンガーインゲルハイム ジャパン グループの概要>
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
代表取締役社長 鳥居 正男
資本金 1億円(2010年12月31日現在)
事業内容:医薬品、動物用医薬品等の製造、販売及び輸入等の事業を営む企業グループの経営管理・統括

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
代表取締役会長 鳥居 正男
代表取締役社長 ジェラード・マッケナ
資本金 72億円(2010年12月31日現在)
事業内容:医療用医薬品事業(医薬品の研究開発、輸入、製造、販売/ 医薬品原末および中間体などの輸出入、販売)

エスエス製薬株式会社
代表取締役会長  鳥居 正男
代表取締役社長  塩野 紀子
資本金 101億7,200万円(2010年12月31日現在)
事業内容:コンシューマーヘルスケア事業(医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品、食品等の製造・販売)

ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社
代表取締役会長  鳥居 正男
代表取締役社長  ブルース・クイン
資本金 7億7,800万円(2010年12月31日現在)
事業内容:動物薬事業(動物用医薬品、動物用医薬部外品、動物用診断用試薬、飼料、飼料添加物、混合飼料、動物用医療用具及び動物飼育用機械器具の製造、輸出入、販売)

ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社
代表取締役会長  鳥居 正男
代表取締役社長  ゲァハード・ケラー
資本金 21億2,700万円(2010年12月31日現在)
事業内容:医薬品の製造
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=12080

ベーリンガーインゲルハイム、米国アムジェン社フリーモント拠点の買収を完了(2011/4/1)
-バイオ医薬領域でグローバルプレゼンスを強化

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、米国カリフォルニア州フリーモントにあるアムジェン社のバイオ医薬品開発・製造拠点の買収手続きを完了した旨、発表しました。今回の契約には、建屋のリース権の移管、設備・機器類の買収、フリーモント拠点で実施されてきた製造プロセスの引き継ぎが含まれます。20万平方フィート(約18,580平方メートル)以上に及ぶフリーモント拠点は、研究施設、プロセス開発施設、及び、臨床開発治験薬と市販品の供給に適合した製造施設で構成されており、300人以上が従事しています。買収契約は2011年1月に締結されました。買収額は両社同意のもと非公開となっています。

※長文のリリースです。全文は下記URLを閲覧してください。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11977

「ひとりでも多くの心房細動患者さんを脳卒中から護るために」 (2011/3/30)
日本ベーリンガーインゲルハイム、心房細動患者の脳卒中予防を大きく前進させる、プラザキサ®を新発売

- 第Ⅲ相国際共同試験(RE-LY®試験※)において、プラザキサ®150mg× 2回/日は、ワルファリンと比べて有意な脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制、110mg×2回/日は、ワルファリンと同程度の脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制が認められました

- 第Ⅲ相国際共同試験(RE-LY®試験※)で、臨床上特に深刻となる頭蓋内出血については、プラザキサ®150mg× 2回/日、110mg×2回/日の2用量とも、ワルファリンと比べて有意に発現を抑制しました

- 本邦で承認された用法・用量は、通常用量150mg(プラザキサ®カプセル75mg 2カプセル)× 2回/日、必要に応じ110mg(プラザキサ®カプセル110mg 1カプセル)×2回/日に減量することとなっています

※以下省略しました。詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11976

【お知らせ】東北地方太平洋沖地震の影響について(2011/3/25)
平成23年3月11日発生した東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

当社グループでは、同地震発生直後より、エスエス製薬を含め緊急対策本部(本部長:ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 代表取締役社長:鳥居正男)を設置し、社員の安否確認および、グループ各社の事業への影響について調査をすすめ、必要な対応策を検討しております。

当社グループの製造拠点等に、地震による被害が報告されております。しかしながら、最大限の対応を図ることで、患者の皆さま、医療関係者ならびに取引企業の皆さまに、当社製品の継続的な安定供給を図る所存です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11945

スピリーバ® (チオトロピウム)、POET-COPD®試験の結果から、長時間作用型β刺激薬サルメテロールよりもCOPDの増悪リスク抑制に優れることが判明(2011/3/24)
- COPDの増悪リスク抑制に関する直接比較試験において、スピリーバ® (チオトロピウム)がサルメテロールよりも有意に優れていることが示される

(2011年3月23日 ドイツ/インゲルハイム、米国/ニューヨーク)-New England Journal of Medicine(NEJM)に掲載された1年間の Prevention Of Exacerbations with Tiotropium in COPD(チオトロピウムによるCOPDの増悪の予防、POET-COPD®)試験の結果によると、スピリーバ® (チオトロピウム)※1は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪リスク抑制においてサルメテロール※2よりも優れていることが判明しました 。POET-COPD®試験は、中等度から重度のCOPDの増悪に対する長時間作用型抗コリン薬スピリーバ® と長時間作用型β刺激薬サルメテロールの作用を比較するために計画された大規模な1年間の直接比較試験です1。COPDの増悪は本疾患の進行と肺機能低下の主要な指標であり、その予防は重要な治療目標です。2,3,4

POET-COPD® 試験の結果
中等症から最重症のCOPD患者7376名を対象としたPOET-COPD®試験の結果によると、スピリーバ®はサルメテロールよりもCOPDの初回増悪までの期間を有意に遅らせ、そのリスクを17%抑制しました(p<0.001)。長時間作用型β刺激薬サルメテロールと比較した1年間の本試験で、スピリーバ®は中等度のCOPDの増悪リスクを14%(p<0.001)抑制し、入院を要する重度のCOPDの増悪リスクを28%(p<0.001)抑制しました1。またスピリーバ® は、COPD患者の1年間の増悪回数を11%抑制し(p=0.002)、全身性ステロイド薬、抗菌薬、またはその両方での治療が必要なCOPDの増悪リスクをそれぞれサルメテロールよりも23%、15%、24%抑制しました(p<0.001)1。

POET-COPD® 試験結果についてのコメントとして、本治験責任医師であるドイツ・マールブルグ大学(University of Marburg)内科学呼吸器疾患部教授のクラウス・フォーゲルマイヤー(Claus Vogelmeier)博士は、「増悪は患者の生活の質、COPDの状態(呼吸機能)に甚大な影響を及ぼし、死亡率を高めます。COPDの増悪に関するこの大規模な試験によって、COPDの安定期治療の第1選択薬としてチオトロピウムを使用すると、早期からCOPDの増悪リスクを最小限に抑制することを助け、患者がより長く活動的な生活を送れるようになることが裏づけられました」と述べました。

本試験では2691名の患者に合計4411件のCOPDの増悪がみられ、増悪のあった患者の44%が中等症(GOLD※3ではステージII)のCOPDでした1。初回増悪までの期間および患者あたりの年間増悪回数に関するスピリーバ®の影響は、年齢、性別、喫煙状況、COPDの重症度(GOLDステージによる)、体格指数、ベースライン時の吸入コルチコステロイドの使用というあらかじめ決められたサブグループに分けた解析のすべてにわたって一貫していました。さらに、治療開始の1ヵ月以降から長時間作用型β刺激薬サルメテロールに対してスピリーバ®が示した有意な改善は、1年の試験期間を通じて維持されました1。

スピリーバ®とサルメテロールの安全性プロファイルは、これまでに科学文献で十分証明されていますが5,6,7,8 、POET-COPD®試験の安全性解析によって、十分確立されてきたスピリーバ®のCOPD 治療での安全性プロファイルが改めて確認されました。安全性に関する新たな(予期しない)知見はありませんでした。治療の中断につながる重篤な有害事象と致死的な有害事象の比率は2剤間で同様でした1。

※長文のリリースです。全文は下記URLを閲覧してください。
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2011/2011_03_24.html

スピリーバ® (チオトロピウム)、POET-COPD®試験の結果から、長時間作用型β刺激薬サルメテロールよりもCOPDの増悪リスク抑制に優れることが判明(2011/3/24)
COPDの増悪リスク抑制に関する直接比較試験において、スピリーバ® (チオトロピウム) がサルメテロールよりも有意に優れていることが示される

New England Journal of Medicine (NEJM) に掲載された1年間の Prevention Of Exacerbations with Tiotropium in COPD (チオトロピウムによるCOPDの増悪の予防、POET-COPD®)試験の結果によると、スピリーバ® (チオトロピウム)*1は、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)の増悪リスク抑制においてサルメテロール*2よりも優れていることが判明しました 1。POET-COPD®試験は、中等度から重度のCOPDの増悪に対する長時間作用型抗コリン薬スピリーバ® と長時間作用型β刺激薬サルメテロールの作用を比較するために計画された大規模な1年間の直接比較試験です1。COPDの増悪は本疾患の進行と肺機能低下の主要な指標であり、その予防は重要な治療目標です。2,3,4

*1 Via HandiHaler®
*2 Via HFA(metered-dose inhaler)

POET-COPD® 試験の結果
中等症から最重症のCOPD患者7376名を対象としたPOET-COPD®試験の結果によると、スピリーバ®はサルメテロールよりもCOPDの初回増悪までの期間を有意に遅らせ、そのリスクを17%抑制しました (p<0.001)。長時間作用型β刺激薬サルメテロールと比較した1年間の本試験で、スピリーバ®は中等度のCOPDの増悪リスクを14 % (p<0.001) 抑制し、入院を要する重度のCOPDの増悪リスクを28 % (p<0.001) 抑制しました1。またスピリーバ® は、COPD患者の1年間の増悪回数を11%抑制し(p=0.002)、全身性ステロイド薬、抗菌薬、またはその両方での治療が必要なCOPDの増悪リスクをそれぞれサルメテロールよりも23%、15%、24%抑制しました(p<0.001) 1。

POET-COPD® 試験結果についてのコメントとして、本治験責任医師であるドイツ・マールブルグ大学(University of Marburg)内科学呼吸器疾患部教授のクラウス・フォーゲルマイヤー(Claus Vogelmeier)博士は、「増悪は患者の生活の質、COPDの状態(呼吸機能)に甚大な影響を及ぼし、死亡率を高めます。COPDの増悪に関するこの大規模な試験によって、COPDの安定期治療の第1選択薬としてチオトロピウムを使用すると、早期からCOPDの増悪リスクを最小限に抑制することを助け、患者がより長く活動的な生活を送れるようになることが裏づけられました」と述べました。

本試験では2691名の患者に合計4411件のCOPDの増悪がみられ、増悪のあった患者の44%が中等症 (GOLD*3ではステージII) のCOPDでした1。初回増悪までの期間および患者あたりの年間増悪回数に関するスピリーバ®の影響は、年齢、性別、喫煙状況、COPDの重症度(GOLD ステージによる)、体格指数、ベースライン時の吸入コルチコステロイドの使用というあらかじめ決められたサブグループに分けた解析のすべてにわたって一貫していました。さらに、治療開始の1ヵ月以降から長時間作用型β刺激薬サルメテロールに対してスピリーバ®が示した有意な改善は、1年の試験期間を通じて維持されました1。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11968

東北地方太平洋沖地震の支援について(2011/3/18)
平成23年3月11日発生した東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

まず、ベーリンガーインゲルハイム ジャパン グループ各社(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、エスエス製薬株式会社、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社)の全社員の安全が確認できましたことをお知らせいたします。

被災地域支援について

1. 義援金
当社グループは、被害に遭われました皆さまに対する救済活動を支援し、復興に役立てていただくために、義援金として1億円の寄付を、日本赤十字社を通じて行います。また、合わせて、社員とのマッチンング・プログラム(社員の寄付額と同額を義援金に加えて寄付)を行います。

2. 医薬品等の提供
エスエス製薬は、日本OTC医薬品協会を通じて提供支援を申し出ました。外用消炎鎮痛剤「イブアウター」、総合感冒薬「エスタック漢方」などの提供を予定しています。日本ベーリンガーインゲルハイムは、日本製薬工業協会と協議し、被災地域に必要とされる医療用医薬品の提供を検討しています。

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
代表取締役社長  鳥居正男
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11951

東北地方太平洋沖地震の支援について(2011/3/18)
平成23年3月11日発生した東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

まず、ベーリンガーインゲルハイム ジャパン グループ各社(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、エスエス製薬株式会社、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社)の全社員の安全が確認できましたことをお知らせいたします。

被災地域支援について

1. 義援金
当社グループは、被害に遭われました皆さまに対する救済活動を支援し、復興に役立てていただくために、義援金として1億円の寄付を、日本赤十字社を通じて行います。また、合わせて、社員とのマッチンング・プログラム(社員の寄付額と同額を義援金に加えて寄付)を行います。

2. 医薬品等の提供
エスエス製薬は、日本OTC医薬品協会を通じて提供支援を申し出ました。外用消炎鎮痛剤「イブアウター」、総合感冒薬「エスタック漢方」などの提供を予定しています。日本ベーリンガーインゲルハイムは、日本製薬工業協会と協議し、被災地域に必要とされる医療用医薬品の提供を検討しています。

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
代表取締役社長  鳥居正男
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11951

ベーリンガーインゲルハイムとモルフォシス社、治療用抗体のバイオ医薬品製造契約を締結(2011/3/16)
ベーリンガーインゲルハイムとモルフォシス社(MorphoSys AG)はこのほど、治療用抗体に関するバイオ医薬品製造契約を締結したことを発表しました。同契約には、モルフォシス社のMOR208プログラムなど、複数の自社薬剤候補に関するプロセス開発および臨床治験薬の製造が含まれます。強力な抗CD19モノクローナル抗体であるMOR208は、慢性リンパ球性白血病の治療薬として、またその他のB細胞悪性腫瘍に期待される治療薬として開発段階にあります。MOR208プログラムは現在、モルフォシス社と提携しているゼンコー社(Xencor Inc)により、第1相臨床試験が実施されています。

モルフォシス社チーフサイエンティフィックオフィサーのマルリース・スプロール(Marlies Sproll,)博士は次のように述べました。「当社の自社開発プログラムに新たな治験薬製造企業が加われば、今後数年間、臨床治験薬の供給面において生じうる障害を取り除くことができるでしょう。また、MOR208の開発初期段階にベーリンガーリンゲルハイム社と商業レベルでの製造プロセスを確立することにより、MOR208プログラムの価値は確実に増大するでしょう」。

ベーリンガーインゲルハイムバイオ医薬品部門上級副社長のサイモン・スタージ(Simon Sturge)は次のように述べています。「抗体による治療法の発見とその臨床開発におけるモルフォシス社のこれまでの輝かしい業績と、当社の技術開発・製造における確かな実績は、最適な組み合わせとなるでしょう。臨床段階および市販後の供給に向けた頑健な製造プロセスによってモルフォシス社のチームをサポートできることを楽しみにしています」。

モルフォシス社のチーフディベロップメントオフィサーのアーント・ショッテリウス(Arndt Schottelius)博士は次のように述べました。「ベーリンガーインゲルハイム社は、世界レベルの製造受託企業ですので、同社との契約締結は当社にとって喜ばしいことです。当社の自社パイプラインは現在、ノバルティス社との提携において選択された共同開発中の2つの薬剤候補と、当社全額出資の8つの治療用抗体で構成されています。GM-CSFを標的としたHuCALベース抗炎症抗体であるMOR103、CD38を標的としたHuCALベース癌抗体であるMOR202、そしてMOR208と、2011年の治験ではこれら3つの自社開発プログラムを検討する予定です」。
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【お知らせ】東北地方太平洋沖地震の影響について(2011/3/15)
平成23年3月11日発生した東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

当社グループでは、同地震発生直後より、エスエス製薬を含め緊急対策本部(本部長:ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 代表取締役社長:鳥居正男)を設置し、社員の安否確認および、グループ各社の事業への影響について調査をすすめ、必要な対応策を検討しております。

当社グループの製造拠点等に、地震による被害が報告されております。しかしながら、最大限の対応を図ることで、患者の皆さま、医療関係者ならびに取引企業の皆さまに、当社製品の継続的な安定供給を図る所存です。

ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
代表取締役社長 鳥居正男
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米国の主要3学会、共同で作成する心房細動治療ガイドラインにPRADAXA®(プラダキサ)を追加(2011/2/23)
- 非弁膜性心房細動患者の脳卒中発症抑制治療に用いる、ワルファリンに代替する治療選択肢として、同剤を推奨

(日本での製品名:プラザキサ®(PRAZAXA) 薬価未収載 未発売)

直接トロンビン阻害剤PRADAXA®(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩:以下ダビガトランと記載)が、ワルファリンに代わる治療選択肢として推奨される旨、米国の主要3学会共同で作成する心房細動患者の管理に関するガイドライン(1)に記載されました。
ガイドラインは、米国心臓学会議(ACCF)/米国心臓協会(AHA)/米国不整脈学会(HRS)が合同で作成しているものです。ダビガトランの追加記載は、ガイドライン改訂のハイライトとして、米国心臓病協会のCirculation誌、Journal of the American College of Cardiology誌、HeartRhythm Journal誌(1)に掲載されました。

ダビガトランは2010年10月に米国で、非弁膜症性心房細動患者の脳卒中及び全身性塞栓症発症リスク抑制を適応として承認されました(2)。ダビガトランは、現在までに承認された薬剤で、ワルファリンとの比較において、脳卒中発症リスクの有意な低下を示した唯一の薬剤(2)です。同剤については通常投与量(1回150mg1日2回投与)で、PT-INR(プロトロンビン時間国際標準比)2.0~3.0を目標としたワルファリンに対し、脳卒中/全身性塞栓症の発症を35%有意に低下させたことが示されています(2)。

「ダビガトランの承認を受けて、この薬剤の重要性についての専門家間のコンセンサスを反映し、心房細動患者の管理に関するガイドラインを改訂しました」と、セントヴィンセント・インディアナポリス病院(St. Vincent Indianapolis Hospital)の臨床電気生理学研究室部長エリック・プリストウスキ医学博士(Eric Pryrstowsky M.D.)は語ります。「ダビガトランを迅速に、非弁膜性心房細動患者の脳卒中リスク抑制の重要な治療選択肢としてガイドラインに含めた、ガイドライン作成委員会の対応は称賛に値します。私たち医師は数十年来で初めて、この患者グループに対し、ワルファリンに代わって使える薬剤を手にすることができたのです」と、コメントをまとめました。

改訂されたガイドラインは、発作性または持続性の心房細動を有する患者の脳卒中発症リスク抑制に有効なワルファリンに代替する治療選択肢として、ダビガトランを推奨しています。人工心臓弁を置換されている患者、血行動態面から顕著な心臓弁疾患有する患者、高度の腎障害や進行した肝疾患を有する患者は投与対象ではありません(1)。

「承認を受けてガイドラインが迅速に改訂されたことは、PRADAXA®の非弁膜性心房細動の治療におけるワルファリンに代わる治療選択肢としての重要性を裏付けています」と、ベーリンガーインゲルハイム・ファーマシューティカルズ社(ベーリンガーインゲルハイムの米国現地法人)医薬部門長クリストファー・コルシコム医学博士(Christopher Corsicom M.D.)は語ります。「非弁膜性心房細動患者の脳卒中発症リスクをワルファリンよりも有意に抑制する、このPRADAXA®という革新的な新規経口抗凝固薬を発売していることに、誇りを感じています」とまとめました。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11919

ベーリンガーインゲルハイム、Pfēnex社のPfēnex Expression TechnologyTM について戦略的契約を締結(2011/2/21)
ベーリンガーインゲルハイムは、このほど、Pfēnex Expression TechnologyTMプラットフォームによるタンパク質発現技術で業界大手のPfēnex社との戦略的契約締結を発表しました。この契約により、ベーリンガーインゲルハイムは、Pfēnex Expression TechnologyTMを非独占的に使用できるようになります。Pfēnex社は、今後、複数年にわたって契約条件にもとづき、ベーリンガーインゲルハイムが所有する化合物、およびベーリンガーインゲルハイムが製造を受託した顧客の化合物について、生産株および生産プロセスを開発することになります。今回の契約により、ベーリンガーインゲルハイムと当社の顧客は、業界トップクラスのタンパク質発現プラットフォームを使用して、前臨床および臨床開発をより迅速かつ効率的に進めることが可能になります。

「ベーリンガーインゲルハイムとの契約締結を大変嬉しく思います。革新的な製薬業界のリーディングカンパニーで、バイオ医薬品の受託サービス提供企業でもあるベーリンガーインゲルハイム社と、最先端のタンパク質発現技術を有する当社とのパートナーシップは、重要な新薬を迅速に患者の皆さまに提供できるようになるとともに、信頼を獲得することに繋がると考えています」とPfēnex社CEOバートランド・リャン博士は述べました。

「今回の提携で、我われは、高度なタンパク質発現システムを新たに使用できるようになり、当社の受託製造サービスポートフォリオをさらに拡大することができます。それは、顧客にトップクラスの技術を提供する当社の戦略が、さらに前進することを意味します。タンパク質発現率を高めるPfēnex Expression TechnologyTMによって、我われの顧客のプロジェクトをより現実化できるようになると期待しています」とベーリンガーインゲルハイムのバイオ医薬品部門上級副社長サイモン・スタージは述べています。
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ベーリンガーインゲルハイム、エラン社、抗体治療薬パイプラインの開発および製造で契約締結(2011/2/9)
ベーリンガーインゲルハイムとエラン社はこのほど、抗体を基盤とする治療薬のグローバルな技術開発および製造の契約締結を発表しました。

本契約において、ベーリンガーインゲルハイムは、エラン社により創製された抗体に関連する技術開発、臨床治験薬製造、及び、製品に関連する全ての薬事申請支援業務を実施する予定です。一方、エラン社は、抗体の探索、前臨床研究、臨床開発および商業化を主導します。

エラン社 上級副社長兼バイオ戦略・生産計画担当 Drヨハネス・ローバース氏は、「ベーリンガーインゲルハイム社は、バイオ医薬品の技術開発および製造技術で高く評価され世界をリードしており、同社との提携に高い期待感を持っています。本提携により我われは、探索研究と臨床開発の推進に経営資源を集中することが可能になり、また、ベーリンガーインゲルハイムのプロセス開発技術ならびに製造能力を活用できることになります」と述べました。

ベーリンガーインゲルハイム バイオ医薬部門上級副社長 サイモン・スタージは、「抗体治療薬の探索と臨床開発での優れた実績を持つエラン社と、確固たる専門性に基づく技術開発と製造技術、とりわけバイオ医薬品生産技術プラットフォームBI HEX®を有する当社との提携は、最適な組み合わせといえます。初期段階にある製品開発において本技術プラットフォームを適用させることは、当社にとっての新たな戦略の第一歩であり、エラン社のチームとの協業を楽しみにしています」と述べています。

エラン社 取締役副社長兼最高科学責任者 Drデール・シェンク氏は次のように述べています。「ベーリンガーインゲルハイム社との提携は、両社の持つ能力をより高く引き上げることにつながり、我われの企業価値を高める上でも絶好の機会となります。このビジネスモデルは、次世代の抗体プログラムの前進を大きく加速させることになるでしょう。また、本プログラムは広範に、且つ技術、標的、適応疾患のいずれにおいても革新的なものになると考えます。」
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プラザキサ®、心房細動患者の脳卒中発症抑制を適応とする経口の直接トロンビン阻害剤、日本で承認(2011/1/21)
- 申請から10カ月で製造販売承認を取得、この領域に半世紀ぶりに登場する革新的な新薬

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ジェラード・マッケナ)は、ベーリンガーインゲルハイムが開発した、経口の直接トロンビン阻害剤「プラザキサ®カプセル」(一般名:ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩)が本日2011年1月21日付で、日本において「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」の適応で承認された旨を発表しました。

プラザキサ®は日本で約半世紀ぶりに、心房細動患者における脳卒中発症抑制の適応で承認された、革新性の高い経口抗凝固薬です。

脳卒中の発症抑制は、いまだその医療ニーズが十分に満たされていない領域です。このニーズに応える新たな治療選択肢としての高い期待を受け、プラザキサ®は申請から10ヵ月での迅速な承認となりました。

プラザキサ®は、通常の投与量(1回150mg1日2回経口投与)で、従来の標準治療薬であるワルファリンよりも、脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクを有意に低下させると同時に、頭蓋内出血の発現リスクをも有意に低下させました。またPT-INR(プロトロンビン時間国際標準比)の定期的なモニタリングとそれに応じた用量調節を必要としないなど、数々の優れた特徴があります。

日本ベーリンガーインゲルハイム取締役(医薬開発本部長)の Dr.トーマス・クーナーは、「新たな治療薬の早急な登場が望まれている現況に鑑み、審査が迅速に行われ、プラザキサ®は早期に承認されたと理解しています。プラザキサ®の承認に尽力された全ての方々に心より謝意を表したいと思います。プラザキサ®が適正に使用されることで、心房細動患者での脳卒中発症を 1例でも多く防げるよう、我われは医薬情報提供活動に最善を尽くし、医師および医療を担う方々をサポートする所存です」とコメントしました。

間もなく、医師および医療を担う方々は、心房細動治療を大きく前進させ得る新たな治療選択肢として、心房細動患者にプラザキサ®を投与できるようになります。

承認の概要
【販売名】 プラザキサ®カプセル75mg  プラザキサ®カプセル110mg

【一般名】 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(JAN)       dabigatran etexilate (INN)

【効能・効果】 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制

【用法・用量】 通常、成人にはダビガトランエテキシラートとして1回150mg (75mgカプセルを2カプセル)を1日2回経口投与する。なお、必要に応じて、ダビガトランエテキシラートとして1回110mg (110mgカプセルを1カプセル)を1日2回投与へ減量すること
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11853

ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー 世界の糖尿病患者に新たな治療選択肢を提供する戦略的アライアンスを発表(2011/1/12)
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー世界の糖尿病患者に新たな治療選択肢を提供する戦略的アライアンスを発表

•糖尿病領域において大型製品に育成されることが期待される4つの開発中治療薬候補を中心とした大規模な提携合意。

•両社の糖尿病治療薬パイプラインにある有力な経口糖尿病治療薬候補と基礎インスリンアナログを協力して開発し市場に提供。リリーが開発中である抗TGFベータ・モノクローナル抗体の共同開発および共同販売についてのオプションも含む。

•ベーリンガーインゲルハイムは、自社の後期開発段階にある革新的な糖尿病治療薬候補を擁して糖尿病領域に新規参入。リリーが開発中の2つの基礎インスリンアナログによって同領域をさらに拡充。

•リリーは、本合意により糖尿病領域におけるもっとも広範囲にわたる治療選択肢を提供するとのコミットメントを推進。ベーリンガーインゲルハイムと共同で、糖尿病患者、医療従事者により多くの選択肢を提供。
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各事業がその領域の専門性を発揮する一方で、管理部門を事業統括会社に集約し、グループ全社員一丸で事業の成功を目指す(2011/1/6)
日本でベーリンガーインゲルハイムの事業統括会社となるベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥居正男)は、本日、2011年4月1日から稼働する日本におけるベーリンガーインゲルハイムグループの新事業体制を発表しました。2010年10月に設立されたベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社は、傘下に完全子会社として、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社、エスエス製薬株式会社、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社、ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社の4社を擁します。4月よりグループ4社の管理部門が同社に集約され、グループ全体を支援することになります。
現在、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の取締役である鳥居正男は1月1日付で、ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社 代表取締役社長に就任しました。加えて傘下の4社の代表取締役会長にも就任しました。
日本ベーリンガーインゲルハイムの代表取締役社長には、1月1日付で、新たにジェラード・マッケナが就任しました。
他のベーリンガーインゲルハイム ジャパン グループ3社の代表取締役社長については従来通り、エスエス製薬では塩野紀子、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパンではブルース・クイン、ベーリンガーインゲルハイム製薬ではゲァハード・ケラーが社長を務めます。
ベーリンガーインゲルハイムは昨年、125周年を迎え、本年は日本で活動を始めてから50年という節目を迎えます。この新たな組織体制で、半世紀にわたって築き上げてきた強固な礎を踏み台に、社員一丸となって「創造による価値のクリエーション-Value through Innovation-」に邁進します。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11820

LUX-Lung 1試験の新たなサブグループ解析が、EGFR遺伝子変異を有する可能性がある肺がん患者に対するafatinibのベネフィットを示唆(2010/12/9)
現在進行中のLUX臨床開発プログラムを支持する新たなafatinib(BIBW 2992)の臨床的エビデンスが追加される

12月9日、米国シカゴで開催された胸部腫瘍シンポジウムにて発表された新たなデータにより、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を有する可能性が高い肺がん患者集団にafatinib(BIBW 2992)を投与したところ、無増悪生存期間(投与開始後に腫瘍が再び進行するまでの期間)を対照群の4倍へと有意に延長(afatinib+BSC群 4.4カ月vs.プラセボ+BSC群1カ月)したことが明らかとなりました。また、この患者サブグループには全生存期間延長の傾向もみられました。第35回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表された結果において、全治験集団で全生存期間の有意な延長が認められなかったのは、多数の後治療による交絡因子が原因であった可能性があります。このベーリンガーインゲルハイムの新規抗がん剤候補であるafatinibに関する最新のpost-hoc解析は第IIb/III相LUX-Lung 1試験によるものです1。

LUX-Lung 1試験では、化学療法および第一世代EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)(ゲフィチニブまたはエルロチニブ)による治療後に疾患の進行が認められた進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、afatinib+最適な支持療法(BSC:Best care supportive care)群とプラセボ+BSC群を比較検討しました。12月9日シカゴで発表された解析に含まれたサブグループは、EGFR-TKIによる前治療に対する反応およびその期間をもとにした臨床基準によってEGFR遺伝子変異を有する可能性が高いと判定された、同試験の3分の2の患者集団(585人中391人)で構成されていました。 今回発表された結果は、ミラノで本年10月に開催された第35回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で初めて発表されたLUX-Lung 1試験の結果に対する,その後の検討内容に関するアップデートです2。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11768

非ステロイド性消炎・鎮痛剤モービック®の販売を日本ベーリンガーインゲルハイムに移管(2010/12/1)
2011年1月1日より日本ベーリンガーインゲルハイムから販売

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、第一三共株式会社との契約満了に伴い、モービック®の販売を、2011年1月1日付で第一三共株式会社から日本ベーリンガーインゲルハイムに移管することを発表しました。

モービック®は非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAID)です。関節リウマチ、変形性関節症など筋骨格系の炎症と疼痛に対する治療選択肢の一つです。

モービック®は、2000年12月に日本ベーリンガーインゲルハイムがその製造販売承認を取得、2001年2月より日本ベーリンガーインゲルハイムと旧第一製薬株式会社(事業統合を経て現在、第一三共)から1ブランド2チャネルで共同販売され、その後2004年7月には販売が旧第一製薬に一本化されました。2004年9月に、発売当初のカプセル剤から、現行の錠に剤形を変更しています。

モービック®の2009年の販売実績は約85億円(薬価ベース)です。モービック®は医療現場に広く浸透し、関節リウマチ、変形性関節症などの患者の方々の治療に寄与しています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11740

ダビガトラン、脳卒中または一過性脳虚血発作の既往のある心房細動患者において確かな臨床的有用性を示す(2010/11/29)
ダビガトラン、脳卒中または一過性脳虚血発作の既往のある心房細動患者において確かな臨床的有用性を示す

11月8日付でThe Lancet Neurology誌に、心房細動患者の脳卒中発症抑制を検討した史上最大規模の画期的な臨床試験RE-LY®(44カ国18,113名の患者が対象となった国際共同試験)の有望なサブグループ解析の結果が掲載されました。この新たな検討結果はRE-LY®試験全体の結果にも裏付けられるもので、ダビガトラン エテキシラート(以降、ダビガトランと記載)が、脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)の既往のある心房細動患者で十分な臨床的有用性が期待できることを示しています1,2,3。

新たに発表されたRE-LY®試験のサブグループ解析は、試験の参加前に脳卒中またはTIAの既往歴のある心房細動患者3,623名を対象としたものです。サブグループ解析の結果、主要な有効性の評価項目および安全性について、RE-LY®試験全体と一致した結果が得られました。これは試験全体と脳卒中またはTIAの既往歴のある心房細動患者の結果の交互作用解析により確認されました1,2,3。

このサブグループ解析では、脳卒中と全身性塞栓症の発症という複合評価項目について、ダビガトラン150 mg 1日2回投与群は、治療域にコントロールしたワルファリンと比較し相対リスクを25%低減させ、RE-LY®試験全体と引けをとらない結果を示しました。なおサブグループ解析の対象患者数がRE-LY®試験全体の5分の1程度であったことから、統計的有意差を示すには至りませんでした。特筆すべきは、ダビガトラン110 mg 1日2回、150 mg 1日2回の両用量がともに、治療域にコントロールしたワルファリンと比較し、頭蓋内出血を有意に減少させたことです1。これらの知見は、RE-LY®試験全体で示されたダビガトランの脳卒中および全身性塞栓症発症リスク抑制の優れた効果2,3、そして脳卒中またはTIAの既往を有する場合、発症リスクは典型的な心房細動患者では5倍になる4,5,6とされているにもかかわらず、このサブグループ解析の対象患者では2.5倍であったことからも確実なものであると考えられます。

RE-LY®の成績に基づき、ダビガトランは米国で非弁膜症性心房細動患者の脳卒中発症リスク抑制の適応で、また、カナダでは抗凝固療法が推奨される心房細動患者の脳卒中と全身性塞栓症の発症リスク抑制の適応で承認されています7,8。なお日本でダビガトランは、現在、心房細動患者の脳卒中発症抑制の適応で、承認を申請中です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11710

BIBF1120が特発性肺線維症患者の肺機能を維持する可能性(2010/11/16)
フェーズⅡ試験TOMORROWの成績が示す

第16回国際肺・気道線維症学会(ICLAF)で、ベーリンガーインゲルハイムが開発中の新規化合物トリプルキナーゼ阻害薬BIBF1120には、特発性肺線維症(IPF)患者に有意な臨床効果をもたらす可能性があることが示されました1。

IPFは進行性且つ重篤な肺疾患であり2、米国および欧州に承認された治療薬はなく、有効な治療剤が求められています。

モデナ・レッジオエミリア大学ポリクリニコ病院希少肺疾患センター(イタリア/モデナ)のProf. ルカ・リケルディは、TOMORROWと称するフェーズⅡ試験の結果、BIBF1120を用いた12ヵ月間の治療により、IPF患者の肺機能低下率が臨床上顕著に抑制されたことを示したことを紹介しました。

本試験は、BIBF1120について4用量でIPF患者における有効性と安全性を検討したもので、1年投与後の努力肺活量(FVC)の低下を主要評価項目としたものです。試験結果は主要評価項目について次の値を示しました。

・プラセボ投与群0.19L
・BIBF1120  50mg1日1回投与群0.17L
・BIBF1120  50mg1日2回投与群0.21L
・BIBF1120  100mg 1日2回投与群0.16L
・BIBF1120  150mg 1日2回投与群0.06L
(p=0.0136、閉検定手順による多重性補正:p=0.0639)

BIBF1120 150mg 1日2回投与群は、プラセボ群に比べ、1年後のFVC低下量を68%抑制しました。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11733

ダビガトラン、脳卒中または一過性脳虚血発作の既往のある心房細動患者において確かな臨床的有用性を示す(2010/11/15)
11月8日付でThe Lancet Neurology誌に、心房細動患者の脳卒中発症抑制を検討した史上最大規模の画期的な臨床試験RE-LY®(44カ国18,113名の患者が対象となった国際共同試験)の有望なサブグループ解析の結果が掲載されました。この新たな検討結果はRE-LY®試験全体の結果にも裏付けられるもので、ダビガトラン エテキシラート(以降、ダビガトランと記載)が、脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)の既往のある心房細動患者で十分な臨床的有用性が期待できることを示しています1,2,3。

新たに発表されたRE-LY®試験のサブグループ解析は、試験の参加前に脳卒中またはTIAの既往歴のある心房細動患者3,623名を対象としたものです。サブグループ解析の結果、主要な有効性の評価項目および安全性について、RE-LY®試験全体と一致した結果が得られました。これは試験全体と脳卒中またはTIAの既往歴のある心房細動患者の結果の交互作用解析により確認されました1,2,3。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11710

ダビガトラン、脳卒中または一過性脳虚血発作の既往のある心房細動患者において確かな臨床的有用性を示す(2010/11/8)
脳卒中発症抑制を検討した史上最大規模の臨床試験RE-LY®のサブグループ解析より

11月8日付でThe Lancet Neurology誌に、心房細動患者の脳卒中発症抑制を検討した史上最大規模の画期的な臨床試験RE-LY®(44カ国18,113名の患者が対象となった国際共同試験)の有望なサブグループ解析の結果が掲載されました。この新たな検討結果はRE-LY®試験全体の結果にも裏付けられるもので、ダビガトラン エテキシラート(以降、ダビガトランと記載)が、脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)の既往のある心房細動患者で十分な臨床的有用性が期待できることを示しています1,2,3。

新たに発表されたRE-LY®試験のサブグループ解析は、試験の参加前に脳卒中またはTIAの既往歴のある心房細動患者3,623名を対象としたものです。サブグループ解析の結果、主要な有効性の評価項目および安全性について、RE-LY®試験全体と一致した結果が得られました。これは試験全体と脳卒中またはTIAの既往歴のある心房細動患者の結果の交互作用解析により確認されました1,2,3。

このサブグループ解析では、脳卒中と全身性塞栓症の発症という複合評価項目について、ダビガトラン150 mg 1日2回投与群は、治療域にコントロールしたワルファリンと比較し相対リスクを25%低減させ、RE-LY®試験全体と引けをとらない結果を示しました。なおサブグループ解析の対象患者数がRE-LY®試験全体の5分の1程度であったことから、統計的有意差を示すには至りませんでした。特筆すべきは、ダビガトラン110 mg 1日2回、150 mg 1日2回の両用量がともに、治療域にコントロールしたワルファリンと比較し、頭蓋内出血を有意に減少させたことです1。これらの知見は、RE-LY®試験全体で示されたダビガトランの脳卒中および全身性塞栓症発症リスク抑制の優れた効果2,3、そして脳卒中またはTIAの既往を有する場合、発症リスクは典型的な心房細動患者では5倍になる4,5,6とされているにもかかわらず、このサブグループ解析の対象患者では2.5倍であったことからも確実なものであると考えられます。

RE-LY®の成績に基づき、ダビガトランは米国で非弁膜症性心房細動患者の脳卒中発症リスク抑制の適応で、また、カナダでは抗凝固療法が推奨される心房細動患者の脳卒中と全身性塞栓症の発症リスク抑制の適応で承認されています7,8。なお日本でダビガトランは、現在、心房細動患者の脳卒中発症抑制の適応で、承認を申請中です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11710

ダビガトラン、心房細動患者の脳卒中予防の適応で、カナダでも承認(2010/10/27)
米国の承認に引き続き、治療の革新に向け重要な前進

カナダ保健省(カナダの医療行政当局)はこのほど、ベーリンガーインゲルハイムが開発した新規経口直接トロンビン阻害剤2、ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)1を、抗凝固療法が適切な心房細動患者における脳卒中および全身性塞栓症予防の適応で承認しました。この適応でダビガトランが承認を受けるのは、先般の米国に続き、今回のカナダで2ヵ国目となります。カナダ保健省はダビガトランについて、2用量を承認しています。推奨用法用量は150 mg 1日2回投与であり、80歳以上の高齢患者と出血リスクの高い患者には110 mg 1日2回投与が用いられます。

承認の根拠となったRE-LY®は、心房細動患者(カナダ国内では25万人が罹患3)の脳卒中発症抑制を検討した試験として、現在までに第Ⅲ相臨床試験が完了した世界最大規模の試験です。RE-LY®試験でダビガトラン150 mg 1日2回投与群は、心房細動患者での脳卒中と全身性塞栓症の発症を、長年にわたり標準治療薬とされてきたワルファリンに対して有意に35%低減させ、また大出血のリスクは同等であるとの結果を示しました。ダビガトラン110 mg 1日2回投与群は、脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクの軽減でワルファリン投与群と同等の効果を示し、大出血は有意に低いことを示しました。両投与量群ともワルファリンに対し、頭蓋内出血および生命を脅かす出血、ならびにすべての出血の低下を示したことは特筆すべきです4。ワルファリンに比して優れた有効性が示されたことに加え、ダビガトランがPT-INR(プロトロンビン国際標準比)のモニタリングとそれに応じた用量調整を必要としないこと、食物の影響を受けないこと、心房細動患者に投与されることの多いほとんどの併用薬との相互作用による用量調整を必要としないことを示したものでもあります。

RE-LY®試験の共同治験調整医師を務めた、マクマスター大学(カナダ/オンタリオ州ハミルトン)循環器部門長、そしてポピュレーションヘルスリサーチインスティチュートのメンバーでもあるスチュワート・コノリー医師は、次のように述べています。「ダビガトランは医学に飛躍的な進歩をもたらします。ワルファリンの代替となる薬を長年待ち望んでいました。数十年にわたり、我々はほとんどの患者において、QOLに影響する困難な制限を伴うワルファリン以外の選択肢が無かったのです。心房細動患者に、より安全で有効、且つ、投与も容易な代替治療薬を提供出来るようになったことを大変に喜んでいます。ダビガトランは、脳卒中リスクのある心房細動患者の治療方法と管理方法を一変させるでしょう」。

ダビガトランの承認によってカナダ循環器学会は、ダビガトランの使用を含む、心房細動患者における脳卒中予防の新ガイドラインを発表しました。ダビガトランの安全性・有効性プロファイルに基づき、同ガイドラインは、脳卒中予防を目的に、ワルファリンよりもダビガトランを通常使用するよう推奨しています5。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11683

米国食品医薬品局(FDA)が新規経口直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラートを非弁膜症性心房細動患者の脳卒中発症抑制の適応で承認(2010/10/21)
米国食品医薬品局(FDA)はこのほど、ベーリンガーインゲルハイムが開発した新規経口直接トロンビン阻害剤2ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)1を、非弁膜症性心房細動患者の脳卒中発症リスク抑制の適応で承認しました。米国において過去50年以上で初めて新たに承認された経口抗凝固薬となります。通常は150mg 1日2回投与を幅広い患者に、まれに高度な腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:15~30mL/min)を持つ患者に対しては75mg 1日2回投与を用法・用量として用いることができます。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11661

欧州医薬品庁、強力な降圧効果が24時間持続する、テルミサルタンとアムロジピンの新規配合剤TWYNSTA®を承認(2010/10/13)
TWYNSTAの臨床試験などからの以下のデータが承認の根拠となる:
-肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病などのリスクを合併する高血圧患者において、最大50 mmHgの強力な降圧効果1-4
-82.7%の患者が24時間にわたって降圧目標を達成 1-4
-心血管保護の適応を唯一有するアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとアムロジピンの双方が、心血管関連のアウトカムを改善するとの揺るぎないエビデンスを確立5,12

ベーリンガーインゲルハイムは、テルミサルタンとアムロジピンの新規配合剤TWYNSTA®に関する欧州医薬品庁の承認勧告を欧州委員会が認め、TWYNSTA®が欧州で承認を受けた旨を発表しました。 TWYNSTA®は、アムロジピンではコントロール不十分な高血圧症の成人患者の治療、または、テルミサルタンとアムロジピンそれぞれの錠剤を併用で投与されている成人患者における同用量配合剤への代替治療として適応を取得しています。

TWYNSTA®はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとカルシウム拮抗薬アムロジピンの新しい配合剤で、強力な降圧効果を示すとともに、忍容性にも優れた高血圧治療薬です。TWYNSTA®は最大50 mmHgの降圧効果を示し、また83%の患者の24時間にわたる安定した血圧コントロールを実現します1-4。TWYNSTA® は軽症から中等症、重症までの幅広い高血圧症患者において持続的かつ強力な降圧効果を発揮します。特に肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病などのリスクを合併する高血圧患者で有用性が高い薬剤です。

テルミサルタン と アムロジピンの両剤ともに心血管疾患のアウトカムを改善することが、エビデンス(科学的根拠)として確立しています。TWYNSTA®は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、またカルシウム拮抗薬という二つの薬効クラスの中で、それぞれ作用時間が最も長いテルミサルタンとアムロジピンの2剤を配合しています1-4。 また欧州において、テルミサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の中で唯一、心血管イベントリスクを持つ広範な患者における心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中)の減少に適応を持ちます5,12 。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11656

肺がん患者を対象とした第III相試験においてafatinib(BIBW 2992)が無増悪生存期間を3倍に延長(2010/10/11)
LUX-Lung 1試験では全生存期間(OS)の有意な延長は認められなかったが、進行非小細胞肺がん(NSCLC)に対する効果および臨床的意義が確認された

ベーリンガーインゲルハイムは10月11日、イタリアのミラノで開催された第35回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表された、新規抗がん剤候補のafatinib(r-INN、治験成分記号BIBW 2992)*に関する2つの臨床試験(LUX-Lung 1ならびにLUX-Lung 2)からの有望な結果を公表しました。「LUX-Lung1」試験の結果から、afatinibはNSCLCの末期患者に対し効果が高いことが示唆され、加えてLUX-Lung 2第II相試験においてafatinibは上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を有する進行NSCLC患者に対する有望な効果が示されました。

(*afatinib(開発コード:BIBW2992)およびBIBF1120は、開発中の新規化合物で、その有効性と安全性は確立していません。)

afatinibは経口剤で、EGFRおよびヒト上皮受容体増殖因子2型(HER2)受容体型チロシンキナーゼを標的とする次世代の阻害剤です。第一世代のチロシンキナーゼ阻害剤と異なり、EFGR/HER2と不可逆的に結合します。Afatinibは、様々な固形がんで開発が進められています。

LUX-Lung 1試験(第II b/III相)では、化学療法および第一世代EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(ゲフィチニブまたはエルロチニブ)による治療後に疾患の進行がみとめられた580人を超える進行NSCLC患者を対象に、afatinib+最適な支持療法(BSC: best supportive care)群とプラセボ+BSC群を比較検討し、以下のような結果が得られました1。
• LUX-Lung 1試験において主要評価項目である全生存期間(OS)の統計学的に有意な延長は達成されなかったが、afatinib投与によって腫瘍が進行するまでの期間が有意に延長された。具体的には、afatinib+BSC群の無増悪生存期間(PFS:重要な副次評価項目)を1.1カ月から3.3カ月へと、プラセボ+BSC群に比べ、3倍に延長した。
• 有効性の頑健性を示すものとして、すべての患者サブグループでPFS延長がみられており、このことは第三者による独立判定委員会で確認されている。
• Afatinib+BSC群の病勢コントロール率は、プラセボ+BSC群に比べ有意に高かった(各群の病勢コントロール率は58%、18%)。
• afatinibによって、肺がん関連症状である咳嗽、呼吸困難(息切れ)、疼痛が有意に改善され、咳嗽、個々の呼吸困難スコア、胸痛の悪化までの時間の延長がみられた。
• 新規のまたは未知の安全性に関する所見はなかった。主な副作用は下痢および発疹であった。

LUX-Lung 1試験の対象患者は、ある特別ながん患者集団、すなわち、EGFR遺伝子変異率が高いと思われる患者集団を対象としており、その腫瘍生物学の解明に多大なる貢献をしました。同試験から導かれた結論は、今後さらに多くの患者集団とその変異状況を評価するための臨床試験をデザインする上で意義あるものとなります。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11655

米国食品医薬品局(FDA)が新規経口直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラートを非弁膜症性心房細動患者の脳卒中発症抑制の適応で承認(2010/10/10)
-心房細動患者の脳卒中発症抑制治療の革新
-米国でこの50年に初めて新たに承認された新世代の経口抗凝固薬

米国食品医薬品局(FDA)はこのほど、ベーリンガーインゲルハイムが開発した新規経口直接トロンビン阻害剤2ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)1を、非弁膜症性心房細動患者の脳卒中発症リスク抑制の適応で承認しました。米国において過去50年以上で初めて新たに承認された経口抗凝固薬となります。通常は150mg 1日2回投与を幅広い患者に、まれに高度な腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:15~30mL/min)を持つ患者に対しては75mg 1日2回投与を用法・用量として用いることができます。

承認の根拠となったRE-LY®試験は、心房細動患者の脳卒中発症抑制を検討した試験として現在までに完了している中で最大規模のものであり、心房細動患者の脳卒中発症抑制治療について革新的な知見をもたらしました。RE-LY®試験でダビガトラン150mg 1日2回投与群は、心房細動患者での脳卒中および全身性塞栓症の発症を、長年にわたり標準治療とされてきたワルファリンに対して有意に35%低減させ、また生命を脅かす出血および頭蓋内出血が有意に低いことを示しました3。ワルファリンに比して優れた効果を示したことに加えて、この試験は、ダビガトランがINR(プロトロンビン国際標準比)のモニタリングとそれに応じた用量調整を必要としないこと、食物の影響を受けないこと、心房細動患者に投与されることの多いほとんどの併用薬との相互作用による用量調整を必要としないことを示したものでもあります。

心房細動患者における脳卒中発症抑制にパラダイムシフトを起こすであろう、この新たな治療薬をこの適応症で最初に使用できるようになるのは米国の医師と患者になります。

ダビガトランはRE-LY®試験で、ワルファリンを対照に次の効果を示しました3:
ダビガトラン 150 mg 1日2回投与群で脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクの有意な低下 - 出血性脳卒中を含む
ダビガトラン 110 mg 1日2回投与群で大出血の発現の有意な低下
両投与量群ともに生命を脅かす出血および頭蓋内出血の有意な低下
ダビガトラン 150 mg 1日2回投与群で血管死の有意な減少
RE-LY®試験の共同治験調整医師を務めた、マクマスター大学(カナダ/オンタリオ州ハミルトン)循環器部門長、そしてポピュレーションヘルスリサーチインスティチュートのメンバーでもあるスチュワート・コノリー医師は、「ワルファリンは長年にわたり心房細動患者における脳卒中予防の標準薬でした。しかしながら、他の多くの薬剤との相互作用、食事の影響に加え、治療域にコントロールするための継続的なモニタリングの必要がありました。血液凝固能の定期的な検査は治療上の負荷となり、治療域に維持することは容易ではありませんでした。有効で柔軟、且つ、簡便な投与を可能とする新たな治療選択肢としてダビガトランが承認されたことは、米国で、従来の治療で忍容性に問題がある、あるいはワルファリンの投与を受け入れない、または現在の治療で適切にコントロールされていない数多くの患者にとって大変意義のあることとなるでしょう」と、コメントを寄せています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11661

「ミカムロ配合錠®AP」、「ミカルディス錠®80mg」を10月7日新発売(2010/10/7)
厳格な降圧治療の新たな選択肢

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、会長兼社長:Dr トーマス・ハイル、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:野木森 雅郁、以下「アステラス製薬」)は、持続性アンジオテンシンⅡ(AT1)受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタン(製品名:ミカルディス®)とカルシウム拮抗薬(CCB)アムロジピンベシル酸塩の配合剤「ミカムロ®配合錠AP」を10月7日に発売する旨発表しました。

ミカムロ®配合錠APは、共に強力な降圧効果が24時間持続するテルミサルタン40mgと、アムロジピン5mgとの配合剤で、強力で24時間にわたる持続的な降圧効果が期待される薬剤です。

実際、アムロジピン5mgで降圧目標未達成例を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験で累積血圧下降度が-27mmHgと、極めて強力な降圧効果を示しました(アムロジピン5mg 6週間+ミカムロ®配合錠AP8週間投与)。また、ミカムロ®配合錠AP の強力な降圧効果が24時間にわたり安定的に持続することはABPM(24時間自由行動下血圧)を用いた海外試験で確認されています 。さらに、ミカムロ®配合錠APは国内長期試験において、95.3%と非常に高いレスポンダーレート*を示しました(治療第Ⅰ期終了時:試験薬投与8週後)。

レスポンダーレート:収縮期血圧140mmHg未満又は20mmHg以上の累積血圧下降度が得られた割合

ミカムロ®配合錠の臨床試験を主導した愛媛大学病態情報内科学教授 檜垣實男医師は、「ミカムロ配合錠に配合されているミカルディス®は強力なAT1受容体遮断作用に加えて選択的PPARγ活性化作用を有する第2世代のARBで、強力な降圧効果を発揮するだけでなく、インスリン抵抗性を改善して代謝系にも好影響を及ぼすため、“メタボサルタン”と呼ばれています。そのため、ミカルディス®はメタボリックシンドロームや肥満を伴う高血圧患者の降圧治療のファーストチョイスと考えられています」。

さらに檜垣教授は、「2008年に発表された、ARBで最大規模のONTARGET試験により、ミカルディス®は優れた心血管イベント抑制効果を有することが実証されています。このミカルディス®と、世界で最も処方され、かつ同様に心血管イベント抑制のエビデンスを持つカルシウム拮抗剤アムロジピンの配合剤であるミカムロ配合錠には、心血管イベント抑制を最終ゴールとする厳格な血圧管理に新たなソリューションを提供できる薬剤として、大きな期待をかけています」と、コメントをまとめました。

また10月7日にはテルミサルタン(製品名:ミカルディス®)の新剤形として「ミカルディス®錠80mg」の発売を予定しています。今回「ミカムロ®配合錠AP」、「ミカルディス®錠80mg」を発売することにより、ミカルディス®ファミリーは降圧治療に新たな選択肢を提供することが出来るようになります。日本ベーリンガーインゲルハイムならびにアステラス製薬は、今後ともミカルディス®ファミリーの製品価値最大化を図るとともに、高血圧治療に一層の貢献をしていきます。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11629

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとカルシウム拮抗薬アムロジピンの配合剤による治療で、いずれかの単剤治療よりも強力な血圧降下作用(2010/9/7)
• 重症高血圧患者で最大50 mmHgの極めて強力な降圧効果1
• 単剤での治療よりも一貫して高い血圧コントロール率とレスポンダー率(血圧反応率)1
• アムロジピン単独治療よりも優れた忍容性2

2010年8月31日  スウェーデン/ストックホルム

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとカルシウム拮抗薬アムロジピンの配合剤が、重症高血圧症患者の血圧を有意に減少させるとのデータが示されました1。8月31日、ストックホルムで開かれた記者会見で、重症高血圧症患者を対象としたTEAMSTA severe HTN試験の結果が説明されました。同試験は、テルミサルタンとアムロジピンの配合剤による治療をいずれか単剤での治療と比較したもので、血圧下降度、及び、血圧コントロール率とレスポンダー率は対照群と比較して一貫して高いものでした1。

ドイツのザールランド(Saarland)大学内科学・心臓学部長であるミヒャエル・ベーム教授は次のように述べました。「この最新のデータは、併用治療が重症を含む高血圧症患者に価値ある治療選択肢であることを支持するものです。テルミサルタンとアムロジピンの配合剤は血圧を確実に下降させ、また安全性の面でもいずれか単剤による治療より良好なことを明らかにしています。これは有効な血圧コントロールを得るうえで障壁となりがちなアドヒアランスを向上させるという意味でも重要です。こうした試験結果に裏付けられ、テルミサルタン/アムロジピン配合錠は、欧州医薬品庁医薬品委員会(CHMP)から承認に肯定的見解を得ることになりました。」

テルミサルタンとアムロジピンはともに、それぞれの薬剤クラス中で作用時間が最も長く、24時間にわたる安定的な降圧効果を示します。またテルミサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬として唯一、心血管イベントのリスク患者における心血管系保護(心血管疾患発現リスクの減少)を適応に持つ薬剤です(日本で当該の適応は承認されていません)。

TEAMSTA severe HTN試験の結果
テルミサルタン/アムロジピンの配合錠について、重症高血圧症(収縮期血圧≧180 mmHg、拡張期血圧≧95 mmHgと定義)患者858人を対象とした8週間のランダム化二重盲検並行群間比較試験(多施設国際共同試験)で検討されました。患者はテルミサルタン80 mg/アムロジピン10 mg、テルミサルタン80 mg単剤治療、アムロジピン10 mg単剤治療の計3群に割り付けられました1,3。

テルミサルタン80 mg/アムロジピン10 mg配合剤の群で示された降圧効果および安全性は次の通りです1,3:
• 重症高血圧症患者の平均収縮期血圧において、それぞれの単剤治療よりも有意に高い平均収縮期血圧下降度(最大50 mmHg:降圧薬の臨床試験で最大レベルの血圧下降度)
• 50 mmHg以上の血圧下降度が得られたのは対象患者の46%
• 治療開始1週間後から優れた血圧下降度(収縮期血圧31.9 mmHg)を発現
• いずれかの単剤治療よりも一貫して高い血圧コントロール率およびレスポンダー率(血圧反応率)
• 良好な安全性、忍容性プロファイル

英国王立家庭医協会(Royal College of General Practitioners)およびウーマンズヘルス(Women’s Health)の会員であるサラ・ジャービス医師は、次にように述べています。「高血圧は、心臓発作や脳卒中といった重篤な心血管イベントの最も重大な危険因子です。心血管疾患は、世界における死因の第一位となっています。服薬錠数の多さによる患者の負担を減らせ、忍容性が良好な治療選択肢は、高血圧のより良い管理と治療結果につながります。特に心血管イベントのリスクが高い患者は、重症高血圧症であったり、糖尿病、メタボリックシンドロームを合併していることも多く、こうした治療選択肢はとりわけ重要です。」

高血圧は心血管疾患の最も重要な危険因子であり、高コレステロール、糖尿病、喫煙など他の心血管リスクとくらべても、死亡原因とより関連性のある疾患です4。これまでの知見から、2 mmHgの収縮期血圧の低下で、心血管イベント(心臓発作、脳卒中など)のリスクは7~10%減ることが示されています5。

テルミサルタン/アムロジピン配合剤について
TWYNSTA®は、高血圧治療を目的に海外で承認された、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとカルシウム拮抗薬アムロジピンの配合錠(1日1回1錠服用)です。

TWYNSTA®は2009年10月に初めて米国食品医薬品局(FDA)より、単剤もしくは他の降圧薬との併用による高血圧治療への使用を目的として、また目標血圧を達成するために複数の薬剤を必要とする可能性の高い患者における初期治療として、承認されました。

日本でテルミサルタン/アムロジピン配合錠は2010年7月に高血圧治療薬として承認され、ミカムロ®配合錠APという製品名で販売準備中です。なお日本で承認された配合錠の用量は、テルミサルタン40mg/アムロジピン5mgです。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11540

新規経口抗凝固剤による心房細動患者にとって新時代の幕開け(2010/9/7)
‐ダビガトラン エテキシラートが開発の最前線を進む‐

欧州心臓病学会議(ESC)は8月30日、心房細動患者における脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制を適応とした新規経口抗凝固剤ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)の適用を含む、心房細動の管理に関する診療ガイドラインの改訂版を発行しました。

またベーリンガーインゲルハイムは、新規経口直接トロンビン阻害剤ダビガトランが、心房細動患者の脳卒中予防を適応として、米食品医薬品局(FDA)より優先審査品目に指定されていることを明らかにしました。優先審査品目への指定は、治療に大きな進歩をもたらすことが期待される新薬、または適切な治療法が存在しない分野での治療を行う新薬に対して認められます。FDA諮問委員会は9月20日の会議で、ダビガトランのデータを審議する予定です。

ダビガトランはこの適応で、米国以外にも、欧州、日本、その他各国で審査中です。ベーリンガーインゲルハイムは、心房細動患者における脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制を適応としたダビガトランの最初の販売承認の取得時期を2010年末または2011年初めと見込んでいます。

RE-LY®試験
FDAの新薬承認申請(NDA)を含む各国の申請は2009年8月にNew England Journal of Medicineに掲載された第3相臨床試験であるRE-LY®(Randomized Evaluation of Long-term anticoagulant therapY)試験の結果に基づいています。この試験は、心房細動患者の脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制の有用性について、2用量のダビガトランとワルファリン(目標INR2.0~3.0)を比較検討したものです1。

史上最大規模の心房細動患者に対する試験であるRE-LY®試験の結果は、ダビガトラン150mg 1日2回投与群で心房細動患者の脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクをワルファリンよりも34%低減させ、また大出血の発症率は同程度であることを示しました。ダビガトラン110mg 1日2回投与群では、脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクはワルファリンと同程度で、大出血の発症率はワルファリンよりも低い結果でした。ダビガトランのいずれの投与群でも出血性脳卒中、生命を脅かす出血、頭蓋内出血およびすべての出血の発症率がワルファリンと比較して大幅に減少しました1。

ベーリンガーインゲルハイム医薬担当上級副社長(シニア・バイスプレジデント)のProf.クラウス・デュギは、次のように述べています。「ベーリンガーインゲルハイムは、脳卒中の発症抑制と治療に長期にわたりコミットしています。優先審査品目指定を認めた米FDAの決定は、脳卒中発症抑制のため心房細動患者にダビガトランを提供するうえで、重要なステップとなります。」

心房細動の管理に関する診療ガイドライン
イギリス バーミンガム大学心臓血管科学センターの心臓血管内科教授で、ESCガイドライン改訂のタスクフォースメンバーとなったグレゴリー・リップ教授は次のようにコメントしています。「改訂版ガイドラインは、心房細動に起因した脳卒中の発症抑制について、新たな予防法に対するニーズの高まりを反映しています。心房細動に起因する脳卒中が及ぼす個人的な負担、また経済的負担は大きなものです。新たな予防法の検討は、標準治療の全体的な向上につながります。」

既存の治療法についての制限
心房細動患者の脳卒中発症抑制で現在使用されている、治療域にコントロールされたビタミンK拮抗薬(ワルファリン)療法は、脳卒中のリスクをおよそ3分の2に低下させる2という点では非常に効果的ですが、出血リスクの増加の他、さまざまな制限があります。薬物相互作用や食物との相互作用の可能性があり、頻繁なモニタリングも必要なため、適応となる患者の約50%しかVKA療法を受けておらず3、さらにINRの治療域にコントロールされている割合は、その半数にも至りません4。

心房細動に起因する脳卒中は、重篤で致死的となりやすく、生存しても継続的な神経障害、機能障害と日常生活での障害が残ります5,6。

RE-LY®のコーディネーションセンターであったスウェーデン ウプサラ大学病院環器科医長ヨナス・オルグレン准教授は、次のように述べています。「ダビガトランは脳卒中リスクの程度にかかわらず、治療域にコントロールされたワルファリンよりも心房細動患者の脳卒中発症を大幅に減少させた初めての治療薬です。この新しい経口直接トロンビン阻害薬は、医療関係者および患者の双方にとって、心房細動患者の脳卒中発症抑制に非常に重要な進歩となるでしょう。」

オルグレン博士は、今年3月に米国心臓病学会年次会議で発表されたサブグループ解析にも言及しました。この解析は、脳卒中リスクを評価するにあたり妥当性が確立しているCHADS2スコア※に基づき、心房細動患者を低リスク、中等度リスク、高リスクに層別化し、脳卒中および全身性塞栓症の発症率を検討したものです。この解析結果により、ダビガトラン 150 mg 1日2回投与群は、患者のリスクプロファイルにかかわらず、心房細動患者の脳卒中発症数を大幅に減少させたことが示されました。ダビガトラン 110 mg 1日2回投与群では、大出血の発症率が大幅に低く、両用量ともに頭蓋内出血の発症率について、治療域にコントロールされたワルファリンよりも大幅に低い結果でした7。

※CHADS2スコア:うっ血性心不全、高血圧、年齢(75歳以上)、糖尿病に各1点、脳卒中またはTIAの既往に2点を付与し、合計(0~6点)して脳梗塞発症リスクを層別化するリスク評価指標

RE-LY®試験は、ダビガトランと治療域にコントロールされたワルファリンを比較検討した、史上最大規模(18,113名)の心房細動患者を対象とした試験です。RE-LY®試験には、世界での患者の現状を反映するよう脳卒中の危険因子を1つ以上有する患者が参加しました。さらに登録患者の50%は過去に経口抗凝固療法を受けたことがない患者でした。試験の患者集団はINRの治療域を大きく外れる可能性が高く,現状の抗凝固療法使用の実態を反映していると考えられます1,8。

世界各国で毎年、最大300万人が心房細動に起因する脳卒中を発症しています9-11。このような脳卒中は重篤な場合が多く、障害が残る傾向があり10、また1年生存率は約50%しかありません12。そのため、VKA療法で考慮する必要のある種々制限のない、有効で安全な抗凝固薬に対する医学的ニーズは明らかです。

RE-LY®試験について
RE-LY®(Randomized Evaluation of Long term anticoagulant therapy)は、ダビガトランの脳卒中の発症抑制での有用性を検討するため、日本を含む44ヵ国、900施設以上で18,113名を登録して実施された、史上最大規模の無作為化国際共同第3相試験です。盲検化した2用量のダビガトランの脳卒中予防での有効性を、治療域にコントロールしたワルファリン(目標INR: 2.0-3.0)を対照として検討しました。対象となった患者は少なくとも1年間、中央値で2年間追跡調査されました。

本試験の主要評価項目は脳卒中(出血性を含む)または全身性塞栓症の発症です。副次評価項目は全死亡、脳卒中(出血性を含む)、全身性塞栓症、肺塞栓症、急性心筋梗塞の発症、血管死(出血死を含む)です。

ダビガトランは本試験において、治療域にコントロールされたワルファリンよりも以下において優れた効果を示しました5:
-ダビガトラン 150 mg 1日2回投与群で脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクの有意な低下 - 出血性脳卒中を含む
-ダビガトラン 110 mg 1日2回投与群で大出血の発現の有意な低下
-両投与群ともに生命を脅かす出血および頭蓋内出血の有意な低下
-ダビガトラン 150 mg 1日2回投与群で血管死の有意な減少

心房細動および脳卒中について
心房細動は最も頻繁にみられる不整脈で、全人口の約1%、80歳以上では10%が罹患しています13。米国、日本、ドイツ、イタリア、フランス、英国、スペインで、2007年には合計630万人が心房細動と診断されていましたが、高齢化が進むことにより、2017年までに750万人に増加すると予測されています14。心房細動患者は血栓リスクが高く、脳卒中リスクは5倍に上昇します15,16。世界で毎年、最大300万人が心房細動に起因する脳卒中を発症しています10-12。心房細動に起因する脳卒中は重篤になる傾向があり、死亡率(20%)および後遺症発生率(60%)とも高く、その結果、社会的なコストや医療制度の負担が大きくなります9。心房細動関連コストだけでも、欧州連合全体で最大135億ユーロに達します15。現在、ワルファリンが心房細動患者の脳卒中抑制に標準治療薬として用いられています。臨床試験実施時のように、患者の血液凝固検査値がINR 2.0~3.0の治療域にコントロールされている場合、ワルファリンは高い有効性を示します17。しかし実際の臨床現場では、ワルファリンには周知の制限があるため、ワルファリンの投与を受けるのは脳卒中リスクのある心房細動の診断を受けた患者の51%にすぎず、更に治療域にコントロールされている患者はその半数にも及びません4。

ダビガトラン エテキシラートについて
ダビガトランは、急性または慢性の血栓塞栓症の予防と治療において、未だ満たされていない大きな医療ニーズに対応することが期待される新世代の経口抗凝固薬/直接的トロンビン阻害薬(DTIs)18として注目されています。

直接トロンビン阻害剤は、血餅(血栓)形成プロセスにおける中心的な酵素であるトロンビン(遊離トロンビンならびにフィブリン結合トロンビン)の活性を特異的に阻害することにより、強力な抗血栓作用を示します。様々な凝固因子により作用に変化をきたすビタミンK拮抗薬とは対照的に、ダビガトランは予測可能で一貫した高い有効性を示します。薬物相互作用の可能性は低く、食物との相互作用もありません。また、定期的な血液凝固のモニタリングや投与量の調節も必要ありません。

ダビガトランは、人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を施行した成人患者の静脈血栓塞栓症(凝血)の一次予防を適応として、現在75ヵ国で承認されています(なお日本でダビガトランは、現在いずれの適応症によっても承認されていません)。

ダビガトランの臨床試験プログラム
ベーリンガーインゲルハイムでは、ダビガトランの有効性および安全性を評価するため、臨床試験プログラムとして以下の試験を実施しています。
-人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術施行患者の静脈血栓塞栓症(VTE)の一次発症抑制
-急性静脈血栓塞栓症の治療
-静脈血栓塞栓症の二次発症抑制
-急性冠症候群(ACS)患者での心血管イベントの二次発症抑制
-心房細動患者における脳卒中発症抑制

ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界50ヵ国に142の関連会社を持つベーリンガーインゲルハイムグループは、世界で41,500人の社員を有するトップ20の製薬企業のひとつです。1885年の設立以来、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、ヒト用医薬品およびアニマルヘルス(動物薬)を中心にビジネスを展開しています。2009年度は127億ユーロの売上を示しました。革新的な医薬品を世に送り出すべく、医療用医薬品事業の売上の約5分の1相当額を研究開発に投資しました。

ベーリンガーインゲルハイムは日本で、50年にわたる企業活動を展開してきました。グローバルな研究・開発の一翼を担う医薬研究所や、国内向けとして山形に生産拠点を擁し、呼吸器、循環器、中枢神経などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11545

「ミカムロ配合錠AP」 製造販売承認を取得 - 強力な降圧効果が24時間持続するテルミサルタンとアムロジピンの配合剤 -(2010/7/23)
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、会長兼社長:Dr トーマス・ハイル、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:野木森 雅郁、以下「アステラス製薬」)は、持続性アンジオテンシンⅡ(AT1)受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタン(製品名:「ミカルディス®錠」)と持続性カルシウム拮抗薬(CCB)のアムロジピンベシル酸塩の配合剤「ミカムロ配合錠AP」の製造販売承認を7月23日に取得した旨、このほど発表しました。

ミカムロ配合錠APは、強力な降圧効果が24時間持続するARBのミカルディス40mg錠と、同様に強力かつ持続的な降圧効果を示すCCBのアムロジピン5mgとの配合剤で、非常に強力で24時間にわたる持続的な降圧効果が期待されます。

ミカムロ配合錠APは、アムロジピン5mgで降圧目標未達成例を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験での収縮期血圧のベースラインからの血圧下降度が-27mmHgと、極めて強力な降圧効果を示しました(投与8週間後)。また、ミカムロ配合錠AP の強力な降圧効果が24時間にわたり安定的に持続することはABPM(24時間自由行動下血圧)を用いた試験で確認されています 。

さらに、ミカムロ配合錠APは国内長期試験において、95.3%と非常に高いレスポンダーレート*を示しました(治療第Ⅰ期終了8週時)。

ミカムロ配合錠APは、従来のテルミサルタン製剤「ミカルディス®錠」、サイアザイド系利尿薬ヒドロクロロチアジドとの配合剤「ミコンビ®配合錠」と並んでミカルディス®ファミリーを形成します。いずれも従来と同様、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行い、両社で共同販促(コ・プロモーション)する予定です。ベーリンガーインゲルハイムならびにアステラス製薬は、今後ともミカルディス®ファミリーの製品価値最大化を図るとともに、高血圧治療に一層の貢献をしていきます。

承認内容の概要について

・ 承認日: 2010年7月23日
・ 製品名: ミカムロ配合錠AP
・ 一般名: テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩
・ 規格・含量: ミカムロ配合錠AP:1錠中 テルミサルタン40mg/アムロジピンベシル酸塩6.93mg(アムロジピンとして5mg)を含有
・ 効能・効果: 高血圧症
・ 用法・用量: 成人には1日1回1錠(テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mg)を経口投与す る。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。

テルミサルタンについて

テルミサルタンはベーリンガーインゲルハイムにより発見・開発された薬剤で、日米欧を含み約100ヵ国で発売されています。強力なAT1受容体遮断作用 に加えて選択的PPARγ活性化作用を有する テルミサルタンは、優れた降圧効果を発揮するだけでなく、インスリン抵抗性を改善して代謝系にも好影響を及ぼすメタボサルタンとして、メタボリックシンドローム合併高血圧の治療に効果が期待されています 。また、2008年に発表されたARBでは最大規模のONTARGET試験では、ACE阻害薬と同等の心血管イベント抑制効果を有することが実証されています 。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11464

ベーリンガーインゲルハイム、豚用ワクチンの混合使用について、欧州委員会(EU)から承認を取得(2010/7/8)
ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、同社の豚用ワクチンの混合使用について、欧州委員会(EU)より同域内での使用について承認を受けた旨を発表しました。対象は豚サーコウイルスⅡ型関連疾病ワクチンと豚マイコプラズマ・ハイオニューモニエ感染症ワクチンで、この混合使用は、豚の健康管理に大きな革新をもたらすものです。サーコウイルスⅡ型関連疾病とマイコプラズマ・ハイオニューモニエ感染症は広く蔓延し、養豚業を営む上で経済的損失の大きい疾病です。これまで最大4回もの注射が必要であったものが、1回の注射で対応できるようになります。また、現在欧州では70%以上の豚がこれら2大疾病のワクチンの接種を受けています。

豚サーコウイルスⅡ型関連疾病ワクチンと豚マイコプラズマ・ハイオニューモニエ感染症ワクチンの混合使用については、既に北米(米国、カナダなど)、アジア(フィリピン、韓国など)、オセアニア(ニュージーランド)で承認されています。現在、世界でベーリンガーインゲルハイムのみが、この混合使用の承認を受けています。ベーリンガーインゲルハイム動物薬事業部門長であるDr. ヨアヒム・ヘーゼンマイヤーは、「この革新的な、2つの重要なワクチンの混合使用を、欧州でも提供出来ることに誇りを感じます。これにより欧州でも、豚へのワクチン接種回数を大幅に減らし、豚の福祉(注射によるストレスの減少と健康管理)および養豚管理業務の改善に寄与します」と説明をしています。

ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムに本拠を置くベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業の一つで、2009年度は127億ユーロの売り上げを示しました。1885年の設立以来、人々と動物の健康および保健医療の向上に寄与すべく、世界各国の市場に革新的な医薬品を送り出しています。

ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、社長:ブルース・クイン)は、ベーリンガーインゲルハイムグループの一員です。日本の動物用医薬品市場で、豚、牛、家禽といった畜産分野、及び、コンパニオンアニマルの健康分野に注力し、製品の開発、マーケティング、販売を展開しています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11388
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/pdf/100723.pdf

5000例のデータ(2010/6/14)
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/pdf/100614.pdf

新規経口直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、エノキサパリンと同等の有効性と安全性を示す -主要なVTEとVTEに起因する死亡の複合エンドポイントでは有意な低下を認める-(2010/6/11)
・ 人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)220 mg 1日1回投与群は、エノキサパリン40 mg群と同等の有効性および安全性を示す1

・ ダビガトランは主要なVTEとVTEに起因する死亡の複合エンドポイントでは、エノキサパリンと比べ有意な低下を認める1

・ ダビガトランに関連した出血リスク、および、安全性プロファイルはエノキサパリンと同様1

第15回欧州血液学学会(EHA)でこのほど、RE-NOVATE® II 試験のデータが発表されました。ダビガトラン220 mg 1日1回投与が、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、エノキサパリン40 mgと同等の有効性と安全性を示すデータでした。また、ダビガトランはエノキサパリンと比べ、主要なVTEとVTEに起因する死亡の複合エンドポイントを有意に低減しました。

RE-NOVATE® II はランダム化二重盲検非劣性試験で、2,055名の患者が登録されました。ダビガトラン220 mg 1日1回投与群について、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防で、術後28~35日以上にわたり、エノキサパリン40 mg群と同等の有効性を得られるかどうかを評価し、両治療群の安全性プロファイルを比較しました1。

人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)を予防するために、既承認のエノキサパリンなどヘパリン類では、定期的な注射投与が必要です。しかし、VTEの発症数を大幅に減少させるために2長期間予防投与をする場合、患者にとって注射での投与は利便性の問題があります。ダビガトランといった経口投与が可能な抗凝固薬は、患者ケアの向上に寄与すると期待されています。

今回示された試験結果の詳細は次の通りです:1

・ ダビガトラン群は、全静脈血栓塞栓症(VTE)(静脈造影により診断または症候性のもの)、および、死亡の複合エンドポイントについて、エノキサパリン群と同等の有効性を示しました。発症率について、ダビガトラン投与群では7.7%、エノキサパリン投与群では8.8%(絶対リスク差-1.1%(95%CI、-3.8%~1.6%):p<0.0001非劣性検定)でした。

・ ダビガトラン群は、エノキサパリン群と比べ、主要なVTE(近位深部静脈血栓症および非致死性肺塞栓症)、および、VTEに起因する死亡の複合エンドポイントについて、有意に低減しました。発症率はダビガトラン投与群で2.2%、エノキサパリン投与群で 4.2% (絶対リスク差 -1.9%、相対リスク減少率 -46% (95% CI、-3.6% ~ -0.2%) :p=0.03 優越性検定)でした。大出血イベント*の発症率はダビガトラン投与群で1.4%、エノキサパリン投与群で0.9%、両治療群で同等でした(p=0.40)。

*大出血の定義:以下のいずれかの出血事象; 死亡に至る、重要な臓器の出血、治験担当医の予測を超える2g/dL以上の臨床的に明らかなヘモグロビン減少、治験担当医の予測を超える臨床的に明らかな2単位(日本の4.5単位に相当)以上の輸血または全血輸血の実施、治験薬投与の中止を必要とする、再手術を必要とする

テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター整形外科のマイケル・フオ(Michael Huo)医学博士は次の通り述べています。「RE-NOVATE® II 試験と類似のデザインで実施されたRE-NOVATE® 試験と併せ5,000名以上の患者の複合データでの肯定的な結果により、ダビガトラン1日1回投与が、人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)予防でエノキサパリン投与と同様の同様の出血リスクと安全性プロファイルであることが確認されました。今回、RE-NOVATE® II 試験から新たに、ダビガトランが主要なVTEとVTEに起因する死亡を有意に低減させるとの新たな有力な知見が得られました。」

静脈血栓塞栓症(VTE)は、深部静脈血栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PE)を含みます。欧州では、毎年750,000件近くのVTEが報告されていますが、およそ300,000件が致死性であるなど3、深刻な公衆衛生問題となっています。整形外科の大手術後、抗凝固薬を用いた治療を行わない場合5名中3名にDVTが発症します4。人工股関節全置換術後では、抗凝固薬による5~11日間の予防治療を実施した場合でも患者の5名中1名がDVTを発症します4。このような状況を改善するために、新たな抗凝固薬が必要とされています。

マイケル・フオ医学博士はさらにこのように述べています。「外来で予防治療を受ける患者にとって、経口抗凝固薬のダビガトランはエノキサパリンなど注射剤よりも使用しやすい。この利点は医療費の削減にも結び付きます。英国では、予防治療期間を延長した際に、経口抗凝固薬のダビガトランは注射剤のエノキサパリンと比べて医療費を大幅に削減したとの実績もあります。

ダビガトランは臨床使用で望まれる有力な治療選択肢であると考えられます。」 ダビガトランは、急性または慢性の血栓塞栓症の予防と治療で、未だ満たされていない大きな医療ニーズに対応すると期待され注目を集める、新世代の経口抗凝固薬/直接的トロンビン阻害薬(DTIs)5です。現在、心房細動患者の脳卒中予防を含む他の数々の適応症で研究・開発が進められています。

RE-NOVATE® について:6

RE-NOVATE® II  試験に先立ち、RE-NOVATE® 試験が実施されています。この試験は欧州、南アフリカおよびオーストラリアで、人工股関節全置換術後の患者3,494名を登録した多国籍ランダム化二重盲検非劣性試験です。患者は、手術の12時間前から経口ダビガトラン150 mgまたは220 mg 1日1回経口投与する群もしくはエノキサパリン40 mg 1日1回皮下投与する群のいずれかに割り付けられました。治療期間の中央値はすべての投与群ともに33日間でした。

全静脈血栓塞栓症(VTE)、および、全死亡の複合エンドポイントについて、成績はすべての投与群において同等で、ダビガトラン150 mgまたは220 mg 1日1回投与群もしくはエノキサパリン40 mg 1日1回投与群での発症率はそれぞれ8.6%、6.0%および6.7% となりました。試験に参加した3,463 名の患者で安全性評価が実施されましたが、投与群間で大出血の発症率に有意な差は見られませんでした(それぞれ1.3%、2.0%および1.6%)。治療中および追跡期間中の肝酵素上昇および急性冠動脈イベントの発現について、投与群間で有意な差は見られませんでした。

ダビガトラン エテキシラートについて

ダビガトランは、急性または慢性の血栓塞栓症の予防と治療において、未だ満たされていない大きな医療ニーズに対応することが期待される新世代の経口抗凝固薬/直接的トロンビン阻害薬(DTIs)5として注目されています。

直接トロンビン阻害剤は、血液の凝固過程で主要な役割を担うトロンビン(遊離トロンビンならびにフィブリン結合トロンビン)の働きを特異的に阻害することで、強力な抗血栓作用を示します。さまざまな経路、さまざまな凝固因子を介して作用するビタミンK拮抗薬とは対照的に、ダビガトランは予測可能で一貫した有効性を示します。薬物相互作用の可能性は低く、食物と薬物相互作用もありません。定期的な血液凝固作用のモニタリングや投与量の調節も必要もありません。

ダビガトランは、人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を受けた成人患者の静脈血栓塞栓症(凝血)の一次予防を適応として、現在50ヵ国以上で承認され広く用いられています(国内未承認)。また、心房細動患者での脳卒中発症予防を適応に、開発が進められています。

ダビガトランの臨床試験プログラム

ダビガトランの有効性および安全性を評価するため、ベーリンガーインゲルハイムは以下を目的とした臨床試験プログラムを実施しています:

・人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を受けた患者の静脈血栓塞栓症の一次発症抑制
・急性静脈血栓塞栓症の治療
・静脈血栓塞栓症の二次発症抑制
・急性冠症候群患者での心血管イベントの二次発症抑制
・心房細動患者における脳卒中発症抑制
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=11366

新規経口直接トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシラート、脳卒中リスクの程度にかかわらず、心房細動患者の脳卒中予防でワルファリンを上回る有用性を示す(2010/3/20)
・ダビガトラン エテキシラート(以下ダビガトラン)、心房細動患者の脳卒中予防で、治療域にコントロールされたワルファリンに比べ、脳卒中リスクの程度にかかわらず、一貫した効果を発揮1

・ダビガトラン150 mg 1日2回投与、治療域にコントロールされたワルファリンに比べ、患者のリスクプロファイルにかかわらず、心房細動患者の脳卒中の発症頻度を低下1

・ダビガトラン150mg 1日2回投与、110mg 1日2回投与の2用量とも、脳卒中リスクが低リスクの心房細動患者で、治療域にコントロールされたワルファリンよりも大出血の発現を低下1

2010年3月15日 ドイツ/インゲルハイム
第59回米国心臓病学会で、ダビガトランは心房細動患者での脳卒中の発症率を、患者のリスクプロファイルにかかわらず低下させ、現在の標準治療のワルファリンよりも優れた効果を示すとの解析結果が発表されました1。これは画期的なRE-LYR試験の新たなサブグループ解析で、脳卒中リスクの評価において妥当性が確立しているCHADS2スコア※に基づき心房細動患者を低リスク(n=5,775)、中等度リスク(n=6,455)および高リスク(n=5,882)に層別化し、脳卒中および全身性塞栓症の発症率を評価したものです1,2。
※CHADS2スコア:うっ血性心不全、高血圧症、高齢(75歳以上)、糖尿病をそれぞれ1点、脳卒中・一過性脳虚血発作の既往を2点とし、合計スコアにより塞栓症リスクを低リスク、中等度リスク、高リスクに層別化するもの

RE-LYR試験のサブグループ解析の結果、ダビガトラン150 mg 1日2回投与は、治療域にコントロールされたワルファリンに比べ、脳卒中リスクの程度にかかわらず、脳卒中および全身性塞栓症の発症率を低下させることが明らかとなりました。ダビガトラン 110 mg 1日2回投与も、治療域にコントロールされたワルファリンと同程度に、脳卒中および全身性塞栓症の発症率を低下させました。両用量とも、脳卒中リスクの低い患者群での大出血の発現率を低下させました1。

解析結果の詳細は以下の通りです:1
・ダビガトラン150 mg 1日2回投与は、治療域にコントロールされたワルファリンに比べ、脳卒中リスクで層別したすべての患者群で脳卒中および全身性塞栓症の発症率を低下させました。相対リスク(以下RR、括弧内は95信頼区間)は、低リスクの患者群では0.62(0.38~1.02)、中等度リスクの患者群では0.61(0.40~0.92)、高リスクの患者群では0.70(0.52~0.95)でした。
・ダビガトラン110 mg 1日2回投与もまた、治療域にコントロールされたワルファリンとほぼ同等に脳卒中および全身性塞栓症の発症率を低下させました。RRは、低リスクの患者群では1.00(0.65~1.55)、中等度リスクの患者群では1.04(0.73~1.49)、高リスクの患者群では0.79(0.59~1.06)でした。
・両用量とも、低リスクの患者群で、治療域にコントロールされたワルファリンよりも大出血の発現率を低下させました(110 mg 1日2回投与のRRは0.67[0.49~0.90]、150 mg 1日2回投与のRRは0.73[0.54~0.98]))。
・RE-LYR試験で示されたのと同様に、ダビガトランは2用量とも、脳卒中リスクで層別したすべての患者群で頭蓋内出血の発現を大幅に減少させました

筆頭著者であるウプサラ大学病院(Uppsala University Hospital)(スウェーデン)のヨナス・オルグレン博士(Dr. Jonas Oldgren)は次のように述べています。「今回のサブグループ解析の結果は、ダビガトラン150mg 1日2回投与が様々な脳卒中リスクを有する心房細動患者で脳卒中の発症を抑制することから、ワルファリンよりも優れた第一選択薬であることを明らかにしました。脳卒中リスクおよび全身性塞栓症リスクを有する心房細動患者の治療を担う専門医にとって非常に励みになります。」

CHADS2スコアのような、脳卒中リスクの評価基準は、心房細動患者における抗凝固療法の適切な使用を促し、その効果を最大限引き出すことを目的として開発されました2。 脳卒中について高リスクまたは中等度リスクを有すると判定された患者に対しては、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬(VKA)を用いて脳卒中発症を予防することが、出血のリスクよりも重要であると考えられています3。CHADS2スコアで低リスクとされた患者では、VKAの有用性は明確でなく、多くの患者がアスピリンのみで治療されている現状になっていますが、脳卒中発症を予防するという点でアスピリンはワルファリンよりも効果が低く、患者は重篤で予後の悪い脳卒中の危険にさらされています4-7。

ヨナス・オルグレン博士はさらに次のように述べています。「医療関係者と患者の双方が、リスクの程度にかかわらず脳卒中を予防できる経口抗凝固薬を長い間待ち望んでいました。我々は、ダビガトランがワルファリンと比べ脳卒中の低・中・高リスクのあらゆる患者群に対してその発症リスクを低減させるとともに、低リスクの患者で出血リスクを低下させることを示しました。これは新規経口抗凝固薬がワルファリンなどのVKAによる治療を上回るベネフィットを持つという重要なエビデンスです。」

世界各国で毎年、最大300万人の人々が心房細動に起因する脳卒中を発症しています8-10。心房細動に起因した脳卒中は重篤で予後が悪い場合が多く、半数は1年以内に亡くなる傾向にあります11。

RE-LYR試験について:
RE-LYR(Randomized Evaluation of Long term anticoagulant therapy)は、ダビガトランの脳卒中の発症抑制での有用性を検討するため、日本を含む44ヵ国、900施設以上で18,113名を登録して実施された、史上最大規模の無作為化国際共同第3相試験です。盲検化した2用量のダビガトランの脳卒中予防での有効性を、治療域にコントロールしたワルファリン(目標INR 2.0~3.0)を対照として検討しました。対象となった患者は少なくとも1年間、中央値で2年間追跡調査されました。

本試験の主要評価項目は脳卒中(出血性を含む)または全身性塞栓症の発症です。副次評価項目は全死亡、脳卒中(出血性を含む)、全身性塞栓症、肺塞栓症、急性心筋梗塞の発症、血管死(出血死を含む)です。

ダビガトランは本試験において、治療域にコントロールされたワルファリンよりも以下において優れた効果を示しました12:
・脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクの有意な低下 - 出血性脳卒中を含む
・出血の発現の有意な低下 - 生命を脅かす出血および頭蓋内出血を含む
・血管死の有意な減少

心房細動および脳卒中について
心房細動は最も頻繁にみられる不整脈で、全人口の約1%、80歳以上では10%が罹患しています13。米国、日本、ドイツ、イタリア、フランス、英国およびスペインでは、2007年に計630万人が心房細動と診断されており、高齢化が進むことにより、2017年までに750万人に増加すると予測されています14。心房細動患者は血栓リスクが高く、脳卒中リスクは5倍に跳ね上がります3,15。世界各国で毎年、最大300万人が心房細動に起因する脳卒中を発症しています8-10。心房細動に起因する脳卒中は重篤になる傾向があり、死亡率(20%)および障害が残遺する率(60%)も高くなり、その結果、社会的なコストや医療制度の負担が大きくなります8。心房細動単独だけでも医療費は欧州連合全体で最大135億ユーロに上ります3。現在の、心房細動患者の脳卒中発症を予防するための標準治療はワルファリンです。臨床試験で行うように、患者の血液凝固検査値がINR 2.0~3.0の狭い治療域でコントロールされている場合に、ワルファリンは極めて有効です16。しかし実際の治療下では、ワルファリンには使用制限17があるため、脳卒中リスクのある心房細動患者の51%しかその治療を受けておらず、更にこの狭い治療域でコントロールされているのはその半数にも満たされません18。

ダビガトラン エテキシラートについて 
ダビガトラン エテキシラート(以下ダビガトラン)は、急性または慢性の血栓塞栓症の予防と治療において、いまだ満たされていない高い医療ニーズに対応して最も開発が進んでいる新世代の経口抗凝固薬/直接トロンビン阻害剤19です。

直接トロンビン阻害剤は、血液の凝固過程で主要な役割を担うトロンビン(遊離トロンビンならびにフィブリン結合トロンビン)の働きを、特異的に阻害することにより抗凝固作用を示します。さまざまな経路、さまざまな凝固因子を介して作用するビタミンK拮抗薬とは対照的に、ダビガトランは予測可能で一貫した有効性を示します。薬物相互作用の可能性は低く、食物と薬物相互作用もありません。定期的な血液凝固作用のモニタリングや投与量の調節も必要もありません。

ダビガトランは、人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を受けた成人患者の静脈血栓塞栓症(凝血)の一次予防を適応として、プラダキサRの商品名で既に50ヵ国以上で承認され、現在広く用いられています(国内未承認)。また、心房細動患者での脳卒中発症予防を適応に、開発が進められています。

ダビガトランの臨床試験プログラム
ダビガトランの有効性および安全性を評価するため、ベーリンガーインゲルハイムは以下を目的とした臨床試験プログラムを実施しています:
・人工股関節全置換術または人工膝関節全置換術を受けた患者の静脈血栓塞栓症の一次発症抑制
・急性静脈血栓塞栓症の治療
・静脈血栓塞栓症の二次発症抑制
・急性冠症候群患者での心血管イベントの二次発症抑制
・心房細動患者における脳卒中発症抑制
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=10528

エスエス製薬株式会社の普通株式に対するベーリンガー インゲルハイム グループによる公開買付けの開始に関するお知らせ(2010/2/12)
ベーリンガーインゲルハイム・ジャパン・インベストメント合同会社(以下「BIJI」といいます。)は、平成22年2月10日、エスエス製薬株式会社(コード番号:4537 東京証券取引所第一部、以下「対象者」といいます。)の普通 株式を公開買付け(以下「本公開買付け」といいます。)により取得することを決定いたしましたので、お知らせいたします。当社は、当社が保有する対象者株式の全てを本公開買付けに応募することに同意しております。

BIJIは、本公開買付けを通じて対象者株式を取得及び保有することを目的として設立された、ベーリンガー インゲルハイム グループの100%子会社です。
詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=10459

日本で初めて、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の適応症を、「ビ・シフロール®錠」が取得 ―従来のパーキンソン病に加えた新たな適応症として―(2010/2/12)
日本ベーリンガーインゲルハイム(本社:東京都品川区、会長兼社長:トーマス・ハイル)は、「ビ・シフロール®錠 0.125mg / 0.5mg(一般名:プラミペキソール)」に関し、1月20日に「中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」の追加適応症を取得しましたのでお知らせします。

レストレスレッグス症候群は、一般的には「むずむず脚症候群」として知られています。日本で、むずむず脚症候群の適応を取得したのはビ・シフロール®錠が初めてのことから、これまでの治療は非薬物療法を中心としたものでした。今回の適応追加により、今後は高い有用性が期待できる薬物治療が可能となります。

むずむず脚症候群の日本における有病率は2~5%1、そのうち日常生活に支障をきたしている重症患者*は200万人2と推定されていますが、その多くの方が病気であることすら分からずに苦しんでいます。
*週2回以上症状が出現し、日常生活に支障をきたしている患者

むずむず脚症候群は、神経疾患で、脚の内部に不快な異常感覚が起こり、脚を動かしたいという強い欲求が生じます。この症状は、「むずむずする」「虫が這っている」「ピクピクする」「ほてる」「ピリピリする」「かゆい」など、一人ひとりが訴える症状は異なり、様々な言葉で表現されます。また、じっと座っている時や横になっている時などの安静時に悪化します。特に、夕方から夜になると症状が現れたり、悪化する傾向があるので、十分な睡眠がとれず、昼間に強い眠気が生じることがあります。
また、むずむず脚症候群は睡眠障害のひとつで、眠れずに困っている人の約10%3はむずむず脚症候群と言われます。しかしながら、この不眠は睡眠薬では治療できず、症状の増悪を呈することもあります。

詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=10042

-RE-COVERTM試験で革新的な結果- 新規経口トロンビン阻害薬ダビガトラン エテキシラート、急性静脈血栓塞栓症の治療で、治療域に維持されたワルファリンと同等の有効性、及び、出血リスクの低減を示す(2009/12/6)
ダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)は治療域に維持されたワルファリンに比べ1:
・静脈血栓塞栓症(VTE)再発およびVTE関連死の減少で同等の有効性
・有意に出血イベントを低減
・肝臓に対する安全性を確認

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、急性静脈血栓塞栓症(VTE)治療における新規経口トロンビン阻害薬ダビガトランの有用性を検討した大規模臨床試験RE-COVERÔで、良好な結果が得られたと発表しました。臨床試験成績は米国血液学会年次総会1で発表され、New England Journal of Medicineオンライン版に掲載されました。

新規経口トロンビン阻害薬ダビガトラン(1回150 mg 1日2回投与群)の有効性(VTE再発予防効果)は、治療域に維持されたワルファリンに対する非劣性が認められました(発症率2.4%対2.1%、ハザード比1.10、95%CI 0.65~1.84、p<0.001[非劣性の検定])。安全性について、「大出血イベント」の発現率はダビガトラン群とワルファリン群で同程度(それぞれ20名[1.6%],24名[1.9%])でしたが、ダビガトラン群はワルファリン群に比して、「大出血イベント」および「臨床的に重要な出血イベント」の総発現率を有意に37%低減しました(p=0.002)。また,「すべての出血イベント」についてダビガトランはワルファリンに比べ有意に29%低減しました(p=0.0002)。こうした特筆すべきデータに加え、肝毒性が見られなかったことも重要です1。

「RE-COVERÔの結果は長く待ち望まれてきたVTE治療に対する大きな前進です。ダビガトランはVTE再発予防に有効で、更にワルファリンと比べて出血のリスクも低いのです」と、マクマスター大学医学部(カナダ/オンタリオ州ハミルトン)の主任研究員Dr.サム・シュルマン氏は述べています。「ワルファリンは、臨床試験下のように厳密に治療域に維持された場合に有効性の高い治療法ですが、実地医療環境下で治療域の範囲に調節・維持することは容易でなく、これがVTEや出血リスクの予防を難しくしています。ダビガトランにより我々は、頻回のモニタリングや用量調節を必要とせず、患者の方々を有効かつ安全に治療する選択肢を得ることになります」とまとめました。

VTEは、深部静脈血栓症(DVT)や生命を脅かす急性合併症の肺血栓塞栓症(PE)を含み、世界で3番目に多い心血管疾患です(冠動脈心疾患と脳卒中に続く)2。欧州で年に約150万人3、米国で年に約300万人4が罹患しています。欧州ではAIDS、乳癌、前立腺癌、交通事故での死亡者数合計の2倍以上の死亡者数を示しています3。

今回のRE-COVERÔに先立つ本年8月、ダビガトランはRE-LY®試験(世界44カ国、患者18,113名)により、心房細動に起因する脳卒中予防(SPAF)においてワルファリンより優れることを示した革新的な結果が得られています5。

AntiCoagulation Europe(患者団体)代表のイヴ・ナイト氏は次の通り述べています。「RE-COVERÔにより示され結果は、VTE患者を勇気づけるものです。ワルファリンは有効な治療選択肢ですが、定期的な血液モニタリングと投与量の調整、また食物・飲料も制限が必要になるなど、日常生活を制約します。また、ワルファリンは有用性を予測しにくいことで、モニタリングが不十分であると、患者はVTEの再発や出血の増加などのリスクを抱えることになります。AntiCoagulation Europeは、生命にかかわる血栓症に対し、ダビガトランがより有用性の高い、また簡便に使用できる治療選択肢となり得るとのニュースを嬉しく思います。」

現行のガイドラインは急性VTEについて、新たな血栓形成および既に形成された血栓の拡大を予防し、実質的な疾患とともに、大きな経済的負荷につながる深部静脈血栓後遺症(post thrombotic syndrome)および慢性血栓塞栓性肺高血圧のリスクを低減するため、抗凝固薬を用いた治療を推奨しています6,7。現行の標準治療は、病院での治療開始時に低分子へパリンを短期間使用し、その後ビタミンK拮抗薬(ワルファリン等)で治療を継続することです6。これによりVTEの再発リスクは3分の1に減少し、長期の治療ではリスクを更に50%減少することが明らかにされています7,8。

ビタミンK拮抗薬は有効性の高い抗凝固薬ですが制約が多く、患者をINR 2.0~3.0という狭い治療域に維持し、患者の安全性と有効性を確保するために頻回のモニタリングを必要とします。臨床試験下のように頻繁にモニタリングを実施しても、この治療域に維持できている時間はわずか半分で、「実臨床下」でこれは更に低くなる傾向があります9。この狭い治療域を外れた場合、出血率は44%、血栓塞栓の発症率は48%となることが、これまでのデータで明らかにされています10。

ダビガトランは有効で予測しやすく一貫した抗凝固作用を示し、薬物相互作用も少なく食物相互作用も無く、定期的なモニタリングや用量調整の必要もありません。ビタミンK拮抗薬が異なる凝固因子を介して多様に作用するのに対し、直接トロンビン阻害剤は血栓形成プロセスで主要な役割を担う酵素であるトロンビン(遊離型、及び、フィブリン結合型)の活性を特異的に阻害することで、強力な抗血栓作用を示します。

8,900名の患者を対象とした4つの臨床試験(急性VTEを対象としたRE-COVERÔ/RE-COVERÔII、VTEの2次予防を対象としたRE-MEDYÔ/RE-SONATEÔ)によって、VTE治療を適応としたダビガトランの有用性の検討が行われています。RE-COVERÔ試験とRE-LYÔ試験の大変に良好な成績2は、38,000名の患者が参加するRE-VOLUTIONÔ臨床開発プログラムで得られる、さまざまな急性または慢性血栓塞栓性疾患に対するダビガトランの有効性と安全性を裏付けるエビデンスデータベースを、さらに拡充するものです。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9915

ミカルディス®(テルミサルタン)、欧州委員会より「心血管イベント高リスク患者における心血管疾患発現リスクの減少」との追加適応の承認を取得(2009/11/27)
●アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬で唯一、心血管イベント高リスク患者での心血管保護の治療選択肢として、ミカルディスが認められる

●心血管イベント発症について5例中1例を防ぐことを示唆するONTARGET1などの臨床試験成績に基づき

●心筋梗塞、脳卒中発症の高リスク患者にとって朗報

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、欧州委員会より、同社のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬ミカルディス®(一般名:テルミサルタン)が、「Ⅰ.アテローム性動脈硬化性疾患(冠動脈心疾患、脳卒中、閉塞性動脈硬化症) または Ⅱ.臓器障害を合併する2型糖尿病 を有する患者での心血管疾患発現リスクの減少」の追加適応を承認された旨、発表しました。ミカルディス®は、同適応が承認された唯一のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)です。
欧州医薬品審査庁(EMEA)による承認により、EU内25ヵ国で適応が追加されることは、米国食品医薬品局(FDA)による「ACE阻害剤を服用できない55歳以上の心血管イベントの高リスク患者における心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少」の適応追加承認(2009年10月)に続く、心血管保護に関するミカルディス®の重要なマイルストーンです。

イタリアのミラノ‐ビコッカ大学内科学教授で臨床医学科長を務めるジュゼッペ・マンシア教授は、次のように述べています。「今回のテルミサルタンの適応追加は、EU諸国の医師や高リスク患者にとって重要な進歩です。欧州では、心血管イベントのリスク要因となる疾患の治療が適切になされておらず、心血管イベントが第1の死亡原因となっているとの実情があります。心血管イベントの抑制はきわめて重要です。今回のテルミサルタンの適応追加承認によって、忍容性の高い心血管保護の治療選択肢を患者の方々に提供できます。」

ベーリンガーインゲルハイム副社長 メディカルアフェアーズ担当のProf.クラウス・デュギは、「米国FDAに引き続き、欧州委員会においてもミカルディス®に適応追加が承認されたことをうれしく思います。ミカルディス®は今回の承認により、医師及び患者の方々にとって、ARBで唯一認められた心血管保護のための治療選択肢となります」とコメントしています。

欧州委員会の承認は、臨床試験ONTARGETを中心とした臨床データに基づきます。この試験では、心血管イベント高リスク患者25,620例を対象に、ミカルディスについて、心血管イベントの抑制効果を有するARBの中で唯一の治療選択肢として検証が行われました1。また従来ゴールデンスタンダード(標準治療薬)であったラミプリルと比べて忍容性が高く、優れたアドヒアランスも示されました1-2。

心血管疾患は、世界で最も多い死亡原因であり、死亡原因の概ね3分の1を占めています3。欧州での死亡原因のほぼ半数(48%)は心血管疾患です4。欧州での心血管疾患死の約半分が冠動脈心疾患、3分の1近くが脳卒中によるものです5。欧州では毎年1,500万人が脳卒中に罹患し、500万人が障害を残します6。

ミカルディス®の心血管保護の適応症は、ボリビア、カナダ、チリ、メキシコ、パラグアイ、フィリピン、タイ、ウルグアイにおいても承認されています。

1998年に世界戦略品として発売開始したミカルディス®は、広範な使用実績に加え、大規模臨床試験によっても幅広く有用性(有効性・安全性)が検討・実証されたアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9872

ベーリンガーインゲルハイム、独自のバイオ医薬品生産技術プラットフォームBI-HEX®により、CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞を用いた抗体生産で記録的な高生産性を実現(2009/11/2)
ベーリンガーインゲルハイムの研究チームは、同社独自のバイオ医薬品生産技術プラットフォームBI-HEX®により、記録的な生産性で抗体生産を実現したと発表しました。治療用モノクローナル抗体を発現させるCHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞の植種培養および流加培養で、1日に細胞1個あたり100pg(1pgは1兆分の1g)以上の抗体生産を実現化しました。

BI-HEX®技術プラットフォームが記録的な抗体生産能力を示したことは、実用生産における生産性でも更なる飛躍が実現可能なことを示唆しています。高度なベクター設定と精密なハイスループットスクリーニングをあわせることで、高生産性を示す細胞株の迅速な選択を可能とし、また、ベーリンガーインゲルハイム独自の最新の培地および培地供給プラットフォームもあいまって、植種培養およびスケールアップ可能な流加培養で、これまで報告されてきた以上のIgG分子を生産できる細胞株の作製に成功しました。

ベーリンガーインゲルハイムは、哺乳類細胞培養で治療用蛋白質を生産している、バイオ医薬品生産における世界のリーディングカンパニーの1つです。ドイツ/ビーベラッハには、遺伝子工学研究からバイオ医薬品の発売までのプロセスを一箇所で実施できる真の「ワンストップ・ショップ」としてベーリンガーインゲルハイムのバイオテクノロジー施設が存在します。そこでは100,000リットル以上のGMP細胞培養を行う能力を擁します。生産および薬事関連実務に関する20年以上の経験に加え、BI-HEX®技術プラットフォームを用いたCHO細胞による抗体産生技術を培うことで、ベーリンガーインゲルハイムの技術はこれまで、業界を常にリードしています。

哺乳類細胞培養で生産した治療用抗体が臨床現場や市場で成功を収めていることから、世界中の専門家の中で、根本的な限界を探求する生産性向上競争にはここ数年、更に拍車が掛かっています。

「当社のBI-HEX®技術プラットフォームがバイオ医薬品の展望を改革し続けた結果、工業的に活用できるCHOによる抗体生産性が、100pg/細胞/日というひとつの限界を超えることを示しました。大変嬉しく感じています」と、ベーリンガーインゲルハイムのバイオ医薬部門上級副社長Prof.ロルフ・ヴェルナーは述べています。

「われわれはこの結果にことのほか勇気づけられています。なぜならこのデータは、細胞株特異的な工程最適化を全く行わない状態で得られたものであるからです」と、研究チームのリーダーであるDr.ロア・フローリンは説明を加えています。

ベーリンガーインゲルハイムは近い将来にも更なる進展を報告するべく、引き続きBI-HEX®の開発を進めます。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9821

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとカルシウム拮抗薬アムロジピンの新規配合錠を米国食品医薬品局(FDA)が承認(2009/10/27)
-24時間にわたり強力かつ安定した降圧効果を発揮-

心血管イベントのリスクのある高血圧患者に最大40/29 mmHg1のきわめて強力な降圧効果を発揮、24時間のレスポンダーレート(血圧反応率)は最大98%2
テルミサルタンとアムロジピンそれぞれに実証された心血管保護での有用性3-9を利便性の高い配合錠で提供
降圧効果はアムロジピン10mg単剤に優り、忍容性も良好(末梢性浮腫の発現率は71%低下)10

ベーリンガーインゲルハイムの開発したテルミサルタン(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)とアムロジピン(カルシウム拮抗薬)の新規配合錠が、このほど米国食品医薬品局(FDA)から承認されました(米国でのブランド名:TWYNSTA®)。高血圧治療を適応として、単独あるいは他の降圧剤との併用にて、目標血圧を達成するための初期治療として用いられます。

この新たな配合錠のベネフィットは、アンジオテンシンⅡ受容体およびカルシウムチャネルの長時間の拮抗・遮断という作用機序を相補的に発揮することにあります。 24時間にわたる降圧および血圧コントロールにきわめて有効で10-17、テルミサルタンとアムロジピンでそれぞれ既に実証されている心血管保護での有用性3-9を併せ持ちます。テルミサルタンは降圧効果に加え、心血管イベント高リスク患者での心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少の有用性が実証された唯一のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬です3-4。米国で10月19日、ACE阻害薬を服用することができない高リスク患者での心血管イベント減少を適応として承認を受けました18。

イタリアのミラノ‐ビコッカ大学内科学教授で臨床医学科長を務めるジュゼッペ・マンシア教授は、「高血圧患者の治療に際し、治療への忍容性とコンプライアンスが重要な課題です。テルミサルタンとアムロジピンの併用に関するデータは、この配合錠が単剤では十分に血圧コントロールできなかった患者だけでなく、より複雑で治療が困難な幅広い患者に有効で、高い忍容性が認められることを示しています。テルミサルタンとアムロジピンは、いずれもが心血管リスクのある患者で心血管保護作用を示すことが臨床試験で明らかにされており、配合錠は患者と医師の双方にとって価値の高い、有力な新規治療選択肢となり得ます」と説明しました。

FDAによるTWYNSTA®の承認は、1件のプラセボ対照試験と2件の実薬対照試験(ステージ1高血圧とステージ2高血圧※の患者、計3,505人を登録)の結果20-21に基づくものです。これらの試験で、新規配合錠が24時間以上にわたり持続する強力な降圧作用を有し、2型糖尿病患者、高齢者、そして肥満患者といった心血管イベント高リスクを持つ高血圧患者にも有効かつ忍容性が高いことが実証されました。
※ステージ1高血圧:収縮期血圧140~159 mmHgまたは拡張期血圧90~99 mmHg;ステージ2高血圧:収縮期血圧160 mmHg以上または拡張期血圧100 mmHg以上19

ベーリンガーインゲルハイム副社長 メディカルアフェアーズ担当のProf.クラウス・デュギは、「新規配合錠の承認をうれしく思います。効果的な血圧コントロールには多々、アドヒアランス※などが障壁となりますが、本剤は優れた安全性プロファイルと立証された有効性をもって、医師と患者が障壁を克服するうえでの助けとなると期待します」とコメントしました。
※患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること

TWYNSTA®は2009年11月に米国で上市される予定です。配合の組み合わせは幅広く(テルミサルタン/アムロジピン:40/5mg、40/10mg、80/5mg、80/10mg)、医師は個々の患者に合わせて最適な治療を行うことができます。

テルミサルタンとアムロジピンの配合錠は、現在日本と欧州で承認申請されており、引き続きその他の国々でも申請される予定です。ベーリンガーインゲルハイムは各国で、承認後速やかにこの有用な新規治療選択肢を上市するよう尽力します。

テルミサルタン(ブランド名:ミカルディス®)について
テルミサルタン(ブランド名:ミカルディス®)は、多くの臨床試験により有用性が検討されたアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のひとつです。脳・心・血管イベント抑制を検証するために実施した「PROTECTIONTM」臨床試験プログラムや大規模臨床試験プログラム「ONTARGETTM」、また「PRoFESS®」に登録された患者は、合計58,000人を超えています。

テルミサルタンはベーリンガーインゲルハイムにより合成・開発された薬剤で、日米欧を含む90ヵ国以上で発売されています。日本では、単剤が「ミカルディス®」として、また利尿剤のヒドロクロロチアジドとの配合剤が「ミコンビ®配合錠」として、効能効果を「高血圧症」として発売されています。日本では日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行ない、両社でコ・プロモーション(共同販促)をしています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9804

ミカルディス®、欧州医薬品評価委員会より、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬として初めて「心血管イベント高リスク患者での心血管死の減少」の追加適応承認の推奨を受ける(2009/10/23)
-アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬で唯一、心血管イベント高リスク患者での心血管保護の治療選択肢として認められたミカルディス®-
-重篤な心血管イベント発症5例あたり1例の減少を示した大規模臨床試験ONTARGETTMの成績を評価-
-心筋梗塞、脳卒中発症の高リスク患者にとって、承認の見通しは朗報-

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、欧州医薬品審査庁(EMEA)の諮問機関、欧州医薬品評価委員会(CHMP)が、同社のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬ミカルディス®(一般名:テルミサルタン)について、「Ⅰ.アテローム性動脈硬化性疾患(冠動脈心疾患、脳卒中、閉塞性動脈硬化症) または Ⅱ.臓器障害を合併する糖尿病 を有する患者での心血管死の減少」との追加適応を推奨した旨、発表しました。

CHMPの承認推奨は、心血管イベント高リスク患者25,620例を対象に、ミカルディス®(一般名:テルミサルタン)について心血管イベントの抑制効果を検証した大規模臨床試験ONTARGETTM1を中心とした臨床データに基づきます。ミカルディスは心血管イベントの高リスク患者に対して心血管イベントの抑制効果を実証した、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の中で唯一の薬剤です。従来ゴールデンスタンダード(標準治療薬)であったラミプリルと比べて忍容性が高く、優れたアドヒアランス※が示された試験でもあります1-2。
※患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること

ベーリンガーインゲルハイム副社長 メディカルアフェアーズ担当のProf.クラウス・デュギは、「CHMPによる適応追加承認の推奨をうれしく思います。医師が個々の患者の状況に応じて最適な個別化医療を提供する上で、治療の進歩を意味します。今後見込まれる正式承認により、待ち望まれたACE阻害剤の代替治療として有益な選択肢となるでしょう」とコメントしました。

米国では先ごろ10月19日に、米国食品医薬品局(FDA)から、ミカルディス®は「55歳以上の心血管イベントの高リスク患者における心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少」の追加適応を取得しています。

この試験プログラムで検討の対象となったラミプリル(ACE阻害薬)は日本で承認されておらず、また同試験には日本人の患者が参加していなかったため、日本では同様の適応の承認、また承認申請はされていません。しかし米国、欧州といった主要市場でミカルディス®が心血管イベントの発症リスク減少で適応取得したことが、ミカルディス®の有用性を全般に更に強固なものにすることは言うまでもありません。

心血管疾患は、世界で最も多い死亡原因であり、死亡原因の概ね3分の1を占めています3。欧州での死亡原因のほぼ半数は心血管疾患です(欧州全域で48%、欧州連合域内で42%)4。欧州での心血管疾患死の約半分が冠動脈心疾患(CHD)、3分の1近くが脳卒中によるものです5。欧州では毎年1,500万人が脳卒中に罹患し、500万人が障害を残します6。

日本では、厚生労働省発表の「平成20年人口動態統計の年間推計」によると、死因順位の第2位が心疾患(184,000人)、第3位が脳血管疾患(126,000人)で占められています。

1998年に世界戦略品として発売開始したミカルディス®は、広範な使用実績に加え、大規模臨床試験によっても幅広く有用性(有効性・安全性)が検討・実証されたアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9805

ミカルディス®、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬として唯一、米国食品医薬品局(FDA)から「心血管イベント高リスク患者での心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少」の適応を取得(2009/10/20)
-ミカルディス®(一般名:テルミサルタン)が、ACE阻害薬を服用できない心血管イベント高リスク患者での心血管イベント減少の治療選択肢に-

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、米国食品医薬品局(FDA)より、同社のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬ミカルディス®(一般名:テルミサルタン)について、「55歳以上の心血管イベント高リスク患者における心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少」の適応追加を承認された旨、発表しました。

今回の適応追加は、ミカルディス®(テルミサルタン)について脳・心血管イベント抑制効果を検討するために患者25,620例を対象に最長6年にわたり実施された大規模臨床試験ONTARGET®のデータに基づきます。この試験によりミカルディス®(テルミサルタン)は、ARBとして唯一、心血管イベントの高リスク患者において心血管イベント減少効果を示すことが確認されています1,2。今回、ONTARGET®で実証された有用性が評価されたことは、今後の高血圧治療におけるテルミサルタン(ミカルディス®)の存在意義を、従来より高めたと考えられます。

ベーリンガーインゲルハイム副社長 メディカルアフェアーズ担当のProf.クラウス・デュギは、「今回の適応追加により、ミカルディス®が医師、及び、心血管系に高リスク要因を有しているにもかかわらずACE阻害薬を服用できない多くの患者の方々にとって、有用な治療選択肢となることを嬉しく思います。概ね4人にひとりはACE阻害薬に忍容性が無いといわれていますが、こうした方々は今後、心血管イベントの減少効果と高い忍容性が証明されたミカルディス®を服用出来るようになります」とコメントしました。

欧州医薬品庁(EMEA)の諮問機関である医薬品委員会(CHMP)は現在、欧州で同剤の同様の適応追加について審査中で、その結果は11月ごろに報告されると見込まれています。今回のFDAによる承認の根拠は、テルミサルタン(ミカルディス®)の、高血圧治療の最終目的である心血管イベント抑制効果について検討した大規模臨床試験プログラム「ONTARGET®」(ONTARGET®試験およびTRANSCEND®試験)のデータに基づきます。この試験プログラムで検討の対象となったラミプリル(ACE阻害薬)は日本で承認されておらず、またこの試験には日本人が登録されていなかったため、日本では同様の適応の承認、また承認申請はされていません。 心血管疾患は、世界で最も多い死亡原因であり、死亡原因の概ね3分の1を占めています3。世界では毎年760万人が心臓発作により、また570万人が脳卒中で亡くなっています3。米国では毎年900,000人近く、すなわち1分間に2人、1日に2,300人が心血管疾患で亡くなります4。心血管イベントは、米国で重大なヘルスケア上の問題となっており、フランスの人口5に匹敵する8千万人が、ひとつまたは複数の心血管疾患に罹患しています4。欧州での死亡原因のほぼ半数は心血管疾患です(欧州全域で48%、欧州連合域内で42%)6。欧州での心血管疾患死の約半分が冠動脈心疾患(CHD)、3分の1近くが脳卒中によるものです7。厚生労働省発表の「平成20年人口動態統計の年間推計」によると、日本の死因順位の第2位は心疾患(184,000人)、第3位は脳血管疾患(126,000人)が占めています。

1998年に世界戦略品として発売開始したミカルディス®は、500万患者・年を超える使用実績を持ち、また広範な臨床試験により最も幅広く有用性(有効性・安全性)が検討・実証されたARBです。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=9802

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬テルミサルタンとカルシウム拮抗薬アムロジピンの新規配合錠を米国食品医薬品局(FDA)が承認(2009/10/19)
-24時間にわたり強力かつ安定した降圧効果を発揮-

心血管イベントのリスクのある高血圧患者に最大40/29 mmHg1のきわめて強力な降圧効果を発揮、24時間のレスポンダーレート(血圧反応率)は最大98%2
テルミサルタンとアムロジピンそれぞれに実証された心血管保護での有用性3-9を利便性の高い配合錠で提供
降圧効果はアムロジピン10mg単剤に優り、忍容性も良好(末梢性浮腫の発現率は71%低下)10

ベーリンガーインゲルハイムの開発したテルミサルタン(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)とアムロジピン(カルシウム拮抗薬)の新規配合錠が、このほど米国食品医薬品局(FDA)から承認されました(米国でのブランド名:TWYNSTA®)。高血圧治療を適応として、単独あるいは他の降圧剤との併用にて、目標血圧を達成するための初期治療として用いられます。

この新たな配合錠のベネフィットは、アンジオテンシンⅡ受容体およびカルシウムチャネルの長時間の拮抗・遮断という作用機序を相補的に発揮することにあります。 24時間にわたる降圧および血圧コントロールにきわめて有効で10-17、テルミサルタンとアムロジピンでそれぞれ既に実証されている心血管保護での有用性3-9を併せ持ちます。テルミサルタンは降圧効果に加え、心血管イベント高リスク患者での心筋梗塞、脳卒中、心血管死のリスク減少の有用性が実証された唯一のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬です3-4。米国で10月19日、ACE阻害薬を服用することができない高リスク患者での心血管イベント減少を適応として承認を受けました18。

イタリアのミラノ‐ビコッカ大学内科学教授で臨床医学科長を務めるジュゼッペ・マンシア教授は、「高血圧患者の治療に際し、治療への忍容性とコンプライアンスが重要な課題です。テルミサルタンとアムロジピンの併用に関するデータは、この配合錠が単剤では十分に血圧コントロールできなかった患者だけでなく、より複雑で治療が困難な幅広い患者に有効で、高い忍容性が認められることを示しています。テルミサルタンとアムロジピンは、いずれもが心血管リスクのある患者で心血管保護作用を示すことが臨床試験で明らかにされており、配合錠は患者と医師の双方にとって価値の高い、有力な新規治療選択肢となり得ます」と説明しました。

FDAによるTWYNSTA®の承認は、1件のプラセボ対照試験と2件の実薬対照試験(ステージ1高血圧とステージ2高血圧※の患者、計3,505人を登録)の結果20-21に基づくものです。これらの試験で、新規配合錠が24時間以上にわたり持続する強力な降圧作用を有し、2型糖尿病患者、高齢者、そして肥満患者といった心血管イベント高リスクを持つ高血圧患者にも有効かつ忍容性が高いことが実証されました。
※ステージ1高血圧:収縮期血圧140~159 mmHgまたは拡張期血圧90~99 mmHg;ステージ2高血圧:収縮期血圧160 mmHg以上または拡張期血圧100 mmHg以上19

ベーリンガーインゲルハイム副社長 メディカルアフェアーズ担当のProf.クラウス・デュギは、「新規配合錠の承認をうれしく思います。効果的な血圧コントロールには多々、アドヒアランス※などが障壁となりますが、本剤は優れた安全性プロファイルと立証された有効性をもって、医師と患者が障壁を克服するうえでの助けとなると期待します」とコメントしました。
※患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること

TWYNSTA®は2009年11月に米国で上市される予定です。配合の組み合わせは幅広く(テルミサルタン/アムロジピン:40/5mg、40/10mg、80/5mg、80/10mg)、医師は個々の患者に合わせて最適な治療を行うことができます。

テルミサルタンとアムロジピンの配合錠は、現在日本と欧州で承認申請されており、引き続きその他の国々でも申請される予定です。ベーリンガーインゲルハイムは各国で、承認後速やかにこの有用な新規治療選択肢を上市するよう尽力します。

テルミサルタン(ブランド名:ミカルディス®)について
テルミサルタン(ブランド名:ミカルディス®)は、多くの臨床試験により有用性が検討されたアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のひとつです。脳・心・血管イベント抑制を検証するために実施した「PROTECTIONTM」臨床試験プログラムや大規模臨床試験プログラム「ONTARGETTM」、また「PRoFESS®」に登録された患者は、合計58,000人を超えています。

テルミサルタンはベーリンガーインゲルハイムにより合成・開発された薬剤で、日米欧を含む90ヵ国以上で発売されています。日本では、単剤が「ミカルディス®」として、また利尿剤のヒドロクロロチアジドとの配合剤が「ミコンビ®配合錠」として、効能効果を「高血圧症」として発売されています。日本では日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行ない、両社でコ・プロモーション(共同販促)をしています。
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1日1回投与のプラミペキソール徐放性製剤(パーキンソン病治療剤) を欧州委員会が承認 有効性が立証されているプラミペキソール(製品名:ビ・シフロール®)、利便性の高い1日1回投与の徐放性製剤として上市へ(2009/10/14)
ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、同社の開発した1日1回投与のプラミペキソール徐放性製剤が、EU(欧州連合)/EEA(欧州経済地域)全加盟国*において、早期から進行期に及ぶ、あらゆる病期のパーキンソン病を適応として、販売承認を取得したと発表しました。この承認は、既存の1日3回投与のビ・シフロール®と同様の高い臨床上の有効性と安全性が確認された臨床試験成績に基づきます1-6。
*欧州連合全加盟国(現在27カ国)ならびにノルウェーおよびアイスランド

プラミペキソール徐放性製剤は、簡便な1日1回投与で、既存のビ・シフロール®と同様の治療上のベネフィットを得られることが、臨床試験により確認されています。更に、プラミペキソール速放性製剤を服薬している患者では、1日用量として同用量の徐放性製剤に翌日から切り替えること(即時切り替え)が可能なことも試験データで示されています7,8。

「本新製剤の欧州での承認は、患者の方々のニーズにも合致し、既に世界的に高い評価を得ている我々のパーキンソン病治療剤にとって大きな節目となります。確かな根拠を示したことで審査は遅滞なく進み、まず欧州の患者の皆様に1日1回投与の徐放性製剤を提供できる運びとなり、大変光栄です」と、ベーリンガーインゲルハイム医薬担当上級副社長マンフレート・ヘイル博士は述べました。「また、このプラミペキソール徐放性製剤は、従来の1日3回投与の速放性製剤に比べ、24時間以上にわたり血中濃度の変動が少ないことを示すデータもあります。これは医師・医療従事者が患者の方々に最も適切な治療を選択する上で、別の角度からの重要な情報です」とコメントをしました。

欧州神経疾患協会(EFNA)会長で、大英帝国勲章(MBE)受勲の実績もあるマリー・ベイカー氏は、新製剤の欧州承認について次のようにコメントしています。「多くのパーキンソン病患者は、パーキンソン病の症状やその他の合併症状を管理するために、毎日数種類の薬を服用しています。1日1回投与により服薬コンプライアンスの改善が期待でき、効果を損なわずに服薬の負担を軽減できる治療法は、患者および介護者からも歓迎されると期待しています。」

プラミペキソール徐放性製剤は現在、日本及び米国で申請中です。
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アステラス製薬とベーリンガーインゲルハイム「FLOMAX®」特許侵害訴訟でImpax社と和解(2009/10/7)
アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森雅郁)は、当社とベーリンガー インゲルハイム(本社:ドイツ)の米国子会社であるベーリンガー インゲルハイム ファーマシューティカルズ(以下「BIPI社」)が、このたびインパックス ラボラトリーズ(以下「Impax社」)と、米国で係争中である前立腺肥大症の排尿障害改善剤「FLOMAX®」(一般名:塩酸タムスロシン、日本での製品名「ハルナール」)の物質特許(米国特許番号:4,703,063)に関する特許侵害訴訟について、当該特許の有効性及び侵害を確認する同意判決により終結させる和解契約を締結しましたので、お知らせします。

このたびの和解により、本件訴訟は終結することになります。また、和解契約に基づき、Impax社は小児試験に基づく独占販売期間満了前の2010年3月2日以降に後発品を発売することができます。なお、和解契約の詳細については開示していません。
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/flomaximpax.html

ベーリンガーインゲルハイム、開発中のDPP-4阻害薬リナグリプチンの第Ⅲ相臨床試験プログラムが順調に進展している旨を発表(2009/9/28)
ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、同社が開発を進めるDPP-4阻害薬リナグリプチンの有用性を検討するための第Ⅲ相臨床試験プログラムが順調に進展している旨を発表しました。第Ⅲ相臨床試験プログラムからの最初の試験結果は、本年6月に発表された第Ⅱ相臨床試験の結果と一貫しており、リナグリプチンの良好な有効性・安全性プロファイルを示すものでした。なお、既に発表されている第Ⅱ相臨床試験結果は、リナグリプチン5mg用量がプラセボ投与投群に比べHbA1cを有意に低下させ(-0.73%)、また、リナグリプチンの安全性と忍容性はプラセボと同等であることを示したものでした1。

リナグリプチンは、2型糖尿病治療を適応に各社が開発を進めるDPP-4阻害薬のひとつです。リナグリプチンは現在、1日1回経口投与用錠剤として開発が進められています。5つの第Ⅲ相試験には、日本を含む40ヵ国以上から、4,000例以上の患者が登録されています。これらの試験の主要目的は、リナグリプチン単独投与、または、リナグリプチンとメトホルミン・スルホニルウレア系経口血糖降下薬(SU薬)・チアゾリジン系薬など既存の糖尿病治療薬を併用した際の有用性と安全性の検討です。リナグリプチンの全臨床試験プログラムには、長期試験、また腎障害を持つ2型糖尿病患者での安全性および有効性を検討する試験も含まれています。全第Ⅲ相臨床試験プログラムの結果は、2010年以降の国際学会で発表し、明らかにしていく予定です。

ハート・オブ・イングランドNHSファウンデーション・トラスト(英国バーミンガム)、糖尿病・内分泌学部門臨床部長アンソニー・バーネット教授は、「糖尿病とその合併症は、10秒に1人というペースで患者の命を奪っています。より効果的な糖尿病管理、起因する合併症の抑制、疾患の進行抑制につながる研究の必要性の高さは言い尽くせないほどです。治療薬には、服薬が容易で、忍容性が高く、薬剤相互作用、及び、体重増加や低血糖を含む有害事象が少ないことが望まれます。DPP-4阻害薬は、従来の治療と比べて多くのアドバンテージを有する、新しいクラスの薬物治療に属します」と、コメントしています。

「2型糖尿病の治療で重要なのは、血糖値を最適なレベルに抑制し、その状態を長時間にわたり安定的に維持することです。従来の治療方法では、長時間安定した血糖値の管理は出来ず、また既存の併用療法には低血糖など副作用のリスクが増加することが知られています。さらに重要なのは、糖尿病が進行した患者で見られる合併症の発症を抑制するだけでなく、腎機能障害といった合併症を持つ患者に対しても、治療選択肢の一つであることを証明することです」と、ベーリンガーインゲルハイム メディカルアフェーズ部長クラウス・デュギ博士は述べ、「第Ⅲ相臨床試験プログラムからの最初のデータは、リナグリプチンがこうした要件を満たす可能性を示唆するものでした。現在解析中である第Ⅲ相臨床試験から得られた全データは、リナグリプチンの2型糖尿病治療に対する潜在能力の評価に役立つでしょう」と付け加えました。

治療方法が大きく進歩しているにも関わらず、2型糖尿病の有病者数は世界的に増加し続けています。世界の成人糖尿病患者は約2億5,000万人にのぼり2、先進国では全糖尿病患者の内、最大95%が2型糖尿病といわれています3。毎年、世界で糖尿病および糖尿病の合併症が原因で380万人以上の方が亡くなっています4。

従来の治療薬では現状の2型糖尿病患者のニーズに対応しきれないケースが多くあり、効果的で副作用の少ない新しい治療薬が必要とされています。ベーリンガーインゲルハイム最大の研究開発施設であり、卓越した代謝性疾患研究拠点であるビーベラッハ(ドイツ)の創薬チームはDPP-4阻害やSGLT-2阻害といった新しい原理を用いた経口抗糖尿病薬の発見および開発に注力してきました。これらの化合物は、2型糖尿病の効果的な管理、および2型糖尿病が原因の死亡の抑制のために、最先端の科学技術を最大限に生かすことへのベーリンガーインゲルハイムの情熱が結実したものです。

リナグリプチンは、ベーリンガーインゲルハイムの糖尿病領域ポートフォリオのなかで最も開発が先行している2型糖尿病治療薬です。DPP-4阻害薬のひとつで、1日1回経口投与の錠剤として開発が進められています。現在、日本からも参画して、大規模な第Ⅲ相臨床試験プログラムを展開しています。
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ベーリンガーインゲルハイム、ワイス社フォートダッジ・アニマルヘルスの一部資産を買収することで、ファイザーと合意 ワクチン事業の拡充により、世界のアニマルヘルス事業のトップ企業としての地位を更に強固に(2009/9/22)
ベーリンガーインゲルハイム、及び、同社の米国でのアニマルヘルス事業を担うベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ社は、ファイザー社とワイス社が統合手続きを完了する2009年第3四半期末または第4四半期初頭までに、ワイス社フォートダッジ・アニマルヘルス事業の一部資産を買収する旨、ファイザー社と合意しました。今回の買収は、ファイザー社とワイス社が統合手続きを進める上での独占禁止法による審査要件に従ったもので、買収することでベーリンガーインゲルハイムは、コンパニオンアニマル及び牛用動物用医薬品の製品構成を大幅に拡充することになります。

この買収計画が承認されると、ベーリンガーインゲルハイムはフォートダッジ・アニマルヘルスのいくつかの国での主な製品ポートフォリオのほか、米国アイオワ州フォートダッジにある生産拠点と研究所を取得することになります。米国とカナダでベーリンガーインゲルハイムは、コンパニオンアニマル及び牛用ワクチン、さらに、コンパニオンアニマル、牛及びその他の動物の幅広い領域での治療用医薬品を取得します。カナダでは複数の豚用ワクチンが買収の対象に含まれます。またオーストラリアではコンパニオンアニマル用ワクチン、欧州の数ヵ国と南アフリカで牛用ワクチンが買収対象の範囲に含まれます。

「フォートダッジ・アニマルヘルスは最先端の研究開発への注力と、優れた製品ポートフォリオを持つことで、世界的リーダーとして認められています。フォートダッジの製品ポートフォリオは我われの既存製品群と戦略的に最適に合致します」と、ベーリンガーインゲルハイム取締役会メンバーで財務・アニマルヘルス事業担当のフルベルツス・フォン・バウムバッハは述べました。「今回の合意は、獣医師や家畜生産者、コンパニオンアニマルの飼い主の方々に一層有益となる革新的な動物用医薬品を提供するために、自社の研究と社外から組み入れられる組織の協業を通じて研究開発を一層強化する機会となります」とまとめました。

ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長Dr.アンドレアス・バーナーは、「単に売り上げを増加させることが、今回の決断の目的ではありません。ワクチン事業を拡充し、今までに築き上げた製品構成を更に充実させることで、目指すところの持続的な成長を後押しする機会として捉えています。当社の革新的という文化が、買収対象となる製品群にも注ぎ込まれていくことを期待します」と述べました。

ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、社長:ブルース・クイン)は、ベーリンガーインゲルハイムグループの一員です。日本の動物用医薬品市場で、豚、牛、家禽といった畜産分野、及び、コンパニオンアニマルの健康分野に注力し、製品の開発、マーケティング、販売を展開しています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=5482

スピリーバ®が50歳以下のCOPD患者の経年的な呼吸機能低下を有意に抑制   大規模臨床試験UPLIFT®データ解析結果が示す(2009/9/17)
大規模臨床試験UPLIFT®(Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)データのpost-hoc解析の結果、スピリーバ®(一般名:チオトロピウム)が50歳以下のCOPD患者で、呼吸機能の経年的な低下を有意に抑制し、また健康関連QOL(※1)を有意に改善したことが、欧州呼吸器学会(ERS)年次総会で発表されました。4年間の試験期間を通じ、スピリーバ®の投与を受けた50歳以下のCOPD患者の呼吸機能の経年的な低下量は、同年代のコントロール群の患者に比べ34%改善しました(気管支拡張薬投与後FEV1〔ピークFEV1〕の低下量:スピリーバ®群が38mL/年、コントロール群が58mL/年, P=0.01)(※2) 1。
(※1)健康関連QOLは、SGRQ(St. George’s Respiratory Questionnaire)と呼ばれる呼吸器関連のQOL質問票のスコアで評価されました。SGRQでは4ポイント以上のスコアの改善で、臨床的に有意な健康関連QOLの改善を示したと見なされます。
(※2)UPLIFT®試験では、コントロール群の被験者に対しても、吸入抗コリン薬を除くすべてのCOPD治療薬の使用、及び、使用しているCOPD治療薬の用量の変更が許された状況下で、スピリーバ®群とコントロール群が比較されました。

UPLIFT®は、COPD患者に長時間作用型吸入抗コリン薬スピリーバ®の有用性を検討する最大規模の無作為化二重盲検プラセボ対照試験です。この解析は、50歳以下のCOPD患者356名を対象としました。スピリーバ®群ではコントロール群に対し、増悪の発症リスクを27%有意に軽減させました〔95%信頼区間, 相対危険度0.73(0.56, 0.95), P=0.02〕。増悪は、疾患の臨床経過を悪化させることから、COPDの増悪回数を著しく減らすスピリーバ®による治療は、COPDの疾患予後を改善し、臨床経過に良好な影響をもたらす可能性が示されました2。

「50歳以下のCOPD患者を対象とした解析は、早期診断と早期治療が如何に重要であるかをより強く裏付けるもので、患者の方々と医療従事者の双方にとって重要な意味を持ちます。医師は50歳以下の患者に、健康関連QOLの改善と疾患の進行抑制のデータが発表されたことから、エビデンスに基づいてスピリーバ®を処方することができます。今回の解析データは、スピリーバ®が有効性面でのベネフィットを持ち、50歳以下のCOPD患者の疾患経過に好影響を与えることを強く示唆したものです」と、ドイツのマインツ大学呼吸器部門長のローラント・ブール教授は語りました。

UPLIFT®のエビデンスが早期治療でのスピリーバ®のベネフィットを明らかに
これまで定期的な治療を受けてこなかったCOPD患者においてもスピリーバ®によって維持療法を開始することで臨床的ベネフィットをもたらすことが、UPLIFT®のpost-hoc解析の結果、明らかになりました。これは、スピリーバ®を最初の維持療法として推奨する、GOLD(※3) のガイドライン3を補強するデータです。去る5月に米国胸部学会議(ATS 2009)で発表された解析結果は、長時間作用型β2受容体刺激薬、吸入ステロイド薬、テオフィリン、または抗コリン薬による定期的な治療を受けたことのないCOPD患者でのスピリーバ®の有効性を評価したものです4。スピリーバ®群403名、コントロール群407名にのぼる2群が解析された結果、スピリーバ®群はコントロール群に対し、経年的な呼吸機能低下を抑制し、健康関連QOLを統計的に有意に改善させました。また、COPDの増悪による入院リスクもスピリーバ®群で明らかに減少しました(95%信頼区間, 相対危険度0.77(0.62, 0.94), P=0.012)。
(※3)Global Initiative for chronic Obstructive Lung Disease: 慢性閉塞性肺疾患の診断、管理、予防のグローバルストラテジー:世界的にCOPDへの意識を高め、予防と治療を向上させる目的で、米国国立心肺研究所(NHLBI)と世界保健機構(WHO)が共同で推進するプロジェクト

スピリーバ®は、中等症COPD患者(GOLDのガイドラインでステージⅡと規定される患者)の、呼吸機能の経年低下、すなわち疾患進行を抑制することが明らかにされています。8月にランセット誌で発表されたUPLIFT®のサブ解析データは、スピリーバ®が中等症(ステージⅡ)にあるCOPD患者の呼吸機能を改善し、疾患進行を抑制する可能性を示したものです。4年間の試験期間中、気管支拡張薬投与後のFEV1(ピークFEV1)の経年的な低下量は、スピリーバ®群が43mL/年、コントロール群が49mL/年で、スピリーバ®群では有意に、呼吸機能の経年低下を抑制しました(p=0.024)。気管支拡張薬投与前FEV1 (トラフFEV1)の経年的な低下量について両群間で差は見られませんでした5。

中等症(ステージⅡ)のCOPD患者の増悪発症リスクは、スピリーバ®群がコントロール群と比べて18%低く、増悪の回数も20%減少しました(p<0.0001)。中等症(ステージII)は通常、患者が自身の呼吸機能の異常に気づき、労作時の息切れを感じはじめる時期と考えられます。患者はこの段階でCOPDの兆候に気づき、初めて診断を受けることが一般的です3。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=5479

新規経口抗凝固剤ダビガトラン エテキシラート、ワルファリンに比べ、脳卒中の発症予防で優れ、しかも出血が少ないとの成績を示す(2009/8/30)
-大規模臨床試験RE-LY®試験で革新的な結果-

ダビガトランは治療域に維持されたワルファリンと比べ:
●出血性を含む脳卒中または全身性塞栓症の発症リスクを有意に低下
●生命を脅かす出血および頭蓋内出血の発症を有意に低下
●血管死(出血死を含む)を有意に減少

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、脳卒中予防でのダビガトラン エテキシラート(以降ダビガトランと記載)の有用性を検討した大規模臨床試験RE-LY®の結果を発表しました。試験結果はダビガトランが、有効性、安全性とも、対照としたワルファリンに対する優越性を示すものでした。

RE-LY®は世界44ヵ国で18,113名を登録し、心房細動の予後を史上最大規模で検討した試験です。患者はダビガトラン(盲検化した2用量)投与群と、治療域に維持されたワルファリン(非盲検:目標とするプロトロンビン時間の国際標準比、INRは2.0~3.0)投与群に割り付けられました。結果は8月30日に欧州心臓病学会議(ESC)で発表され、また医学雑誌New England Journal of Medicineオンライン版に掲載されました1。

ダビガトラン1回150mg 1日2回投与群(1日用量300mg)はワルファリン投与群と比べ、大出血のリスクを増加させること無く、心房細動患者での脳卒中または全身性塞栓症の発症リスクを34%低減させ優越性を示しました(p<0.001)。

ダビガトラン1回110mg 1日2回投与群(1日用量220mg)はワルファリン投与群と比べ、脳卒中または全身性塞栓症の発症を同程度に抑制し、大出血の発症を20%低減させ優越性を示しました(p=0.003)。

ダビガトランは主な副次評価項目でもワルファリンに対して優越性を示しました。ダビガトラン1回150mg 1日2回投与群(1日用量300mg)、1回110mg 1日2回投与群(1日用量220mg)ともワルファリン投与群と比べ、出血性脳卒中の発症リスクを有意に低減させました(相対リスク減少率,RRRはそれぞれ74% p<0.001、69% p<0.001)。また、ダビガトラン1回150mg 1日2回投与群(1日用量300mg)ではワルファリン投与群と比べ、血管死(出血死を含む)が有意に減少しました(RRR 15% p=0.04)。安全性評価項目では、ダビガトラン投与群は両用量群ともに、ワルファリン投与群と比べ、生命を脅かす出血、頭蓋内出血および全ての出血イベントの発症が有意に低下しました。また、ダビガトラン投与群では肝機能障害の増加を示しませんでした。

マクマスター大学(カナダ/オンタリオ州ハミルトン)ポピュレーションヘルスリサーチインスティチュート循環器部門長で試験の治験調整医師のひとりスチュワート・コノリー教授は、次のように見解を述べました。「RE-LY®でダビガトランが示した成績は、私たちの期待を全ての点で上回りました。脳卒中予防で有効性が高く、出血の副作用も少なく、また従来のように頻回なモニタリングを必要としない新しい経口抗凝固剤が治療の選択肢に加わるのです。私たち医療従事者は、治療域の狭いワルファリンを使用する際に、脳卒中予防の効果に加え、生命を脅かす出血や予後不良をもたらす出血にも相当の注意を払う必要がありました。ダビガトランは、有効性は言うまでも無く、安全性の観点からも幅広く使用しやすい、優れた有用性を示しました。」

世界で毎年300万人が、心房細動に起因する脳卒中を発症します2-4。それらは重篤な場合が多く、障害を残すなど予後も悪くなる傾向があり4、また1年生存率は約50%しかありません5。RE-LY®で示された脳卒中予防の効果のみをとりあげて、医療現場での使用を想定した場合、ダビガトラン1回150mg 1日2回投与(1日用量300mg)は、治療域に維持されたワルファリン投与群と比べて、全世界で1日約3,000件もの脳卒中の発症を予防できることになります。重篤な出血の発生を低下させることも勘案すれば、ダビガトランの医療上の有用性、また薬剤経済学的視点からの有用性は、より大きなものになります。

「患者の方々、また医療従事者とも、この領域の治療の進歩を数十年間待望していました。効果的で予測しやすく、日常生活への制限が少ない脳卒中予防の治療選択肢の登場を、医師、患者とも待ちわびてきました。従来の標準治療であるワルファリンは、生涯にわたる頻回な血液モニタリングと投与量の調整が必要で、また食物や他の薬剤との相互作用も非常に多いことから、患者の方々の生活の質に悪影響を来たし、そして脳卒中と重大な出血の発症リスクを残したままとなっていたのです。こうした時代は間もなく、過去の歴史となるでしょう」と、リッチフォードゲート医院(イギリス/ロンドン)のサラ・ジャービス医師は前向きな意見を寄せました。

ワルファリンなどのビタミンK拮抗剤は、INRを治療域となる2.0~3.0に維持できた場合に高い効果を示します6。今回のRE-LY®で、ワルファリンは厳格にこの治療域に維持できるようコントロールされていました。一方、日常診療下ではワルファリンはその特性により、心房細動と診断された脳卒中高リスク患者のわずか51%にしか投与されていません7。またワルファリン投与患者のうち治療域に維持できているのは半数に満たないことを示すデータもあります8。

ダビガトランの強力な抗凝固作用は、血液の凝固カスケードの最終段階に位置し、凝固過程で主要な役割を担うトロンビン(フィブリノゲンをフィブリンに変換する酵素)の働きを、遊離トロンビンまたはフィブリン結合トロンビンを問わず、特異的かつ選択的に阻害することにより発揮されます。種々の血液凝固因子を経由して効果を発揮するために作用が不安定なビタミンK拮抗剤とは異なり、ダビガトランは予測しやすく安定した高い有効性を示し、また他の薬剤との相互作用の可能性が低く、食物との相互作用も無いことから、頻回な血液凝固作用のモニタリングと用量調整の必要がありません。

「RE-LY®の確固たる試験成績を受けて、我々の研究開発により生み出されたダビガトランは、患者の皆様、また医師の方々にとっての抗凝固治療に大変革を起こすでしょう」と、ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長Dr.アンドレアス・バーナーは述べています。更に、「何百万人にものぼる、脳卒中リスクを抱える心房細動患者の方々に、この新たな治療の選択肢を少しでも早く提供したいと考えています。これら試験のデータを迅速に世界各国の行政また医薬品審査機関に提出する所存です」とし、コメントを結びました。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=5474

中等症(GOLDのステージⅡ)のCOPD患者群におけるスピリーバ®の早期治療ベネフィットが明らかに(2009/8/28)
UPLIFT®試験サブ解析結果: チオトロピウムが中等症(GOLDのステージⅡ)COPD患者の呼吸機能とQOLを有意に改善

ランセット誌(8月28日発刊号)で発表された大規模臨床試験UPLIFT®(Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)のサブ解析から、チオトロピウム(製品名:スピリーバ®)が最長4年にわたり中等症のCOPD患者(GOLD※のガイドラインでステージⅡと既定される患者)の呼吸機能を継続して改善されることが明らかになりました1。UPLIFT®は COPD患者に長時間作用型吸入抗コリン薬であるチオトロピウムを用いた最大規模の無作為化二重盲検プラセボ対照試験で、このサブグループ解析では、2,739名の患者を対象としました。
※Global Initiative for chronic Obstructive Lung Disease: 慢性閉塞性肺疾患の診断、管理、予防のグローバルストラテジー:世界的にCOPDへの意識を高め、予防と治療を向上させる目的で、米国国立心肺研究所(NHLBI)と世界保健機構(WHO)が共同で推進するプロジェクト

サブ解析データからチオトロピウムが中等症(ステージⅡ)にあるCOPD患者の呼吸機能を改善し、疾患進行を抑制する可能性が示されました。4年間の試験期間中、気管支拡張投与後FEV1※2(ピークFEV1)の経年的な低下量は、チオトロピウム投与群が43mL/年、プラセボ投与群が49mL/年であり、チオトロピウムが有意に経年低下量を抑制しました(p=0.024) ※3。気管支拡張剤投与前FEV1 (トラフFEV1) ※2の経年的な低下量に両群間に差は見られませんでした。
※2 FEV1 = 1秒量。気管支拡張剤投与後FEV1 (ピークFEV1)は、試験薬であるチオトロピウムまたはプラセボを投与し、さらに短時間作用型気管支拡張剤を投与した後に測定されました。気管支拡張剤投与前FEV1(トラフFEV1)は、試験薬投与前に測定されました。
※3 吸入抗コリン薬を除くすべてのCOPD治療薬の使用、及び、使用しているCOPD治療薬の用量の変更が許された状況下で、チオトロピウム投与群とプラセボ投与群が比較されました。

気管支拡張剤投与前および投与後FEV1(トラフFEV1及びピークFEV1) ※2は、チオトロピウム投与により4年間継続的に改善され、その状態が維持されました(チオトロピウム投与群は101~119mL、プラセボ投与群は52~82mL; p<0.0001)。中等症(ステージⅡ)のCOPD患者の増悪リスクは、チオトロピウム投与群がプラセボ投与群と比べて18%低く、増悪の回数も20%減少しました(p<0.0001)。SGRQ(St. George’s Respiratory Questionnaire)と呼ばれる呼吸器関連のQOL質問票スコアによる評価※4で、チオトロピウムが健康関連QOLを有意に改善したことが示されました。(p<0.006)。また、チトロピウム投与群がプラセボ投与群に比べ、死亡率をより低下させる傾向も認められました1。
※4 SGRQでは4ポイント以上のスコアの改善で、臨床的に意義のある健康関連QOLの改善を示したとみなします。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=5478

ベーリンガーインゲルハイム、EGFR感受性変異を有する非小細胞肺癌患者を対象に、一次治療として開発中のBIBW 2992で第Ⅲ相試験を開始(2009/8/12)
-BIBW 2992、BIBF 1120 それぞれ非小細胞肺癌(NSCLC)を適応とした第Ⅱ相試験結果を第13回世界肺癌学会で発表-

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、米国/サンフランシスコで実施された第13回世界肺癌学会で、開発中の抗がん剤BIBW 2992※1について、上皮成長因子受容体(EGFR)感受性変異を有する非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、一次治療での第Ⅲ相試験を開始する旨、発表しました。BIBW 2992はEGFRとHER2(ヒト上皮受容体)の両チロシンキナーゼを不可逆的に阻害する初の経口投与製剤で1、NSCLCの適応取得を目的とて第Ⅲ相試験に進めることになった初めての薬剤です2。
※1 BIBW 2992(海外での予定製品名:TOVOKTM)

BIBW 2992の第Ⅲ相試験であるLUX-Lung 3試験は、EGFR感受性変異を有するNSCLC患者に、一次治療として投与した場合の有効性と安全性を、現在の標準化学療法(シスプラチン/ペメトレキセド)と比較検討するものです3。LUX-Lung臨床試験プログラムでは、現在BIBW 2992のNSCLC患者に対する有効性と安全性を種々の背景のNSCLC患者群で検討する、2つの第Ⅲ相国際共同試験が進められています。

「LUX-Lung 3試験は、個々の肺癌患者に適した医療を提供することを目的とし、EGFR感受性変異を有するNSCLC患者を対象にBIBW 2992の有用性を検討する重要な試験です。BIBW 2992は不可逆的チロシンキナーゼ阻害剤1で、EGFR変異を持つ患者への一次治療での臨床的有用性を発揮するものと、私たちは期待しています」と、国立台湾大学大学院 臨床医学および臨床薬学教授のジェームズ・ヤング医師はコメントを寄せています。

LUX-Lung 3の開始を発表するのと並行して、世界肺癌学会では他の試験で得られたBIBW 2992の臨床成績が新たに発表されました。

詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=5468

ベーリンガーインゲルハイム、EGFR感受性変異を有する非小細胞肺癌患者を対象に、一次治療として開発中のBIBW 2992で第Ⅲ相試験を開始(2009/8/3)
-BIBW 2992、BIBF 1120 それぞれ非小細胞肺癌(NSCLC)を適応とした第Ⅱ相試験結果を第13回世界肺癌学会で発表-

ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、米国/サンフランシスコで実施された第13回世界肺癌学会で、開発中の抗がん剤BIBW 2992※1について、上皮成長因子受容体(EGFR)感受性変異を有する非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象に、一次治療での第Ⅲ相試験を開始する旨、発表しました。BIBW 2992はEGFRとHER2(ヒト上皮受容体)の両チロシンキナーゼを不可逆的に阻害する初の経口投与製剤で1、NSCLCの適応取得を目的とて第Ⅲ相試験に進めることになった初めての薬剤です2。
※1 BIBW 2992(海外での予定製品名:TOVOKTM)

BIBW 2992の第Ⅲ相試験であるLUX-Lung 3試験は、EGFR感受性変異を有するNSCLC患者に、一次治療として投与した場合の有効性と安全性を、現在の標準化学療法(シスプラチン/ペメトレキセド)と比較検討するものです3。LUX-Lung臨床試験プログラムでは、現在BIBW 2992のNSCLC患者に対する有効性と安全性を種々の背景のNSCLC患者群で検討する、2つの第Ⅲ相国際共同試験が進められています。

「LUX-Lung 3試験は、個々の肺癌患者に適した医療を提供することを目的とし、EGFR感受性変異を有するNSCLC患者を対象にBIBW 2992の有用性を検討する重要な試験です。BIBW 2992は不可逆的チロシンキナーゼ阻害剤1で、EGFR変異を持つ患者への一次治療での臨床的有用性を発揮するものと、私たちは期待しています」と、国立台湾大学大学院 臨床医学および臨床薬学教授のジェームズ・ヤング医師はコメントを寄せています。

LUX-Lung 3の開始を発表するのと並行して、世界肺癌学会では他の試験で得られたBIBW 2992の臨床成績が新たに発表されました。

EGFR感受性変異を有するNSCLC患者でのBIBW 2992の有用性を予備的に検討したLUX-Lung 2(第Ⅱ相試験)では、検討可能であった一次治療患者38名で、奏効率は約3分の2(63%)であり、病勢コントロール率は97%でした4。発現頻度の高い(5%以上)グレード3の有害事象は下痢、皮膚障害と口腔潰瘍でした4。二次治療での奏効率と病勢コントロール率はそれぞれ66%、97%と同等でした4。
また別の試験では、BIBW 2992は治療経験を有するHER2neu遺伝子変異を持つ3名の患者で、病状の改善と腫瘍縮小効果を示しました5。この予備的な結果に基づき、BIBW 2992でHER2neu遺伝子変異を有するNSCLC患者を対象とし更なる検討を進めることが適切と判断されました5。
ベーリンガーインゲルハイムは去る5月29日に、英国/マンチェスターを拠点とするDxS社との間で、BIBW 2992の使用のために、NSCLC患者でのEGFR変異の有無を検出する診断キットの提供について提携しました。

BIBF 1120のNSCLC治療成績
第13回世界肺癌学会では、別に開発中のBIBF 1120※2の薬物動態学的解析の結果が示されました。BIBF 1120は血管新生阻害剤の一種で、血管新生に不可欠な血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、繊維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の3つを同時に阻害します。今回発表された成績は、再発・進行性NSCLC患者を対象としたBIBF 1120の第Ⅱ相試験の結果です。この試験は多施設二重盲検で、ECOG PS (Eastern Cooperative Oncology Group Performance Grade)が0-2の、一次または二次化学療法が奏効しなくなったNSCLC患者を対象として実施しました。
※2 BIBF 1120(海外での予定製品名:VARGATEFTM)

この試験結果から、BIBF 1120の薬物動態は患者の特性(年齢、体重、性別、喫煙の有無など)に左右されないことが示されました6。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=5468

1日1回投与型プラミペキソール徐放性製剤、欧州医薬品庁医薬品委員会から承認勧告(2009/6/26)
ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、同社が開発中の1日1回投与型プラミペキソール徐放性製剤が、欧州医薬品庁(EMEA)の諮問機関である医薬品委員会(CHMP)により、EU各国、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインにわたる諸国での承認勧告を受けたと発表しました。適応として、早期から進行期に及ぶあらゆる病期のパーキンソン病の兆候・症状の治療に、単剤もしくはレボドパとの併用で用いる、と記載されています。

医薬品委員会の承認勧告は、既存のプラミペキソール製剤(製品名:ビ・シフロール®)と同様な高い臨床上の有用性を確認し、また1日1回投与型製剤とした場合の利便性について評価した臨床試験成績に基づきます1-4。

「承認勧告を受けたことを光栄に感じます。これまでの使用実績によりビ・シフロール®の有用性への信頼が確立していること、またこの有用性が簡便な1日1回投与の徐放性製剤でも変わらずに得られることが、有用性の高い新たな治療選択肢を提供できる背景にあります。徐放性製剤は、24時間にわたり安定した血中濃度を維持します。これまでビ・シフロール®を服用されてきた患者の方々にその希望があれば、同じ1日用量で徐放性製剤に切り替えていただけます5。患者の方々、また介護される方々にとって、徐放性製剤は服薬をより簡便にするという点で、意義深いものと考えます。医師・医療従事者の視点でも、個々の患者のニーズにより良く柔軟に対応するため、有効な治療選択肢が複数あることは重要です」と、ベーリンガーインゲルハイム医薬担当上級副社長マンフレート・ヘイル博士は述べました。

プラミペキソール徐放製剤は現在、米国で申請中、また日本でもこのほど申請しました(6月30日付)。

詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=3662

「ミコンビ®配合錠」を新発売 —ARB(テルミサルタン)と利尿薬の配合で厳格な降圧を実現、降圧治療に新たな選択肢—(2009/6/23)
日本ベーリンガーインゲルハイム(本社:東京都品川区、会長兼社長:Dr.トーマス・ハイル)とアステラス製薬(本社:東京都中央区、社長:野木森 雅郁)は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタンとサイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジド(HCTZ)の配合剤「ミコンビ®配合錠」を6月23日に発売しましたのでお知らせします。「ミコンビ®配合錠」は、従来からのテルミサルタン製剤「ミカルディス®錠」と同様に、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行い、両社で共同販促(コ・プロモーション)します。

高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)では、ARB単剤で降圧効果が不十分な場合は、ARBと少量の利尿薬との併用が推奨されています1。作用機序の異なる両剤の併用により、相乗的な降圧効果とともに、血清カリウムに与える影響などを相殺することができると考えられています2。

ミコンビ®配合錠は、ARBテルミサルタンと少量利尿薬ヒドロクロロチアジド(HCTZ)12.5mgとの配合剤です。1錠あたりテルミサルタン40mgを含有する「ミコンビ®配合錠AP」と、1錠あたりテルミサルタン80mgを含有する「ミコンビ®配合錠BP」の2種類の製剤があります。

国内臨床試験において、「ミコンビ®配合錠AP」は、治験終了時の収縮期血圧のベースラインからの血圧下降度が-23.3mmHgと極めて強力な降圧効果を示しました3。この     ミコンビ®配合錠は、単剤で厳格な降圧治療を可能にするだけでなく、アドヒアランス(治療継続)の改善という点においても大いに期待される薬剤です1。なお国内では約4,000万人が高血圧症に罹患していると推定されていますが、高血圧治療を受けているにもかかわらず、約6割の患者が血圧管理目標値(随時血圧<140m/90mg)を達成していないという調査結果4があります。また高血圧患者277人を対象に行った薬剤の使用量に関する意識調査では、83.8%が「薬剤数が増えること」に抵抗を感じると回答しています5。

詳細は下記
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/arb.html

「ミコンビ®配合錠」を新発売 —ARB(テルミサルタン)と利尿薬の配合で厳格な降圧を実現、降圧治療に新たな選択肢—(2009/6/23)
日本ベーリンガーインゲルハイム(本社:東京都品川区、会長兼社長:Dr.トーマス・ハイル)とアステラス製薬(本社:東京都中央区、社長:野木森 雅郁)は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタンとサイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジド(HCTZ)の配合剤「ミコンビ®配合錠」を6月23日に発売しましたのでお知らせします。「ミコンビ®配合錠」は、従来からのテルミサルタン製剤「ミカルディス®錠」と同様に、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行い、両社で共同販促(コ・プロモーション)します。

高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)では、ARB単剤で降圧効果が不十分な場合は、ARBと少量の利尿薬との併用が推奨されています1。作用機序の異なる両剤の併用により、相乗的な降圧効果とともに、血清カリウムに与える影響などを相殺することができると考えられています2。

ミコンビ®配合錠は、ARBテルミサルタンと少量利尿薬ヒドロクロロチアジド(HCTZ)12.5mgとの配合剤です。1錠あたりテルミサルタン40mgを含有する「ミコンビ®配合錠AP」と、1錠あたりテルミサルタン80mgを含有する「ミコンビ®配合錠BP」の2種類の製剤があります。

国内臨床試験において、「ミコンビ®配合錠AP」は、治験終了時の収縮期血圧のベースラインからの血圧下降度が-23.3mmHgと極めて強力な降圧効果を示しました3。この     ミコンビ®配合錠は、単剤で厳格な降圧治療を可能にするだけでなく、アドヒアランス(治療継続)の改善という点においても大いに期待される薬剤です1。なお国内では約4,000万人が高血圧症に罹患していると推定されていますが、高血圧治療を受けているにもかかわらず、約6割の患者が血圧管理目標値(随時血圧<140m/90mg)を達成していないという調査結果4があります。また高血圧患者277人を対象に行った薬剤の使用量に関する意識調査では、83.8%が「薬剤数が増えること」に抵抗を感じると回答しています5。

テルミサルタン/HCTZ配合錠(ミコンビ®配合錠)の日本での臨床試験を主導した愛媛大学病態情報内科学教授 檜垣實男医師は、「食塩の過剰摂取が高血圧を発症させる大きな要因となっています。こうした現代の高血圧治療では、食塩の排泄を促すことが理にかなっており、薬理的にも組み合わせの良い、ARBなどのレニン・アンジオテンシン系阻害薬をベースに少量利尿薬を追加投与する併用療法の臨床上のベネフィットが認められるようになっています」と、食塩過剰摂取時代の高血圧に対する併用療法の意義を説明しました。檜垣教授は更に、「患者視点から考えると配合剤は、1錠で高血圧を的確に管理できることから薬剤に対する信頼がより高まることとなり、また薬剤数が増えていくことへの心理的な抵抗も引き起しません。合理的にアドヒアランス(治療継続)を改善するのです」と、配合剤の意義を説明しました。檜垣教授は、「ARBと利尿剤の配合剤は、単剤で厳格な降圧効果が得られないという、降圧治療で直面し得る手詰り感に対して具体的に提示された有力なソリューションです」と、コメントをまとめました。

製品概要は次の通りです。
・ 承認日:2009年4月22日
・ 薬価基準収載日:2009年6月19日
・ 販売開始日:2009年6月23日
・ 製品名:ミコンビ®配合錠AP、ミコンビ®配合錠BP
・ 一般名:テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド
・ 成分・含量:
ミコンビ®配合錠AP:
1錠中テルミサルタン40mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgを含有
ミコンビ®配合錠BP:

1錠中テルミサルタン80mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgを含有
・ 効能・効果:
高血圧症
・ 用法・用量:
成人には1日1回1錠(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドとして
40mg/12.5mg又は80mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の
第一選択薬として用いない
・ 薬価: ミコンビ®配合錠AP  157.30円  ミコンビ®配合錠BP  234.40円

テルミサルタンについて
テルミサルタンは、有効性を検証するために多くの臨床試験が実施されている、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のひとつです。テルミサルタン単剤では「ミカルディス®錠」として発売されており、今回、新たに「ミコンビ®配合錠」を製品のラインナップに加えます。テルミサルタンについては心血管イベント抑制効果を検証するために、大規模臨床試験プログラム「ONTARGET®」6、「PRoFESS®」7など、合計58,000人以上を対象とした臨床試験が実施されました。その結果テルミサルタンの優れた心血管イベント抑制効果が認められました。
テルミサルタンおよびテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド配合錠はベーリンガーインゲルハイムにより発見・開発された薬剤で、日米欧を含み約90ヵ国で発売されています。日本ではテルミサルタン製剤の「ミカルディス®錠」、このたび発売を開始した「ミコンビ®配合錠」とも、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行ない、両社でコ・プロモーション(共同販促)をします。いずれも日本での効能・効果は「高血圧症」です。
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/arb.html

ベーリンガーインゲルハイムとVitae社、新規アルツハイマー病治療薬の研究開発で大規模な提携に合意(2009/6/15)
-深刻な神経変性疾患の進行を遅らせると期待される、ベータセクレターゼ阻害剤(以下「BACE阻害剤」)の開発に向けて-

ベーリンガーインゲルハイムとVitae社(Vitae Pharmaceuticals, Inc.)は、アルツハイマー病の治療薬として期待されるベータセクレターゼ阻害剤(Beta-Secretase Inhibitor、以下「BACE阻害剤」)の研究開発を目的に、グローバル規模で戦略提携する旨に合意しました。 BACEはアルツハイマー病患者の脳に蓄積するアミロイドプラークの形成に関与する酵素で、これを阻害することが、疾患の進行遅延や進行抑制につながると期待されています。なお既存のアルツハイマー病治療薬は症状を改善しますが、疾患の進行抑制に寄与するものではありません。

合意に基づきVitae社はベーリンガーインゲルハイムより、 4,200万米ドルの前払い金、株式出資、および創薬活動を推進する研究資金を得ます。 Vitae社は開発段階で、臨床試験および申請状況など予め設定されたマイルストンの達成に応じた2億ドルのほか、他の化合物や適応追加の特定があるような場合は、状況に応じた追加の報償金を受け取ります。上市後は、その販売状況に応じたロイヤリティなどがベーリンガーインゲルハイムからVitae社に支払われます。

両社は協働で臨床開発の候補となる化合物を特定し開発を進めます。ベーリンガーインゲルハイムは、グローバルでの医薬開発およびマーケティングの専門性を活かし、アルツハイマー病を対象に両社の協働で見出されるすべての新規医薬候補物質について、製品開発と上市化を主導します。Vitae社は、一部の特定の適応症について、製品を独自開発する権利を有します。

詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=3652

臨床開発中のDPP-4阻害薬リナグリプチンの有効性と安全性を示す試験データを発表 メトホルミン治療で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者でのリナグリプチンの有用性を検証する臨床試験結果が米国糖尿病学会(ADA)で発表に(2009/6/8)
メトホルミン治療で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者を対象に、 DPP-4 (ジペプチジルペプチターゼ 4)阻害薬のリナグリプチンを追加投与した際の同薬の有用性を検討する第2相臨床試験の成績が、このほど、米国糖尿病学会(ADA)年次総会で発表されました。メトホルミン治療にリナグリプチンを追加投与した際の有用性を検証する臨床試験結果の発表は初めてとなります。この臨床試験から、リナグリプチンの追加投与はHbA1cと空腹時血糖値を統計的に有意に低下させることが確認されました。試験結果はまた、リナグリプチンの安全性と忍容性がプラセボと同等であることを示すものでした。特に、リナグリプチン追加投与に起因する低血糖症の報告が見られなかったことは注目に値します1。

試験概要
本試験は、メトホルミン治療で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者を対象に、 DPP-4 (ジペプチジルペプチターゼ 4)阻害薬のリナグリプチンを追加投与した際の同薬の安全性と有効性を12週間にわたり検討したプラセボ対照無作為化国際二重盲検比較試験です。主要評価項目は、12週後のHbA1cのベースラインからの変化量です。無作為化された333例の患者のうち268例がリナグリプチン群またはプラセボ群に割り付けられました。リナグリプチン投与群は1mg、5mg、10mg という3用量群に割り付けられました。 65例は効果比較対象として、オープンラベルでのグリメピリド投与群に割り付けられました。

詳細は下記
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=3603

プラミペキソール徐放性製剤のパーキンソン病治療での有用性を支持する新たな試験結果が発表(2009/4/29)
-開発中の1日1回投与型プラミペキソール徐放性製剤の有効性、安全性、忍容性は現行のプラミペキソール製剤(製品名:ビ・シフロール®)と同等-

1日1回投与型プラミペキソール徐放性製剤について、パーキンソン病の治療における有効性、安全性、忍容性を検討した2つの二重盲検臨床試験の結果が、このほど米国シアトルで開催された米国神経学会議(AAN)第61回学術集会で発表されました。

試験のひとつは、プラミペキソール徐放性製剤、速放性製剤、並びにプラセボを早期パーキンソン病患者に最長33週間投与し、有効性、安全性、忍容性を比較したものです。試験18週目の時点で、有効性についてプラミペキソール徐放性製剤はプラセボよりも有意に優れ、1日用量が同量となるプラミペキソール速放性製剤と同等なことが認められました。また治療18週目から33週目にかけて、プラミペキソールは徐放性製剤、速放性製剤の両剤とも有効性が持続したのに対し、プラセボ群では症状悪化がみられました1,2。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=3358

ビ・シフロール®(一般名:プラミペキソール)による「むずむず脚症候群/レストレスレッグス症候群」の治療で、オーギュメンテーション(症状増強)の発現リスクは増加せず(2009/4/28)
-新たに発表された試験結果が示す-

「むずむず脚症候群/レストレスレッグス症候群」(以下むずむず脚症候群)の治療にプラミペキソール(製品名:ビ・シフロール®)を用いた場合、オーギュメンテーションの発現率がプラセボと比較し有意差が認められなかったとする無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果1が、米国シアトルで開催中の米国神経学会議(AAN)第61回学術集会で発表されました。オーギュメンテーションはむずむず脚症候群の症状発現時間の早期化や症状の強さの増大、また、異常感覚の現れる部位の広がりなどを特徴とし、レボドパ製剤による治療を受ける患者にしばしば認められています2-4。既存のデータから、プラミペキソールによる治療ではレボドパ製剤よりもオーギュメンテーションの発現頻度は低く、また軽度であることが示唆されていました3。しかしオーギュメンテーションの発現頻度を比較する目的でデザインされたプラセボ対照比較試験は、今回発表されたものが初めてです。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/com/Home/Newscentre/pressrelease/news_detail.jsp?paramOid=3319

「ミコンビ®配合錠」が製造販売承認を取得 - ARB(テルミサルタン)と利尿薬の配合で厳格な降圧治療を実現-(2009/4/22)
日本ベーリンガーインゲルハイム(本社:東京都品川区、会長兼社長:Drトーマス・ハイル)とアステラス製薬(本社:東京都中央区、社長:野木森 雅郁)は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタンとサイアザイド系利尿薬のヒドロクロロチアジド(HCTZ)の配合剤「ミコンビ®配合錠」の製造販売承認を4月22日に取得した旨、このほど発表しました。「ミコンビ®配合錠」は、従来のテルミサルタン製剤「ミカルディス®錠」と同様に、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行い、両社で共同販促(コ・プロモーション)する予定です。

ミコンビ®配合錠は、ARBテルミサルタンと少量利尿薬ヒドロクロロチアジド12.5mgとの配合剤です。1錠あたりテルミサルタン40mgを含有する「ミコンビ®配合錠AP」と、1錠あたりテルミサルタン80mgを含有する「ミコンビ®配合錠BP」の2種類の製剤があります。

国内臨床試験において、「ミコンビ®配合錠AP」は、治験終了時の収縮期血圧のベースラインからの血圧下降度が-23.3mmHgと極めて強力な降圧効果を示しました1。またミコンビ®配合錠は服薬錠数を増やさずに、1日1錠で強力な降圧効果を示すため、アドヒアランス(服薬継続)の向上が期待できます2。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/09_0422.html

新規経口抗凝固剤プラダキサ®の心房細動患者における 脳卒中予防の有用性を検討する史上最大の 臨床試験RE-LY®が順調に進展 -ベーリンガーインゲルハイムが進める国際共同第3相試験- -治験中の投薬が完了-(2009/3/26)
ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、プラダキサ®について実施している重要な大規模臨床試験RE-LY®(Randomized Evaluation of Long term anticoagulant therapy)が、治験中の投薬を完了し順調に進展している旨を発表しました。プラダキサ®(ダビガトラン エテキシラート)はベーリンガーインゲルハイムが開発した直接トロンビン阻害作用を有する新規経口抗凝固剤です。RE-LY®試験は、非弁膜症性心房細動(NVAF)患者を対象に脳卒中および全身性塞栓症の発症予防を検討する無作為化国際共同第3相試験で、長期の有効性ならびに安全性をプラダキサ®と現行の標準治療であるワルファリン(目標とするプロトロンビン時間の国際標準比:INRは2.0~3.0)で比較します。RE-LY®試験は、心房細動の臨床試験では史上最大規模のもので、2005年12月から2007年12月までのあいだに44ヵ国の900以上の施設において18,113名の患者登録が行われました。試験結果は現在解析されており、本年8月29日から9月2日にスペイン・バルセロナにおいて開催される欧州心臓学会(ESC)で発表の予定です。

ベーリンガーインゲルハイム医薬担当上級副社長 マンフレート・ヘイル博士は、「RE-LY®試験が治験中の投薬を完了し順調に進展していることを発表でき、大変誇らしく思います。この試験は医療ニーズが満たされていない重要な治療分野への当社の取り組みを示すものです。RE-LY®試験に参画いただいた患者の方々と医療関係者の方々に謝意を表したい」と述べました。更に、「ベーリンガーインゲルハイムはプラダキサ®について、血栓塞栓症疾患の分野で、38,000名を超える患者を対象としたRE-VOLUTION®と呼ぶ一連の臨床試験プログラムを展開しています。RE-LY®試験が投薬を完了したことは、このプログラムにおいても重要な節目です」と加えました。

心房細動(AF)は最も頻繁にみられる不整脈で、全人口の1%、80歳以上では10%が罹患しており、有病率は高齢化が進むにつれて更に高くなるものと推定されます1,2。2007年には、米国、日本、ドイツ、イタリア、フランス、イギリス、スペインで、630万人がAFと診断されています3。AFの患者は血栓の発症リスクが高く4、脳卒中の発症リスクはAFを有しない患者に対して7倍にもなります5。これらのような脳卒中の3分の2は、適切な抗凝固療法により予防できます6。ビタミンK拮抗剤(ワルファリンなど)が現在の標準治療薬で7、服薬期間の大半(60%~70%)において患者のINRを治療域となる2.0~3.0に維持できた場合に高い効果を示します8。しかしながら、ビタミンK拮抗剤は非常に多くの他の医薬品、食物との相互作用が報告されているほか、効果の発現・消失も遅いことから、この狭い治療域を維持するのは難しく、患者の安全性を確保する上でも薬剤の効果の頻回なモニタリング、また、投与量の調整が必要です9。あるレトロスペクティブな調査では、通常の手順で診療されている患者でINRを治療域に維持できた期間はおよそ半分にしか満たないことが示されました10。

治療ガイドラインでワルファリンによる治療が推奨される、脳卒中のリスクを有しAFと診断された患者のほぼ半数が、抗凝固薬治療を受けていないと推定されています11。効果的な代替療法が無いにもかかわらず、ワルファリンによる治療には様々な制限があるため、多くの患者に用いられていない場合があると報告されています11。ガイドライン推奨の治療法を実際の診療に反映させること、すなわち有効性が高く安全で、かつ、用量調整の必要がない新たな経口抗凝固薬の登場が医療関係者と患者の双方から待ち望まれています11。プラダキサ®は他の医薬品との相互作用が少なく、食物とは相互作用が認められていません。定期的に抗凝固作用をモニタリングする必要がなく、投与量の調整も不要です。

RE-LY®試験について
RE-LY®試験は、非弁膜症性心房細動(NVAF)患者を対象に脳卒中および全身性塞栓症の発症予防を検討する、日本を含む44ヵ国が参加する史上最大規模の無作為化国際共同第3相試験です。プラダキサ®(盲検化した2用量)とワルファリン(非盲検:目標INR2.0~3.0)で長期有用性と安全性を比較検討します。追跡期間は最低1年と設定されています。NVAF患者で、少なくとも1つ以上の脳卒中の危険因子*を持つ18,113人が患者登録されました。
*脳卒中の危険因子:虚血性脳卒中、一過性脳虚血発作、または全身性塞栓症の既往、左心室機能の低下、75歳以上の高齢、65歳以上で糖尿病、冠動脈疾患、もしくは高血圧の罹患

主要評価項目は、脳卒中(出血性を含む)と全身性塞栓症の発症です。副次評価項目は全死亡、脳卒中(出血性を含む)、全身性塞栓症、肺塞栓症、急性心筋梗塞の発症および血管死(出血死を含む)です。また、安全性評価項目には、大出血ならびに小出血イベント、脳出血、肝トランスアミナーゼならびにビリルビンの上昇、肝機能障害が含まれます。

プラダキサ®(ダビガトラン エテキシラート)について
プラダキサ®は 医療ニーズが満たされていない急性または慢性の血栓塞栓症疾患の予防・治療を目標として開発が進められている、新世代の経口抗凝固剤のひとつです。プラダキサ®は可逆的な直接トロンビン阻害剤で、血液の凝固過程で主要な役割を担うトロンビン(フィブリノゲンをフィブリンに変換する酵素)の働きを、遊離トロンビンならびにフィブリン結合トロンビンを問わず、特異的かつ選択的に阻害することにより抗凝固作用を示します。

現在28ヵ国以上で承認され、人工膝関節および人工股関節全置換術後の成人患者での静脈血栓塞栓症の一次予防を適応として、広く用いられています。

RE-VOLUTION®臨床試験プログラム RE-LY®試験はベーリンガーインゲルハイムが展開するRE-VOLUTION®臨床試験プログラムの一つです。この一連の臨床試験プログラムは、血栓塞栓性疾患の分野でプラダキサ®の有効性と安全性を現行の標準治療に対して評価するために、38,000名を超える患者を対象としてデザインされています。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/09_0326.html

日本ベーリンガーインゲルハイム、神戸医薬研究所を開所 -日本での医療用医薬品事業を強化-(2008/11/18)
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、会長兼社長:トーマス・ハイル)は、2008年11月17日、神戸先端医療センター地区に新たに建設した神戸医薬研究所(所長:西河芳樹)を開所しました。同社は研究開発拠点を兵庫県川西市から神戸市にあるポートアイランド(第2期)に移転し、従来の業務を新しい研究所に継承させるとともに、更なる機能の強化を図ります。神戸医薬研究所は、これまで以上にベーリンガーインゲルハイムのグローバル研究開発に参画し、また、日本国内の市場ニーズに対応した製品やサービスを提供することを目的として設立されました。同社は日本での医薬品事業を強化する目的で、本年4月に日本法人本社を兵庫県川西市から東京都品川区に移転しており、神戸医薬研究所の開所もこうした戦略の一環です。なお、研究社屋の引き渡し及び事業所登録は2008年10月3日に完了しており、11月17日(火)の開所式を経て、本格的な操業を開始しました。

ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長 医薬研究開発担当取締役の アンドレアス・バーナー博士は、「我われは、グローバル研究開発を進める上での重要な拠点のひとつとして、日本への研究開発投資を充実するとともに、日本の研究所を強化していくとの経営判断をしました。神戸医薬研究所がグローバルの研究開発に参画することで、バイオ医薬品分野、化学分野における日本の知の集約が我々の研究開発に活かされます。我々は、日本の研究者が更なる功績をもたらすと確信しています」と述べました。

ベーリンガーインゲルハイムは、医薬品市場として米国に次ぐ第2の地位にある日本を重要視しています。市場ニーズを創薬の段階から汲みいれ、より要求に即した薬剤を開発するため、日本での研究開発機能の充実を図ります。

神戸医薬研究所の所在するポートアイランド(第2期)は、1998年より神戸市が推進する「神戸医療産業都市構想」の一環で、先端医療技術の開発拠点として、医療関連研究開発など産業のクラスター化が進められています。理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(CDB)および分子イメージング科学研究センター(CMIS)や、先端医療センター(IBRI)など世界最高レベルの研究機関・中核施設に加え、企業・大学などが国内外合わせて133社・団体進出しています(2008年10月1日現在)。

日本ベーリンガーインゲルハイム神戸医薬研究所所長 西河芳樹博士は、「神戸ポートアイランドには、基礎から臨床応用までの研究開発機関が集結し、臨床試験支援など研究開発を進める上で魅力的な環境が整備されています。それにより、企業の枠を超えたコミュニティが形成され、研究員が最先端の技術に接する機会がこれまで以上に増えることも期待されます。また、ポートアイランドは神戸医薬研究所員にとって交通の利便性が高く、東京にある日本の本社や海外の研究所とのより一層の連携が進むと期待されます。この充実した環境において、優秀な研究者・医師から刺激を受けることが優れた研究開発につながると確信しています」と見解を述べました。

神戸医薬研究所は、ベーリンガーインゲルハイムのグローバルに展開する研究開発の拠点のひとつとして、医薬品のシーズを探す探索研究ならびに非臨床研究など医薬品の承認申請に関わる業務を担当し、グローバル創薬活動の各フェーズで貢献しています。

創薬において、神戸医薬研究所は日本で発見される医薬品のターゲットを提案し、また、スクリーニングのためのアッセイ系確立を可能にする細胞膜蛋白研究の最新技術を提供します。日本独自の環境を活かし、また各国の研究所と密接に連携しながら、ベーリンガーインゲルハイムのグローバル創薬活動に貢献します。また、日本の優れた製剤技術を生かして経口固形製剤を開発するほか、薬物動態の仕組みを分子レベルで解明する研究にも取り組んでいます。加えて神戸医薬研究所は、日本での新薬承認申請にも関わります。

現在、神戸医薬研究所には約100人の研究員とサポートスタッフが所属しています。分子生物学研究部、製剤分析研究部、薬物動態安全性研究部の3部門を柱に構成されています。

分子生物学研究部:
呼吸器、免疫と炎症、代謝性疾患の3つの治療領域において、主に新規医薬品ターゲットの同定、評価、およびアッセイ系の開発に重点的に取り組みます。
製剤分析研究部:
ベーリンガーインゲルハイムから提供される、新規化合物質や既存の活性成分について、経口固形製剤処方を開発研究します。
薬物動態安全性研究部:
トランスポーター評価、生体中薬物濃度測定、臨床薬物動態評価および非臨床安全性評価に取り組み、ビーベラッハ研究所(ドイツ)のサポートセンターとしての役割を担います。
【神戸医薬研究所概要】
名称:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 神戸医薬研究所
所在地:神戸市中央区港島南町6丁目7番5 [ポートアイランド第2期]
用地面積:7,000 m2 [商業地域]
契約内容:神戸市と鹿島リース社との事業用借地権(貸借権)設定契約
着工時期:2007年10月
竣工時期:2008年10月
延床面積:7,377 m2 [鉄筋6階建て]
従業員数:約100名
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_1118.html

ベーリンガーインゲルハイムの新規経口抗凝固剤プラダキサ®、 心房細動患者を対象とした脳卒中予防での有用性を示唆(2008/11/17)
-長期追跡試験PETRO-Exの結果が
米国心臓病協会(AHA)で発表
-新規経口抗凝固薬の試験で最長の観察期間

発作性・持続性・慢性(永続性)心房細動(AF)患者における血栓塞栓症イベント発症予防に関するプラダキサ®※1(ダビガトラン エテキシラート※2)の長期臨床試験データが、このほど米国心臓協会(AHA)第80回年次総会で発表されました。(2008/11/11)
発表されたPETRO-Ex試験は、PETRO試験(the Prevention of Embolic and Thrombotic Events Study in Patients with AF Randamised to dabigatran)の延長試験として、ダビガトラン投与患者を非盲検で追跡したものです2。デンマーク、オランダ、スウェーデン、米国などからの53施設で登録された、心房細動(AF)およびその他少なくとも1つ以上の脳卒中発症危険因子を持つ患者361人を対象としました。追跡期間は平均29ヵ月間、最長では51ヵ月にわたり、新規経口抗凝固剤の試験として最も長いものです。
※1)プラダキサ®は現在日本で、心房細動起因の脳卒中予防を適用に臨床開発が進められています
※2)当プレスリリースでは便宜的に、ダビガトラン エテキシラートを「ダビガトラン」と記載します。

PETRO試験およびPETRO-Ex試験では、ダビガトラン150mgおよび300mg1日2回投与群での血栓塞栓症イベント発症率は低いものでした。大出血は300㎎1日2回投与群で増加傾向が見られました。ダビガトラン投与群で臨床的に問題となる肝機能異常は見られませんでした。

ベーリンガーインゲルハイムは、ダビガトランの有用性(心房細動起因の脳卒中予防の有効性と出血のリスクなどの安全性)を更に検討するため、フェーズⅢ試験RE-LY®(Randomized Evaluation of Long Term Anticoagulant Therapy)を進めています。RE-LY®試験は、心房細動起因の脳卒中予防について実施される史上最大の臨床試験です。この多施設無作為化国際共同試験には日本も参加しており、患者登録は既に終了しました。本試験の結果は2009年にも得られる予定です。本試験では、非弁膜性心房細動(NVAF)およびその他少なくとも1つ以上の脳卒中発症危険因子を持つ患者18,113人を対象に、ダビガトラン(2用量間盲検)とワルファリン(非盲検)の有用性を比較検討しています。主要評価項目は、脳卒中(出血性を含む)と全身性塞栓症の発症です。副次評価項目は全死亡、脳卒中(出血性を含む)、全身性塞栓症、肺塞栓症、急性心筋梗塞の発症および血管死(出血性を含む)です。

PETRO試験に参画し、RE-LY®試験の共同治験担当医師のランケナウ・メディカル・リサーチ研究所(米国ペンシルバニア州ウィネウッド)のマイケル・エゼコビッツ博士は、「抗凝固作用のモニタリングの必要がなく、しかも長期投与の安全性が認められ、安定した高い再現性で抗凝固効果を発揮する経口治療薬の登場は、脳卒中予防に大きな進歩をもたらすものとなるでしょう。心房細動起因の脳卒中予防におけるダビガトランの有効性・安全性を評価するRE-LY®試験の結果に期待します」とコメントしました。

心房細動(AF)の重要性
心房細動(AF)の推定患者数は米国で220万人、EUでは450万人です3。AFは最も頻繁にみられる不整脈で、脳卒中の主要因の一つです3。AFの発症は加齢と共に増加し、65歳以上の高齢者では約6%が罹患しています4。AFの患者は脈の乱れによる血栓発症のリスクがあり、脳卒中発症のリスクがAFを有していない患者に対して5倍になります5。

脳卒中の発症は重大な障害をもたらします。その治療では、主な原因となる心房内血栓の形成および血栓塞栓症のリスクを減少させることが重要です6。脳卒中のリスクが中等度から高度の患者には、ワルファリンなどのビタミンK拮抗剤(VKA)による治療が推奨されています3。脳卒中発症の危険因子には、75歳以上、脳卒中あるいは一過性脳虚血発作の既往歴、高血圧、糖尿病あるいは心不全が含まれます3。ワルファリンによる抗凝固療法は脳卒中の発症を61%減少させることが示されていますが3、VKAの服用や使用における種々の障害のため、そのうち半数しか適切な治療を受けていないと推定されています7。

ワルファリンの有用性はすでに確立されていますが、薬剤の特性からその使用はしばしば複雑となります6。即ち、治療域が狭く、効果発現・消失も遅く、用量反応の予測が難しいため、効果を十分に把握できずリスクにつながります8,9。ワルファリンはまた、多くの食物、医薬品、アルコールとの相互作用が報告されています。この相互作用は、治療効果に影響を与え、患者の出血あるいは血栓塞栓症イベントの発症リスクを高めます8。そのため、患者1人1人に対する注意深いワルファリンの用量設定と、また頻回のモニタリングが必要です。

ダビガトランは経口投与が可能な直接トロンビン阻害剤で、すでに今年19ヵ国で、人工股関節全置換術あるいは人工股膝関節置換術を受けた成人患者での静脈血栓塞栓症の1次予防を適応として発売されました。この適応では、ダビガトランは凝固能のモニタリングなしで固定用量の1日1回投与が可能な薬剤として承認されています10。

ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長医薬開発担当取締役のアンドレアス・バーナー博士は、「RE-LY®を含む現在実施されている大規模臨床試験は、ベーリンガーインゲルハイムが患者の治療オプションを広げるために貢献している一例です。プラダキサ®は、心房細動起因の脳卒中予防薬の臨床開発で最先端を行く新規薬剤です。現在進行中のRE-VOLUTIONTM試験プログラムでは、プラダキサ®の他領域への適応を検証しています」と述べました。

RE-LY®試験について
RE-LY®試験は、心房細動起因の脳卒中予防について実施される史上最大の臨床試験です。日本を含む多施設無作為化国際共同試験で、非弁膜性心房細動(NVAF)およびその他少なくとも1つ以上の脳卒中発症危険因子を持つ患者18,113人を対象に、ダビガトラン(2用量間盲検)とワルファリン(非盲検:目標INR値2.0-3.0)の有用性を比較検討します。追跡期間は最低1年、中央値は2年と設定されています。

主要評価項目は、脳卒中(出血性を含む)と全身性塞栓症の発症です。副次評価項目は全死亡、脳卒中(出血性を含む)、全身性塞栓症、肺塞栓症、急性心筋梗塞の発症および血管死(出血性を含む)です。

患者登録は2007年12月に終了しており、結果は2009年に発表される予定です。

References

Nagarakanti R, Ezekowitz MD, Parcham-Azad K, et al. Long-term Open Label Extension of the Prevention of Embolic and Thrombotic Events Study in Patients with Atrial Fibrillation Randomized to Dabigatran (PETRO?Ex study). Poster presentation at the 80th Congress of the American Heart Association in New Orleans, USA, November 2008
Ezekowitz MD, Reilly PA, Nehmiz G, et al. Dabigatran with or without concomitant aspirin compared with warfarin alone inpatients with nonvalvular atrial fibrillation (PETRO Study). Am J Cardiol. 2007;100(9):1419-26
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Hirsh J, Dalen J, Anderson DR, et al. Oral anticoagulants. Mechanism of action, clinical effectiveness, and optimal therapeutic range. Chest. 2001 Jan;119(1 Suppl):8S-21S
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http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_1117.html

糖尿病領域に複数の開発プロジェクト -糖尿病領域の研究開発を本格化- -オンコロジー(腫瘍)領域での開発も順調に進展-(2008/10/21)
ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、同社が糖尿病領域で複数の新規医薬候補物質の開発プロジェクトを順調に進めている旨、発表しました。2型糖尿病は患者数、有病率とも引き続き増加しており、10秒にひとりがそれに起因して死亡すると言われるなど、世界的に深刻さを増す治療ニーズの高い疾患です。同社は2006年にもオンコロジー(腫瘍)領域に開発プロジェクトがあることを明らかにしており、今回発表された糖尿病をあわせて、過去数年のうちに2つもの疾患領域の研究開発を、新たに大きく前進させたことになります。オンコロジー領域の開発プロジェクトも順調に進展しています。

ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長 医薬研究開発担当取締役のアンドレアス・バーナー博士は、「糖尿病領域に革新的な作用機序を持つ新規医薬候補物質を3つ加え、ベーリンガーインゲルハイムの研究開発の進展を示せることを嬉しく思います。当社は高い科学技術力と卓越した知の集約を持つとともに、良好な財務状況にも支えられています。糖尿病領域での研究開発を、医療従事者および患者のニーズに応じられように、一層充実させていく所存です」と述べました。

ベーリンガーインゲルハイムがグローバル体制で医薬品の研究開発に取り組む中、糖尿病の領域ではビーベラッハ(ドイツ)が重要な役割を果たしました。ここではDPP-4阻害やSGLT-2阻害といったメカニズムに注目し、経口の新規医薬候補物質の創薬に成功しています。こうした実績は、最先端の科学技術を2型糖尿病の効率的な管理に役立てようとする、同社の努力が実を結ぼうとしているものです。

ベーリンガーインゲルハイム メディカルアフェアーズ担当副社長のProf.クラウス・デュギは、「2001年に開始した2型糖尿病領域での新たな治療選択肢の研究開発が結実しようとしています。現存する糖尿病の治療選択肢は、主に忍容性の点で患者のニーズに対応すべき余地を依然として残しており、これを解消できる新規の治療選択肢が待ち望まれています」と説明しています。

ベーリンガーインゲルハイムの開発パイプラインの概要
<糖尿病>

BI 1356 (ONDERO®)
BI 1356の開発プロジェクトは、ベーリンガーインゲルハイムの糖尿病領域の研究開発で最も進んでいます。
BI 1356はDPP-4阻害剤という系統の糖尿病治療剤として開発が進められています
後期フェーズⅡによりBI 1356は、他のDPP-4阻害剤とも一線を画す優れた特性を持つことが確認されています
BI 1356は特に安全性特性に優れています。現在、長期使用での有効性、安全性を検討するための大規模なフェーズⅢ臨床試験が展開されています
BI 1356は日本でも開発が進められており、現在フェーズⅢ段階にあります
SGLT-2阻害剤
ベーリンガーインゲルハイムはまた、SGLT-2阻害剤という異なる系統でも、革新的な糖尿病治療剤の研究に取り組んでいます。SGLT-2阻害剤は、主に腎臓での糖の再吸収を抑制することで血中糖濃度を調整する作用を持ちます。ベーリンガーインゲルハイムはこの系統の2つの新規医薬候補物質を持ち、現在フェーズⅡに進めています。日本でも現在、早期段階の臨床開発が開始されています。
<オンコロジー>

BIBW 2992 (Tovok®), BIBF 1120 (Vargatef®), PLK-1阻害剤
ベーリンガーインゲルハイムがオンコロジー領域での研究開発を進めると公表した2006年以来、同社のこの領域での新規医薬候補物質のポートフォリオはより確固としたものになりました。現在は4つの物質について開発プロジェクトが進展しています。肺がんの中でも広く見られる非小細胞肺癌(NSCLC)を標的にして2つの医薬候補物質の開発が進められていますが、そのうちチロシンキナーゼ伝達阻害薬(BIBW 2992)は既にフェーズⅢに入りました。もう一方のトリプルキナーゼ阻害薬(BIBF 1120)も本年中にはフェーズⅢが開始される計画です。日本ではBIBW 2992、BIBF 1120とも早期段階の臨床開発が開始されています。
BIBW 2992の最初の重要なフェーズⅢ試験、LUX-Lung 1への患者登録が開始されました。LUX-Lung 1はBIBW 2992の有効性を検証するもので、従来の同系統の治療選択肢(ゲフィチニブやエロチニブ)での治療が有効でない進行性非小細胞肺癌の患者を対象としています。本年のASCO(米国臨床腫瘍学会)では、BIBW 2992の高い病勢コントロール率(87%)と全般的な奏功率(50%)を示すフェーズⅡ試験のデータも発表されています。BIBW 2992は新世代のチロシンキナーゼ阻害剤の代表的なもので、上皮増殖因子受容体(EGFR)とヒトEGF受容体2(HER2)を不可逆的に阻害します。
BIBF 1120のフェーズⅢ試験(LUME-Lung試験プログラム)も、進行・再発性非小細胞肺癌を標的として間もなく開始される計画です。BIBF 1120は、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の3つを同時に阻害する血管新生阻害薬です。進行した非小細胞肺癌患者を対象としてBIBF 1120を単剤投与した場合の有効性・忍容性はフェーズⅡ試験データにより既に示されています。LUME-Lung試験プログラムはBIBF 1120を標準的化学療法に追加した際の全般的安全性を検証します。
ベーリンガーインゲルハイムは細胞周期キナーゼ阻害の分野で、他社に先駆けてポロ様キナーゼ1(PLK-1)の阻害に着目し、複数の新規医薬候補物質の開発に取り組んでいます。10月21日からジュネーブで開催されるEORTC-NCI-AACRC(欧州癌研究治療学会議)でも、新たな研究データが発表される見通しです。
引き続きベーリンガーインゲルハイムは、前臨床をウィーン(オーストリア)、また臨床をビーベラッハ(ドイツ)で担当しながら、オンコロジー領域での新たな革新的な標的を持つ新規医薬候補物質の研究開発を進めています。

ベーリンガーインゲルハイムの研究開発体制
ベーリンガーインゲルハイムは米国、カナダ、ドイツ、オーストリアに主要研究所を持ち、日本、イタリアが研究開発全般をサポートするかたちで、グローバル研究開発体制を構築しています。日本ではこのほど、これまでの川西を引き継ぎ、新たに神戸ポートアイランドに設立された新拠点での稼動を開始しました。またアブリンクス社(ベルギー)、イーベック(日本)、Vitae社(米国)との成功裡の提携に見られるように、学術研究機関から製薬企業、ベンチャーを含むバイオテクノロジー企業など幅広い社外機関とのパートナーシップ構築にも積極的に取り組んでいます。オンコロジー、呼吸器系、新血管系、抗ウイルス、中枢神経系(CNS)、免疫/炎症性、代謝系にまたがる7つの疾患領域を重点に研究開発を進めています。

「ベーリンガーインゲルハイムは研究開発を通じた科学の進展に深くコミットしています。2007年の研究開発への純投資額は17億3,000万ユーロに上ったほか、同年中には研究開発部門の人員を新たに400名加え、世界6,400名の体制としました」と、ベーリンガーインゲルハイム医薬担当上級副社長 マンフレッド・ヘイル博士は説明します。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_1021.html

ランドマーク試験UPLIFT がスピリーバ の有用性を実証 -4年にわたり継続的に呼吸機能を改善、COPD患者の生存率を向上- -5,993名のCOPD患者を対象としたUPLIFT 試験成績が欧州呼吸器学会で発表-(2008/10/6)
2008年10月5日 ドイツ/ベルリン
チオトロピウム(製品名:スピリーバ )のCOPD治療での有用性を検討する大規模臨床試験UPLIFT (Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)の成績が10月5日、ベルリンで開催中の欧州呼吸器学会年次総会で発表されました。この試験から、チオトロピウムが最長4年にわたりCOPD患者での呼吸機能を継続して改善することが明らかになりました(p<0.001)。またチオトロピウムの良好な安全性プロファイルも再確認されました。なお呼吸機能の低下率に変化は認められませんでした。
UPLIFT ではチオトロピウムが、最初の急性増悪発症までの期間を4.1ヵ月(中央値)遅らせること(p<0.001)、及び、患者・年あたりの急性増悪の発症回数を有意に減少させること(14%減少; p<0.001)が示されました。加えてチオトロピウム投与群では対照群に比べ、入院加療を必要とする急性増悪の発症リスクを有意に軽減させました(ハザード比:0.86; p<0.002)。急性増悪はCOPDの臨床経過を悪化させる恐れがあり、その発症を有意に減少させる治療は、COPDの臨床経過にとって好影響を示すと考えられます1。
UPLIFT はCOPDについて行われた最大規模の臨床試験で、日本を含む世界37ヵ国5,993名の患者が参加しています。UPLIFT 試験では、吸入抗コリン薬を除くすべてのCOPD治療薬の使用、及び、使用しているCOPD治療薬の用量の変更が許された状況下で、チオトロピウム18μg 1日1回投与群とプラセボ投与群が比較されました。
UPLIFT では健康関連QOLの改善も評価されました。試験結果はチオトロピウムが、SGRQ(St. George’s Respiratory Questionnaire)と呼ばれる呼吸器関連質問票スコアによる評価※1で、健康関連QOLを統計学的有意に改善したことを示しました(p<0.001)1。この改善は4年間の試験期間を通じて継続しました。
※1 SGRQでは4ポイント以上のスコアの改善で、臨床的に意義のある健康関連QOLの改善を示したとみなします。
更に、チオトロピウム投与群では統計的に有意に、治療期間中の死亡リスクが16%減少しました(p=0.016)。早期に試験薬の投与が中止された症例での死亡を含めて解析した結果でさえ、4年間の試験期間を通じ、生存率の改善は持続しました(p=0.034)。死亡リスクは4年間の試験期間終了後更に30日間フォローされました。この期間中の死亡リスクも、統計的有意差は無かったものの、11%減少しました(p=0.086)。
チオトロピウムが呼吸器(p<0.05)および心血管系(p<0.05)の合併症を減少させ、良好な安全性プロファイルを再確認したこともこの試験の重要な結果です。これまでの試験と同様に、最も多く報告された副作用は口渇でした。
試験の主任研究医師でルーベン・カトリック大学病院(ベルギー)呼吸器科学のマーク・デクラマー教授は、「UPLIFT は他のほとんどの呼吸器系の試験と違い、吸入抗コリン薬以外のすべてのCOPD治療薬の投与が許可されていたことで、治療ベネフィットを示すのが非常に難しい試験でした。それにもかかわらずチオトロピウムは、生存率の改善、呼吸機能の改善、急性増悪の発症抑制、健康関連QOLの改善という点で、長期にわたり大変に良好な結果を示し、加えて安全性プロファイルについても良好であることを再確認しました。試験から得られたデータによって、治療がCOPDの臨床経過にどういった好影響を与え得るのかという、研究の進む重要な課題に新たな深い知見を加えました。早い段階からCOPDの長期維持療法を開始することが適切なことを、臨床医に確信させるものでもあります」との見解を発表しました。
チオトロピウムが中等症のCOPD患者(GOLD※2のガイドラインでステージⅡと既定される患者)の治療で高い有用性を示したことも、試験の重要な結果です。UPLIFT に参加した患者の46パーセントはGOLDのガイドラインでステージⅡにありました。4年以上の長期にこれほど多数のステージⅡの患者が検討された試験は先例にみられません。COPDの患者は中等症になって、初めてその症状を主訴とし治療を求めることが多く、従ってUPLIFT のデータは臨床に最も即した実際的なものです1。
※2 Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease:慢性閉塞性肺疾患の診断、管理、予防のグローバルストラテジー:世界的にCOPDへの意識を高め、予防と治療を向上させる目的で、米国国立心肺研究所(NHLBI)と世界保健機構(WHO)が共同で推進するプロジェクト
国際呼吸器プライマリーケア医会の元代表であるアンダース・オストレム医師(ノルウェイ)は、「患者の方々が治療を受けると決めた時、普段、最初に相談を受けるのはプライマリーケア医です。UPLIFT の結果はこうしたプライマリーケア医にとってとりわけ朗報です。なぜならば、この試験はチオトロピウムによる治療のベネフィットが長期にわたり持続すること、そしてCOPD患者の方々がより長期に、一層活動的な生活を送ることに寄与することを明らかにしているからです」と、コメントしています。
UPLIFT により、チオトロピウムが長期に継続してCOPD患者を良好に治療することが証明されました。「スピリーバ で状態が良くなったとの患者さんの印象はよく報告されます。生存率を改善するという新たな知見が、患者さんとそのご家族、またその担当医の方々に更なる希望となることを願っています。最も重要なことは、4年間のこの試験の結果がスピリーバ の安全性プロファイルを再確認したことです。約6,000人を最長4年間追跡したUPLIFT のデータは、1,000万人・年に及ぶスピリーバ 市販後の臨床データに加えられることになります」と、ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長、医薬開発責任者であるアンドレアス・バーナー博士はまとめました。
肺の生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患:慢性気管支炎・肺気腫)
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、喫煙習慣が主な原因となる肺の生活習慣病で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていたものを包括したものです。進行性で、息切れから日常生活に支障を来し、更には酸素吸入や死に直結します。WHOの統計から、2005年現在で世界には2億1,000万人がCOPDに罹患しており、年間300万人がこれを原因として亡くなるとの実態が示されました2。日本では疫学調査から、500万人以上がCOPDに罹患していると推計されていますが、実際に治療を受けているのはわずか約22万人(厚生労働省統計2005年)に過ぎません。また進行したCOPD患者に起こる急性増悪は、呼吸機能の低下を加速させるといわれています。早期診断と適切な治療の継続が、患者の予後や生活の質を大きく好転させます。
スピリーバ (一般名:チオトロピウム)について
スピリーバ はベーリンガーインゲルハイムが発見・開発し、日本を含めグローバルでファイザー社とコ・プロモーションを展開する1日1回吸入の長時間作用型抗コリン性気管支拡張剤です。COPDの臨床経過に好影響を与えるとともに、患者がCOPDと付き合いながら健やかな日々を送っていただくことに寄与します。スピリーバ は長時間作用型気管支拡張剤のひとつとして、GOLD※2や日本呼吸器学会などによる主な治療ガイドラインで、COPDに継続的に使用する治療選択肢として推奨されています。スピリーバ は2002年6月に欧州で新発売されました。日本でも2004年12月に発売され、現在では米国を含む計80カ国以上で販売されています。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムに本拠を置くベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20に数えられる製薬企業です。2007年度の売上高はおよそ110億ユーロ(約1兆7,700億円)になりました。1885年の設立以来、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、世界各国の市場に革新的な医薬品を送り出してきました。日本ベーリンガーインゲルハイムは同グループの一員として、日本で50年近くにわたる企業活動を展開してきました。呼吸器、循環器、中枢神経、消化器などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。ベーリンガーインゲルハイムの詳細な情報は:www.boehringer-ingelheim.com(Boehringer Ingelheim)、www.boehringer-ingelheim.co.jp(日本ベーリンガーインゲルハイム)からご覧いただけます。
ファイザーについて
米国ニューヨークに本拠を置き、世界150ヶ国以上に医薬品を提供しています。2007年度の全世界の売上げは約486億USドルでした。中核事業となる医薬品事業部門では、循環器系、精神・神経系、感染症・アレルギー系、泌尿器系、筋骨格系、眼科、癌、内分泌系と、疾患領域を幅広くカバーしています。ファイザーについての詳細は:www.pfizer.com(Pfizer Inc)、www.pfizer.co.jp(ファイザー株式会社)からご覧いただけます。
1 Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of Chronic Obstructive Pulmonary Disease: http://www.goldcopd.com/Guidelineitem.asp?l1=2&l2=1&intId=989 Updated: 2007
2 Source: World Health Report. World Health Organization. Available from URL: http://www.who.int/respiratory/copd/en/

ランドマーク試験UPLIFT がスピリーバ の有用性を実証 -4年にわたり継続的に呼吸機能を改善、COPD患者の生存率を向上-(2008/10/5)
-5,993名のCOPD患者を対象としたUPLIFT 試験成績が欧州呼吸器学会で発表-
チオトロピウム(製品名:スピリーバ )のCOPD治療での有用性を検討する大規模臨床試験UPLIFT (Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)の成績が10月5日、ベルリンで開催中の欧州呼吸器学会年次総会で発表されました。この試験から、チオトロピウムが最長4年にわたりCOPD患者での呼吸機能を継続して改善することが明らかになりました(p<0.001)。またチオトロピウムの良好な安全性プロファイルも再確認されました。なお呼吸機能の低下率に変化は認められませんでした。
UPLIFT ではチオトロピウムが、最初の急性増悪発症までの期間を4.1ヵ月(中央値)遅らせること(p<0.001)、及び、患者・年あたりの急性増悪の発症回数を有意に減少させること(14%減少; p<0.001)が示されました。加えてチオトロピウム投与群では対照群に比べ、入院加療を必要とする急性増悪の発症リスクを有意に軽減させました(ハザード比:0.86; p<0.002)。急性増悪はCOPDの臨床経過を悪化させる恐れがあり、その発症を有意に減少させる治療は、COPDの臨床経過にとって好影響を示すと考えられます1。
UPLIFT はCOPDについて行われた最大規模の臨床試験で、日本を含む世界37ヵ国5,993名の患者が参加しています。UPLIFT 試験では、吸入抗コリン薬を除くすべてのCOPD治療薬の使用、及び、使用しているCOPD治療薬の用量の変更が許された状況下で、チオトロピウム18μg 1日1回投与群とプラセボ投与群が比較されました。
UPLIFT では健康関連QOLの改善も評価されました。試験結果はチオトロピウムが、SGRQ(St. George’s Respiratory Questionnaire)と呼ばれる呼吸器関連質問票スコアによる評価※1で、健康関連QOLを統計学的有意に改善したことを示しました(p<0.001)1。この改善は4年間の試験期間を通じて継続しました。
※1 SGRQでは4ポイント以上のスコアの改善で、臨床的に意義のある健康関連QOLの改善を示したとみなします。
更に、チオトロピウム投与群では統計的に有意に、治療期間中の死亡リスクが16%減少しました(p=0.016)。早期に試験薬の投与が中止された症例での死亡を含めて解析した結果でさえ、4年間の試験期間を通じ、生存率の改善は持続しました(p=0.034)。死亡リスクは4年間の試験期間終了後更に30日間フォローされました。この期間中の死亡リスクも、統計的有意差は無かったものの、11%減少しました(p=0.086)。
チオトロピウムが呼吸器(p<0.05)および心血管系(p<0.05)の合併症を減少させ、良好な安全性プロファイルを再確認したこともこの試験の重要な結果です。これまでの試験と同様に、最も多く報告された副作用は口渇でした。
試験の主任研究医師でルーベン・カトリック大学病院(ベルギー)呼吸器科学のマーク・デクラマー教授は、「UPLIFT は他のほとんどの呼吸器系の試験と違い、吸入抗コリン薬以外のすべてのCOPD治療薬の投与が許可されていたことで、治療ベネフィットを示すのが非常に難しい試験でした。それにもかかわらずチオトロピウムは、生存率の改善、呼吸機能の改善、急性増悪の発症抑制、健康関連QOLの改善という点で、長期にわたり大変に良好な結果を示し、加えて安全性プロファイルについても良好であることを再確認しました。試験から得られたデータによって、治療がCOPDの臨床経過にどういった好影響を与え得るのかという、研究の進む重要な課題に新たな深い知見を加えました。早い段階からCOPDの長期維持療法を開始することが適切なことを、臨床医に確信させるものでもあります」との見解を発表しました。
チオトロピウムが中等症のCOPD患者(GOLD※2のガイドラインでステージⅡと既定される患者)の治療で高い有用性を示したことも、試験の重要な結果です。UPLIFT に参加した患者の46パーセントはGOLDのガイドラインでステージⅡにありました。4年以上の長期にこれほど多数のステージⅡの患者が検討された試験は先例にみられません。COPDの患者は中等症になって、初めてその症状を主訴とし治療を求めることが多く、従ってUPLIFT のデータは臨床に最も即した実際的なものです1。
※2 Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease:慢性閉塞性肺疾患の診断、管理、予防のグローバルストラテジー:世界的にCOPDへの意識を高め、予防と治療を向上させる目的で、米国国立心肺研究所(NHLBI)と世界保健機構(WHO)が共同で推進するプロジェクト
国際呼吸器プライマリーケア医会の元代表であるアンダース・オストレム医師(ノルウェイ)は、「患者の方々が治療を受けると決めた時、普段、最初に相談を受けるのはプライマリーケア医です。UPLIFT の結果はこうしたプライマリーケア医にとってとりわけ朗報です。なぜならば、この試験はチオトロピウムによる治療のベネフィットが長期にわたり持続すること、そしてCOPD患者の方々がより長期に、一層活動的な生活を送ることに寄与することを明らかにしているからです」と、コメントしています。
UPLIFT により、チオトロピウムが長期に継続してCOPD患者を良好に治療することが証明されました。「スピリーバ で状態が良くなったとの患者さんの印象はよく報告されます。生存率を改善するという新たな知見が、患者さんとそのご家族、またその担当医の方々に更なる希望となることを願っています。最も重要なことは、4年間のこの試験の結果がスピリーバ の安全性プロファイルを再確認したことです。約6,000人を最長4年間追跡したUPLIFT のデータは、1,000万人・年に及ぶスピリーバ 市販後の臨床データに加えられることになります」と、ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長、医薬開発責任者であるアンドレアス・バーナー博士はまとめました。
肺の生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患:慢性気管支炎・肺気腫)
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、喫煙習慣が主な原因となる肺の生活習慣病で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていたものを包括したものです。進行性で、息切れから日常生活に支障を来し、更には酸素吸入や死に直結します。WHOの統計から、2005年現在で世界には2億1,000万人がCOPDに罹患しており、年間300万人がこれを原因として亡くなるとの実態が示されました2。日本では疫学調査から、500万人以上がCOPDに罹患していると推計されていますが、実際に治療を受けているのはわずか約22万人(厚生労働省統計2005年)に過ぎません。また進行したCOPD患者に起こる急性増悪は、呼吸機能の低下を加速させるといわれています。早期診断と適切な治療の継続が、患者の予後や生活の質を大きく好転させます。
スピリーバ (一般名:チオトロピウム)について
スピリーバ はベーリンガーインゲルハイムが発見・開発し、日本を含めグローバルでファイザー社とコ・プロモーションを展開する1日1回吸入の長時間作用型抗コリン性気管支拡張剤です。COPDの臨床経過に好影響を与えるとともに、患者がCOPDと付き合いながら健やかな日々を送っていただくことに寄与します。スピリーバ は長時間作用型気管支拡張剤のひとつとして、GOLD※2や日本呼吸器学会などによる主な治療ガイドラインで、COPDに継続的に使用する治療選択肢として推奨されています。スピリーバ は2002年6月に欧州で新発売されました。日本でも2004年12月に発売され、現在では米国を含む計80カ国以上で販売されています。

ベーリンガーインゲルハイムとイーベック、完全ヒト抗体の開発・製品化についてライセンス契約を締結 -日本のバイオベンチャーが海外製薬企業と契約する先進の事例-(2008/10/2)
 ベーリンガーインゲルハイム(本社:ドイツ/インゲルハイム)と、株式会社イーベック(本社:北海道札幌市)は、イーベックが開発した治療用完全ヒト抗体プログラムの一つについてライセンス契約を締結しました。本契約の締結は、9月29日、ベーリンガーインゲルハイム本社(ドイツ)において行なわれました。本契約に基づき、ベーリンガーインゲルハイムは本プログラムの全世界での開発および商業化の独占権を取得します。また、イーベックは、5,500万ユーロ(約88億円)に及ぶ前払い金および開発ステージに応じたマイルストーンペイメントを受け取るほか、発売後は販売実績に応じたロイヤリティを得ることになります。
 イーベックの代表取締役会長高田賢蔵教授は、「バイオテクノロジー分野で世界的に認められている製薬企業ベーリンガーインゲルハイムとの提携に胸を躍らせています。イーベックは、グローバル展開する海外大手製薬企業とライセンス契約を締結したという点で、日本のバイオベンチャー企業の先がけです。このライセンス契約締結は、イーベックの事業発展の上で非常に重要な出来事であることに止まらず、日本のバイオベンチャー企業の研究開発を更に後押しするものであると信じます」と述べました。

 ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長 医薬研究開発担当取締役のアンドレアス・バーナー博士は、「イーベックの完全ヒト抗体作製技術に感銘を受けました。グローバル展開する他の欧米大手製薬企業に先がけて、日本のバイオベンチャー企業とライセンス契約を締結したことを嬉しく思います。ベーリンガーインゲルハイムは、研究開発主導の企業として、治療価値の高い薬剤の探索・開発に尽力しています。このベーリンガーインゲルハイムとイーベックとの提携は、患者と医師のニーズに応える、有効性と安全性の高い新しい治療法を開発する大きなポテンシャルを秘めています」と、見解をまとめました。

■株式会社イーベックについて
 イーベックは、札幌を本拠として2003年1月に設立された北海道大学発のバイオベンチャー企業です。EBウイルスの変換方法を用いた、幅広い治療領域(腫瘍・感染症・炎症性疾患・)のヒトモノクローナル抗体開発を専門としています。

■株式会社イーベックについて
 イーベックは、札幌を本拠として2003年1月に設立された北海道大学発のバイオベンチャー企業です。EBウイルスの変換方法を用いた、幅広い治療領域(腫瘍・感染症・炎症性疾患・)のヒトモノクローナル抗体開発を専門としています。

確立されたスピリーバ の安全性プロファイルを再確認 -30件の厳格に管理された対照試験から(2008/9/25)
ベーリンガーインゲルハイムとファイザーはこのほど、30件の厳格に管理された対照試験について新たな解析を行い、チオトロピウム(製品名:スピリーバ )の長期間に亘る安全性プロファイルが確認されたと発表しました。この新たな広範な安全性に関するデータは、9月24日発行のJAMA(the Journal of the American Medical Association)に掲載されたSinghらによる論文でのチオトロピウムに対する見解(※1)とは、相反するものです。ベーリンガーインゲルハイムとファイザーは、患者にとって最適な治療を決定する上で、チオトロピウムに関する最も理解でき、且つ、最新の安全性情報を医師に提供することが重要であると考え、これらのデータを発表しました。
一般的に、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者は健常人にくらべ高い心血管系リスクを持つ(※2)ことから、COPD治療薬においては心血管系領域の安全性が非常に重要な問題となります。従ってベーリンガーインゲルハイムは、チオトロピウムに関して広範な研究を行う中で、心血管系の安全性を特に重要視してきました。
これまでの30件、合計で19,545名(チオトロピウム群10,846名; プラセボ群8,699名)のCOPD患者を対象としたプラセボ対照2重盲検無作為割付試験のデータをベーリンガーインゲルハイムが新たに解析した結果、死亡(あらゆる原因による)および心血管イベントに起因した死亡のいずれにおいても、チオトロピウム群で特にリスクの増加がみられないことが示されました。解析結果の詳細は次の通りです。
チオトロピウム使用に伴い(※3)
• 全死亡(あらゆる原因による)のリスクの増加は見られませんでした(相対危険度 0.88, 95%信頼区間 0.77-0.999)
• 心イベントに起因する死亡(相対危険度 0.77, 95%信頼区間 0.58-1.03)および血管イベントによる死亡(相対危険度 0.44, 95%信頼区間 0.19-1.02)のリスクの増加は見られませんでした
• 脳卒中発症リスクの増加は見られませんでした(相対危険度 1.03, 95%信頼区間 0.79-1.35)
• 心筋梗塞について発症リスクの増加は見られませんでした(相対危険度 0.78, 95%信頼区間 0.59-1.02)
ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長、医薬開発責任者であるアンドレアス・バーナー博士は、「私たちはSinghらの結論に全く同意できません。少なくとも4週間以上継続した全ての2重盲検プラセボ対照並行群間試験を詳細に解析した結果の一部を、私たちは世界各国の薬事行政当局に、重要な情報として既に提出しました。4年に及ぶランドマーク試験UPLIFTのデータを含む私たちの解析の結果は、スピリーバ の安全性プロファイルを裏付けるものです」と述べました。
更に、「患者の方々や医療従事者は、スピリーバ が安全性と有効性に優れた薬剤であることを確信して下さい。開発試験および製造販売後に収集した安全性データは、既に1000万人・年を超える膨大なものとなっています」と続けました。
Singhらの論文のような、公表されたデータを集めて解析するメタアナリシスでピアレビューを受けたものは、科学研究において然るべき価値があります。しかしながら、個々の患者のデータではなく各試験の要約を合算することや、試験の早期段階に脱落した症例を補正していないことなど、メタアナリシスという手法には限界があることも広く認識された事実です。
Singh博士らが行った解析対象は、Lung Health Study(※4)という単一の試験データに拠るところが大きいものでした。しかしながらLung Health Studyは、イプラトロピウムというチオトロピウムとは異なる抗コリン薬を使用した患者を対象としています。更にこの試験では、心血管系に起因する死亡の殆どが、実際には抗コリン薬を使用していない状況にある患者に発生しました。その他の限界として、治療期間や早期段階で試験を中止した脱落症例に対する調整がなされていないこと、解析対象とした試験に明らかな重複があること、チオトロピウムに対する対照群にプラセボ使用と実薬(比較対照薬)使用とが混在していることなど、が挙げられます。
今回ベーリンガーインゲルハイムとファイザーが示した統合安全性データには、予めエンドポイントのひとつに死亡を据えたUPLIFT試験のデータを含みます。UPLIFT(Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)はCOPDについて実施された最大規模の臨床試験で、全世界37ヵ国5,993名のCOPD患者を対象に4年以上の治療フォローアップ期間で実施されました。試験期間中の患者の安全性は、独立したデータ安全性監視委員会により詳細に確認されました。
UPLIFT試験の結果は、間もなく2008年10月5日に欧州呼吸器学会年次総会(ドイツ/ベルリン)で発表される予定です。
肺の生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患:慢性気管支炎・肺気腫)
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、喫煙習慣が主な原因となる肺の生活習慣病で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていたものを包括した新しい病名です。現在、世界には6億人がCOPDに罹患しており、2020年までには世界の死亡原因の第3位になってしまうと推計されています。日本では疫学調査から、500万人以上がCOPDに罹患していると推計されていますが、実際に治療を受けているのはわずか約22万人(厚生労働省統計2005年)に過ぎません。COPDは徐々に呼吸機能を低下させる肺疾患で、進行すると息切れから日常生活に支障を来し、酸素吸入や死に直結する疾患です。年に1回~数回、疾患の増悪を起こし、入院を必要とする増悪患者では、その1年後生存率は約6割といわれるほど深刻です。急性増悪はそのたびに呼吸機能の低下を加速するといわれています。COPDは、いかに早期診断し適切に治療を継続するかで、患者さんの予後や日常生活の質が大きく変わってくる疾患です。
スピリーバ (一般名:チオトロピウム)について
スピリーバ はベーリンガーインゲルハイムが発見・開発し、日本を含めグローバルでファイザー社とコ・プロモーションを展開する、1日1回吸入型の革新的な気管支拡張薬です。COPDの臨床経過に好影響を与えるとともに、患者がCOPDと付き合いながら健やかな日々を送っていただくことに寄与します。スピリーバ はGOLD※や日本呼吸器学会などによる主な治療ガイドラインで、COPDに定期的に使用する治療選択肢として推奨されています。スピリーバ は2002年6月に欧州で新発売されました。日本でも2004年12月に発売され、現在では米国を含む計80カ国以上で販売されています。
※Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease:慢性閉塞性肺疾患の診断、管理、予防のグローバルストラテジー:世界的にCOPDへの意識を高め、予防と治療を向上させる目的で、米国国立心肺研究所(NHLBI)と世界保健機構(WHO)が共同で推進するプロジェクト
ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムに本拠を置くベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20に数えられる製薬企業です。2006年度の売上高はおよそ106億ユーロ(約1兆5,500億円)になりました。1885年の設立以来、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、世界各国の市場に革新的な医薬品を送り出してきました。日本ベーリンガーインゲルハイムは同グループの一員として、日本で50年近くにわたる企業活動を展開してきました。呼吸器、循環器、中枢神経、消化器などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。

脳卒中再発予防を検討する臨床試験「PRoFESS®」の結果論文が New England Journal of Medicineに掲載(2008/9/4)
WHO(世界保健機関)によると、脳卒中による死亡者数は毎年570万人にのぼると推計されています。虚血性脳卒中の既往歴のある45~64歳の患者では、8~12%が30日以内に死亡し、最初の脳卒中では生存した場合でもその後1年以内に脳卒中を再発する累積リスクは7.7%、5年以内の再発の累積リスクは18.3%になるといわれています。
脳卒中再発予防を検討するために実施された「PRoFESS®」試験の結果を示す論文が、このほど8月27日付でNew England Journal of Medicine(オンライン版)に掲載されました。PRoFESS®(Prevention Regimen For Effectively avoiding Second Strokes)試験は、脳卒中再発予防療法での有用性について、徐放性ジピリダモール*1+アセチルサリチル酸の配合剤(Aggrenox®*2)とクロピドグレルを比較検討するとともに、高血圧治療薬(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)のテルミサルタン(ミカルディス®*3)を併用投与した場合と併用しない場合を検討したものです。
*1 ジピリダモール製剤は日本でも単剤で、冠血管拡張剤/抗血小板剤としてペルサンチン®の製品名で発売されていますが、脳卒中予防への適応はありません
*2 Aggrenox®は日本では発売されていません
*3 ミカルディス®は、日本で高血圧症を適応に承認されていますが、脳卒中予防への適応はありません
なお今回の論文掲載に先立ち、5月に行われた欧州脳卒中学会(European Stroke Conference: ESC)でPRoFESS®の試験結果が発表されています。この発表に際して当時、試験の主任研究者らから次の通り見解が寄せられています。エッセン大学(ドイツ)ハンス・クリストフ・ディーナー教授は、「高齢者で脳卒中の発症が広くみられていること、また再発頻度が高いことを鑑みると、それぞれの患者に適した治療選択肢を、医師は提供するべきです。PRoFESS®のような大規模臨床試験の結果は、エビデンスに基づいて患者に最適な治療をより確実に選択するための、大きな拠りどころとなります」と述べています。また、マイアミ大学(米国)神経学部ラルフ・L・サッコ教授は、「この試験に参加した患者にもっとも多く見られたアウトカムは脳卒中の再発でした。この試験によって、個々の患者に最適な脳卒中再発予防治療をより確実に選択することを可能とする、治療選択肢を比較したエビデンスが得られました」と見解をまとめました。
PRoFESS®試験は35ヵ国695施設で20,332例を対象に実施されました。PRoFESS®試験は、患者を無作為に、徐放性ジピリダモール200mg+アセチルサリチル酸25mg (Aggrenox®)1日2回投与群とクロピドグレル(75mg)1日1回投与群に割付けると同時に、各群にテルミサルタン80mg(ミカルディス®)とプラセボを無作為に割付けた、無作為化二重盲検2x2要因デザインで実施されました。
テルミサルタン(ミカルディス®)の脳卒中再発予防効果
-試験開始から6ヶ月目以降では、プラセボとの比較で有意差をもってテルミサルタンが優位-
PRoFESS®試験の結果から、徐放性ジピリダモール200mg+アセチルサリチル酸25mgまたはクロピドグレルといった脳卒中再発予防療法に加えてテルミサルタンを投与した場合の脳卒中再発予防効果は、平均2.5年の観察期間で、テルミサルタン群とプラセボ群の間に有意差は見られませんでした(8.7%対9.2%; ハザード比:0.95, 95%信頼区間0.86-1.04, p=0.23)。但し投与開始から6ヵ月目以降では、有意差を持ってテルミサルタン群が脳卒中の再発を軽減させました(5.3%対6.0%; ハザード比:0.88, 95%信頼区間0.78-0.99, p=0.029)。主な血管イベントの複合エンドポイント(血管死、心筋梗塞、脳卒中、心不全の新規発症および悪化の発症抑制についても同様に、2.5年の観察期間を通じての有意差は見られませんでしたが(13.5%対14.4%; ハザード比:0.94, 95%信頼区間0.87-1.01, p=0.11)、投与開始から6ヵ月目以降では、有意差をもってテルミサルタン群が優位との結果が示されました(8.8%対10.1%; ハザード比:0.87, 95%信頼区間0.80-0.95, p=0.0029)。
PRoFESS®試験から、テルミサルタンの脳卒中既往患者に対する安全性と高い忍容性が改めて確認されました。ベーリンガーインゲルハイムとアステラス製薬はPRoFESS®試験について、臨床上の課題を正面から見据えた重要な大規模臨床試験であり、今後の解析によっても医学に寄与する更なる知見が得られるものと、その意義に期待しています。
徐放性ジピリダモール200mg+アセチルサリチル酸25mg(ER‐DP+ASA)(Aggrenox®)とクロピドグレルの脳卒中再発予防における有用性の比較
PRoFESS®試験の結果から、非心原性虚血性脳卒中患者20,322例での脳卒中の再発、及び、「脳卒中の再発、心筋梗塞、血管死の複合エンドポイント」のリスクは、両群ともほぼ同等であることが明らかになりました。
主要エンドポイントである、脳卒中再発リスク低減に関する徐放性ジピリダモール200mg+アセチルサリチル酸25mg (ER‐DP+ASA)のクロピドグレルに対する非劣性の検討では、約2.5年にわたる平均観察期間を通じて、統計的に非劣性は検証できなかったものの、医学的には類似した有効性がみられました(ER-DP+ASA群:9.0%,クロピドグレル群:8.8%; ハザード比:1.01, 95%信頼区間0.92‐1.11, p=0.78)。「脳卒中の再発、心筋梗塞、血管死の複合エンドポイント」については、両群とも発症率で同等でした(ER-DP+ASA:13.1%, クロピドグレル:13.1%; ハザード比:0.99, 95%信頼区間0.92‐1.07, p=0.83)。頭蓋内出血を含む大出血イベントは、ER-DP+ASA群でクロピドグレル群より頻回にみられました(大出血イベント発現率 ER-DP+ASA群:4.1%, クロピドグレル群:3.6%; ハザード比:1.15, 95%信頼区間1.00-1.32, p=0.06)。脳卒中の再発または大出血イベントをあわせた発症頻度について、両群間に有意差は見られませんでした(ER-DP+ASA群:11.7%,クロピドグレル群:11.4%, ハザード比:1.03, 95%信頼区間0.95-1.11, p=0.50)。
テルミサルタン(ミカルディス®)の特徴
ミカルディス®は、多くの臨床試験を実施し有用性の検討を行っているアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)です。ミカルディス®の脳・心・血管イベント抑制を検証するために実施した「PROTECTION」臨床試験プログラムや大規模臨床試験プログラム「ONTARGET®」、「PRoFESS®」に登録された被験者は、合計58,000人を超えました。
ミカルディス®はベーリンガーインゲルハイムにより発見・開発された薬剤で、日米欧を含む84ヵ国以上で発売されています。日本では、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行ない、両社でコ・プロモーション(共同販促)をしています。日本での効能効果は、「高血圧症」です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_0904.html

高血圧治療薬ミカルディス®の 心血管イベント抑制効果が明らかに1 -ACE阻害薬に忍容性のない患者約6,000名を対象とした 大規模臨床試験「TRANSCEND®」の結果が示す-(2008/9/2)
欧州心臓病学会(European Society of Cardiology: ESC)でこのほど、高血圧治療薬ミカルディス®のアウトカム試験TRANSCEND®*の結果が発表されました。TRANSCEND®(Telmisartan Randomised AssessmeNt Study in ACE-iNtolerant subjects with cardiovascular Disease)は、ONTARGET®試験に並行して実施された試験で、ACE阻害薬に忍容性の認められない心血管イベント高リスク患者5,926人(40ヵ国)を対象に、ミカルディス®群のプラセボ群に対する心血管イベント抑制効果および忍容性を検討したものです。抗血小板薬、スタチンなどの標準的治療が施された上に、ミカルディス®またはプラセボ群ともにRAS抑制薬以外の降圧薬の併用が認められていたことも、試験の特徴として挙げられます。

TRANSCEND®試験により、ミカルディス®(テルミサルタン)群はプラセボ群と比較して、心血管イベント高リスク患者での心血管死、心筋梗塞、脳卒中発症リスクの抑制効果が13%高いことが証明されました(p=0.048)1,2。なお、これら評価項目は、2000年に発表されたACE阻害薬*(ラミプリル®国内未承認)についてのアウトカム試験HOPEで規定された主要評価項目に準拠しています。TRANSCEND®試験ではまた、ミカルディス®の服薬中止率が低い傾向にあり、忍容性についても高いことが示唆されました1。
*ACE阻害薬 アンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する高血圧治療薬
TRANSCEND®試験は、主要評価項目に心血管死、心筋梗塞、脳卒中、心不全による入院の複合エンドポイントを据えました。有意差までは示されなかったものの、心血管イベント発症はミカルディス群で8%抑制されました(p=0.216,HR 0.92)1。複合エンドポイント到達患者数に直すと、プラセボ群の504人に対して、ミカルディス®群では465人にとどまるという結果でした。
ミカルディス®は心血管イベントによる入院数を有意に減少させました(894対980, p=0.025)。なお全般的に、ミカルディス®の心血管イベント抑制効果は、長期間治療を受けるほど大きくなることも示されました1。
ONTARGET®臨床試験プログラムの治験統括医師、マクマスター大学(カナダ/オンタリオ州ハミルトン)のサリム・ユサフ(Salim Yusuf)教授は、「本年3月に発表されたONTARGET®試験の結果により、ミカルディス®にはACE阻害薬ラミプリルと同等の心血管イベント抑制効果と、より高い忍容性があることが示されました。今回のTRANSCENDR試験の結果は、ACE阻害薬に忍容性のない心血管イベントの高リスク患者にとって有意義な結果です」と、コメントしました。
リッチフォードゲート医院(イギリス/ロンドン)のサラ・ジャービス(Sarah Jarvis)医師は、この試験結果が臨床医師にもたらす意義について、「高リスク患者の5人に1人でACE阻害薬に忍容性が無いにもかかわらず、効果の認められているACE阻害薬ラミプリルの代替薬となる治療選択肢が無かったことは、臨床上の課題とされてきました。本試験結果は、ミカルディスRがACE阻害薬に忍容性のない心血管イベントの高リスク患者を心血管イベント(心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、うっ血性心不全による入院)から保護することを示しました。更に、忍容性もプラセボと同等であることが科学的に証明されました。ONTARGET®試験の結果も併せて、有用性が証明されている薬剤を、自信を持って処方することができます」と、見解をまとめました。
TRANSCEND試験
TRANSCEND®試験は、心血管イベントの高リスク患者(55歳以上で、冠動脈疾患、末梢動脈疾患、脳血管疾患、臓器障害を伴う糖尿病)で、ACE阻害薬に忍容性が認められなかった患者を対象とした試験です。
TRANSCEND ®試験はONTARGET®試験3の並行試験として世界40ヵ国で実施されました。5,926人を対象に、ミカルディス® 80mgの有用性が検討されました。全世界の高血圧患者の10~39%はACE阻害薬に忍容性がなく、このうちの多くは、治療を中止するなどリスク管理が十分になされていません。4-6。なおACE阻害薬全般に関連する主な副作用として空咳や血管浮腫が知られています4-6。
この試験で更に特記すべきは、対象患者の大半が標準的治療法(スタチン、抗血小板薬、βブロッカー、Ca拮抗薬など)を受けているのにもかかわらず、ミカルディス®が心血管イベントのリスクを13%減少したことです。
ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長、医薬開発担当取締役のアンドレアス・バーナー博士は、「この10年間で心血管疾患の治療は大幅に進歩しましたが、ミカルディス®により心血管イベントのさらなる抑制効果が示されました。我われは、大規模臨床試験ONTARGET®と並行試験のTRANSCEND®により、心血管疾患分野の医学的知見を向上させたことを誇りに思います。この5年間で約50,000人のミカルディスR投与患者を臨床試験でフォローアップしてきました。累計の使用実績も全世界で2,500万人年に及びます。ミカルディス®は優れた有効性と安全性、忍容性プロファイルを持ち、最も膨大なエビデンスを持つ循環器系疾患治療薬の一つです」と述べています。
心血管疾患は、世界での死因の第一位です。心血管疾患による死亡者数は年間1,750万人以上にのぼり、2020年までには、おおよそ2,500万人に達する見込みです7,8。また、心臓発作による死亡者数は年間760万人にのぼり、脳卒中では年間570万人に達します7。現在、心血管疾患は、世界での身体障害の主要な原因のひとつであり、2020年までにはその原因の第一位になると予測されています8。また、高い心血管疾患リスクを有する患者の半数以上は、身体障害などのリスクを残す脳卒中を、死亡より懸念しているとの報告もあります9。
ミカルディス®について
ミカルディス®は、有効性を検証するために多くの臨床試験が実施されている、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)**のひとつです。ミカルディス®の心血管イベント抑制を検証するために実施している「PROTECTION」臨床試験プログラムや大規模臨床試験プログラム「ONTARGET®」、「PRoFESS」の被験者登録は、合計58,000人を超えています。
**アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 血管拡張、抗細胞増殖などに働くと考えられている、アンジオテンシンⅡ受容体タイプ1受容体を選択的にブロックする高血圧治療薬
ミカルディス®はベーリンガーインゲルハイムにより発見・開発された薬剤で、日米欧を含む84ヵ国以上で発売されています。日本では、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行ない、両社でコ・プロモーション(共同販促)をしています。日本での効能効果は、「高血圧症」です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_0902.html

「むずむず脚症候群(RLS)」を適応症としたプラミペキソールの 臨床試験で新たなる重要な知見が明らかに -下肢の痛み、気分障害といったRLS随伴症状にも有効性を示す-(2008/8/27)
第12回欧州神経科学会議(EFNS)で、「むずむず脚症候群(RLS)」を適応症としたプラミペキソールについて複数の臨床試験結果が発表されました。試験はベーリンガーインゲルハイムが実施したもので、RLSを適応症としたプラミペキソールの有用性について、新たな重要な知見をもたらしました。
2つの大規模な市販後臨床試験の結果は、プラミペキソールが中等度から重症まで幅広い重症度のむずむず脚症候群(RLS)患者でその症状を有意に改善すること、また下肢の痛みといった随伴症状や、気分障害を含む健康関連QOLの改善にも有効であることを明らかにしました1,2。プラミペキソールが、RLSの重要な随伴症状である下肢の痛みや気分障害3-5に対して有効であることは、今回発表となった2つの臨床試験の結果により初めて示されたものです。
プラミペキソールは非麦角系ドパミンD2受容体作動薬で、欧米では既にパーキンソン病のほか、中等度から重症のむずむず脚症候群(RLS)を適応に承認されています。日本でも現在、RLSの適応追加について承認申請中です。
フライブルグ大学メディカルセンター疼痛研究センター(ドイツ)のマフドルナ・ホーニャック教授は、「むずむず脚症候群の症状は幅広く、様々な面で日常生活に悪影響を及すことが、これまでの研究からも認められています。今回結果が示された臨床試験から、むずむず脚症候群についてはその主症状だけでなく、下肢の痛みや気分障害などの随伴症状を含めて改善する、簡便で有効な治療の必要性がうかがえます。試験では、プラミペキソールが患者の症状のみならずQOL全般を有意に改善させる、有用性の高い治療選択肢であることが改めて確認されました」とコメントしています。
むずむず脚症候群(RLS)の影響は、下肢を中心に現れる不快な感覚のみならず、それによる脚を動かしたいという耐えがたい欲求や睡眠障害を引き起こし、加えて下肢の痛みや気分障害などが患者の日常的な活動を制限します。こうした多岐に及ぶ症状を改善する有効な治療法が求められているなか、今回示されたデータにより、中等度から重症のRLS患者に対してプラミペキソールが簡便で有効な治療法であるというエビデンスが新たに追加されました。
試験の詳細
むずむず脚症候群(RLS)に随伴する痛みに対するプラミペキソールの有効性を評価するため、市販後に12週間にわたる二重盲検無作為化試験が2つ実施されました。両試験とも、RLS全般とRLSに伴う下肢の痛みについて、プラミペキソール投与群ではプラセボ群に比べて有意な改善が示されたことが明らかになりました。(患者の治療前後の痛みはVASスケールを用いて数値化されました1。)
• 最終観察時点でのRLS重症度スケール(IRLS)のスコアは、プラミペキソール投与群の患者でプラセボ投与群の患者に比べ大きく低下(すなわち改善)しており、実薬群での症状の軽減が示されました(各試験のスコアの補正平均値の変動はそれぞれ-14.2対-8.1;p<0.0001、-13.4対-9.6;p=0.0001)。
• 下肢の痛みも、プラミペキソール投与群の患者ではプラセボ投与群の患者に比べ大きく軽減されました(各試験のスコアの中央値の変動はそれぞれ?31.0対-11.0;p<0.0001、-33.5対-11.0;p<0.0001)。
試験は更に、気分障害のある、むずむず脚症候群(RLS)患者で、RLSに関連する生活の質(QOL)へのプラミペキソールの影響を評価しました2。4週間、12週間が経過した時点で、プラミペキソール投与群(203名)の患者はプラセボ投与群(199名)の患者に比べ、QOLと随伴する気分障害に有意な改善が認められました。
• 日常活動のレベル、身体機能、活力についても、RLS症状の軽減と相関して改善していました。プラミペキソール群とプラセボ群のスコア中央値の変動はそれぞれ、+17.5対+10.0(4週間後、p<0.0001)、+20.0対+10.0(12週間後、p<0.0001)となりました2。
• RLSの主症状に対する治療効果は、IRLSスコアという評価尺度の補正後平均変化率によって検討されましたが、プラミペキソール群とプラセボ群ではそれぞれ-14.0対-8.2(4週間後、p<0.0001)、-14.2対-8.1(12週間後、p<0.0001)となり、プラミペキソール群で大幅な改善がみられました。
• RLS関連QOLとIRLSスコアの変化には、有意な相関が認められました(12週間後、p<0.0001)2。
むずむず脚症候群(RLS)について
むずむず脚症候群は、医学的にはレストレスレッグス症候群(RLS)といわれる神経疾患です。患者には下肢を中心に不快な絶えがたい感覚が現れます。こうした症状が安静時、夕方あるいは夜間にかけて増悪することからも、むずむず脚症候群に苛まれる患者では、入眠障害や熟睡障害、中途覚醒のような睡眠障害がおこります。睡眠障害は日中の過度な眠気や仕事の非効率化を引き起こすなど日常生活に大きな影響を及ぼします。また、長時間椅子に座っているなど脚の静止を求められる社会生活が阻害されることもあいまって、患者の生活の質(Quality of Life: QOL)は著しく低下します。
プラミペキソールについてプラミペキソールはベーリンガーインゲルハイムが創薬した薬剤で、現在、単剤もしくはレボドパとの併用でパーキンソン病の治療に用いられています(製品名:ビ・シフロール®)。更に2006年には欧州で、むずむず脚症候群(RLS)の適応を取得しました。RLSの適応追加については本邦では承認申請中です。
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_0827.html

ベーリンガーインゲルハイム、アクティミス・ファーマスーティカルス社の買収計画を発表(2008/6/18)
 ベーリンガーインゲルハイムはこのほど、同社がアクティミス・ファーマスーティカルス社を買収する旨、両社間で合意に至ったことを発表しました。アクティミス・ファーマスーティカルス社はサンディエゴ(米国カリフォルニア州)を拠点とするバイオテクノロジーの非上場ベンチャー企業です。買収は段階的に進められ、アクティミス・ファーマスーティカルス社が喘息を適応症に開発するAP768の開発マイルストンの達成に応じて、持株比率を高めていく計画です。現在フェーズIにあるAP768が成功裡にフェーズIIIに至った段階で、ベーリンガーインゲルハイムはアクティミス・ファーマスーティカルス社を完全買収することになります。買収総額は5億1,500万米ドル相当となる見通しです。

 AP768は、喘息やアレルギー性鼻炎治療の新たな標的であるCRTH2(マウスTH2細胞に発現する化学誘引物質共役型受容体)に作用する化合物です。現在実施中のフェーズIに先立つ前臨床試験では、複数の動物モデルにおいて、現在市販されているロイコトリエン受容体拮抗薬と比べて、より有効性の高い作用機序であることが示唆されました。

 「アクティミス・ファーマスーティカルス社の化合物は、呼吸器系領域でベーリンガーインゲルハイムが持つ充実した開発ポートフォリオを更に補完するものです。COPD治療の進歩に大きく寄与したスピリーバ(R)など、ベーリンガーインゲルハイムは過去何十年にもわたり、呼吸器系領域での研究開発に強みを発揮してきました」と、ベーリンガーインゲルハイム取締役会副会長、医薬研究開発担当取締役のアンドレアス・バーナー博士は述べました。

 アクティミス・ファーマスーティカルス社プレジデント兼CEO代理のピーター・マックウイリアムス博士は、「当社並びにその出資者は、今回、ベーリンガーインゲルハイムとのあいだに新たな形態の買収について合意が成立したことを歓迎しています。設立者で最高化学責任者のケビン・ベーコン博士率いるチームが開発プログラムを臨床にまで進めたことを誇りに感じます。専門性と開発力に優れたベーリンガーインゲルハイムによって、開発中の化合物が、要求レベルの高くなるこの先の臨床開発プロセスを着実に進

プラミペキソール、「むずむず脚症候群」に伴う下肢の痛みを有意に改善 -新たに発表されたデータが示唆-(2008/6/17)
プラミペキソールが「むずむず脚症候群(RLS: Restless Legs Syndrome)」に伴う下肢の痛みを有意に改善するとした試験成績が、このほどバルチモアで開催された第22回米国睡眠関連連合学会(APSS)年次集会で発表されました1。これまでにもプラミペキソールについては、睡眠障害、日中の疲労感、気分障害といったRLSに伴う幅広い症状の改善に有効なことが知られていました。脚などに起こる痛みは、約60%のRLS患者に見られる2一般的な随伴症状で、患者の健康関連QOLを大きく損なう要因のひとつです3。

今回発表されたのは、プラセボ対照無作為化二重盲検による国際共同試験の成績で、プラミペキソールがむずむず脚症候群(RLS)に伴う下肢の痛みの緩和に有効なことを初めて明らかにしたものです。投与開始から5日後には有意に下肢の痛みの改善への有効性を示し、その効果は12週間の試験期間にわたり継続しました1。

プラミペキソールは非麦角系ドパミンD2受容体作動薬で、欧米では既にパーキンソン病のほか、中等度から重症のむずむず脚症候群(RLS)を適応に承認されています。日本でも現在、RLSの適応追加について承認申請中です。

「これまで、RLSに伴う下肢の痛みに対して、薬物治療による長期にわたる持続的な有用性を認めた臨床試験はありませんでした。今回の試験で新たに確認されたプラミペキソールの有用性は、RLS症状に対して速やかに効果を発現し、有効性の高い治療剤を求めてきた医師と患者にとって、更に追加的なベネフィットとなることを示す大きな朗報です」と、ヘルシンキ大学(フィンランド)神経学教授、マーク・パーティネン博士は述べています。

試験はVASスケールを用いて、ベースライン、試験開始から1日、5日、9日、2週間、4週間、12週間経過した時点で、0(痛み無し)から100mm(耐えられない痛み)のスケールで痛みの程度を数値化しました(数値が低いほど痛みの程度が低いことになります)。5日後の時点でプラセボ群(n=179)は5.0mmのスケール減少に過ぎなかったのに対し、プラミペキソール群(n=178)は平均で15.5mm減少させました。2週間後、プラセボ群での15.0mm減少に対しプラミペキソール群では27.5mm減少、12週間後ではプラセボ群で11.0mm減少に対しプラミペキソール群が33.5mm減少となり、既に5日後の時点から試験期間を通じて、プラミペキソールは統計的に有意な症状改善効果を示しました1。試験期間を通じて全般にプラミペキソールの忍容性は高く、有害事象により試験を中止した割合はプラセボ群と同程度のものでした(試験中止率:プラセボ群8.6%に対しプラミペキソール群9.3%)4。

APSSで示された試験成績は、プラミペキソールが従来対象としてきたむずむず脚症候群(RLS)の特徴的な症状に加え、しばしば惹起される下肢の痛みも迅速に緩和することを明らかにしており5、RLS患者の幅広いニーズに対応する優れた治療選択肢であることを再確認するものでした。

むずむず脚症候群(RLS)について
むずむず脚症候群は、医学的にはレストレスレッグス症候群(RLS)といわれる神経疾患です。患者には下肢を中心に不快な絶えがたい感覚が現れます。こうした症状が安静時、夕方あるいは夜間にかけて増悪することからも、むずむず脚症候群に苛まれる患者では、入眠障害や熟睡障害、中途覚醒のような睡眠障害がおこります。睡眠障害は日中の過度な眠気や仕事の非効率化を引き起こすなど日常生活に大きな影響を及ぼします。また、長時間椅子に座っているなど脚の静止を求められる社会生活が阻害されることもあいまって、患者の生活の質(Quality of Life: QOL)は著しく低下します。



ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムに本拠を置くベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業の一つで、2007年度の売上高はおよそ110億ユーロ(約1兆7,700億円)になりました。1885年の設立以来、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、世界各国の市場に革新的な医薬品を送り出してきました。2007年度は医療用医薬品売上高の5分の1を投資するなど、研究・開発投資に注力しています。

日本ベーリンガーインゲルハイムは同グループの一員として、日本で40年以上にわたる企業活動を展開してきました。グローバルな研究・開発の一翼を担う川西医薬研究所や、国内向けの生産拠点として山形工場を擁し、呼吸器、循環器、中枢神経、消化器などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。

ベーリンガーインゲルハイムについての詳細情報は:
www.boehringer-ingelheim.com(ベーリンガーインゲルハイムグループ)
www.boehringer-ingelheim.co.jp(日本ベーリンガーインゲルハイム)
からご覧いただけます。



References

Aarskog D et al. Pramipexole rapidly improves RLS-associated limb pan. Presented 09 June 2008, 22nd Annual Meeting of the Associated Professional Sleep Societies (APSS), Baltimore, U.S.A.; Poster # 0827.
Allen RP et al. Restless Legs Syndrome prevalence and impact REST general population study. Arch Int Medicine 2005; 165: 1286-92.
Kushida C et al. Burden of Restless Legs Syndrome on health-related quality of life. Qual Life Res 2006; 16(4): 617-624.
Ferini-Strambi L et al. Pramipexole for Restless Legs Syndrome and associated sleep disturbance. Presented 16 April 2008, 60th Annual Meeting of the American Academy of Neurology (AAN), Chicago (IL), U.S.A.; Poster # P05.172.
Ferini-Strambi L et al. Rapid onset and sustained efficacy of pramipexole in Restless Legs Syndrome. Presented 16 April 2008, 60th Annual Meeting of the American Academy of Neurology (AAN), Chicago (IL), U.S.A.; Poster # P05.164.

非麦角系選択的D2受容体作動薬プラミペキソール、 レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)患者の主症状に起因する睡眠障害を大幅に改善 ※ニュースリリースを原文のまま紹介しています。(2008/4/17)
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)患者の最大の問題のひとつは、その主症状により引き起こされる睡眠障害です。非麦角系選択的D2受容体作動薬プラミペキソールによる治療が、レストレスレッグス症候群に伴う睡眠障害の改善に有益とするデータが、このほど第60回米国神経学会議(米国/シカゴ)で発表されました1。レストレスレッグス症候群患者に主症状として起こる脚を動かしたいという強い欲求に加え、二次的に現れる睡眠障害などの症状の改善を、併せて治療目標に据えることの有益性に焦点があてられました。試験結果は、服薬初日から速やかに効果を発揮するプラミペキソールが、睡眠障害に悩まされている多くのレストレス症候群患者の睡眠リズムや生活の質(QOL)を改善することを示唆するものでした1,2。
「レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)患者さんの多くは、主症状に起因する睡眠障害のため、長期にわたって苦しんでいます。簡便で、効果をすぐに実感できる治療法は、患者さんへの対処を、大きく前進させます。患者さんは、夕方から夜にかけて、快適に座り続けることができるようになるだけでなく、脚を動かしたいという強い欲求のために妨げられていた睡眠を十分に取ることができることを、期待できるようになったのです。」と、レストレス症候群の権威として知られるヴィタ‐サルート大学(イタリア/ミラノ)睡眠センターのルイジ・フェリニ・ストランビ教授は述べました。
この試験は、IRLSSG*1によるRLS重症度スケール(IRLS)の評価尺度によるスコアで15を超え、少なくとも1週間に2~3回は症状の発現する患者を対象に、睡眠障害の改善をプラセボと比較検討した無作為化二重盲検試験です。睡眠障害の改善は、MOS*2睡眠スケール(患者自記式質問表)により評価されました。(本試験はMOS睡眠スケールで評価された初めての試験です。)投与12週間後に、プラミペキソール群では睡眠障害スコアが52.5から27.8に改善したのに対し、プラセボ群では、55.6から38.5にとどまりました(プラミペキソール群 vs. プラセボ群 p=0.0001)。また、プラミペキソール群は、服薬初日の夜間から、通常の睡眠レベル近くまで、改善しました(24.5が、正常値と考えられている)1。
*1 IRLSSG: International RLS Study Group Rating Scale
*2 MOS: Medical Outcome Study
夕方から夜間にかけて症状を悪化させるのが、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の特徴ですが、日中の症状にも悩まされるケースも多く報告されています。更に、睡眠障害から引き起こされる日中の眠気は、日中の活動を低下させます。夕方から夜間に限らず、日中の症状を改善させるためには、効果的で即効性のある治療選択肢が必要となります。
プラミペキソールの即効性と持続性を検討した試験結果により、プラミペキソールは、服薬初日から速やかにRLS症状を改善し、12週間の試験期間を通じて、持続的に改善したことが示されました。症状の改善は、IRLSSGによるIRLSでのベースラインからの平均変化率で評価されました。その結果、プラミペキソール群では、9日後、14日後、4週間後、12週間後の全ての評価時点で、プラセボ群と比較して、有意な改善が見られました(p<0.0001)。プラミペキソールは、患者の主観的評価(PGI)の反応率で、プラセボと比較して、1日後(16.4% vs. 8%)、5日後(36.2% vs. 15.2%)、9日後(44.1% vs. 19.6%)、14日後(53.1% vs. 34.1%)、4週間後(65.7% vs. 39.7%)、12週間後(62.9% vs. 38%)の評価時点で、改善が示されました2。
プラミペキソールが、日中のRLS症状の改善を示した試験成績も発表されました3。日中安静時の症状や眠気の重症度は、RLS-6スケール(0=症状なし、10=重症)により、評価されました。ベースラインでの中央値は、4.0でした。ベースラインからの12週間後の変化は、プラミペキソール群では-2.0の改善に対してプラセボ群が-1.0にとどまりました(p=0.0017)。同様に、日中の眠気については、プラミペキソール群が、-2.0の改善に対して、プラセボ群は-1.0にとどまりました(p=0.0024)3。
今回の米国神経学会議中で発表された試験結果から、プラミペキソールは、定められた用法用量内の最も低い用量で、服薬初日の夜間から効果を発現することを示し、高い有効性と即効性を兼ね備えたレストレスレッグス症候群治療薬として再確認されました。プラミペキソールは、安静時の症状を軽減するだけでなく、日中のRLS症状を改善する治療薬と考えられます。
MOS(Medical Outcome Study)睡眠スケール
MOS睡眠スケールは、特に睡眠(入眠や睡眠の持続に関する睡眠障害,日中の眠気、呼吸障害、いびきの問題)に特異的な観点を測る自記式質問表です。この質問票はさまざまな疾患を有する患者で用いるためにデザインされ,評価時の4週間前から発現した障害の回数によって、「全くなし」から「常にあり」までの6ポイントのスコアで評価されます。ただし,回数では計ることができない睡眠時間を除かれます。全てのスコアは、0から100までの範囲の直線的に変換されます。スコアが高くなると、スケールネーム(例:睡眠障害あり、適切な睡眠、十分な睡眠時間あり)によって示される多くの特徴が表れます。
むずむず脚症候群(RLS)について
むずむず脚症候群は、医学的にはレストレスレッグス症候群(RLS)といわれる神経疾患です。患者には下肢を中心に不快な絶えがたい感覚が現れます。こうした症状が安静時、夕方あるいは夜間にかけて増悪することからも、むずむず脚症候群に苛まれる患者では、入眠障害や熟睡障害、中途覚醒のような睡眠障害がおこります。睡眠障害は日中の過度な眠気や仕事の非効率化を引き起こすなど日常生活に大きな影響を及ぼします。また、長時間椅子に座っているなど脚の静止を求められる社会生活が阻害されることもあいまって、患者の生活の質(Quality of Life: QOL)は著しく低下します。
プラミペキソール(日本での製品名:ビ・シフロール®)について
プラミペキソールはベーリンガーインゲルハイムが創薬した薬剤で、単剤もしくはレボドパとの併用でパーキンソン病の治療に用いられています。現在、世界80ヵ国で販売されています。
2006年には欧州で、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の適応を取得しました。日本では現在、申請中です。
パーキンソン病を対象とした臨床試験で認められた共通の副作用はめまい、ジスキネジア、頭痛、不眠症、傾眠、便秘、吐き気、幻覚、起立性低血圧、疲労感などでした。またドパミン受容体作動性薬剤共通の副作用である突発的睡眠が文献などで報告されています。この突発的睡眠により日常生活の中で兆候もなく眠りに落ちることがあり、自動車事故を起こしたことが報告されています。
ビ・シフロール®を適正使用して頂くために、警告として「前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、また突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠等についてよく説明し、本剤服用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること」との記載をさせていただいています。

ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムに本拠を置くベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業の一つで、2007年度の売上高はおよそ110億ユーロ(約1兆7,660億円)になりました。1885年の設立以来、人々の健康および保健医療の向上に寄与すべく、世界各国の市場に革新的な医薬品を送り出してきました。2007年度は医療用医薬品売上高の5分の1を投資するなど、研究・開発投資に注力しています。

日本ベーリンガーインゲルハイムは同グループの一員として、日本で40年以上にわたる企業活動を展開してきました。グローバルな研究・開発の一翼を担う川西医薬研究所を擁し、呼吸器、循環器、中枢神経、消化器などの疾患領域で有用な医薬品を提供しています。

References
1. Ferini-Strambi L et al. Pramipexole for Restless Legs Syndrome and associated sleep disturbance. Presented 16 April 2008, 60th Annual Meeting of the American Academy of Neurology (AAN), Chicago (IL), U.S.A.; Poster # P05.172.
2. Ferini-Strambi L et al. Rapid onset and sustained efficacy of pramipexole in Restless Legs Syndrome. Presented 16 April 2008, 60th Annual Meeting of the American Academy of Neurology (AAN), Chicago (IL), U.S.A.; Poster # P05.164.
3. Partinen M et al. Effects of pramipexole on daytime symptoms of Restless Legs Syndrome. Presented 16 April 2008, 60th Annual Meeting of the American Academy of Neurology (AAN), Chicago (IL), U.S.A.; Poster # P05.165.
4. Phillips B et al. Epidemiology of Restless Legs symptoms in adults. Arch Intern Med 2000; 160(14): 2137-2141.
5. Allen RP et al. Restless Legs Syndrome prevalence and impact: REST general population study. Arch Intern Med 2005; 165(11): 1286-1292.

欧州委員会がスピリーバレスピマットの販売承認を勧告(2007/7/26)
 ベーリンガーインゲルハイムとファイザーは、このほど欧州委員会が販売承認を勧告したことで、欧州でのスピリーバレスピマットの承認手続きが完了したと発表した。これにより欧州委員会に加盟する25ヵ国で、スピリーバレスピマットの発売がまもなく開始される見込み。スピリーバレスピマットは、COPD治療に用いられる長時間作用型抗コリン性気管支拡張剤スピリーバ(一般名:チオトロピウム)を、噴射ガスを使わずにやわらかく細かい霧状に噴霧する新世代のソフトミスト吸入器のレスピマットで投与する。日本でも現在、承認申請準備中である。
 レスピマットと定量噴霧式吸入器(pMDI)、タービュヘラー、ディスカスといった他の吸入器と比較した臨床試験から、レスピマットが多くの患者から好まれ、コンプライアンスの向上にも結びつき得るというデータが得られている。またスピリーバレスピマットは、患者の吸気速度の影響を受けることなく、薬剤を肺に送達するため、従来のドライパウダーよりも更に幅広い患者が使用するのに適している。

新規経口トロンビン阻害剤ダビガトラン、 整形外科手術後の静脈血栓塞栓症予防での有効性と安全性が明らかに(2007/7/12)
 第21回国際止血血栓学会(ISTH)でこのほど、ベーリンガーインゲルハイムが開発中の経口トロンビン阻害剤ダビガトラン エテキシレートについて実施された第3相臨床試験のひとつ、RE-NOVATE(TM)試験の結果が発表された。この試験結果は、ダビガトランが低分子量ヘパリンのエノキサパリン投与群と比較して、平均33日間投与後の人工股関節全置換術後の静脈血栓塞栓症(VTE)発症の予防、及び、死亡(原因を問わない)の抑制で同等の有効性を示すものであった。
 また、ダビガトランを起因とする大出血を含む出血の発現率は、エノキサパリンと同等に低いレベルに抑えられたことも示された。ダビガトランは、血液凝固能のモニタリングを必要としない、1日1回投与の抗凝固薬。現在、日本での開発段階は、第2/3相臨床試験中である。

●RE-NOVATE(TM)試験
 RE-NOVATE(TM)試験は、人工股関節全置換術後の合計3,494人の被験者を対象とした、欧州や南アフリカ、オーストラリアにまたがる国際的な無作為化二重盲検非劣性の第3相臨床試験。ダビガトラン150mgまたは220mg1日1回投与群(手術日は半量を術後1~4時間に投与)とエノキサパリン40mg1日1回投与群(術前12時間前に皮下注射開始)とに無作為に割り付けられた。治療期間の中央値は、全治療群が33日で、87%の患者が28日から35日の治療期間のあいだに入った。
 また、術後3ヵ月間は経過観察が行われた。静脈血栓塞栓症発症の有無は、症候を伴うイベントについては客観的な画像の中央読影委員会での判断を採用し、無症状のイベントについては、服薬最終日の両肢の静脈造影の中央読影委員会での読影結果で判断された。

徐放性ジピリダモールとアスピリンの併用治療が、 幅広い患者群の脳卒中再発予防に有用(2007/6/5)
 第16回欧州脳卒中学会(グラスゴー/英国)でこのほど、ジピリダモールとアスピリンの併用治療が、アスピリン単独治療と比較し、ベースラインの危険因子の数や程度に関わらず、軽度の虚血性脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)の既往患者を対象とした新規の血管イベント発症を有意に低減させることが発表された。なお、徐放性ジピリダモールとアスピリンの配合剤アグレノックス(Aggrenox)は日本で、第Ⅲ相臨床試験が実施されている段階である。
 ジピリダモールは日本でも単剤で、抗血小板剤としてペルサンチンおよびペルサンチン‐L(徐放性製剤)の製品名で発売されているが、脳卒中予防への適応はない。
 今回の新しい知見は、5つの臨床試験から得られたデータをメタアナリシスにより、ジピリダモール+アスピリン併用治療患者3,800例とアスピリン単独治療患者3,812例を比較したものである。ジピリダモールが投与された群の大多数の患者には、徐放性ジピリダモールが投与されていた。この解析の結果、ジピリダモール+アスピリン併用治療は、アスピリン単独治療と比較して、脳卒中の再発率が有意に減少していることが示された(相対リスク減少率22%、ハザード比0.78; 95%信頼区間 0.68 - 0.90)。さらに、血管死や非致死性の心筋梗塞、非致死性の脳卒中の複合エンドポイントでも、18%の有意な減少が示されている(ハザード比0.82; 95%信頼区間0.72 - 0.92)。また、ジピリダモール+アスピリン併用治療の有用性は、高血圧症患者もしくは虚血性心疾患既往患者を対象にしたサブグループ解析においても同等であった。

「ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン」、 牛用非ステロイド系消炎鎮痛剤「メタカム(R)2%注射液」を上市 販売業務移管先の「あすか製薬」が4月22日に新発売 ※ニュースリリースを原文のまま紹介しています。(2007/4/21)
 ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパン株式会社(以下BIVJ)(本社:東京都品川区、社長:ブルース・クイン)は、非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)「メタカム(R)」について、このたび農林水産省より新たに牛用製品の製造販売の許可を得て、上市することとなりました。製品名は「メタカム(R)2%注射液」で、「牛の急性及び亜急性細菌性肺炎に伴う臨床症状の軽減」を適応とします。

 BIVJは、あすか製薬株式会社(本社:東京都港区、社長:山口 隆)と牛馬製品の販売に関しすでに業務提携を結んでおり、「メタカム(R)2%注射液」についても、あすか製薬に販売業務を移管します。「メタカム(R)2%注射液」は4月22日に発売を開始する予定です。

 「メタカム(R)(一般名:メロキシカム)」はベーリンガーインゲルハイムが開発した新世代の非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)で、世界で最も広範に使用されているNSAIDのひとつとなっています。わが国では、動物用医薬品として犬用、猫用に続いて今回、牛用に承認を取得する運びとなりました。また、本製品の有効成分であるメロキシカム製剤は、人用としても承認されています。「メタカムR2%注射液」は、1回の皮下注射で、牛の肺炎にともなう臨床症状の改善に有効性を示すことが、これまでの臨床試験で確認されています。

<牛用「メタカム(R)2%注射液」の臨床的意義と製品概要>
 子牛に多発する肺炎は、生産性に影響を与え、個体の健康を阻害し、更には治療費もかさむことから、生産者にとって大きな問題となっています。これまで抗生物質の投与が治療の主流でしたが、臨床症状の改善と治癒までに多くの日数を要していました。「メタカム(R)2%注射液」は、牛肺炎に対する従来の治療法に併用して投与することで、持続的な消炎鎮痛作用により臨床症状を軽減します。また投与は単回の皮下注射で済むことから、複数回の投与による牛のストレス、また治療に要する労力を減少させます。COX-2に選択的に作用することで、安全性にも優れています。投与量は、牛の体重100kg当たり2.5mLとなっています。

 ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカ ジャパンは、ベーリンガーインゲルハイムグループの一員として、日本のアニマルヘルス市場で、豚、牛、家禽などの畜産分野、及び、コンパニオンアニマルヘルス分野に注力し、製品の開発、マーケティング、販売を展開しています。

◇あすか製薬について
 あすか製薬は2005年10月1日に、帝国臓器製薬(1920年創立)とグレラン製薬(1930年創立)が合併し誕生しました。「先端の創薬を通じて、人々の健康と明日の医療に貢献する」の経営理念のもと、特定領域集中型研究開発企業として、領域を絞った新製品開発に経営資源を集中し、革新的で独創的な医薬品を開発・提供しています。動物薬品事業へは1957年に家畜の繁殖飼育分野から参入し、現在はコンパニオンアニマル分野にも展開しています。
 2006年度の売上高(連結)は303億1百万円、そのうち、動物用医薬品の売上高は10億2千2百万円でした