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ノバルティス ファーマ(株)

ノバルティス ファーマ(株)のホームページへ
ダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法で 重篤な悪性黒色腫患者さんが平均2年以上生存(2015/10/13)
ダブラフェニブ/トラメチニブの併用投与を受けたBRAF+ V600E/K遺伝子変異陽性の転移性悪性黒色腫患者さんにおける全生存期間の中央値が25.6カ月であることを、第III相試験データで提示
この第III相試験では、ダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法はベムラフェニブ単剤療法との比較により、健康に関連するQOLの有意な改善も示唆
転移性悪性黒色腫は重篤な生命を脅かす皮膚がんであり、進行した患者さんにおいては、長期生存率は低い1,2
2015年9月28日、スイス・バーゼル発 -ノバルティスは本日、BRAF V600E/K遺伝子変異陽性の転移性悪性黒色腫を有する患者さんにおいて、ダブラフェニブ/トラメチニブの併用療法は、ベムラフェニブ単剤療法に比べ、全生存期間(OS)で有意なベネフィットがあることを示す、第III相COMBI-v試験の最新データを発表しました。この試験では、併用療法を受けた患者さんにおいて、全般的な健康状態や身体機能、社会的機能といった健康に関連するQOLが著しく改善したことも示されました。
グスタフ・ルーシー研究所(Institute Gustave-Roussy)皮膚科長のキャロリン・ロベール氏(Caroline Robert, MD)は次のように述べています。「これほど多くのBRAF V600E/K遺伝子変異陽性の転移性悪性黒色腫の患者さんが長期的奏効を示し、ベムラフェニブ単剤療法と比較して死亡リスクの有意な低下を達成していることは注目に値します。これはダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法がBRAF阻害剤単剤療法よりOSにおいて有意なベネフィットがあることを示し、さらにBRAF V600遺伝子変異陽性の転移性悪性黒色腫と闘う患者さんの標準治療としてダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法を確立させる2本目の第III相試験です」
COMBI-v試験のダブラフェニブ/トラメチニブのOSにおける有意なベネフィットは、本年前半に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次学会ですでに報告された、もう1本の第III相試験であるCOMBI-d試験で示された結果と一致します。
COMBI-v試験では、ダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法は、ベムラフェニブ単剤療法と比較し、OSにおいて統計学的に有意なベネフィットを達成しました(中央値が併用療法で25.6カ月、単独療法で18.0カ月、ハザード比[HR]0.66 [95% CI 0.53~0.81]、p<0.001)。2年後の全生存率はダブラフェニブ/トラメチニブ併用群で51%、ベムラフェニブ単剤群で38%3でした。さらに、全奏効率(ORR)の中央値はダブラフェニブ/トラメチニブ併用投与の患者さんで65.6%、ベムラフェニブ単剤投与では52.8%でした3。この試験での併用療法の安全性に関する結果はこれまでに観察されたプロファイルと一致しており、安全性に関して新たに懸念する問題はみとめられませんでした3。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20151013_02.html

2型糖尿病治療薬「エクメット®配合錠」の製造販売承認を取得 国内初にして唯一のDPP-4阻害薬とビグアナイド薬の配合剤(2015/9/28)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は本日、DPP-4阻害薬であるビルダグリプチン(製品名:エクア®錠)と、ビグアナイド薬であるメトホルミン塩酸塩(以下、メトホルミン)を配合した2型糖尿病治療薬「エクメット®配合錠 LD」(ビルダグリプチン/メトホルミンとして50mg/250mg)、「エクメット®配合錠 HD」(ビルダグリプチン/メトホルミンとして50mg/500mg)(以下「エクメット」)の製造販売承認を取得いたしました。「エクメット」は国内初のDPP-4阻害薬とビグアナイド薬の配合剤です。
2型糖尿病の治療に用いられる経口血糖降下薬のクラスは現在7種類*1あり、いずれも第一選択薬として使用可能ですが、これらの第一選択薬の単独投与で血糖値のコントロールが十分に得られない場合は、薬の増量や作用機序の異なる血糖降下薬の併用療法が推奨されています1。
DPP-4阻害薬であるビルダグリプチンはインクレチンを分解する酵素であるDPP-4を選択的かつ可逆的に阻害することでGLP-1濃度の上昇に起因するインスリン分泌を促進し、また、ビグアナイド薬であるメトホルミンは筋肉、肝臓でのインスリン抵抗性を改善して血糖降下作用を発揮します。ビルダグリプチンとメトホルミンを含有する「エクメット」は、2 型糖尿病患者さんに対してインスリン分泌促進とインスリン抵抗性改善の両面から効果的な治療が期待されます。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150928.html

抗悪性腫瘍剤「ジャカビ®錠5mg」、 真性多血症の治療薬として効能追加承認を取得(2015/9/24)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、本日、「ジャカビ®錠5mg」(一般名:ルキソリチニブリン酸塩、以下「ジャカビ」)について、真性多血症の効能追加の承認を取得しました。

真性多血症は、骨髄で血液細胞が過剰産生される「骨髄増殖性腫瘍」の一種で、血液中の赤血球が増加する血液疾患です。骨髄にある造血幹細胞が持つ遺伝子に異常が生じることで発症し、病気の進行に伴い血液が濃くなることで血栓のリスクが高まり、脳卒中や心臓発作といった重篤な心血管系の合併症を引き起こします1。さらに、真性多血症の患者さんでは、予後の不良な骨髄線維症、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病などに進展することが懸念されるほか2、脾臓の腫大(脾腫)や倦怠感・掻痒感といった全身の症状により日常生活に影響を及ぼします1。日本における年間発症率は10万人あたり約2人で3、年間発症率および10年生存率からすると国内の患者数は約30,000人程度4と推測されています。
現在の真性多血症の治療では、異常に増加した赤血球数の低下を目的として体内から血液を抜き取る瀉血療法やヒドロキシカルバミド(HU)を用いた細胞減少療法が標準的な治療です。しかし、HUによる効果が不十分またはHU不耐容の場合、現在の標準的な治療が困難な真性多血症患者さんにとっての治療選択肢は限られており、有効な薬剤が待ち望まれています。
今回の効能追加について、ノバルティス ファーマ株式会社 常務取締役 オンコロジー事業本部長のフランシス・ブシャールは、次のように述べています。「このたびの効能追加承認により、既存の治療が困難な真性多血症の患者さんに新たな治療選択肢をご提供できることを嬉しく思います」
「ジャカビ」は、ヤヌスキナーゼ(JAK)と呼ばれる酵素を阻害する働きを持つJAK阻害剤で、JAK1およびJAK2に高い選択性を有しています。真性多血症の患者さんでは、JAK2のシグナル伝達経路の恒常的な活性化が見られ、「ジャカビ」は病態の中心となるJAK2を介したJAK-STAT経路を阻害することで、赤血球数をコントロールし、QOL低下の主な原因である脾腫や諸症状を改善することが期待されています。2015年9月現在、「ジャカビ」は、欧州連合(EU)、北米、アジアや中南米、南米の数カ国を含む90カ国以上で骨髄線維症の治療薬として承認されており、真性多血症の治療薬としては2014年12月に米国で承認され、世界約50カ国で承認されています。
「ジャカビ」の有効性と安全性は、国際共同第III相臨床試験であるRESPONSE試験の結果で確認されており、既存の治療法と比較して、真性多血症の患者さんの血球コントロールおよび脾腫縮小効果が見られた割合は、「ジャカビ」投与群で有意に高いことが示されました5。また、主な副作用は、貧血、血小板減少症(血小板数減少を含む)、体重増加、浮動性めまい、頭痛などです。
今回の効能追加に対する国内承認にあたっては、「医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること」および「国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること」が承認条件として追記されています。
ノバルティス ファーマでは、患者さんの安全性確保と「ジャカビ」の適正使用の推進を最優先していきます。適切な投与量で使用いただくこと、および副作用マネジメントの普及に努めながら、真性多血症の患者さんに新たな治療選択肢を提供してまいります。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150924.html
http://www.novartis.co.jp/news/2015/img/pr20150924_01.jpg

「アフィニトール®」、消化管または肺原発の 神経内分泌腫瘍に対する効能追加を承認申請(2015/9/18)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、本日、「アフィニトール®錠2.5mg、5mg」(一般名:エベロリムス、以下「アフィニトール®」)について、消化管または肺を原発部位とする神経内分泌腫瘍の効能追加の承認申請を行いました。この申請は、第III相臨床試験(RADIANT-4試験)の有効性データに基づくものです。
神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumors: NET)は身体機能を調節するさまざまなホルモンを生成・分泌する細胞から生じる希少がんで、特に消化管、肺、膵臓に多く発生します1。進行した消化管および肺NET患者さんの治療選択肢が限られている中、消化管NET患者さんの最大44%、肺NET患者さんの28%が、既に進行している状態、つまり、がんが転移して治療が困難となった状態で診断されます1,2,3。2010年に実施された全国実態調査の結果によると、国内の消化管および膵NETの有病者数は、それぞれ8,088人(有病率6.42人/10万人)、3,379人(有病率2.69人/10万人)、新規発症率はそれぞれ3.51人/10万人、1.27人/10万人と推定されおり、近年、発症率は増加傾向にあります4。また,肺NETの患者数は、原発性肺腫瘍の1%~2%と考えられています5。
「アフィニトール」は、抗悪性腫瘍剤として日本で初めて承認された経口のmTOR*阻害剤で、がんの増殖、成長及び血管新生の調節因子であるmTORタンパクを選択的に阻害することにより、腫瘍細胞の増殖抑制と血管新生阻害という2つのメカニズムで抗腫瘍効果を発揮します。
「アフィニトール」は、膵NETに対しては既に有効性が確認されており、既に治療薬として承認されています。今般、消化管および肺原発のNET患者さんを対象とした第III相試験において、「アフィニトール」投与とベスト・サポーティブ・ケア(BSC:最適な支持療法)を受けた患者さんで無増悪生存期間(PFS)がプラセボ+BSC群と比べて有意に延長されたことから、「アフィニトール」の医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請をしました。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150918.html

ノバルティス、重篤な悪性黒色腫患者さんを対象とした 欧州初の併用療法として、ダブラフェニブ/トラメチニブ に対するEU承認を取得(2015/9/16)
BRAF阻害剤単独剤療法と比べ、併用療法において統計学的に有意な全生存期間のベネフィットがあることを実証する2本の第III相臨床試験に基づき承認を取得
併用療法は、欧州連合(EU)内のBRAF V600遺伝子変異陽性の悪性黒色腫患者さんに、改善された有効性と管理可能な安全性を有するファーストライン治療として、新たな選択肢を提供
2015年9月1日、スイス・バーゼル発 -ノバルティスは本日、欧州委員会がBRAF V600遺伝子変異を発現した切除不能又は転移性悪性黒色腫を有する成人患者さんの治療に、ダブラフェニブとトラメチニブの併用を承認したことを発表しました。これは最も悪性の皮膚がんを有する患者さんの治療薬としてEU内で承認された最初の併用療法であり1、BRAF阻害剤単剤療法による現在の標準治療よりも全生存期間が改善されたことが、2本の第III相臨床試験で実証されています2,3。
ノバルティス・オンコロジー事業部のプレジデントであるブルーノ・ストリジニ(Bruno Strigini)は次のように述べています。「2本の臨床試験で全生存での顕著なベネフィットが実証された、このダブラフェニブ/トラメチニブの併用療法ができる限り早急にEU全域で使用できるようになることを期待しています。本日のEUによる承認は、転移性悪性黒色腫の患者さんの転帰のために、さらに改善した薬剤をお届けするという弊社のコミットメントの継続を実証するものです」
転移性悪性黒色腫は最も重篤で生命を脅かす皮膚がんであり4、低い生存率を伴います1。末期の診断を受けた後に5年間生存しているのはおよそ5人に1人です。世界中で毎年約200,000例の新たな悪性黒色腫の診断がされており5、このうち約半数にBRAF遺伝子変異が認められます1,6。遺伝子検査で腫瘍にBRAF遺伝子変異があるかどうかを判定し、その結果が予後診断や適切な治療法を決定する上での重要な役割を果たしています1。
販売承認は第III相臨床試験であるCOMBI-dおよびCOMBI-v試験の結果に基づいています。これらの試験では、ダブラフェニブ単剤療法およびベムラフェニブ単剤療法の各々と比較して、BRAF V600遺伝子変異陽性で切除不能または転移性の悪性黒色腫の患者さんにおいて、ダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法での全生存期間(OS)におけるベネフィットが実証されています2,3。
COMBI-d試験はダブラフェニブ/トラメチニブの併用療法がダブラフェニブ単剤療法と比べて統計学的に有意なOS上のベネフィットを達成したことを明らかにしました(全生存期間の中央値がそれぞれ25.1カ月と18.7カ月、ハザード比[HR] 0.71 [95%信頼区間(CI)0.55~0.92]、p=0.011)。トラメチニブとの併用でダブラフェニブの投与を受けた患者さんで、OSは1年後に74%、2年後で51%、対してダブラフェニブのみの投与を受けた患者さんではそれぞれ68%、42%でした。COMBI-d試験の安全性に関する結果はこの併用療法においてこれまでに確認されたプロファイルと一致しており、安全性に関する新たな懸念事項はみられません。併用療法群で最も多い有害事象(発生率20%以上)は発熱、疲労、悪心、頭痛、悪寒、下痢、発疹、関節痛、高血圧、嘔吐、咳、末梢性浮腫でした2。有害事象や毒性は申請時に提出された添付文書に記載されているとおり、一般的に適切な治療によって管理することが可能でした。COMBI-v試験の最新の結果は間もなく開催される医学学会で発表されます。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150916_01.html

ノバルティスの「ファリーダック®」、 多発性骨髄腫の患者さんに対する初のHDAC阻害剤として EUの承認を取得(2015/9/16)
ボルテゾミブおよび免疫調節剤(IMiD)など2種類以上の薬剤での治療歴がある多発性骨髄腫患者さんの治療薬として「ファリーダック」(一般名:パノビノスタット乳酸塩)併用療法がEUで承認1
臨床試験において、「ファリーダック」併用療法は、ボルテゾミブおよび免疫調節剤(IMiD)など2種類以上の薬剤での治療歴がある多発性骨髄腫の患者さんにおいて、PFSを7.8カ月間延長1
多発性骨髄腫に対しEUで承認された初のHDAC阻害剤である「ファリーダック」は、エピジェネティクス活性を通じて多発性骨髄腫の細胞機能の修復に役立つと考えられる2
「ファリーダック」は、前治療歴のある特定の多発性骨髄腫患者さんの治療薬として米国および日本で承認されている(適応症は国によって異なる)
2015年9月4日、スイス・バーゼル発 -ノバルティスは本日、欧州委員会が「ファリーダック®」(一般名:パノビノスタット乳酸塩、開発コード:LBH589)カプセルに対し、ボルテゾミブおよび免疫調節剤(IMiD)など2種類以上の薬剤での治療歴がある再発又は難治性多発性骨髄腫の成人患者さんの治療薬として、ボルテゾミブ*およびデキサメタゾンとの併用下での使用を承認したことを発表しました。この承認により、ファリーダックは、欧州連合(EU)で初めて使用可能となる、エピジェネティクス活性を有するヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤となり、同時に、標準治療後に病状が進行した多発性骨髄腫の患者さんにとって新しい治療選択肢となります1,2。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150916_03.html

透明性ガイドラインに基づく 企業活動の情報を9月11日公開(2015/9/11)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、医療機関等および患者団体への2014年度(2014年1月1日~12月31日)の資金提供等の情報を9月11日より当社ウェブサイトで公開いたします。
医療機関等への資金提供等の情報: http://www.novartis.co.jp/about/transparency.html

「原稿執筆料等」の個別支払い内容の閲覧には、当社ウェブサイトからの情報公開請求が必要です。
患者団体への資金提供等の情報: http://www.novartis.co.jp/about/transparency_p.html
ノバルティス ファーマは、日本製薬工業協会の透明性ガイドラインに準拠したガイドラインを制定し、企業活動における医療機関等や患者団体との関係の透明性を確保するため、前年度の資金提供等の情報を公開いたします。
新薬の創出や医薬品の適正使用の促進には、医療機関や医療関係者との連携が不可欠です。一方、弊社はそれらの活動にあたっては、社会からの信頼を獲得するために、高い倫理性の担保が必須であると考えています。
ノバルティス ファーマは、医療機関・医療関係者や患者の皆さまにご理解をいただき、より一層透明性の高い企業活動に邁進し、革新的な新薬創出と医薬品の適正使用を推進していくことで、日本の医療に貢献したいと考えています。
http://www.novartis.co.jp/about/transparency.html
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150911.html

抗悪性腫瘍剤「ファリーダック®カプセル」を新発売 多発性骨髄腫に対する初のヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤(2015/8/31)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、再発又は難治性の多発性骨髄腫の治療薬として*、本年7月3日に製造販売承認を取得した「ファリーダック®カプセル10mg、同カプセル15mg」(一般名:パノビノスタット乳酸塩、以下「ファリーダック」)の販売を本日開始しましたのでお知らせします。
ファリーダックカプセル
多発性骨髄腫は、治癒が困難な難治性の造血器腫瘍で、骨髄中の白血球の一種である形質細胞ががん化する病気です。がん化した形質細胞(骨髄腫細胞)が、健康な血液の産生を妨げたり、骨をもろくするといったさまざまな障害を誘発することにより、貧血、腎障害、骨痛および骨折、血液中のカルシウム値上昇などの症状が現れます。日本における多発性骨髄腫の推定総患者数は約14,000人1、また人口10万人あたりの推計年齢調整罹患率は約2人、年間死亡数は4,066人と報告されています1。またこの疾患は、60歳以上で発症することが多く、40歳以下での発症は稀とされています2。
また、多発性骨髄腫細胞ではヒストン脱アセチル化酵素(以下、HDAC)活性の異常な上昇が認められ、その活性化ががんを促進するプロセスにつながると報告されています3。「ファリーダック」は多発性骨髄腫治療薬としては初めてのHDAC阻害剤で、既存治療薬のボルテゾミブと併用することで、骨髄腫細胞の増殖阻害及び腫瘍細胞死の誘導といった抗腫瘍効果が期待できます。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150831.html
http://www.novartis.co.jp/news/2015/img/pr20150831_01.jpg

アルツハイマー型認知症治療剤 「イクセロン®パッチ」用法及び用量の追加承認を取得 ‐有効用量をより早く投与することが出来る1ステップ漸増法‐(2015/8/24)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は本日、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症(以下、AD)の治療薬で、経皮吸収型製剤の「イクセロン®パッチ4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」(一般名:リバスチグミン、以下「イクセロンパッチ」)について、患者さんの状態に応じて、1度の増量で維持量まで達することができる用法及び用量(1日1回9mgを開始用量とし、4週後に18mgに増量し、維持量として1日1回18mgを貼付)を追加する製造販売承認事項一部変更承認を取得しました。
これまで「イクセロンパッチ」の用法及び用量は、1日1回4.5mgから使用を開始し、原則として4週ごとに4.5mgずつ増量し、投与開始から12週後に維持量の1日1回18mgに達する3ステップの漸増法のみでした。しかし、進行性の神経変性疾患であるADの治療では、症状管理のためより早くから維持量の投与を開始することが重要であり、薬剤の維持量に到達する漸増期間はできるだけ短くすることが望まれていました。今回の1ステップ漸増法の追加承認取得により4週間の漸増期間で維持量18mg/日の投与が可能となります。
日本人のAD 患者を対象に「イクセロンパッチ」の1ステップ漸増法の忍容性が既承認の3ステップ漸増法と同程度であるかを確認する二重盲検比較臨床試験が実施されました。主要評価項目は、有害事象により投与中止に至った被験者の割合(以下、有害事象による投与中止率)でした。有害事象による投与中止率は、1ステップ漸増法群で15.0%、3ステップ漸増法群で18.5%と忍容性と安全性は同程度であり、また、有効性も同程度でした。
製品名:
「イクセロン®パッチ4.5mg」 (EXELON®PATCH 4.5mg)
「イクセロン®パッチ9mg」 (EXELON® PATCH 9mg)
「イクセロン®パッチ13.5mg」 (EXELON®PATCH 13.5mg)
「イクセロン®パッチ18mg」 (EXELON®PATCH 18mg)
一般名:
リバスチグミン(rivastigmine)
効能又は効果:
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
用法及び用量(下線部は今回承認取得した用法及び用量):
通常、成人にはリバスチグミンとして1日1回4.5mgから開始し、原則として4 週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。また,患者の状態に応じて、1日1回9mgを開始用量とし,原則として4週後に18mgに増量することもできる。
本剤は背部,上腕部,胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し,24時間毎に貼り替える。
承認取得日:
2015年8月24日
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150824_02.html

ノバルティスの「レボレード®」、 重篤な血液疾患である重症再生不良性貧血の治療薬として EUにおける承認勧告をCHMPより取得(2015/8/24)
承認された場合、「レボレード®」(一般名:エルトロンボパグ)は一部の重症再生不良性貧血(SAA)の患者さんにとってEUでこのクラス初の治療選択肢に
初回の免疫抑制療法(IST)で効果がみられなかったSAA患者さんの約40%は、診断を受けてから5年以内に感染症または出血が原因で死亡1
ISTに効果が不十分または造血幹細胞移植が受けられないSAA患者さんには、現在承認を受けている治療法はない2
2015年7月24日、スイス・バーゼル発 - 欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)はこのたび、「レボレード®」(一般名:エルトロンボパグ)に対し、前治療の免疫抑制療法(IST)では効果が不十分、あるいは造血幹細胞移植が受けられない重症再生不良性貧血(SAA)の成人患者さんの治療薬として、承認を支持する肯定的意見を採択しました。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150824_01.html

ノバルティス、ダブラフェニブとトラメチニブの併用療法で 欧州および米国において承認に向けた マイルストーンを達成(2015/8/17)
最も悪性の皮膚がんであるBRAF V600遺伝子変異陽性の悪性黒色腫の治療薬であるダブラフェニブとトラメチニブの併用療法の欧州における承認に対し、CHMPが肯定的な意見
BRAF V600遺伝子変異陽性悪性黒色腫に対するダブラフェニブとトラメチニブの併用療法を、FDAが優先審査品目に指定
承認勧告は、悪性黒色腫患者さんにおける6カ月以上の生存率について、ダブラフェニブ/トラメチニブ併用療法とダブラフェニブ単剤療法を比較した第III相試験のデータに基づく
2015年7月24日、スイス・バーゼル発 -本日、ノバルティスは、BRAF V600遺伝子変異を伴う切除不能又は転移性悪性黒色腫の成人患者さんに対する治療法であるダブラフェニブとトラメチニブの併用療法について、欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)が肯定的な意見を示したことを発表いたしました。また、米国食品医薬品局(FDA)が同様の患者さんに対する本併用療法を優先審査品目に指定したこともあわせて発表しました。
http://www.novartis.co.jp/news/2015/pr20150817.html

「アフィニトール®」、乳がんで最もよく見られるタイプの 進行性乳がんの治療薬としてEUにおける承認を取得(2012/8/2)
● 「アフィニトール®」、エキセメスタンとの併用において、アロマターゼ阻害剤による治療後に進行したホルモン受容体(HR)陽性/HER2陰性進行性乳がん治療薬として承認を取得1
● 700人以上の患者さんを対象とする第III相臨床試験から得られたデータに基づく承認
「アフィニトール」の治療を受けた患者さんの疾患の進行が見られない期間が有意に延長
● HR陽性進行性乳がん治療における15年以上ぶりの大きな前進
本疾患の患者さんの治療薬として承認された初のmTOR阻害剤2

ノバルティスの「アフィニトール」、進行性膵内分泌腫瘍の治療薬としてEUにおける承認勧告を取得(2011/7/28)
•第III相試験で「アフィニトール®」は膵原発の進行性神経内分泌腫瘍(膵内分泌腫瘍:pNET)の患者さんの疾患進行を有意に遅らせることが示される
•これまで治療の選択肢が限られていた進行性膵内分泌腫瘍の新たな標的療法になる可能性1,2,3,
•米国における同適応での「アフィニトール」の承認に次ぐ承認勧告
世界各国で進行性神経内分泌腫瘍を適応として承認申請が進行中
2011年7月22日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは本日、欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)が、切除不能又は転移性の高・中分化型膵内分泌腫瘍の患者さんの治療薬として、EUにおける「アフィニトール®」(一般名:エベロリムス)の承認を支持する肯定的意見を採択したことを発表しました。承認された場合、「アフィニトール」は、膵内分泌腫瘍の患者さんにとって初めてのmTOR阻害治療薬となります。

ノバルティス オンコロジー事業部プレジデントのエルベ・オプノーは、次のように述べています。「今回のEUにおける承認勧告は、難治性で治療選択肢が限られている進行性膵内分泌腫瘍の患者さんにとって、重要なマイルストーンとなります。私たちは、この肯定的意見が承認につながり、患者さんに新たな標的治療として提供できることを期待しています」

この承認勧告は、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんを対象としたRADIANT-3(RAD001 In Advanced Neuroendocrine Tumors)第III相試験のデータに基づくものです。同試験では、エベロリムスによる治療がプラセボと比較して無増悪生存期間を2倍以上に延長し(中央値4.6カ月から11.0カ月)、がんの進行リスクを65%減少させることが明らかになりました(ハザード比=0.35、95%信頼区間 0.27~0.45、p<0.001)。エベロリムス治療群では、過去化学療法を受けたことのない患者さんも含めて、すべてのサブグループで、一貫して無増悪生存期間の改善が認められました1。

「アフィニトール」は、腫瘍細胞増殖、血管新生、細胞代謝の制御において重要な役割を果たすmTORタンパクを標的としています4。前臨床および臨床データでは、進行性膵内分泌腫瘍の増殖や進行にmTORが関連していることが示されています1,4。

欧州委員会は、通常CHMPの勧告に従い、勧告から3カ月以内に最終的な決定を行います。この決定は、EUの全27加盟国およびアイスランドとノルウエーに適用されることになります。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110728.html

アルツハイマー型認知症治療剤「イクセロン パッチ 4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」を新発売(2011/7/19)
アルツハイマー型認知症治療に新たな選択肢、パッチ剤を提供

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症の治療薬として、経皮吸収型製剤「イクセロン®パッチ4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」(一般名:リバスチグミン)を新発売いたします。

「イクセロンパッチ」は、アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行を抑制するコリンエステラーゼ阻害薬で、国内で実施されたプラセボとの比較による臨床試験において、認知機能*障害の進行を抑制する効果が示されました。

「イクセロンパッチ」は、1日1回、皮膚(背部、上腕部、胸部のいずれか)に貼付する、アルツハイマー型認知症治療剤としては日本で初めてのパッチ剤です。貼り付けるだけという簡便な投与方法により、介護者の服薬管理のサポートや服薬介助の負担を軽減することが期待されます。また貼付の有無や投与量を目で見て確認できるため、服薬遵守や服薬継続にもつながります。一方で、皮膚を通して薬剤が徐々に吸収されるため、血中濃度の急激な上昇が抑えられ、消化器症状(主に悪心、嘔吐)が軽減されます。

ノバルティス ファーマ株式会社 代表取締役社長 三谷宏幸は次のように述べています。「この度のイクセロンパッチの発売により、アルツハイマー型認知症の治療にパッチ剤という新たな選択肢を提供できることを嬉しく思います。この疾患は、患者さんにおいては日常生活を送るために必要な身の回りの動作ができなくなると同時に、患者さんを介護されるご家族のQOLをも低下させることがあります。イクセロンパッチの上市によって、服薬が簡便となり、患者さんとご家族、双方の負担が軽減できることを期待しています」

「イクセロンパッチ」は、ノバルティス ファーマ社(本社:スイス・バーゼル市)が創製した薬剤で、日本では2007年より小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)と共同開発を行いました。本剤は、2007年7月に米国、2007年9月にEUで承認されて以来、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の標準治療薬の一つとして、世界82カ国以上で承認されています(2011年1月末現在)。

*臨床試験で測定された認知機能の「評価項目」は主に、単語再生、口語言語能力、言語の聴覚的理解、手指および物品呼称、見当識などです。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110719_02.html

ノバルティスの「アフィニトール®」、 進行性乳がん患者さんを対象とする第III相試験で主要評価項目を達成(2011/7/8)
重要なアンメットニーズに応える可能性を示唆

•試験の中間解析で、エキセメスタンと「アフィニトール®」の併用投与により腫瘍の無増悪期間の延長が確認され、試験は早期中止に
•初回のホルモン療法で疾患が進行した、閉経後のER陽性/HER2陰性転移性乳がん患者さんに対して効果的な薬剤が必要1
•試験の詳細結果は今後開催される学会で発表
2011年末までに世界各国で承認申請を予定
2011年7月5日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは本日、エキセメスタンに「アフィニトール®」(一般名:エベロリムス)を併用した場合、エキセメスタンとプラセボを投与した場合と比較して、進行性乳がん患者さんの腫瘍の無増悪生存期間(腫瘍が増殖しない期間:PFS)が有意に延長されたという第III相ピボタル試験の中間解析結果を発表しました。中間解析において主要評価項目であるPFS延長の達成が示されたことから、本試験は予定より早く中止されました。この試験は、初回のホルモン療法で疾患が進行したER陽性/HER2陰性の転移性乳がん患者さんを対象としています。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110708_02.html

アルツハイマー型認知症治療剤 「イクセロン®パッチ 4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」 製造販売承認を取得(2011/4/22)
-認知症治療剤では日本初の経皮吸収型製剤-

ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三谷 宏幸)は、4月22日、アルツハイマー型認知症治療剤「イクセロン®パッチ4.5mg, 9mg, 13.5mg, 18mg」(一般名:リバスチグミン)の製造販売承認を取得しました。本剤は、日本初の貼付タイプのアルツハイマー型認知症治療剤で、適応症は軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制です。

「イクセロンパッチ」は、アセチルコリンエステラーゼとブチリルコリンエステラーゼの2つの酵素を阻害するコリンエステラーゼ阻害薬です。

「イクセロンパッチ」は、国内の臨床試験において、プラセボとの比較で認知機能*の悪化を抑制する効果が示されました。また、この試験で副次評価であったADL**障害度の項目でもプラセボに対する本剤の有効性が示されました。なお、認知機能障害、ADL障害に対する本剤の有効性は海外の臨床試験でも示されています1,2。

「イクセロンパッチ」は、1日1回、皮膚(背部、上腕部、胸部のいずれか)に貼る経皮吸収型製剤です。そのため、投与が簡便で、かつ服薬状況が目で見て確認できるため、介護者の方の服薬管理や服薬介助の負担軽減が期待されます。さらに、皮膚を通して薬剤が徐々に吸収されることで血中濃度の急激な上昇が抑えられ、消化器症状(主に悪心、嘔吐)が軽減されます。

香川大学医学部精神神経医学講座教授 中村祐先生は次のように述べています。「イクセロンパッチの登場により、アルツハイマー型認知症の方とそのご家族、介護者、医療従事者にとって、薬物治療の新たな選択肢が加わることとなります。認知症においては、認知機能の障害に加えて、ADLの低下は介護者負担の増大にもつながります。その点、イクセロンパッチは国内臨床試験でADLの悪化を抑制するデータも示しました。経皮吸収型製剤として服薬管理の負担の軽減と併せ考えると、認知症の方とそのご家族、介護者のQOL維持または向上に役立つものと期待しています」

「イクセロンパッチ」は、ノバルティス ファーマ社(本社:スイス・バーゼル市)で創製された薬剤で、日本では2007年の臨床試験組入れ開始時より小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)と共同で臨床開発を行いました。本剤は、2007年7月に米国、2007年9月にEUで承認されて以来、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の標準治療薬の一つとして、世界82カ国以上で承認されています(2011年1月末現在)。

*臨床試験で測定された認知機能の「評価項目」は主に、単語再生、口語言語能力、言語の聴覚的理解、手指および物品呼称、見当識などです。
**ADL(Activities of Daily Living):食事や排泄、入浴や着脱衣など、日常生活を送る際に必要な基本的動作
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110422.html

フィンゴリモド 最新データの解析結果発表 治療歴や疾患重篤度にかかわらず多発性硬化症の障害進行リスクを低減(2011/4/19)
•多発性硬化症(MS)の治療歴の有無にかかわらず、フィンゴリモドが障害進行を遅延
•フィンゴリモドの有効性と安全性に関する11の科学論文のアブストラクトがアメリカ神経学会で発表予定
•フィンゴリモドは「スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤」と呼ばれる新しいクラスの初めての経口治療薬で、米国、カナダ、ドイツを含む35カ国以上で承認

フィンゴリモド(海外での販売名:Gilenya®)が、再発寛解型多発性硬化症 (RRMS: relapsing-remitting multiple sclerosis)の患者さんの障害進行リスクを過去の治療歴にかかわらず低減させることが、新たなデータ解析により証明されました。これは2年間にわたって実施された第III相FREEDOMS試験のデータ解析の結果によって示されたもので、第63回アメリカ神経学会(AAN: American Academy of Neurology)の年次会議(4月9日から16日まで開催)で発表されているフィンゴリモドに関する11のアブストラクトのうちの一つです。

ノバルティス ファーマ社グローバル開発部門の責任者であるトレバー・ムンデル医学博士(Trevor Mundel, MD)は次のように述べています。「フィンゴリモドの開発にあたり、ノバルティスでは、この再発型MSの経口治療薬の有効性ならびに安全性プロファイルをMS関係者に明確に示す上で堅固なデータとなり得る、大規模な臨床試験プログラムを開始しました。AANにおいてノバルティスが科学的根拠に基づいたデータを示すことは、われわれが継続的に研究を続け、医師や患者さんに臨床情報の提供を続けていくというコミットメントを表しています」

2年間にわたるFREEDOMS試験において、フィンゴリモド投与群では、主要評価項目である年間再発率がプラセボと比較して54%減少しました(p<0.001)。また、主要な二次評価項目である3カ月持続する障害進行の発症リスクは、プラセボに比べ、フィンゴリモド投与群では2年間で30%低減しました(p<0.05)。

さらに、今週AANで発表されたFREEDOMS試験の結果では、初めてフィンゴリモド0.5mgによる治療を受けた患者さん(493名)において、3カ月持続する障害進行の発現リスクは、プラセボに比べ37%低減していました(HR: 0.63; 95% CI: 0.41-0.95)。一方、過去に他の治療薬での治療歴があり、今回フィンゴリモド0.5mgによる治療を受けた患者さん(350名)では、リスクが30%低減しました(HR: 0.70; 95% CI: 0.43-1.14)。フィンゴリモドの治療を受けた患者さんの年齢別、性別、疾患重症度別ごとのサブグループでも、プラセボと比較して試験前のEDSSスコア、再発率、MRIの病変活動性のそれぞれの指標についてこれまでの治験結果と変わらない良好な結果を得ることができました。

ブリティッシュコロンビア大学のMSクリニックの責任者で、FREEDOMS試験の治験担当医師をつとめたバージニア・デボンシャー医学博士(Virginia Devonshire, MD)は次のように述べています。「これらのデータは、今回の解析で評価された広範な患者のサブグループにおいて、MSの障害進行を有意に遅延するフィンゴリモドの効果を明確に示したものです」

フィンゴリモドは、「スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤」と呼ばれる新しいクラスの初めての経口治療薬で、田辺三菱製薬からライセンスを受けました。米国、カナダ、ドイツを含む35カ国以上で承認されており、2,500名以上の再発寛解型MS患者さんによる第III相臨床試験が行われています。MSでは、脳や脊髄などの中枢神経系(CNS)の神経線維を保護するミエリン鞘が、免疫システムにより損傷されます。動物モデルでは、フィンゴリモドが、リンパ節からの白血球(リンパ球)の離脱の多くを阻止していることが示されています。フィンゴリモドの正確な作用メカニズムは不明ですが、ミエリン鞘を攻撃し損傷する白血球をCNSに届きにくくする作用があると考えられています。何らかの理由でフィンゴリモドの治療を中止した場合、体内を循環する白血球数は最初の数日で増加し、1~2カ月以内に徐々に元に戻ります。

最も多くみられた副作用は、頭痛、肝酵素上昇、インフルエンザ、下痢、腰痛、咳でした。フィンゴリモドに関連したその他の副作用は、一過性で通常は無症候性である治療開始時の心拍数低下および房室伝導ブロック、軽度の血圧上昇、黄斑浮腫、軽度の気管支収縮でした。

全般的な感染症の頻度は、重篤な感染症も含め、治療群間で同等でした。ただし、フィンゴリモドで治療された患者さんでは、気道感染(主として気管支炎)が僅かに多く見られました。臨床試験プログラム全体における悪性腫瘍の報告数は少なく、フィンゴリモド群と対照群で同等でした。

日本では、2010年12月20日に国内で承認申請を行いました。

多発性硬化について

多発性硬化症については不明な点が多く残されていますが、慢性・進行性で、多くの場合に機能障害を引き起こす中枢神経系の自己免疫疾患とされています。患者数は米国で40万人以上、全世界で210万人以上と推定されています。再発寛解型はMSの中で最も多くみられる病型であり、寛解期前後の症状の憎悪または再発の繰り返しを特徴としています。MSは20歳から50歳の間に発症することが多く、女性の罹患率は男性の2倍となっています。

免責事項

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110419_02.html

ノバルティス、初発の切除不能又は転移性の消化管間質腫瘍 治療薬としての「タシグナ®」の治験を中止(2011/4/14)
•ENESTg1試験の中間結果に基づき、「タシグナ®」の優越性が示される可能性が低いとの判断から、独立データモニタリング委員会が試験の中止を勧告
•ノバルティスは、今後も消化管間質腫瘍(GIST)の患者さんに対する治療選択肢に関する開発を推進

ノバルティスは本日、独立データモニタリング委員会の勧告に基づき、初発のGIST患者さんの一次治療薬として実施していた「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)の第III相臨床試験の中止を発表しました。同試験の中間結果では、現在の標準治療薬である「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*に対して、「タシグナ」が優越性を示す可能性が低いことが明らかになりました。

本試験は、無作為化・オープンラベル・多施設共同の試験で、切除不能又は転移性のGISTの成人患者さんを対象に、「グリベック」を対照薬として「タシグナ」の有効性および安全性を検討するものです1。本試験で見られた副作用の所見は、「タシグナ」のこれまでの試験で見られたものと一致していました。

ノバルティスは、今後もGISTの患者さんに対する治療選択肢の開発推進に取り組んで行きます。

*米国、カナダ、イスラエルではGleevec®(メシル酸イマチニブ)錠剤として知られています。ENESTg1試験について

ENESTg1(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials Versus Imatinib in Adult Patients With Unresectable and/or Metastatic GIST)試験は、世界各国の施設で、700名以上のGIST患者さんの登録を目標として、2009年に開始されました。同試験は、新たに切除不能又は転移性のGISTと診断され、グリベックによる術後補助療法以外の前治療を受けていない患者さんを対象としています。日本からは、51名のGIST患者さんが試験に参加しています。

本試験は、こうした患者さんに対して一次治療薬として使用した場合の、「タシグナ」と「グリベック」の間の無増悪生存期間(PFS)の比較を主要評価項目としていました。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110414.html

世界初の経口多発性硬化症の治療薬フィンゴリモドEUで承認(2011/3/28)
•EUにおいて、インターフェロンβの治療にもかかわらず活動性の高い再発寛解型多発性硬化症(RRMS)の患者さん、もしくは急速に進行する重症のRRMS患者さんに対するフィンゴリモドの使用が可能に
•フィンゴリモドは優れた有効性を示し、広く処方されているインターフェロンβ-1a筋肉内注射製剤に比べ1年間の再発率を52%減少(P<0.001)
•2年間のプラセボ対照試験では、フィンゴリモドが障害進行リスクの低減を証明

欧州委員会は、ノバルティスのフィンゴリモド(海外での販売名:Gilenya®)0.5mg(1日1回)を、インターフェロンβによる治療にもかかわらず活動性の高い再発寛解型多発性硬化症(relapsing-remitting multiple sclerosis:RRMS)、もしくは急速に進行する重症のRRMSの疾患修飾性治療薬として承認しました。

ドイツにあるハインリッヒ・ハイネ大学神経学部のハンス・ピーター・ハルトゥング教授兼学部長(Professor Hans-Peter Hartung, Professor and Chairman, Dept. of Neurology, Heinrich-Heine University, Germany)は次のように述べています。「本日、この慢性の脱髄性疾患*の治療管理において、欧州における重要な一歩が踏み出せたと思います。フィンゴリモドは、多発性硬化症(multiple sclerosis :MS)に対して優れた有効性を示す初めてのカプセル剤であり、多くの患者さんに待ち望まれる治療選択肢となるでしょう」

今回の承認は、MSの新薬に関してこれまでに提出された中でも最大規模の臨床試験データに基づくものであり、これには、再発抑制、障害進行リスクの低減、ならびにMRI(magnetic resonance imaging)診断による脳病変(疾患活動性を示す指標の一つ)の抑制を示すなど、有意な有効性を示すデータが含まれています1,2。

ノバルティス医薬品事業の責任者であるデビッド・エプスタイン(David Epstein)は次のように述べています。「本日の発表はまた一つ重要な承認が得られたことを示しており、フィンゴリモドを使用できる患者さんが増えることは、私たちにとっても喜ばしいことです。ノバルティスは、著しいアンメット・ニーズを抱える患者さんに、革新的な新薬を提供していくことに全力を注いでいます。フィンゴリモドは2003年より開発を続けて参りましたが、当社は、開発プロジェクトに協力してくださった方々、とくにこの全く新しい薬の治験に参加してくださった方々の多大な貢献に感謝しています」

フィンゴリモドは、「スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤」と呼ばれる新しいクラスの初めての医薬品で、田辺三菱製薬からライセンスを受けました。MSは、免疫システムにより、脳や脊髄などの中枢神経系(CNS)の神経線維を保護している被膜が損傷されます。フィンゴリモドの新しい作用メカニズムは、特定の白血球(リンパ球)をリンパ節に留めておくことにより、CNSに対する免疫システムの作用を調節すると考えられています。これにより、神経線維の保護被膜を攻撃する恐れのある白血球がCNSに届きにくくなるため、炎症による神経細胞の損傷も低減されます。白血球を留めておく作用は可逆的であり、フィンゴリモドの治療を中止すると元に戻ります。

EUに提出した承認申請資料には、フィンゴリモド0.5mgが、最も広く処方されているMS治療薬の一つであるインターフェロンβ-1a 筋肉内注射製剤(アボネックス®)に比べて、1年間の再発率を52%(P<0.001)減少させたことを示すデータが含まれています。また、2年間にわたるプラセボ対照試験では、フィンゴリモド投与群で再発率の減少(プラセボ比54%減、P<0.001)および障害進行リスクの低減(3カ月後の障害進行フォローアップにおいて確認されたリスクはプラセボ比30%減、P=0.02)が示されました2。また、フィンゴリモドの治療により、MRI診断による脳病変の活動性に統計的に有意な低下が認められました。

フィンゴリモドは4,000名以上のMS患者さんを対象に臨床試験が行われました。最も多くみられた副作用は、頭痛、肝酵素上昇、インフルエンザ、下痢、腰痛、咳でした。フィンゴリモドに関連したその他の副作用は、一過性で通常は無症候性である治療開始時の心拍数低下および房室伝導ブロック、軽度の血圧上昇、黄斑浮腫、軽度の気管支収縮でした1,2。

全般的な感染症の頻度は、重篤な感染症も含め、治療群間で同等でした。ただし、フィンゴリモドで治療された患者さんでは、気道感染(主として気管支炎)が僅かに多く見られました。臨床試験プログラム全体における悪性腫瘍の報告数は少なく、フィンゴリモド群と対照群で同等でした1,2。

日本では、2010年12月20日に国内で承認申請を行いました。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110328.html

抗悪性腫瘍剤「タシグナ®」150mgカプセルを新発売 慢性骨髄性白血病の一次治療に新しい治療選択肢(2011/3/18)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日(3月18日)、「慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病」の治療薬として、新たに「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)の150mgカプセルを新発売いたします。

「タシグナ」は、2009年3月に、イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病(CML)治療薬として日本で発売されました。従来の適応であるCMLの二次治療薬としての標準用量・用法は、1回400mg、1日2回の投与であったため、これまでは200mgのカプセルを発売していました。その後、2010年12月に「タシグナ」は、CMLと新たに診断された患者さんに対する一次治療薬として承認されました。初発の患者さんに対する標準用量・用法は1回300mg、1日2回投与となったことから、この度、従来の200mgカプセルに加えて新たに150 mgカプセルを発売する運びとなりました。今回の150mgカプセルの発売により、これまで一次治療薬として広く使われてきた「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)に加えて、CMLの一次治療に10年ぶりに新しい選択肢が追加されることとなります。

「タシグナ」の一次治療薬としての承認は、初発の慢性期CMLを対象とするENESTnd(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)試験の結果に基づくものです。「タシグナ」は、治療開始から12カ月時点で、MMR(分子遺伝学的大寛解:血液中のCML原因遺伝子の発現量が、国際的に標準化されたベースライン値の0.1%以下に減少した状態)およびCCyR(細胞遺伝学的完全寛解:CMLの原因となるフィラデルフィア染色体が検出されない状態)のいずれの達成率においても、「グリベック」を上回る効果を示しました。

「タシグナ」は、2009年1月のイマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病治療薬としての承認以来、承認条件として製造販売後の全症例を対象に使用成績調査を実施中です。今回の承認で新たに適応となる初発のCML患者さんについても、当該全例調査への症例登録を継続することが承認条件となっており、ノバルティス ファーマでは、引き続き患者さんの安全性確保と適正使用の推進に務めてまいります。

「タシグナ」は、2007年7月に、CMLの二次治療薬としてスイスで初めて承認されて以来、現在米国、欧州など世界90カ国以上で発売されています。一次治療薬としての適応追加は、2010年6月に米国で、8月にスイス、12月に日本およびEUで承認されました。

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110318_01.html
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pdf/pr20110318_01.pdf

東北地方太平洋沖地震に対する支援について(2011/3/18)
•支援には赤十字などを通じた義援金および鎮痛剤などの医薬品の寄付を含む
•全世界の社員には募金を奨励し、マッチングギフト制度により寄付を行う
2011年3月17日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは東北地方太平洋沖地震の被災者に対し、300 万米ドルを超える支援を行うと発表しました。この支援には、赤十字などに対する義援金のほか、鎮痛剤などの医薬品の寄付も含まれます。

ノバルティス会長のダニエル・バセラは、次のようにコメントしています。「今回の自然災害の被害規模を正確に把握することや日本に住む方々にとって今後どのくらい不安な状況が続くことになるか、現時点で把握することは困難ですが、ノバルティスは被災された日本の方々を可能な限り支援いたします。また、私たちは日本のノバルティスの社員と共に、日本の患者さんや医療関係者が必要とする医薬品の提供を確実に行えるよう、業務を継続していきます」

世界のノバルティスの社員は、日本の被災者支援のため、各国の赤十字など支援機関を通じて、個人として募金を行うことを奨励されています。社員の募金に対しては、会社が同額を拠出するマッチングギフト制度を適用します。

ノバルティスはまた、支援機関や日本政府関係機関と共に、この大きな自然災害に被災した方々に対して、長期的な観点でどのような支援活動を行えるか考えていきたいと思います。

以下省略しました。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110318_02.html

「サーティカン®」効能追加の承認申請 腎移植における拒絶反応の抑制(2011/2/25)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日、免疫抑制剤(mTOR阻害剤)「サーティカン®(一般名:エベロリムス)」について、新たに「腎移植における拒絶反応の抑制」の効能追加申請を行いました。

「サーティカン」は、細胞の成長、増殖、生存および血管新生などに関わる細胞内情報伝達分子である哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR:mammalian target of rapamysin)に結合し、主に、インターロイキン-2によるT細胞の増殖を抑制することで免疫抑制作用を示すと考えられています。

腎移植は、末期腎不全の患者さんの生存率や全般的なQOLを改善する有効で望ましい治療の選択肢として位置づけられ、毎年、腎移植の実施例数は増加しています。腎移植における免疫抑制療法は、拒絶反応を抑制し、移植された腎臓を長期に生着させるために、極めて重要な役割を担っています。近年、様々な免疫抑制剤が開発され移植腎の生着率が向上している一方で、免疫抑制療法にともなう副作用は依然として課題とされており、副作用により免疫抑制剤を減量または休薬するケースもあることから、新たな免疫抑制剤の開発が望まれてきました。

新しい作用機序の免疫抑制剤である「サーティカン」は、既存の免疫抑制剤であるカルシニューリン阻害剤*と併用することで、拒絶反応を増加させることなく、カルシニューリン阻害剤の投与量を従来よりも減量することができます。その結果、既存薬の副作用を軽減、あるいは回避することができるため、これからの腎移植医療において重要な治療選択肢になるものと期待されています。

「サーティカン」は、世界85カ国以上で承認されており、日本では、2007年1月に「心移植における拒絶反応の抑制」を適応症として承認されています(2011年2月時点)。また、「サーティカン」の成分であるエベロリムスは、抗悪性腫瘍薬として、2010年1月に「アフィニトール®錠」の販売名で、「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」を適応症として国内で承認されています。

*カルシニューリン阻害剤は、臓器移植後の拒絶反応を抑制するための免疫抑制剤で、リンパ球に特異的・可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。(参考:くすりのしおり/ネオーラル カプセル[移植用])
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110225.html

インダカテロールとチオトロピウムの併用が、 チオトロピウムの単独療法より呼吸機能を大きく改善(2011/2/18)
•INTRUST*1 1試験およびINTRUST 2試験により、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんに1日1回投与のインダカテロール150μgとチオトロピウム*2を併用することの有効性を証明1,2
•2つの第III相臨床試験により、インダカテロールがCOPD治療薬として有効かつ安全であることを裏付けるデータがさらに増加
•2つの臨床試験結果は2011年5月の米国胸部学会(ATS)で発表予定

ノバルティスは2つの第III相臨床試験により、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんが、1日1回投与のインダカテロール(海外における製品名:Onbrez® Breezhaler®、開発コード:QAB149)とチオトロピウムを併用することで、チオトロピウムの単独療法よりも有意に優れた呼吸機能改善を実現したと発表しました1,2。

INTRUST 1試験およびINTRUST 2試験では、12週間後の時点で、インダカテロールとチオトロピウムの併用が、チオトロピウム単独療法と比較して、有意に優れた1秒量(FEV1)改善効果を示したことにより、主要評価項目が達成されました(両試験ともp<0.001)1,2。

ノバルティス ファーマ社グローバル開発部門の責任者であるトレバー・ムンデル医学博士(Trevor Mundel, MD)は次のように述べています。「インダカテロールの単独療法による有効性は、これまでの複数の試験によって確認されていましたが、今回のデータは、2種類の主要なCOPD治療薬を併用することで、呼吸機能に新たなベネフィットがもたらされる可能性があることを示しています。COPDのガイドラインとして国際的に認められたGOLD*3で推奨されているように、作用機序の異なる気管支拡張剤をCOPDの治療において併用するという治療方針がこのたびのデータにより裏付けられました3」

インダカテロールは、発売されている*4唯一の1日1回投与の長時間作用性β2刺激薬(LABA)です。一方、チオトロピウムは長時間作用性抗コリン薬(LAMA)で、いずれもCOPDの治療薬として承認されています。これら2つのクラスの薬剤は作用機序が異なりますが、いずれも吸入により気管支拡張効果、すなわち患者さんの肺に取り込まれる気流の増大をもたらします。

INTRUST 1試験およびINTRUST 2試験は、12週間・無作為化・二重盲検の試験であり、合計で2,276名の中等症から重症(GOLD2007基準)のCOPD患者さんを対象に実施されました。一方のグループの患者さんがインダカテロール150μgを1日1回使用するのに対し、もう一方のグループはプラセボを使用し、全員が非盲検下でチオトロピウム18μgを併用しました。有害事象の出現頻度は、両グループ間で同様でした1,2。

これら有効性と安全性のデータは、2011年5月に米コロラド州デンバーで開催される米国胸部学会(ATS)で発表される予定です。

インダカテロールは成人のCOPD患者さんにおける気道閉塞性障害に対する気管支拡張維持療法として、2009年11月に欧州連合で最初に承認されました4。現在は50カ国以上で承認され、欧州では13カ国で発売されています。また、2011年にも複数の国で新たに上市予定です。米国では現在、Arcapta® Neohaler®という製品名で申請中であり、2011年3月にPADAC(肺-アレルギー薬諮問委員会)によって審査される予定です。

COPDは喫煙、大気汚染、職業上の粉塵や化学物質の暴露などが関与して引き起こされる致命的な進行性疾患であり、肺の気道を閉塞させ労作性の息切れを引き起こします。現在、COPDは世界で2億1,000万人の患者さんが罹患しており5、2020年までに死亡原因の第3位になると予想されています3。COPDは高齢者の疾患と考えられがちですが、患者さんの過半数は、労働力として、あるいは家族に対して最も大きな責任を負う65歳以下の年齢層であることが研究によって示されています6。

なお、日本では2010年7月30日に、インダカテロールマレイン酸塩を慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬として承認申請をしています。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110218.html

「アフィニトール®」、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの無増悪生存期間の延長を 示す試験結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌に掲載(2011/2/17)
•RADIANT-3試験において、「アフィニトール®」はプラセボと比較して無増悪生存期間の中央値を4.6カ月から11.0カ月へと2倍以上に延長1
•18カ月時点で病勢の進行が認められなかった患者さんの割合は、プラセボ群が9%であったのに対し、「アフィニトール」治療群では34%1
•学会ですでに発表されたこれらのデータは、世界各国で進行中の進行性神経内分泌腫瘍(NET: neuroendocrine tumor)治療薬としての承認申請を裏付け同適応への申請は米食品医薬品局(FDA)から優先審査品目に指定

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌にて、進行性膵内分泌腫瘍(pNET:pancreatic neuroendocrine tumors)患者さんを対象とした試験で、「アフィニトール®(一般名:エベロリムス)」の投与とベスト・サポーティブ・ケア(BSC:最適な支持療法)を受けた患者さんでは、プラセボとBSCを受けた患者さんに比べ、無増悪生存期間(PFS)、すなわち腫瘍の増殖が認められない期間が2倍以上延長したという結果が掲載されました1。

「RADIANT-3 (RAD001 In Advanced Neuroendocrine Tumors)」という名称の同試験のデータは、昨年バルセロナで開催された第12回世界消化器癌学会議(the 12th World Congress on Gastrointestinal Cancer)で初めて発表されました2。進行性の神経内分泌腫瘍を適応とした「アフィニトール」の承認申請は、現在日本を含む世界各国で行われています。

同試験の結果では、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんにおいて、「アフィニトール」がプラセボと比較して無増悪生存期間の中央値を4.6カ月から11.0カ月へと2倍以上に延長し、がんの進行リスクを65%減少させることが明らかとなりました(ハザード比=0.35、95%信頼区間 0.27~0.45、p<0.001)。「アフィニトール」治療群では、18カ月時点で34%(95%信頼区間 26~43)の患者さんが生存し、かつ病勢の進行が認められなかったのに対し、プラセボ群では9%(95%信頼区間 4~16)という結果になり、「アフィニトール」治療群における長期にわたるベネフィットが証明されました1。

膵内分泌腫瘍は、膵島細胞から生じ、急速に増殖する可能性があります3。通常膵臓がんや膵外分泌がんと呼ばれているがんとは異なる、特徴的で希な疾患です4。多くの患者さんは、すでにがんが身体の他の部分へ広がり、治療がさらに困難な進行した状態で診断されます3,5。進行性膵内分泌腫瘍患者さんの生存期間の中央値は24カ月です6。

テキサス大学医学部M.D.アンダーソンがんセンター(テキサス州ヒューストン)准教授のジェームズ・ヤオ医師(James Yao, MD, Associate Professor of medicine, The University of Texas MD Anderson Center, Houston Texas)は、次のように述べています。「進行性の神経内分泌腫瘍の患者さんの治療選択肢は多くありません。RADIANT-3試験において、mTOR阻害剤である『アフィニトール』が進行性膵内分泌腫瘍患者さんの治療に役立つ可能性が示されたことを心強く思います」

「アフィニトール」は、細胞分裂、血管新生、細胞代謝の制御において重要な役割を果たすmTORタンパクを標的としています7。前臨床および臨床データでは、膵内分泌腫瘍を含む数種のがんの増殖や進行にmTORが関連していることが示されています。

米FDAは、RADIANT-3および別のRADIANT-2という2つの第III相試験に基づき、消化器・肺・膵臓原発の進行性神経内分泌腫瘍患者さんの治療薬として、「アフィニトール」を優先審査品目に指定しました。優先審査は、治療の進歩に大きく貢献すると思われる薬剤や、適切な治療法が存在しない領域に新たな進展をもたらす薬剤を対象にFDAが指定するものです8。

優先審査に指定されたことにより、「アフィニトール」のFDA審査期間は通常の10カ月から6カ月に短縮されます8。なお、申請に含まれたデータがさらなる討議を必要とし、FDAが諮問委員会を召集した場合は、審査期間は延長されることもあります。本適応に対する「アフィニトール」の承認申請は、現在、日本を含む世界各国で行われています。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110217.html

多発性硬化症の第一選択薬として、疾患修飾性治療薬の経口剤 フィンゴリモドがスイスとオーストラリアで承認(2011/2/2)
•頻回注射の代替治療薬となり得るフィンゴリモドは、スイスやオーストラリアの再発寛解型多発性硬化症の患者さんにとって大きな福音
•フィンゴリモドは、広く処方されているインターフェロンβ-1a 筋肉内注射製剤よりも優れた有効性を示し、1年間の再発率を52%減少(p<0.001)
•2年間のプラセボ対照試験では、フィンゴリモドが障害進行リスクの低減を証明
2011年1月24日、スイス・バーゼル発 - スイス医薬品庁(Swissmedic)とオーストラリア治療薬剤管理局(the Australian Therapeutic Goods Administration:TGA)は、再発寛解型多発性硬化症(relapsing-remitting multiple sclerosis:RRMS)の第一選択薬として、疾患修飾性治療薬(disease-modifying therapy:DMT)のフィンゴリモド(海外での販売名:Gilenya®)0.5mgを承認しました。

スイス・バーゼルにあるユニバーシティ・ホスピタルの神経学・研究部のルドウィッヒ・カポス教授(Professor Ludwig Kappos, Neurology and Department of Research, University Hospital, Basel, Switzerland)は次のように述べています。「革新的な作用メカニズムを持つフィンゴリモドは、RRMSの患者さんの治療成果を改善することができます。フィンゴリモドは、優れた有効性と管理可能な安全性プロファイルを備えているため、RRMSの患者さんと、その治療にあたる医師にとって、価値ある新しい選択肢となります」

今回のフィンゴリモドの承認は、多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)の新薬に関してこれまでに提出された中でも最大規模の臨床試験データに基づいています1,2。承認申請資料には、フィンゴリモド0.5mgが、すでに承認されている第一選択薬のDMTであるインターフェロンβ-1aの筋肉内注射製剤に比べ、再発率を52%(P<0.001)減少させたことを示すデータが含まれています1。2年間にわたるプラセボ対照試験では、プラセボに比べ54%(P<0.001)の再発率を減少させることが示されました2。同試験において、フィンゴリモド0.5mgを服用した患者さんの障害進行リスクは、3カ月後で30%、6カ月後で37%低減しました2。また、これらの臨床試験において、フィンゴリモドの治療により、MRI診断による脳病変の活動性に統計的に有意な低下が認められました。

ノバルティスの医薬品事業部長であるデビッド・エプスタイン(David Epstein)は次のように述べています。「フィンゴリモドは、すでに米国とロシアで承認されていますが、引き続き、この有効性の高い1日1回投与の経口治療薬をスイスとオーストラリアでも患者さんに提供できることを誇らしく思います。ノバルティスには、革新的な治療薬を患者さんに提供してきた素晴らしい実績があります。フィンゴリモドが世界中の患者さんに適切に提供できるよう全力を尽くします」

フィンゴリモドは、「スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤」と呼ばれる新しいクラスの初めての医薬品で、田辺三菱製薬からライセンスを受けました。フィンゴリモドが、リンパ球を選択的かつ可逆的にリンパ節に留めておくことによって、重要な免疫機能を維持できるとともに、患者さんの治療管理を柔軟に行うことができます。

フィンゴリモドは4,000名以上のMS患者さんを対象に臨床試験が行われました。最も多くみられた副作用は、頭痛、肝酵素上昇、インフルエンザ、下痢、腰痛、咳でした。フィンゴリモドに関連したその他の副作用は、一過性で通常は無症候性である治療開始時の心拍数低下および房室伝導ブロック、軽度の血圧上昇、黄斑浮腫、軽度の気管支収縮でした1,2。

全般的な感染症の頻度は、重篤な感染症も含め、治療群間で同等でした。ただし、フィンゴリモドで治療された患者さんでは、気道感染(主として気管支炎)が僅かに多く見られました。臨床試験プログラム全体における悪性腫瘍の報告数は少なく、フィンゴリモド群と対照群で同等でした1,2。

MSは、運動能力や筋力、視覚、バランス感覚、感情面、精神的機能などの障害といった、一連の身体的・精神的トラブルを引き起こすことがあります。発作が繰り返されると、損傷の累積が永久的な神経損傷や神経機能喪失につながります。MS患者さんは世界で250万人と推定されております3。またMSは、若年の患者さんでは、非外傷性神経障害の最大の原因となる可能性があります。

ノバルティスは世界各国でフィンゴリモドの承認申請を行っています。

日本では、2010年12月20日に国内で承認申請を行いました。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110202.html

世界初の経口多発性硬化症の治療薬フィンゴリモド EUにおける承認勧告を取得(2011/1/31)
•フィンゴリモドはEUにおいて、インターフェロンβの治療にもかかわらず活動性の高い再発寛解型多発性硬化症(MS)の患者さん、もしくは、急速に進行する重症の再発寛解型MS患者さんに推奨
•フィンゴリモドは、広く処方されているインターフェロンβ-1a 筋肉内注射製剤よりも優れた有効性を示し、1年間の再発率を52%減少(p<0.001)
•2年間のプラセボ対照試験では、フィンゴリモドが障害進行リスクの低減を証明

2011年1月21日、スイス・バーゼル発 - 欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会(CHMP)は、フィンゴリモド(海外での販売名:Gilenya®)0.5mg(1日1回)について、インターフェロンβによる治療にもかかわらず活動性の高い再発寛解型多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)、もしくは急速に進行する重症の再発寛解型MSの治療薬として、肯定的意見を表明しました。

CHMPの見解は、MSの新薬に関してこれまでにCHMPに提出された中でも最大規模の臨床試験データに基づくものであり、これには、再発抑制、障害進行リスクの低減、ならびにMRI(magnetic resonance imaging)診断による脳病変(疾患活動性)の抑制を示すなど、有意な有効性を示すデータが含まれています1,2。

欧州多発性硬化プラットフォーム(European Multiple Sclerosis Platform:EMSP)のジョン・ゴールディング会長(John Golding)は次のように述べています。「EUには、予測不能で複雑な症状が生涯にわたり進行し続ける、進行性の神経疾患であるMSの患者さんが50万人以上います。高い有効性を示す初めての経口治療薬が新しい治療選択肢となることを歓迎します」

欧州委員会の認可に基づくCHMPの勧告は、欧州における承認の決定の基となるもので、その決定は約3カ月以内に下されるものと期待されます。

ノバルティスの医薬品事業部長であるデビッド・エプスタイン(David Epstein)は次のように述べています。「本日のCHMPの勧告により、活動性の高い再発寛解型MSのヨーロッパの患者さんに、1日1回のカプセルで高い有効性を示すフィンゴリモドを間もなく提供できるということを、非常に喜ばしく思っています。ノバルティスは、MS患者さんのためにフィンゴリモドのような革新的な治療薬を提供することに全力を尽くし、その達成に向けてヨーロッパ各国と協働したいと思っています」
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110131.html

日本初、クリオピリン関連周期性症候群治療薬 「カナキヌマブ(遺伝子組換え)」を国内で承認申請(2011/1/27)
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:三谷 宏幸)は、本日、クリオピリン関連周期性症候群(以下、CAPS:cryopyrin-associated periodic syndrome)の国内初の治療薬として「カナキヌマブ(遺伝子組換え)(一般名、以下:カナキヌマブ)」(開発コード:ACZ885)の製造販売承認申請を行いました。

カナキヌマブは、ヒトインターロイキン(IL)-1βに対する遺伝子組換えヒト免疫グロブリンG1(IgG1)モノクローナル抗体です。カナキヌマブは、炎症性サイトカインのひとつであるIL-1βと特異的に結合することにより、IL-1βがその受容体と結合することを阻害して、CAPSの様々な炎症症状を速やかに抑制することで効果を示します。

CAPSとは、「家族性寒冷自己炎症症候群(FCAS)」、「マックル・ウェルズ症候群(MWS)」、「新生児期発症多臓器系炎症性疾患(NOMID)」の総称で、IL-1βが過剰に産生されることにより、慢性的な炎症反応や進行性の組織障害が引き起こされます。CAPSは、生後すぐ、または幼児期より発症し、その後生涯を通じて様々な炎症症状が繰り返される慢性自己炎症疾患群のひとつです。主な症状には、発熱、関節痛、蕁麻疹様発疹、頭痛、疲労感、結膜炎などがあり、重篤な場合には、聴覚や視覚障害、骨や関節の変形、腎障害などを引き起こす可能性があります。

CAPSは、世界的には100万人に1人の頻度で発症すると報告されており1、日本での潜在的な患者さんの数は120名程度と推計されます。しかし、国内では標準的な治療ガイドラインがなく、また極めて稀な疾患であることから確定診断に至らない患者さんも多く2,3,4、実際に国内のCAPS患者さんの数は30名未満と報告されています5,6。CAPSはより早期から適切な治療を開始する必要のある疾患ですが、国内では対症療法のみが用いられているのが現状で、カナキヌマブがCAPS治療の重要な選択肢になるものと期待されています。

カナキヌマブは、2009年10月より国内でCAPSに対する臨床試験を開始し、2010年4月の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において医療上の必要性が高いとの評価を得て、厚生労働省より開発要請を受けました。また、2010年8月には希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されています。

カナキヌマブは、海外ではIlaris®の製品名で米国、スイス、欧州連合(EU)など40カ国以上で承認を取得し、2009年8月にスイスで発売以来、米国を含めて現在17カ国で発売しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110127.html

パリエット錠、ルナベル配合錠及びタシグナカプセルの薬事法上の効能・効果等の変更に伴う留意事項通知の一部改正について(2011/1/19)
http://www.ajha.or.jp/admininfo/pdf/2011/110126_1.pdf

「ルセンティス®」、糖尿病黄斑浮腫による視力障害の治療薬として 新たな適応症をEUで承認取得(2011/1/17)
•「ルセンティス®」が、糖尿病黄斑浮腫(DME:diabetic macular edema)による視力障害のある患者さんの視力およびQOLを改善する初の治療薬として承認
•「ルセンティス」は、現在の標準治療(レーザー治療)と比較して、即効的かつ持続的な優れた視力改善効果を有することを証明
•2つの臨床試験において「ルセンティス」を投与した患者さんの約半数で10文字以上の視力改善が見られ、この改善により患者さんの自立や日常生活に必要な機能の回復が可能に
•多くの先進国では、DMEは生産年齢人口の主な失明原因
2011年1月7日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは、欧州委員会(EC: European Commission)から、糖尿病黄斑浮腫(DME)による視力障害の治療薬として、「ルセンティス®」(一般名:ラニビズマブ)の新たな適応症の承認を取得しました。DMEは、多くの先進国で生産年齢人口における主な失明原因となっています。

現在の標準治療であるレーザー治療は多くの患者さんの視力を維持しますが、通常、視力は改善しません。「ルセンティス」は、DMEによる視力障害のある患者さんの視力とQOLを有意に改善する治療薬として、初めて承認された治療薬です。

AMDアライアンス・インターナショナルの会長であるドン・カラン氏は次のように述べています。「滲出型加齢黄斑変性と同様、DMEは失明を引き起こす可能性があります。糖尿病の患者さんのうち、失明に至る患者さんはごく一部に過ぎませんが、これは最も深刻な合併症のひとつです。視力障害は、社会的な交流から労働力までの全てに影響を及ぼすため、多くの人々にとって自立性を失うことを意味します」

今回の承認は、ノバルティスが実施した臨床試験であるRESTORE試験およびRESOLVE試験のデータに基づいています。これらの臨床試験で、現在の標準治療であるレーザー治療または無治療と比較したところ、「ルセンティス」は即効的かつ持続的な優れた視力改善効果を有することが証明されました。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110117.html

「ルセンティス®」、糖尿病黄斑浮腫による視力障害の治療薬として 新たな適応症をEUで承認取得(2011/1/17)
* 「ルセンティス®」が、糖尿病黄斑浮腫(DME:diabetic macular edema)による視力障害のある患者さんの視力およびQOLを改善する初の治療薬として承認
* 「ルセンティス」は、現在の標準治療(レーザー治療)と比較して、即効的かつ持続的な優れた視力改善効果を有することを証明
* 2つの臨床試験において「ルセンティス」を投与した患者さんの約半数で10文字以上の視力改善が見られ、この改善により患者さんの自立や日常生活に必要な機能の回復が可能に
* 多くの先進国では、DMEは生産年齢人口の主な失明原因

ノバルティスは、欧州委員会(EC: European Commission)から、糖尿病黄斑浮腫(DME)による視力障害の治療薬として、「ルセンティス®」(一般名:ラニビズマブ)の新たな適応症の承認を取得しました。DMEは、多くの先進国で生産年齢人口における主な失明原因となっています。

現在の標準治療であるレーザー治療は多くの患者さんの視力を維持しますが、通常、視力は改善しません。「ルセンティス」は、DMEによる視力障害のある患者さんの視力とQOLを有意に改善する治療薬として、初めて承認された治療薬です。

AMDアライアンス・インターナショナルの会長であるドン・カラン氏は次のように述べています。「滲出型加齢黄斑変性と同様、DMEは失明を引き起こす可能性があります。糖尿病の患者さんのうち、失明に至る患者さんはごく一部に過ぎませんが、これは最も深刻な合併症のひとつです。視力障害は、社会的な交流から労働力までの全てに影響を及ぼすため、多くの人々にとって自立性を失うことを意味します」

今回の承認は、ノバルティスが実施した臨床試験であるRESTORE試験およびRESOLVE試験のデータに基づいています。これらの臨床試験で、現在の標準治療であるレーザー治療または無治療と比較したところ、「ルセンティス」は即効的かつ持続的な優れた視力改善効果を有することが証明されました。
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pr20110117.html

抗悪性腫瘍剤「タシグナ®」、慢性骨髄性白血病の一次治療薬として 日本で新効能の承認を取得(2010/12/21)
~ 初発の慢性骨髄性白血病の患者さんにとって「グリベック®」以来初の治療選択肢 ~

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、抗悪性腫瘍剤「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)について、本日(12月21日)、「慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病」の新効能、また同時に150mgカプセルの製造販売承認を取得しました。

これまで、慢性骨髄性白血病(CML)の一次治療薬として2001年の発売以来広く使われてきた「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)は、CMLの原因となるBCR-ABL遺伝子が産生するチロシンキナーゼ活性を阻害することで優れた治療効果を示す薬剤です。「タシグナ」は、この「グリベック」に比べ、Bcr-Ablタンパクをより選択的に標的とするよう分子設計された薬剤で、2009年3月に、イマチニブ抵抗性の慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病治療薬として日本で発売しました。以来、「グリベック」治療で十分な効果が得られない、または得られていた効果が消失してしまう患者さんや、副作用によって治療を中止したり、標準用量を服用することができず十分な治療効果を得られなかった患者さんに対する治療薬として使用されてきました。

今回の「タシグナ」の一次治療薬としての承認は、初発の慢性期CMLを対象とするENESTnd(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)試験の結果に基づくものです。ENESTnd試験は、無作為化・オープンラベル・多施設共同の第III相試験で、初発の慢性期CMLの成人患者さんを対象に、「タシグナ」の有効性と安全性を、「グリベック」を対照として検討する過去最大規模の国際共同比較試験です。この試験には、79名の日本人の患者さんも参加しました。

ENESTnd試験では、有効性の主要評価項目において、「タシグナ」は「グリベック」を上回る効果を示しました。「タシグナ」は「グリベック」に比べてBCR-ABL遺伝子発現量を早期に減少させ、その結果、治療開始からわずか12カ月という早い時点で、病期進行を有意に抑制しました。MMR(分子遺伝学的大寛解:骨髄・あるいは血液中のBCR-ABL遺伝子が0.1%以下の状態)は、白血病細胞の大幅な減少を意味しており、CMLの患者さんの長期予後を予測する上で重要な指標とみなされています。「タシグナ」は、治療開始から12カ月時点で、MMRおよびCCyR(細胞遺伝学的完全寛解:CMLの原因となるフィラデルフィア染色体が検出されない状態)のいずれの達成率においても、「グリベック」を上回る効果を示しました。

今回の新効能および150mgカプセルの製造販売承認につき、ノバルティス ファーマ株式会社の取締役 オンコロジー事業部 事業部長の浅川一雄は、「『グリベック』は、2001年の発売以来、多くの患者さんに投与され、それまでのCML治療を大きく変えた薬剤として評価をいただいています。今回、その『グリベック』を上回る効果が期待できる『タシグナ』が一次治療薬として承認されたことで、初発のCML患者さんに、『グリベック』の登場以来、初めての新しい治療選択肢をご提供できることを嬉しく思います」と述べています。

すでに適応を有しているイマチニブ抵抗性の慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病に対する「タシグナ」の標準用量は、1回400mg、1日2回の投与であることから、現在は200mgカプセルが発売されています。今回の承認により適応が追加となった、初発の慢性骨髄性白血病患者さんに対する用法・用量は、1回300mg、1日2回投与となります。このため、新たに150mgカプセルの製造販売承認も取得しており、150mgカプセルは薬価収載後速やかに販売を開始する予定です。

「タシグナ」は、2009年1月のイマチニブ抵抗性の慢性期または移行期の慢性骨髄性白血病治療薬としての承認以来、承認条件として製造販売後の全症例を対象に使用成績調査を実施中です。今回の承認で新たに適応となる初発のCML患者さんについても、当該全例調査への症例登録を継続することが承認条件となります。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101221.html

日本初、経口の多発性硬化症治療薬 「フィンゴリモド塩酸塩」を国内で承認申請(2010/12/20)
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:三谷 宏幸)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:土屋 裕弘)は、両社で共同開発を行ってきた多発性硬化症治療薬として国内初の経口剤である「フィンゴリモド塩酸塩(一般名、以下:フィンゴリモド)」(開発コード:FTY720)について、本日、製造販売承認申請を行いました。

フィンゴリモドは、「スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤」と呼ばれる新しい作用機序を有する治療薬です。フィンゴリモドは、末梢血中の循環リンパ球数を可逆的に減少させることにより、神経炎症をもたらすリンパ球の中枢神経系への浸潤を阻止し、その結果、多発性硬化症に伴う炎症を抑制することで効果を示します。

多発性硬化症は、症状の再発と寛解を繰り返す中枢神経系の脱髄疾患で、症状は脱髄病巣の生じる部位により多様ですが、感覚障害、視神経炎、運動麻痺等が多く認められます。また、慢性期には視力障害、易疲労感、認知機能障害が認められ、脱力や痙攣(けいれん)等の神経後遺症が残ることもあります。多発性硬化症は、四肢の不自由や、車椅子での日常生活を余儀なくされることがあり、厚生労働省の特定疾患にも指定されています。

フィンゴリモドは、今まで注射剤しかなかった多発性硬化症の薬物治療において、1日1回の経口投与という利便性の高い剤形で、多発性硬化症の再発頻度や症状の増悪を抑え、身体障害の進行を遅らせることから、多発性硬化症の治療において重要な選択肢になるものと期待されています。

日本では「多発性硬化症の再発予防及び進行抑制」を対象として、2007年9月に稀少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されています。

フィンゴリモドは、海外ではGilenya®の製品名で米国およびロシアで承認を取得し、既に米国では販売を開始しております。また、欧州連合(EU)やスイス、カナダ、オーストラリアなどで申請中です(2010年12月現在)。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101220_02.html

「アフィニトール®」をホルモン療法に追加投与することで 進行転移性乳がんの病勢進行が抑制(2010/12/20)
•ホルモン受容体陽性でアロマターゼ阻害剤に抵抗性の進行性乳がん患者さんを対象とした第II相無作為化試験の結果、クリニカルベネフィット率*は、タモキシフェン単独療法群の42%と比較して、「アフィニトール®」(一般名:エベロリムス)とタモキシフェンの併用療法群では61%と「アフィニトール」に上乗せ効果1

•病勢進行までの期間の中央値は、タモキシフェン単独療法群の4.5カ月と比較して、「アフィニトール」とタモキシフェン併用療法群の患者さんでは8.6カ月に延長1
•標準治療抵抗性あるいは標準治療で病勢進行が認められるホルモン受容体陽性の転移性乳がんの患者さんには、限られた治療選択肢しか存在せず2,3
•ノバルティスは転移性乳がんに対する「アフィニトール」の効果をさらに検証するため、BOLERO第III相臨床試験プログラムを実施中4,5,6
*クリニカルベネフィット率;完全奏効、部分奏効又は6カ月以上継続した病勢安定の割合2010年12月9日、スイス・バーゼル発 - このたび、アロマターゼ阻害剤(AI)による前治療経験のあるホルモン受容体陽性/ヒト表皮増殖因子受容体2陰性(HR+/HER2-)転移性乳がんの患者さんにおいて、タモキシフェンによるホルモン療法に「アフィニトール®」(一般名:エベロリムス)を追加投与した場合、タモキシフェン単独療法と比較して、病勢進行が抑制されることが、新しい試験の結果で示されました。この結果は、米テキサス州サンアントニオで開催された、第33回CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表されたものです1。

111名の転移性乳がんの患者さんを対象に実施された第II相無作為化試験で得られた知見によると、クリニカルベネフィット率は、タモキシフェン単独療法を受けた患者さんでは42.1%(ハザード比=0.32、95%信頼区間 [CI] 0.15-0.68、ログランク検定、p=0.0019)であったのに対して、「アフィニトール」とタモキシフェンの併用療法を受けた患者さんでは、61.1%でした(95% CI 46.9-74.1)1。

また、タモキシフェン単独療法群では、病勢進行までの期間の中央値が4.5カ月だったのに対し、「アフィニトール」とタモキシフェンの併用療法群では8.6カ月でした。また、併用療法群では、病勢進行のリスクが47%と統計的に有意な減少が示されました(ハザード比=0.53 [95% CI 29.1-55.9]; ログランク検定: p=0.045、探索解析)。副作用はいずれの試験群でも概ね対処可能でした。2010年10月現在、タモキシフェン単独療法群では25名の患者さんの死亡が見られたのに対し、併用療法群では9名でした(ハザード比= 0.32 95% CI 0.15-0.68)1。

この第II相試験は、フランスのGINECO(Groupe d'Investigateurs Nationaux pour l'Etude des Cancers Ovariens et du sein)グループによって実施されています。

「アフィニトール」は、細胞分裂、細胞代謝および血管新生の制御において中心的な役割を果たすmTORタンパクを標的としており7,8、乳がん治療薬としては現在開発中の薬剤です。

フランスのリヨンにあるレオン・ベラール・センターのトマス・バシュロ医師は次のように述べています。「『アフィニトール』とタモキシフェンの併用療法群で、病勢進行までの期間がほぼ2倍に延長されたことは、ホルモン療法への耐性を克服する上でのmTOR阻害の潜在的なベネフィットを示しています。こうした結果に基づき、追加で行われている試験では、HR+/HER2陰性転移性乳がんの二次治療としての『アフィニトール』とホルモン療法の併用療法が評価されます」
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101220_01.html

早期乳がんを対象に「ゾメタ®」の上乗せ効果を検証した 補助療法の試験で、主要評価項目を達成せず(2010/12/15)
•AZURE試験の中間解析によると、「ゾメタ®」を標準的な術後補助療法(アジュバント療法)に追加投与した場合、標準療法単独の場合と比較して、無病生存期間の改善が示されず1
•完全に閉経している患者さんのサブグループでは、「ゾメタ」追加投与群において無病生存期間と全生存期間の改善が示される1
•早期乳がんのアジュバント治療に対する米国とEUでの適応申請は取り下げに。
ノバルティスは今回の新データをもって今後の計画を評価
•「ゾメタ」の現在の適応(がんの骨転移や多発性骨髄腫に伴う骨関連事象[SRE]の予防と高カルシウム血症)には影響なし
2010年12月9日、スイス・バーゼル発 - 第III相試験(AZURE [Adjuvant Zoledronic acid to redUce Recurrence] )の第2回中間解析結果では、閉経前および閉経後の早期乳がん患者さんの標準的な術後化学療法および/またはホルモン療法に「ゾメタ®」(一般名:ゾレドロン酸)を追加投与した場合の、無病生存期間(DFS: disease-free survival)における優位性が示されませんでした。当初から計画されていた、閉経の状態に基づく解析では、完全に閉経している患者さんにおいて、「ゾメタ」追加投与群で無病生存期間と全生存期間のベネフィットが確認されました1。

本AZURE試験は、閉経前および閉経後の早期乳がん患者さんの術後補助療法に「ゾメタ」を加えた場合の再発抑制効果を見極めるために実施されている試験で、今回の結果は、米テキサス州サンアントニオで開催された第33回CTRC-AACRサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表されました1。

ノバルティス オンコロジー事業部のプレジデントであるエルベ・オプノーは次のように述べています。「『ゾメタ』は、様々ながんの骨転移や多発性骨髄腫の患者さんにとって重要な治療薬であり、今回の結果はこうした現在の適応に影響を及ぼすものではありません。術後補助療法で『ゾメタ』の投与を受けている早期乳がん患者さん全体では、無病生存期間における優位性が見られませんでしたが、閉経後の患者さんのサブセット解析では改善が見られたことは喜ばしいことです」

「ゾメタ」の再発抑制効果は、以前にオーストリア乳房・結腸直腸がん研究グループ(Austrian Breast & Colorectal Cancer Study Group)による大規模・無作為化・第III相臨床試験(ABCSG-12試験)で観察されていました。この試験に参加した1,800名以上のホルモン受容体陽性(HR+)早期乳がんの閉経前の患者さんは、根治目的の手術の後、卵巣機能を抑制して閉経状態を誘発するためのゴセレリン治療を含むホルモン療法に続いて、3年間にわたり、「ゾメタ」の追加投与あり・なしの治療を受けました2。同試験では、3年間、術後ホルモン療法に「ゾメタ」を追加投与することで、無病生存期間に32%の改善が見られました(ハザード比=0.68 [95%信頼区間 [CI] 0.51-0.91], P=0.009)3。

昨年、ノバルティスは、ABCSG-12試験の結果に基づき、米国と欧州連合(EU)で、閉経前のホルモン受容体陽性早期乳がん患者さんの術後ホルモン療法との併用に関する適応追加承認申請を提出しました。ノバルティスは、現在、審査のために追加提出する予定だった本AZURE試験の解析データを検討しています。当面、ノバルティスは現在の適応追加申請を取り下げ、各国当局と今後の計画について話し合う予定です。

「ゾメタ」は、多発性骨髄腫およびさまざまながん(乳がん、前立腺がん、肺がん、その他固形がん)の骨転移において、骨合併症を減少あるいは遅延させるための治療薬、ならびに悪性高カルシウム血症(HCM)の治療薬として、100カ国以上の国で承認されています。「ゾメタ」は、がんの治療において最も広く使用されているビスホスホネート製剤であり、これまでに世界中で390万人以上の患者さんの治療に使用されています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101215.html

ノバルティスの「ゾメタ®」、「ランセット」誌に第III相試験データが掲載 新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんの全生存期間を改善(2010/12/13)
•化学療法に「ゾメタ®」を追加投与した場合、経口クロドロネート*を追加投与した場合と比較して、無増悪生存と全生存を有意に改善
•「ゾメタ」は、クロドロネートと比較して、骨関連事象の有意な減少に加えて/
またその効果に関わらず、臨床的に有意な抗腫瘍効果を示す
•世界的に権威のある医学論文誌に、ASCOで初めて発表された本データが掲載
複数のがん種における「ゾメタ」の潜在的抗腫瘍効果を示唆する臨床的エビデンスを強化
*クロドロネート 日本では未発売の経口ビスホスホネート剤2010年12月4日、スイス・バーゼル発 - この度、「ランセット」誌に、新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんにおいて、一次治療の化学療法に「ゾメタ®」(一般名:ゾレドロン酸)を追加することで、経口クロドロネートを追加した場合と比較して、全生存(OS)と無増悪生存(PFS)の有意な改善が示されたという研究結果が新たに掲載されました。こうした生存期間に対する効果は、「ゾメタ」の骨合併症(あるいは「骨関連事象」SRE: skeletal-related event)に対する効果に関わらず示されました1,2。

「ランセット」誌に掲載されたこの試験結果は、2,000名近くの多発性骨髄腫の患者さんを対象とした「Medical Research Council (MRC) Myeloma IX(以下Myeloma IX)」と呼ばれる大規模・無作為・第III相臨床試験で得られたものです1。これらの結果は、2010年6月に米イリノイ州シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO: American Society of Clinical Oncology)の第46回年次総会で初めて報告されました。

3.7年のフォローアップ期間(中央値)において、経口クロドロネートと比べ、「ゾメタ」の追加投与により、死亡リスクは16%減少(HR=0.842、95%信頼区間0.74-0.96、P=0.0118)、また無増悪生存イベントの相対リスクは12%低下しました(HR =0.88、 95%信頼区間0.80-0.98、P=0.0179)。「ゾメタ」は、生存に関する評価項目においてクロドロネートに対する優位性を示したことに加え、多発性骨髄腫に関連して発生するSREの予防においても、ベースライン時におけるSRE既往の有無に関わらず、クロドロネートを有意に上回りました1。

世界中で、毎年75万人以上の患者さんが新たに多発性骨髄腫と診断され、こうした患者さんの全生存期間の中央値は3年から5年です3。進行した多発性骨髄腫の患者さんの95%近くが骨関連疾患を抱えており、治療しない場合、その半数がSRE(骨折、骨への放射線投与や手術、骨病変および/または脊髄圧迫)を経験します4,5。

英国のThe Royal Marsden and The Institute of Cancer Researchの血液腫瘍学の責任者で、本試験の治験総括医の一人でもあるGareth Morgan教授は次のように述べています。「多発性骨髄腫の患者さんを治療する血液専門医として、『ゾメタ』が示した生存ベネフィットを非常に心強く感じています。『ゾメタ』のSREにする効果は以前から知られていますが、今回の結果は、『ゾメタ』が多発性骨髄腫の治療に新しい役割を持ち、この病気と闘う患者さんの延命につながる可能性があるということを示唆しています」

「ゾメタ」は、多発性骨髄腫およびさまざまながん(乳がん、前立腺がん、肺がん、その他固形がん)の骨転移において、骨合併症を減少あるいは遅延させるための治療薬、ならびに悪性高カルシウム血症(HCM)の治療薬として、100カ国以上の国で承認されています2。「ゾメタ」は、がんの治療において最も広く使用されているビスホスホネート製剤であり、これまでに世界中で390万人以上の患者さんの治療に使用されています。

ノバルティス オンコロジー事業部プレジデントのエルベ・オプノーは次のように述べています。「多発性骨髄腫の患者さんの全生存と無増悪生存が改善したことに勇気付けられています。この大規模な試験の知見は、様々ながん種における『ゾメタ』の潜在的な抗腫瘍効果を裏付ける新たなエビデンスとなるものです」
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101213.html

「エックスフォージ®配合錠」長期処方が可能に(2010/12/10)
-配合剤の長期処方制限ルール緩和を受け-

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)が製造販売する、選択的AT1受容体ブロッカー(ARB)の「ディオバン®」とカルシウム拮抗薬(CCB)のアムロジピンの配合剤である高血圧治療薬「エックスフォージ®配合錠」(エックスフォージ)の長期処方が、本日12月10日より可能となりましたので、お知らせいたします。

新医薬品の処方は、これまで薬価基準収載から1年間は、原則1回につき14日分が限度とされていました(長期処方制限ルール)。今回このルールの緩和が中央社会保険医療協議会で了承され、同じ効能・効果や用法・用量で、1年以上の使用実績がある単剤を組み合わせた配合剤は、14日間の処方制限が外れ、長期処方が認められるようになりました。11月26日、中央社会保険医療協議会は「エックスフォージ」など、ARBとCCBの配合剤4製品に、このルール緩和を初めて適用することを了承し、12月10日から、これらの薬剤に対する長期処方の制限が解除されることになりました。

「エックスフォージ」は、世界で最も処方されている*1ARBの「ディオバン」とCCBのアムロジピンの配合剤で、本年4月に日本国内で発売されました。これまでのルールでは、長期処方が可能になるのは来年5月からでしたが、今回のルール解禁により約5カ月早く長期処方が可能になりました。

ノバルティス ファーマは、1剤で極めて強い降圧効果が期待でき、93.7%の高いレスポンダーレート*2を示す「エックスフォージ」の長期処方が可能になったことは、降圧目標値に達していない高血圧治療中の患者さん、ならびに降圧剤を何剤か服用している患者さんにとって非常に有益であり、今後さらに多くの高血圧患者さんの治療に貢献できるものと期待しています。

*1IMS MIDAS PADDS, 58 countries(standard_units_mat_09_2009)参照
*2拡張期血圧が90mmHg未満に低下、又はベースラインから10mmHg以上低下した有効症例の割合
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101210_02.html

ノバルティスの「タシグナ®」、初発の慢性骨髄性白血病の患者さんを 対象とした第III相試験のフォローアップデータにおいても、 引き続き「グリベック®」を上回る病期進行の抑制効果を示す(2010/12/10)
•慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病患者さんに「タシグナ®」を投与した場合、「グリベック®」投与に比べて病期が進行した患者さんは少数であった
•24カ月観察データにおいて、「タシグナ」は、細胞遺伝学的および分子遺伝学的により深く持続的な効果を示す
•現在「タシグナ」は、慢性骨髄性白血病に対する一次治療薬として米国およびスイスで承認されている他、EU、日本をはじめとする世界各国で承認申請中
2010年12月6日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは本日、初発の慢性期フィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)の成人患者さんにおいて、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が、引き続き「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*を上回る効果を示すという24カ月観察データを発表しました1。この新しいデータは、血液がんであるCMLの一次治療薬として、「タシグナ」と「グリベック」を直接比較した初めての第III相試験から得られたもので、フロリダ州オーランドで開催された第52回米国血液学会(ASH)年次総会で発表されました。

観察期間を延長した24カ月間のフォローアップにおいても、CMLの一次治療薬として「タシグナ」300 mgを1日2回投与した場合、標準用量である「グリベック」400 mg を1日1回投与した場合と比較して、移行期あるいは急性期に進行する患者さんの数が減少することが明らかになりました。さらに「タシグナ」投与群では、試験で定義したsuboptimal response(薬剤で効果は得られているが、長期予後の観点から病状が進行するリスクを伴う状態)またはtreatment failure(効果が得られない状態)となる患者さんの数も「グリベック」投与群と比較して少ないことが明らかになりました1。

また、「タシグナ」は、細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)および分子遺伝学的寛解(MMR)において「グリベック」よりも高率、かつ持続的な効果を示したことに加え、Ph+ CMLの原因となるBcr-Ablタンパクの発現量が、分子遺伝学的完全寛解(CMR)とみなされる0.0032%以下となる患者さんの割合も、「タシグナ」投与群で有意に高いことを示しました1。有害事象により治療を中止した患者さんは、「グリベック」投与群よりも「タシグナ」投与群の方が少数でした1。「タシグナ」「グリベック」とも、忍容性は概ね良好でした。

ENESTnd試験の治験責任医師であり、オーストラリア・アデレード大学の臨床教授であるティモシー・P・ヒューズ医師は、次のように述べています。「第III相試験の24カ月間にわたるフォローアップデータによって、『グリベック』と比較した場合の、初発の慢性期Ph+ CML患者さんに対する『タシグナ』の臨床的有用性についてのエビデンスが示されています。これで、『タシグナ』の投与によりBcr-Ablの大幅な減少を達成・維持している患者さんの長期予後の評価を開始することができます」

治療継続中のすべての患者さんを24カ月以上フォローアップした解析結果では、「グリベック」投与群と比較して、「タシグナ」投与群におけるMMRとCCyRの達成率は有意に高く、24カ月の時点で、「タシグナ」300 mg 1日2回投与群で71%、400 mg 1日2回投与群では67%の患者さんがMMRを達成したのに対し、「グリベック」400 mg 1日1回投与群では、MMRを達成した患者さんは44%でした。持続的MMR達成率は、「タシグナ」300 mg 1日2回投与群および400 mg 1日2回投与群の方が、「グリベック」400 mg 1日1回投与群と比較して有意に高い結果でした(42%、39%に対し21%)。CCyRの達成率は「タシグナ」300 mg 1日2回投与群および400 mg 1日2回投与群の方が、「グリベック」400 mg 1日1回投与群と比較して高い結果となりました(87%、85%に対し77%)。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101210_01.html

ノバルティス、ダイナミックな変化を遂げるヘルスケア産業で 成長するための長期戦略を発表(2010/11/25)
ノバルティスの戦略の要は、産業界で最も生産的な研究開発プログラムを通じたイノベーションへのフォーカス
多様化したヘルスケア製品ポートフォリオは、予防用医薬品、革新的医薬品、安価で高品質なジェネリック医薬品、セルフメディケーション製品を含む重要なアンメットメディカルニーズに対応し、持続的成長を促進
グループ全体にわたる生産性向上努力により、生産、販売、マーケティング、調達における効率改善が見込まれる
2010年11月17日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは本日、将来の持続的成長の源泉となる、多様化したヘルスケア製品ポートフォリオの戦略の概要を発表しました。ヘルスケアの主な成長セグメントをカバーする的を絞ったヘルスケア製品ポートフォリオにより、ノバルティスは各市場セグメントにおいて主導的立場を確保しています。

ノバルティスの最高経営責任者(CEO)であるジョセフ・ジメネスは次のようにコメントしています。「ノバルティスは、高成長を示すヘルスケアの各市場セグメントにおいて、主導的なビジネスを展開しており、また、戦略的優先課題に注力することにより、急速な変化を遂げるヘルスケア産業において成功するための基盤を確立しています。ノバルティスは、"高成長ヘルスケアセグメントでの的を絞った多様化"というコア戦略に引き続き注力しています。私たちは、科学的発見および開発における当社のコア・コンピテンシー(中核技術)を活用し、各事業にわたるイノベーション、成長、生産性向上を牽引し続けています」

ヘルスケアは将来にわたって成長産業であり続けることが予測される一方、急速かつダイナミックに変化を遂げる産業でもあり、新たな機会と課題が生み出されています。人口の高齢化と肥満率の上昇は、ヘルスケアの需要拡大につながっています。しかしながら、価格低下の圧力ならびに医療制度改革により、企業は償還制度へのアプローチ適応や、多様なヘルスケアニーズに応えるより広範な製品ポートフォリオの構築を余儀なくされます。

ジメネスはさらに、次のように述べています。「ノバルティスはこの需要拡大を活用し、世界中の患者さんおよび支払側のニーズに対応することにおいて、産業界で最も準備ができている企業の一つだと確信しています」

この戦略の実行は、次の4つの要素に基づいています;(1)ヘルスケアの主な成長セクターである医療用医薬品、アイケア、サンド(ジェネリック医薬品)、コンシューマーヘルス、ワクチン・診断技術へのフォーカスにより、多様化したヘルスケア製品ポートフォリオが力強い成長基盤を提供する、(2)ノバルティスの産業界屈指の研究開発力が市場成長率に"イノベーション・プレミアム"を上乗せしており、現在の開発パイプラインに関してもこれが継続する見込みである、(3)生産性向上へのさらなる注力が、利益率改善、ひいてはキャッシュフローの大幅改善につながると考えられる、(4)キャッシュフロー改善により、将来の成長のための再投資および株主還元が促されることが期待される。

同業他社が研究開発費を削減する中、ノバルティスは今後5年間にわたり産業界トップレベルの研究開発投資を継続する予定です。さらに、ノバルティス グループは、急成長を遂げる新興市場での市場地位向上と、中国、ロシア、ブラジル、インドでの大規模な事業拡大を計画しています。

ノバルティスは、新興市場を中心に長期的成長に向けた事業拡大のための投資を継続し、運転資本の軽減ならびに研究開発への再投資、利益率改善の基となる生産性向上によりこれを賄う予定です。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101125_01.html

ノバルティス、ASA404の臨床試験プログラムを中止 早期・後期開発段階にある他の化合物に注力(2010/11/18)
•非小細胞肺がん(NSCLC)の二次治療薬として実施したASA404 第III相臨床試験の中間解析において、主要評価項目である生存期間の延長を達成せず
•関連損失などの経費約1億2000万米ドルを2010年第4四半期に計上
2010年11月11日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは本日、開発中の抗悪性腫瘍剤ASA404(INN:Vadimezan)の臨床試験プログラムを中止し、同プログラムに投入していたリソースをオンコロジー領域のパイプラインの他の化合物に再配分することを発表しました。これは、NSCLC患者さんを対象とした第III相臨床試験の中間解析において、ASA404が、化学療法との併用による二次治療薬として、主要評価項目である全生存期間の有意な延長を達成する可能性が低いことが示されたために決定されたものです。

ATTRACT-2(Antivascular Targeted Therapy: Researching ASA404 in Cancer Treatment)試験には、臨床病期IIIb/IVの進行性NSCLC(扁平上皮がんまたは非扁平上皮がん)で、化学療法による一次治療中または、治療後に進行した患者さんが参加していました。この試験は、独立データモニタリング委員会の勧告に基づき、早期に中止されました。試験中止の決定は治験参加医師と規制当局に通知済みです。ノバルティスは、これらのデータに基づく承認申請を進める予定はありません。

今回発生する約1億2000万米ドルの無形資産の損失は、2010年第4四半期のノバルティス医療用医薬品部門の業績に計上されます。

なお、日本でもASA404のATTRACT-2試験に参加していましたが、今回の決定を受けて、同試験は中止となります。

ASA404について

ASA404(INN:Vadimezan)は、腫瘍血管破壊剤(Tumor-vascular disrupting agent)です。2007年4月、ノバルティスは、ASA404の全世界を包括する権利に関してアンティゾーマ社と独占的ライセンシング契約を締結しました。2010年3月には、パクリタキセルおよびカルボプラチンとの併用による、臨床病期IIIb/IVの進行性NSCLC(扁平上皮がんまたは非扁平上皮がん)の一次治療薬としてのASA404を評価するATTRACT-1試験で、主要評価項目を達成できませんでした。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101118.html

選択的DPP-4阻害薬「エクア®錠50mg」 共同プロモーション提携契約の締結について(2010/11/17)
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三谷 宏幸、以下「ノバルティス ファーマ」)と、サノフィ・アベンティス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジェズ・モールディング、以下「サノフィ・アベンティス」)は、選択的DPP-4阻害薬「エクア®錠50mg」(一般名:ビルダグリプチン)の共同プロモーション提携契約について合意いたしましたので、お知らせいたします。

本合意に基づき、両社は、「エクア」について、2010年11月29日から共同プロモーションを開始いたします。

この共同プロモーション提携契約は、糖尿病治療薬領域において、2型糖尿病治療薬である「エクア」の製品価値の最大化を目指すノバルティス ファーマと、スルホニルウレア系経口血糖降下剤(SU剤)、インスリン製剤など豊富な製品群で築いた糖尿病領域のさらなる基盤強化を目指すサノフィ・アベンティスの意向が合致したことから実現したものです。

ノバルティス ファーマ代表取締役社長の三谷 宏幸は、「『エクア』は血糖をコントロールする一方で、低血糖・体重増加を起こしにくいというアンメット・メディカル・ニーズに応えることで、糖尿病患者さんのQOLを大きく改善できる薬剤であると考えています。糖尿病領域に高い専門性と豊かな経験を持つサノフィ・アベンティスのパートナーシップを得て、共同で情報提供を行うことにより、エクアのポテンシャルをより一層高めることができることを嬉しく思います」と述べています。

日本における糖尿病の患者数は890万人と推定されており1、2型糖尿病の治療を受けている患者さんの約7割が治療目標[HbA1c(JDS値)6.5%未満]を達成していないのが現状です2。2型糖尿病を治療せず放置したり、コントロール不良の状態が続くと、心筋梗塞や脳血管障害などの大血管障害や、網膜症、腎症、神経障害などの細小血管障害がおこりやすくなります。

両社は今回の共同プロモーションの合意により、「エクア」の安全性や有効性に関する医療機関への情報提供活動をさらに強化・充実させることで、より多くの糖尿病患者さんに貢献できるものと期待しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101117.html

「アフィニトール®」、結節性硬化症に伴う良性脳腫瘍の縮小を示す試験が ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌に掲載(2010/11/12)
•脳室上衣下巨大細胞性星状細胞腫(SEGA)は、結節性硬化症(TS)に伴い小児と成人に発生する、重度の脳腫脹を引き起こすおそれがある良性脳腫瘍1
•ASCOで先般報告されたデータでは、試験に参加した28名の患者さんの約3分の1で、SEGAの最大病変の体積が50%以上縮小2
•「アフィニトール®」が、TSに伴って起こる痙攣発作の全般的な頻度の低下に臨床的に関与したという知見も示される2
•「アフィニトール」は、TSに伴うSEGAと診断され、治療を必要としながらも根治的切除手術の適応とならない患者さんの治療薬として米国で承認済み3
2010年11月3日、スイス・バーゼル発 - 本日、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine:NEJM))誌に、「アフィニトール®」(一般名:エベロリムス)錠による治療を受けた、結節性硬化症(TS: tuberous sclerosis)に伴う良性脳腫瘍である脳室上衣下巨大細胞性星状細胞腫(SEGA: subependymal giant cell astrocytoma)の患者さんの腫瘍が縮小したという試験結果が掲載されました1,2。6月に開催された第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO: American Society of Clinical Oncology)年次総会で発表された同試験は、こうした患者さんに対する薬剤の治療効果を検証した、初の前向き臨床試験です。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101112.html

1日1回投与のインダカテロール、新たな臨床試験で チオトロピウムを上回る臨床的ベネフィットを示す(2010/11/8)
•インダカテロールは、チオトロピウムに比べ、息切れの改善と急性の症状に使用する症状緩和薬の使用頻度の減少、全般的な健康関連QOLの改善で有意に優れていることを証明1
•INTENSITY試験は、1日1回投与のインダカテロールと慢性閉塞性肺疾患(COPD)の標準治療薬であるチオトロピウムを直接比較することを主目的とした初の盲検化試験
•1日1回投与のインダカテロールは、チオトロピウムと同等の呼吸機能改善効果を示す1
•今回の第III相臨床試験が加わり、インダカテロールのCOPDに対する有効性と忍容性を裏付けるデータがさらに充実
2010年11月3日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスが本日発表した盲検化*1直接比較第III相臨床試験(INTENSITY試験)の結果によると、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんに対するインダカテロール(海外における製品名:Onbrez® Breezhaler®、開発コード:QAB149)の1日1回投与は、チオトロピウムと同等の呼吸機能改善効果を示しました。また、息切れの減少、急性の症状に対する症状緩和薬の使用頻度の減少、ならびに健康関連QOLの改善という点については、チオトロピウムを上回る臨床的ベネフィットを示しました1。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101108.html

「アフィニトール®」、小児と成人における結節性硬化症に伴う 良性脳腫瘍の初の治療薬としてFDAが承認(2010/11/5)
•脳室上衣下巨大細胞性星状細胞腫(SEGA)は、結節性硬化症(TS)に伴う良性の脳腫瘍1
•「アフィニトール®」の承認以前は、腫瘍が増殖を続けるSEGA患者さんにとって脳外科手術が唯一の治療選択肢1
•EU、スイスで承認申請中の他、世界各国で申請に向けて準備中
2010年10月30日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは本日、「アフィニトール®」(一般名:エベロリムス)錠が、結節性硬化症(TS:tuberous sclerosis)に伴って発生する良性脳腫瘍である脳室上衣下巨大細胞性星状細胞腫(SEGA:subependymal giant cell astrocytomas)と診断され、治療を必要としながらも根治的切除手術の適応とならない患者さんの治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得したことを発表しました2。

今回の「アフィニトール」の新しい追加適応は、シンシナティ小児病院医療センター(Cincinnati Children's Hospital Medical Center)で28名の患者さんを対象に実施した、オープンラべル・シングルアーム試験の結果に基づいて迅速承認されました2。「アフィニトール」の有効性は、SEGA体積の変化量の解析結果で確認されています。現在、TSに伴うSEGAの治療における「アフィニトール」の臨床的有用性をさらに検証するため、「アフィニトール」とプラセボを比較する第III相試験が進行中です3。

SEGAは主に未成年のTS患者さんに発生する疾患であり、今回のFDAによる承認以前は、SEGAが増殖し続ける患者さんにとって、脳外科手術が唯一の治療選択肢でした1,4,5。TSはさまざまな重要な臓器に良性の腫瘍が発生する遺伝性疾患で、患者数は米国で2万5千人から4万人と推定されています6。良性の脳腫瘍であるSEGAは、TS患者さんの最大20%に発生します1。

ノバルティス・オンコロジーのプレジデントであるエルベ・オプノーは次のように述べています。「今回のFDAによる承認は、TSに伴うSEGAと闘う患者さんにとって重要な意味を持っています。私たちは今後もTSの研究を続け、患者さんの医療ニーズを満たせるよう取り組んで参ります」

同試験では、患者さんの約3分の1(32%)において、治療開始から6ヵ月の時点で、ベースラインと比較しSEGAの最大病変の体積が50%以上縮小しました。「アフィニトール」の服用中に新たなSEGAが発生した患者さんはいませんでした2。

患者アドボカシーグループであるTSアライアンスのバイス・プレジデントおよびチーフ・サイエンティフィック・オフィサーであるビッキー・ウィットモア氏は次のように述べています。「SEGAはTSの患者さんと家族にとって大きな負担となるものです。進行中の研究結果や『アフィニトール』のような新しい治療選択肢に期待しています」

「アフィニトール」は、TSに伴って発生するSEGAの患者さんの治療薬として、FDAから、治療に大きく貢献することのできる医薬品に対して指定される優先審査品目に指定され、FDAの迅速承認制度のもとで承認されました。この制度は、臨床的有用性は確認されていないものの満たされていない医療ニーズの高い治療を患者さんに提供することを目的としたものです7。ノバルティスは現在、第III相試験において、TSに伴うSEGAの患者さんに対する「アフィニトール」の有効性と臨床的有用性の研究を続けています3。

ノバルティスは、欧州医薬品庁(EMA)とスイス医薬品庁(Swissmedic)に対して同適応に対する承認申請を行いました。また、その他の国でも申請手続きが進められています。EUにおいて同適応で承認された場合の製品名は、Votubia®となる予定です。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101105.html

「ルセンティス®」、糖尿病黄斑浮腫による視力障害の治療薬としてEUにおける承認勧告を取得(2010/11/1)
•「ルセンティス®」を糖尿病黄斑浮腫(DME)による視力障害の治療薬として、ヒト用医薬品委員会(CHMP)が欧州連合(EU)における承認を勧告
•主要な試験データは、現在の標準治療(レーザー治療)と比較して「ルセンティス」は即効的かつ持続的で優れた視力改善効果を有することを証明
•多くの先進国では、DMEなどの糖尿病に伴う眼疾患が生産年齢人口の主な失明原因
2010年10月22日、スイス・バーゼル発 - ノバルティスは、ヒト用医薬品委員会(CHMP)から、糖尿病黄斑浮腫による視力障害の治療薬として、「ルセンティス®」(一般名:ラニビズマブ)の欧州連合(EU)における承認に関して肯定的意見を得ました。糖尿病黄斑浮腫は、多くの先進国で生産年齢人口における主な失明原因となっています。

ノバルティス ファーマ社の最高経営責任者であるデビッド・エプスタインは次のように述べています。「『ルセンティス』は眼科専用の薬剤として開発されたもので、その有効性と安全性については、糖尿病黄斑浮腫で視力が低下した患者さんを対象とした複数の臨床試験で示されています」

今回の勧告は、ノバルティスが実施した臨床試験であるRESTORE試験およびRESOLVE試験のデータに基づいています。これらの試験で、無治療または現在の標準治療であるレーザー治療と比較したところ、「ルセンティス」は即効的かつ持続的で優れた視力改善効果を示しました。RESTORE試験において、ETDRSチャートを用いてレーザー治療と比較したところ、「ルセンティス」単独療法または「ルセンティス」とレーザー治療の併用療法では、12ヵ月後にそれぞれ平均5.9文字と5.5文字の視力改善が得られました。

RESOLVE試験において無治療(一部、レーザー治療を受けた患者さんを含む)と比較したところ、「ルセンティス」では、12ヵ月後に平均11.7文字の視力改善が得られました。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20101101.html

「タシグナ®」、優先審査を経て 慢性骨髄性白血病の一次治療薬としてスイスで承認を取得(2010/9/1)
•主要第III相臨床試験のデータで、分子遺伝学および細胞遺伝学的寛解の達成、治療開始から12ヶ月時点での病期進行率の低下において、現在の標準治療である「グリベック®」を有意に上回る効果を示す
•米国では一次治療薬として既に承認を取得、現在、世界各国で承認申請中
2010年8月27日、バーゼル発 - スイスの医薬品庁であるスイスメディック(Swissmedic)は、初発慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)成人患者さんの一次治療薬として、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)300 mg 1日2回投与の使用を承認しました。「タシグナ」は、「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*の登場以来、初発のCML患者さんの治療に大きな進展をもたらすであろう初めての新しい治療選択肢となります。

「タシグナ」は、ENESTndと呼ばれる第III相臨床試験において、治療開始から12ヶ月時点で、分子遺伝学的寛解(MMR: major molecular response)および細胞遺伝学的寛解(CCyR: complete cytogenetic response)の達成と、病期進行の抑制において、現在の標準治療である「グリベック」を上回る効果が実証されました。スイスメディックはこの良好な結果に基づいて「タシグナ」を優先審査品目に指定した結果、この度承認しました。これらの試験結果は今年6月に「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」(NEJM)誌1に掲載されており、またフォローアップ期間中央値18ヶ月のデータが米国臨床腫瘍学会(ASCO)の2010年年次総会で発表されました。

米食品医薬品局(FDA)は今年6月、「タシグナ」を一次治療薬として承認しており、現在世界各国で審査が行われています。

ノバルティス オンコロジー事業部プレジデントのエルベ・オプノーは次のように述べています。「『タシグナ』は2007年、『グリベック』投与後の二次治療薬としてスイスで初めて承認されました。この度『タシグナ』が一次治療薬としての承認を受け、新たにCMLと診断された患者さんに、病期の進行を遅らせる上でさらに効果的で新しい選択肢を提供できることを嬉しく思います」

「タシグナ」は、Ph+ CMLにおいて白血病細胞が生じる原因となるBcr-Ablタンパクを強力かつ選択的に阻害します2,3。また、「グリベック」抵抗性に関与していると考えられるさまざまなBcr-Abl遺伝子の変異に対しても効果を発揮します4。

既に発表されているように、「タシグナ」は「グリベック」との直接比較を目的とした主要な試験において、治療有効性の主要な評価項目において「グリベック」を上回る効果を示しました。「タシグナ」は、「グリベック」に比し、Bcr-Ablタンパクを早期に減少させ、その結果、治療開始からわずか12ヶ月という早い時点で、より高い病期進行抑制効果を示しました1。MMR(分子遺伝学的大寛解)はBcr-Abl陽性白血病細胞の大幅な減少を意味しており、Ph+ CMLの患者さんの長期予後を予測する上で重要な治療上の指標と見なされています5-7。また、「タシグナ」は、治療開始から12ヶ月時点において、MMRおよびCCyR(このがんの特徴であるフィラデルフィア染色体が検出されない状態)のいずれにおいても、「グリベック」1を上回る効果を示しました。

ENESTnd試験(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)は無作為化・非盲検・多施設共同の試験で、初発慢性期のPh+ CMLの成人患者さんにおける「タシグナ」の有効性および安全性を、「グリベック」を対照として検討する過去最大規模の国際共同無作為化比較試験です。

12ヶ月時点で、イマチニブ投与群では11名の患者さんが移行期あるいは急性転化期に進行したのに対し、ニロチニブ投与群で移行期あるいは急性転化期に進行した患者さんは2名でした。本試験で「タシグナ」は良好な忍容性を示しました。有害事象により試験を中止した患者さんは、「グリベック」400 mg 1日1回投与群よりも「タシグナ」300 mg 1日2回投与群の方が少ないという結果でした。このENESTnd試験は現在も継続中です。

*米国、カナダ、イスラエルではGleevec®(メシル酸イマチニブ)錠剤として知られています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100901.html

慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬として 「インダカテロールマレイン酸塩」を日本で承認申請(2010/8/3)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、7月30日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬として、長時間作用性吸入気管支拡張剤である「インダカテロールマレイン酸塩(一般名、以下:インダカテロール)」(開発コード:QAB149)の製造販売承認申請を行いました。

インダカテロールは、吸入5分後から気管支拡張効果が発現し、1日1回の吸入で呼吸機能改善効果が24時間持続することが示された新しい長時間作用性β2刺激剤です。COPD患者を対象とした国内外の臨床試験結果から、インダカテロールは、1日1回の吸入で、優れた呼吸機能の改善効果を示しました。さらに、日常生活の活動度が改善するといったQOLの向上が認められ、良好な安全性も確認されたことから、臨床的に有用な薬剤であることが示唆されました。インダカテロールは、即効性と持続性の両特性を兼ね備えた新しい気管支拡張剤となる可能性があります。

COPDは、たばこの煙などの有害物質を長期間にわたり吸入することで発症する肺の慢性疾患です。気管支や肺の慢性的な閉塞症状をきたし、主な症状は、咳、痰や息切れなどで、その症状は徐々に進行して肺の機能が失われ、呼吸不全を起こす命にかかわる病気です。

厚生労働省の2008年の患者調査によると、医療機関でCOPDと診断された患者数は17万3000人ですが1、2000年に実施された疫学調査によるとCOPD患者数は約530万人と推定されており2、多くの潜在患者がいることが示唆されています。また、喫煙率が高く、喫煙開始年齢が若年化している日本では、今後さらに患者数が増えることが懸念されています。

Onbrez® Breezhaler®の製品名で、欧州連合(EU)、スイス、オーストリアをはじめ世界30カ国以上で承認されている(2010年7月現在)インダカテロールは、有効性、安全性、および1日1回投与という利便性の面から有用な薬剤であり、今後日本でも、COPDの治療において重要な選択肢の一つとなるものと期待しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100803.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/08/index.html

「アフィニトール®」、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんを対象とする 第III相試験において、無増悪生存期間を2倍以上に延長(2010/7/2)
* エベロリムスの投与により、プラセボと比較して無増悪生存期間の中央値が4.6ヶ月から11.0ヶ月に延長し、がんの進行リスクが65%減少1
* 進行性膵内分泌腫瘍、治療選択肢が殆どない難治性で稀ながん2,3
* 進行性膵内分泌腫瘍の患者さんに対する初のmTOR阻害治療薬として、世界各国でエベロリムスの承認申請を予定

2010年7月1日、バーゼル発 - ノバルティスは本日、膵原発の神経内分泌腫瘍である進行性膵内分泌腫瘍(pNET: pancreatic neuroendocrine tumor)の患者さんを対象とする第III相試験において、「アフィニトール®(一般名:エベロリムス)」の投与とベスト・サポーティブ・ケア*(BSC)を受けた患者さんでは、プラセボとBSCを受けた患者さんに比べ、無増悪生存期間、すなわち腫瘍の増殖が認められていない期間が2倍以上延長したと発表しました。今回第12回世界消化器癌学会議(the 12th World Congress on Gastrointestinal Cancer)で発表された「RADIANT-3(RAD001 In Advanced Neuroendocrine Tumors)」という名称の同試験は、進行性の神経内分泌腫瘍の患者さんを対象とした臨床試験としては最大規模の試験の一つ1です。

*
ベスト・サポーティブ・ケア=最適な支持療法

RADIANT-3試験の結果では、エベロリムスがプラセボと比較して、無増悪生存期間の中央値を4.6ヶ月から11.0ヶ月に延長することが実証されました。また、がんの進行リスクを65%減少させることも明らかとなりました(ハザード比=0.35、95%信頼区間 0.27~0.45;p<0.0001)1。

テキサス大学医学部M.D.アンダーソンがんセンター准教授であるジェームズ・ヤオ医師(James Yao, MD, Associate Professor of medicine, The University of Texas MD Anderson Cancer Center) は次のように述べています。「mTOR経路を標的としたエベロリムスによる治療が、プラセボと比較して進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの無増悪生存期間に有意な延長をもたらすことが明らかになり、心強く思います。これらの結果から、これまでの試験の正当性が確認され、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんに対するエベロリムスの潜在的なベネフィットが証明されました」。

膵内分泌腫瘍は急速に増殖する可能性があり、約60%の患者さんは、すでにがんが身体の他の部分に広がり、治療がさらに困難な進行した状態で診断されます2,3。進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの生存期間の中央値は24ヶ月であり4、現在の治療選択肢は手術と化学療法のみです2。

ノバルティス オンコロジー事業部のプレジデントであるエルベ・オプノーは次のように述べています。「進行性神経内分泌腫瘍の患者さんを対象としたものでは最大の試験の一つであるRADIANT試験プログラムを続けていくことは、この疾患の患者さんに対する当社のコミットメントを示すものです。この試験を通じ、ノバルティスは、こうした稀で治療が困難ながんに対する治療選択肢を患者さんに提供するという目標に向かって、さらに前進を続けていきます」。

RADIANT-3試験について

RADIANT-3は、進行性膵内分泌腫瘍(別名:膵島細胞腫瘍)の患者さんを対象に、エベロリムスとベスト・サポーティブ・ケア群と、プラセボとベスト・サポーティブ・ケア群とを比較した場合の有効性と安全性を検証した、第III相・前向き・二重盲検・無作為化・並行群間・プラセボ対照・多施設共同試験です。本試験の参加基準を満たした患者さん410名は、エベロリムス(10mg)1日1回投与群またはプラセボ群(連日経口投与)に1:1の割合で無作為割り付けされました。この試験には、日本の医療機関からも40名の患者さんが参加しています。

RADIANT-3の主要評価項目は、無増悪生存期間です。副次評価項目は、安全性、奏効率、および全生存期間です。RADIANT-3の詳細な結果は、今年後半にイタリア・ミラノで開催される欧州臨床腫瘍学会の第35回年次総会で発表される予定です。

本試験におけるエベロリムスの安全性プロファイルは、本薬剤に関する以前の試験のプロファイルと一致していました。エベロリムス投与群で観察された有害事象(20%以上)には、口内炎(53.9%)、発疹(52.5%)、下痢(46.6%)、疲労感(43.6%)、末梢性浮腫(35.8%)、悪心(31.9%)、頭痛(29.9%)、発熱(29.4%)、食欲減退(28.9%)、嘔吐(28.4%)、体重減少(27.9%)、腹痛(23.5%)、貧血(22.1%)、咳(21.6%)、鼻出血(21.1%)などがありました1。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100702.html

「アフィニトール®」、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんを対象とする 第III相試験において、無増悪生存期間を2倍以上に延長(2010/7/2)
•エベロリムスの投与により、プラセボと比較して無増悪生存期間の中央値が4.6ヶ月から11.0ヶ月に延長し、がんの進行リスクが65%減少1
•進行性膵内分泌腫瘍、治療選択肢が殆どない難治性で稀ながん2,3
•進行性膵内分泌腫瘍の患者さんに対する初のmTOR阻害治療薬として、世界各国でエベロリムスの承認申請を予定

2010年7月1日、バーゼル発 - ノバルティスは本日、膵原発の神経内分泌腫瘍である進行性膵内分泌腫瘍(pNET: pancreatic neuroendocrine tumor)の患者さんを対象とする第III相試験において、「アフィニトール®(一般名:エベロリムス)」の投与とベスト・サポーティブ・ケア*(BSC)を受けた患者さんでは、プラセボとBSCを受けた患者さんに比べ、無増悪生存期間、すなわち腫瘍の増殖が認められていない期間が2倍以上延長したと発表しました。今回第12回世界消化器癌学会議(the 12th World Congress on Gastrointestinal Cancer)で発表された「RADIANT-3(RAD001 In Advanced Neuroendocrine Tumors)」という名称の同試験は、進行性の神経内分泌腫瘍の患者さんを対象とした臨床試験としては最大規模の試験の一つ1です。

*ベスト・サポーティブ・ケア=最適な支持療法

RADIANT-3試験の結果では、エベロリムスがプラセボと比較して、無増悪生存期間の中央値を4.6ヶ月から11.0ヶ月に延長することが実証されました。また、がんの進行リスクを65%減少させることも明らかとなりました(ハザード比=0.35、95%信頼区間0.27~0.45;p<0.0001)1。

テキサス大学医学部M.D.アンダーソンがんセンター准教授であるジェームズ・ヤオ医師(James Yao, MD, Associate Professor of medicine, The University of Texas MD Anderson Cancer Center) は次のように述べています。「mTOR経路を標的としたエベロリムスによる治療が、プラセボと比較して進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの無増悪生存期間に有意な延長をもたらすことが明らかになり、心強く思います。これらの結果から、これまでの試験の正当性が確認され、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんに対するエベロリムスの潜在的なベネフィットが証明されました」。

膵内分泌腫瘍は急速に増殖する可能性があり、約60%の患者さんは、すでにがんが身体の他の部分に広がり、治療がさらに困難な進行した状態で診断されます2,3。進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの生存期間の中央値は24ヶ月であり4、現在の治療選択肢は手術と化学療法のみです2。

ノバルティス オンコロジー事業部のプレジデントであるエルベ・オプノーは次のように述べています。「進行性神経内分泌腫瘍の患者さんを対象としたものでは最大の試験の一つであるRADIANT試験プログラムを続けていくことは、この疾患の患者さんに対する当社のコミットメントを示すものです。この試験を通じ、ノバルティスは、こうした稀で治療が困難ながんに対する治療選択肢を患者さんに提供するという目標に向かって、さらに前進を続けていきます」。

RADIANT-3試験について

RADIANT-3は、進行性膵内分泌腫瘍(別名:膵島細胞腫瘍)の患者さんを対象に、エベロリムスとベスト・サポーティブ・ケア群と、プラセボとベスト・サポーティブ・ケア群とを比較した場合の有効性と安全性を検証した、第III相・前向き・二重盲検・無作為化・並行群間・プラセボ対照・多施設共同試験です。本試験の参加基準を満たした患者さん410名は、エベロリムス(10mg)1日1回投与群またはプラセボ群(連日経口投与)に1:1の割合で無作為割り付けされました。この試験には、日本の医療機関からも40名の患者さんが参加しています。

RADIANT-3の主要評価項目は、無増悪生存期間です。副次評価項目は、安全性、奏効率、および全生存期間です。RADIANT-3の詳細な結果は、今年後半にイタリア・ミラノで開催される欧州臨床腫瘍学会の第35回年次総会で発表される予定です。

本試験におけるエベロリムスの安全性プロファイルは、本薬剤に関する以前の試験のプロファイルと一致していました。エベロリムス投与群で観察された有害事象(20%以上)には、口内炎(53.9%)、発疹(52.5%)、下痢(46.6%)、疲労感(43.6%)、末梢性浮腫(35.8%)、悪心(31.9%)、頭痛(29.9%)、発熱(29.4%)、食欲減退(28.9%)、嘔吐(28.4%)、体重減少(27.9%)、腹痛(23.5%)、貧血(22.1%)、咳(21.6%)、鼻出血(21.1%)などがありました1。

NET(神経内分泌腫瘍)について

NETは、身体機能を調節するさまざまなホルモンを生成・分泌する細胞から生じる腫瘍です。NETには多くの種類があり、身体のどの部位にも発生しますが、多くは消化器、膵臓、肺によくみられます3。比較的稀な腫瘍であるため、所定の検査法がなく、正確な診断を受けるまでに5~7年かかることがあります4,5。このため、NETの患者さんは診断時にすでに進行しているケースが多くあります。希少がんではあるものの、NETは過去30年で約4倍と急速に増加しています3。

「アフィニトール®」について

「アフィニトール」は、日本で根治切除不能又は転移性の腎細胞癌(RCC)の患者さんの治療薬として本年1月に承認、4月に発売されています6。
【効能又は効果】根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
(1) スニチニブ又はソラフェニブによる治療歴のない根治切除不能又は転移性の腎細胞癌に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
(2) 本剤の術後補助化学療法としての有効性及び安全性は確立していない。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100702.html

うつ病・うつ状態治療剤/遺尿症治療剤 「トフラニール®錠」の製造販売移管について(2010/7/1)
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三谷 宏幸)が製造販売するうつ病・うつ状態治療剤 / 遺尿症治療剤「トフラニール®錠10mg、同錠25mg」について、アルフレッサ ホールディングス株式会社の完全子会社で、医薬品等製造事業を行うアルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:岩谷 健一郎)が製造販売を承継し、本年8月下旬を予定として製造販売移管することとなりましたのでお知らせいたします。
承継後は、アルフレッサ ファーマ株式会社が製造販売及び情報提供活動を行います。

今回の製造販売移管は、経営資源をより一層注力製品に集中させたいノバルティス ファーマ株式会社と中枢神経系領域での製品の拡充を図りたいアルフレッサ ファーマ株式会社の意向が合致したことから実現したものです。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100701.html

「アフィニトール®」、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤が 無効になった進行性腎細胞がんの患者さんの 無増悪生存期間を延長することが「Cancer」誌に掲載(2010/6/21)
•「アフィニトール®」は、プラセボと比較して無増悪生存期間の中央値を2倍以上に延長し、病勢の進行あるいは死亡のリスクを67%減少することが、第III相試験の最終解析データで示される
•解析データの推測によると、「アフィニトール」は、プラセボと比較して全生存期間の中央値を4.8カ月延長
•「アフィニトール」は、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤(VEGFr-TKI)が無効となった進行性腎細胞がんの患者さんに対するベネフィットが証明された唯一の薬剤  限られた選択肢しかない患者さんのニーズに対応
•本試験のデータは、米国、EU、日本など世界50カ国での承認の基に

米国のがん専門誌「Cancer」の誌上掲載に先立ち、6月14日、Early Viewとして「Cancer」誌のオンライン上で発表されたRECORD-1第III相試験データの最終解析結果において、血管内皮成長因子(VEGF)受容体チロシンキナーゼ阻害剤による治療中あるいは治療後に病勢が進行した進行性腎細胞がん(renal cell carcinoma: RCC)の患者さんに対する「アフィニトール」*(一般名:エベロリムス)のベネフィットが確認されました。本試験の最終的な無増悪生存期間(PFS)に関する解析、および全生存期間(OS)結果を推測する探索的解析が、専門家が検証する学術誌で掲載されたのは、今回が初めてです1。

今回新たに発表された第III相RECORD-1(REnal Cell cancer treatment with Oral RAD001 given Daily)試験データは、「アフィニトール」が、プラセボと比較してVEGFr-TKIによる前治療後に疾患が進行した進行性腎細胞がんの患者さんのPFS中央値を2倍以上延長(4.9カ月に対し1.9カ月)したことを示す以前の分析を裏付けるものでした。さらに、主要評価項目であるPFSにおいて、「アフィニトール」が、疾患の進行あるいは死亡のリスクを67%減少させた(ハザード比 = 0.33、95%信頼区間[CI]、0.25~0.43、p<0.001)ことも示されています1。

RECORD-1試験の治験統括医であるニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリング・キャンサーセンターの担当医であるロバート・J・モッツァー医師(Robert J. Motzer, MD)は、次のように述べています。「現在、エベロリムスは、VEGFr-TKI治療後に病勢が進行した進行性腎細胞がんの患者さんを対象とした無作為化第III相試験において、無増悪生存のベネフィットを示す唯一の薬剤となっています。RECORD-1試験で得られたこれらの最終結果から、このような患者さんに対するエベロリムス投与の正当性がさらに立証されたと言えます」。

*「アフィニトール」は、日本では根治切除不能または転移性腎細胞がん治療薬として2010年1月に承認、4月に発売しています。「アフィニトール」群およびプラセボ群でのOSの差は、rank-preserving structural failure time(RPSFT)統計モデルを使用して推定されました。RECORD-1試験では、病勢が進行次第プラセボから「アフィニトール」に切り替えることを可能とする試験デザイン上、OSを測定することができなかったため、この手法が実施されました。この試験デザインは、「アフィニトール」の有効性の実証後、倫理的理由から予備試験に組み込まれたものです。

RPSFTモデルを使用した探索的なOS解析では、プラセボに対する「アフィニトール」の相対的な生存ベネフィットを推定しました。この手法では、最初にプラセボ群に無作為に割り付けられた全ての患者さんの生存曲線を、病勢の進行後も「アフィニトール」群に切り替わっていないものとして再現することができます。再現されたプラセボ群の全生存期間の中央値は、「アフィニトール」群の14.8カ月に対し10.0カ月(95% CI、0.5~0.8)で、「アフィニトール」群の患者で4.8カ月の延命効果が見られたことを示しています1。

RCCの全患者さんの約40%は、腫瘍がすでに腎臓以外に転移した状態で診断されます2。また患者さんの30%は局所再発の治療を受けており、転移巣の治療も必要な状態です3。こうした患者さんの標準初期治療としてVEGFr-TKIによる治療などが行われます4。「アフィニトール」が承認されるまで、VEGFr-TKIによる治療中もしくは治療後にがんが進行した進行性RCCの患者さんに対して有効性が証明された治療薬はありませんでした。

RECORD-1は、VEGFr-TKIによる治療後に疾患が増悪した進行性腎細胞がんの患者さんを対象に、経口mTOR阻害剤の有効性を検討した初めてかつ最大規模の第III相臨床試験です。本試験で得られたデータは、米国、EU加盟国、日本など50カ国における承認の基礎となっており、世界の他の規制当局にも提出されています5,6。

またこれらのデータにより、米国総合がん情報ネットワーク(National Comprehensive Cancer Network:NCCN)、欧州泌尿器科学会(European Association of Urology:EAU)、欧州がん研究治療学会(European Organization for Research and Treatment of Cancer:EORTC)、欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology:ESMO)など、国際的な主要な治療ガイドラインに「アフィニトール」が含まれることになりました。これらガイドラインでは、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤治療が無効になった後、「アフィニトール」が最高水準のエビデンスを有していることが記載されています4,7,8,9。

RECORD-1の詳細

2008年2月、試験の中間解析で、「アフィニトール」の投与を受けた患者さんの病勢の進行や死亡がプラセボ群の患者さんに比較して有意に遅いことが示され、独立データモニタリング委員会からの勧告を受け、ノバルティスは同試験を非盲検化しました1。

本試験は、VEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤(スニチニブまたはソラフェニブ)での治療による前治療後にがんが進行した、進行性腎細胞がんの患者さん416名を対象とした無作為化・二重盲検・プラセボ対照・国際・多施設試験です。また、ベバシズマブ、インターフェロンα、インターロイキン-2による前治療を受けていた患者さんも含まれています。患者さんは、「アフィニトール」(10 mg)を毎日1回投与する群またはプラセボ投与群に2:1の割合で無作為に割り付けられ、ベスト・サポーティブ・ケア(支持療法)を併用しました。本試験の主要評価項目はPFSで、独立した中央画像判定機関によって評価されました1。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100621.html

ビスホスホネート剤「ゾレドロン酸」のライセンス契約締結について(2010/6/14)
 ノバルティス ファーマ社(本社:スイス・バーゼル市、CEO:デビッド エプスタイン、以下「ノバルティス ファーマ」)と旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄、以下「旭化成ファーマ」)は、ビスホスホネート剤「ゾレドロン酸(一般名)」について、このたびライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。
 この契約により、旭化成ファーマは、ゾレドロン酸を骨粗鬆症治療薬として日本において独占的に開発および販売する権利を取得しました。今後、旭化成ファーマは日本国内における本剤の開発を開始します。

 今回の契約は、既に多くの国で骨粗鬆症の治療薬として使用されているゾレドロン酸について、日本においてもできるだけ患者さんのニーズに応えたいと望んでいたノバルティス ファーマと、骨粗鬆症治療薬「エルシトニン®」などで骨代謝疾患領域に長い経験と実績があり、今後、本領域における開発パイプラインのさらなる充実を図りたい旭化成ファーマの意向が合致したことから実現したものです。

 骨粗鬆症の国内における患者数は、高齢化の進展に伴い増加しており、潜在患者を含めると現在1,000万人以上と推定されています1。骨粗鬆症の患者さんは、脊椎や大腿骨頸部などの骨折が生じやすく、寝たきりの原因になる可能性が高いため、骨粗鬆症に対する対策は医療の面だけでなく社会的にも重要な課題となっています。今回の合意により、旭化成ファーマがゾレドロン酸の開発・販売権を取得することとなり、骨粗鬆症の治療に貢献できるものと期待しています。

ビスホスホネート剤「ゾレドロン酸(一般名)」について

 ゾレドロン酸は、ノバルティス ファーマが創製した骨代謝の亢進を抑制するビスホスホネートです。石灰化した骨基質に蓄積したビスホスホネートは、骨吸収の際に放出されて破骨細胞に取り込まれ、破骨細胞の働きを直接阻害します。
 ゾレドロン酸は、年1回の点滴静注で1年間の治療が行える唯一の骨粗鬆症治療薬として2005年に初めて欧州で承認されました。その後2007年に米国で承認され、Reclast(米国) /Aclasta(米国以外の国)の製品名で、現在海外90カ国以上で承認されています。

 なお、ゾレドロン酸は日本において、2005年から「悪性腫瘍による高カルシウム血症」、さらに2006年からは「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」を適応症として、「ゾメタ®点滴静注用4mg」の製品名でノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、社長:三谷 宏幸)から販売されています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100614_02.html

米国臨床腫瘍学会(ASCO)で最新データが発表 初発の慢性骨髄性白血病(CML)患者さんの病期進行の抑制において 「タシグナ®」が「グリベック®」を有意に上回る(2010/6/11)
•2剤を直接比較した初の臨床試験からの新データ(フォローアップ期間中央値18カ月)が6月7日にASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表
•「タシグナ」はより深い分子遺伝学的効果をもたらし、病期進行率を有意に低下させ、その結果、CMLによる死亡が減少
•「タシグナ」では、分子レベルでも白血病細胞が検出されないきわめて高い治療効果の達成率が「グリベック」の3倍に
•観察期間中央値18カ月の本データは、「タシグナ」の有用性を示した承認申請データをさらに裏付け
(米国ではFDAが優先審査品目に指定、EU、スイス、日本でも承認申請中)
2010年6月4日、バーゼル発 - ノバルティスは本日、初発の慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)の成人患者さんにおいて、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が、病期進行の抑制において「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*を有意に上回る効果を示すという観察期間中央値18カ月の試験結果を発表しました1。

ENESTndと呼ばれる本試験は、生命を脅かす血液がんであるCMLの一次治療として、これら2種類の経口治療薬を直接比較した初めての試験であり、この試験の最新データが、シカゴで開催される第46回米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で6月7日に発表されました。

「タシグナ」は、Ph+ CMLの一次治療において「グリベック」を上回る分子遺伝学効果をもたらし、移行期や急性期への進行を有意に減少させ、CMLによる死亡を減少させました1。特に、「タシグナ」では「グリベック」と比較して3倍の患者さんが、分子レベルでも白血病細胞が検出されない状態を達成しました1。さらに「タシグナ」は、治療効果に関するその他の重要な評価項目においても、「グリベック」を上回る効果を示しました。

ENESTnd試験の治験統括医であり、シカゴ大学血液腫瘍プログラムの責任者でもあるリチャード・ラーソン医師は、次のように述べています。「『タシグナ』は、Ph+ CMLの主要な原因であるBCR-ABLをより選択的に阻害することで、現在の標準治療薬とされている「グリベック」に比べ、病期進行をさらに抑制することができます。本試験で『タシグナ』が示した有効性および安全性の知見により、患者さんや医師に重要な新しい治療の選択肢が提供されることになります」。

2010年2月、米国の食品医薬品局(FDA)は、Ph+ CMLの一次治療薬を適応症として「タシグナ」を優先審査品目に指定しました。現在、EU、スイス、日本でも承認申請中です。承認申請は、ENESTnd試験の観察期間中央値13.8カ月のデータに基づいていますが、承認申請時データで示された「タシグナ」の有用性は、ASCOで発表される最新データによって、さらに裏付けられることになります。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100611.html

ノバルティスの「ゾメタ®」、化学療法に追加投与することで、 新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんの全生存期間を有意に改善(2010/6/9)
•第III 相試験データから、骨病変治療薬「ゾメタ」の投与により、顕著な抗腫瘍効果と骨関連事象のリスクの大幅な減少が明らかに
•骨関連事象に対する効果に関わらず、化学療法に経口のクロドロネート*を追加投与した場合と比較して、「ゾメタ」の追加投与によって全生存期間が有意に改善

*クロドロネート 日本では未発売の経口ビスホスホネート剤•別の試験結果では、閉経前の早期乳がん患者さんに対する「ゾメタ」の抗腫瘍効果が裏付けされる
•「ゾメタ」の抗腫瘍作用の可能性を示唆する臨床エビデンス群にデータが追加

2010年6月5日、バーゼル発 - 米国イリノイ州シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO: American Society of Clinical Oncology)の第46回年次総会で発表された新しいデータによると、第一選択である化学療法に経口のクロドロネートを追加投与した場合と比較して、「ゾメタ」(一般名:ゾレドロン酸)を追加投与することで、新たに多発性骨髄腫と診断された患者さんの全生存が16%(P=0.0118)、無増悪生存が12%(P=0.0179)と大幅に改善したことが発表されました1。Myeloma IXと呼ばれる2000名近い患者さんを対象とした本試験では、骨合併症(骨関連事象:SRE)に対する薬剤の効果に関わらず、「ゾメタ」は5.5カ月の生存率改善を示しました1。また「ゾメタ」は、SREの相対リスクをクロドロネートに比べて24%低下させ(P=0.0004)、多発性骨髄腫に関連するSREの予防においてクロドロネートを有意に上回る結果を示しました1。

「ゾメタ」は、多発性骨髄腫およびさまざまながん(乳がん、前立腺がん、肺がん、その他固形がん)の骨転移において、骨合併症を減少あるいは遅延させるための治療薬、ならびに悪性高カルシウム血症(HCM)の治療薬として、100カ国以上の国で承認されています2。「ゾメタ」は、がんの治療において最も広く使用されているビスホスホネート製剤であり、これまでに世界中で350万人以上の患者さんの治療に使用されています3。

ギリシャのアテネにあるアレクサンドラ総合病院、アテネ大学薬学部、臨床治療学/オンコロジー部門のエヴァンゲロス・テルポス医師(Dr. Evangelos Terpos)は、次のように述べています。「化学療法にゾレドロン酸を追加投与することで、多発性骨髄腫の患者さんの生存率が大幅に改善されることが大規模な独立第III相試験で明らかになったのは、今回が初めてです。これらのデータは、ゾレドロン酸によって多発性骨髄腫の患者さんの生存期間を延長できる可能性があることを示唆しています」。

ASCOでは、この他に、閉経前のホルモン感受性早期乳がん患者さんを対象に行われた第III相臨床試験、ABCSG-12 (Austrian Breast & Colorectal Cancer Study Group-12)の長期追跡結果が発表されました4。今回報告された5年間フォローアップの解析結果によれば、術後のホルモン療法に「ゾメタ」を追加投与することで、無病生存が32%改善(HR=0.68 [95%CI 0.51,0.91], P=0.009)することが示され、この結果は2008年にASCOで発表された本試験のより短い追跡期間の結果5と同様でした。米国およびEUでは、ABCSG-12の結果を基に乳がんのアジュバント療法として、「ゾメタ」の承認申請が行われました。

治験統括医であるウィーン医科大学外科学教授のマイケル・ナント医学博士(Michael Gnant,MD)は、次のように述べています。「この5年間の長期追跡データは、がん専門医と患者さんにとって喜ばしいことです。というのもこれらのデータは、術後のホルモン療法にゾレドロン酸を追加投与することで再発のリスクを減少できることを実証しているからです。この適応が認可されれば、早期の乳がんの患者さんに対し乳がん再発のリスクをさらに低減する機会を提供できます」。

Myeloma IX試験の詳細1

Myeloma IXは、骨疾患の重症度、全生存期間改善の観点から、「ゾメタ」の静注(IV)(3~4週間ごとに4mgを投与)と経口のクロドロネート(1600 mg/日)を比較した、第III相前向き・多施設・無作為化・比較対照試験です。国際病期分類(ISS)で新たにステージI、II、またはIIIと診断された、合計1,960名の英国の評価可能な多発性骨髄腫の患者さんが、全身状態、インフォームド・デシジョン、インフォームド・コンセントに基づいて、intensivetreatment群とnon-intensive treatment群のいずれかに登録されました。両治療群において、患者さんは、二種類の第一選択療法(導入化学療法)のどちらかと、クロドロネートあるいは「ゾメタ」の組み合わせの計4群に無作為に割り付けされました。

本試験の主要評価項目は全生存(OS)、無増悪生存(PFS)、そして奏効率でした。OSは、無作為割り付けの後、何らかの原因による死亡までの期間、またPFSは、無作為割り付けから疾患の進行あるいは死亡までの期間として定義されています。SRE(骨折、骨への放射線投与、骨の手術、骨病変および/または脊髄圧迫)および安全性などが副次的評価項目に含まれました。

3.7年のフォローアップ期間(中央値)では、「ゾメタ」の追加投与により、経口クロドロネートと比較して、死亡リスクは16%低減(P=0.0118)、無増悪生存イベントのリスクは12%低下しました(P=0.0179)。SREを経験した患者さんの割合は、「ゾメタ」投与群ではクロドロネート投与群に対し、24%減少しました(35.3%に対し27.0%;P=0.0004)。「ゾメタ」による延命効果は、新たに多発性骨髄腫と診断されたステージI、II、またはIIIの患者さんで確認されました。さらに全生存期間延長効果は、SREに対する抑制効果によるものとは独立して確認されました。

「ゾメタ」の忍容性プロファイルは確立されており、本試験の結果はこれまでのプロファイルと同様でした。「ゾメタ」およびクロドロネートの治療群で発生した顎骨壊死(ONJ)はそれぞれ、3.6%と0.3%でした。腎臓の影響は、両治療群で同様であったことが報告されています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100609.html

VALISH Study 日本人高齢者を対象としたディオバン®の大規模臨床試験 高齢者における有用性を確立(2010/6/8)
高齢の日本人高血圧患者(70~84歳/平均76.1歳)3260例を対象とした高血圧治療薬「ディオバン®(一般名:バルサルタン)」を用いた大規模臨床試験VALISH Study(Valsartan in Elderly Isolated Systolic Hypertension Study)の結果が、本日、Hypertensionのonline Journalに掲載されました1。

今回の試験では、AT1受容体ブロッカー(ARB)の「ディオバン」を基本治療薬とした厳格降圧群(目標収縮期血圧:140mmHg未満)と緩徐降圧群(目標収縮期血圧:140mmHg以上150mmHg未満)ともに、血圧は良好にコントロールされました。特に、厳格降圧群の収縮期血圧は平均で33mmHgの低下と、強い降圧効果が示されました1。心血管イベントの発現率は両群とも約3%と極めて低いもので、両群間には差はありませんでした1。また本試験において、副作用により投与中止に至ったのは、厳格降圧群で1.9%、緩徐降圧群で1.2%と両群間に有意差はありませんでした1。これらのことから、「ディオバン」の高齢者における降圧効果と高い忍容性が証明されました。

VALISH Studyは慶應義塾大学の猿田 亨男先生および大阪府立急性期・総合医療センターの荻原 俊男先生を運営委員長とし、日本全国の461施設が参加して実施された試験で、収縮期高血圧症の高齢者を対象としたものです。この試験では、これらの患者を厳格降圧群と緩徐降圧群に無作為に割付け、それぞれ140mmHg未満と140mmHg以上150mmHg未満を降圧目標値として、「ディオバン」で治療した場合の心血管イベントの発症率を比較検討しました。

本試験の運営委員長の荻原 俊男先生は次のように述べています。「VALISH Studyにより、収縮期血圧値を140mmHg未満まで安全に下げることができたことで、今までエビデンスのなかった後期高齢者における降圧目標値について、日本高血圧学会が高血圧治療ガイドラインで提唱している、150mmHg未満を中間目標とし、最終的には140mmHg未満とする降圧目標値は妥当であることが確認されました。今回対象薬として『ディオバン』を選んだ理由は、世界で最も処方されているARBであり2、降圧効果や心血管イベントの抑制など多くのエビデンスを持った薬剤だからです。この試験では、『ディオバン』は高齢者においても副作用発現を増やすことなく厳格な目標降圧値を達成できることが証明され、厳格降圧群の6割近くが『ディオバン』単剤で降圧目標値を達成できました。このことから、『ディオバン』は、高齢者における高血圧治療の第一選択薬となりうることが確認されたと考えています」。

本試験の結果に対して、ノバルティス ファーマ株式会社 社長の三谷宏幸は次のように述べています。「高齢者の高血圧治療において、『ディオバン』が高齢者の第一選択薬としてその有用性が確認されたことは、高齢の高血圧患者さん、ならびに臨床医にとって、非常に大きな意義があると思います。またひとつ新たに、日本人における『ディオバン』のエビデンスが確立され、ディオバンファミリーがこれからの高血圧治療にさらに貢献できることを期待しています」。

VALISH Studyについて

VALISH Studyは、高血圧学会の理事で構成された運営委員会によって企画・設計・実施された医師主導の臨床試験です。試験には全国461施設が参加しました。本試験の観察期間は平均2.85年(中央値 3.07年)でした1。

ディオバンについて

「ディオバン」は、血圧の上昇に関与しているアンジオテンシンIIのタイプ1受容体(AT1)を選択的にブロックする薬剤(ARB: Angiotensin II Type1 Receptor Brocker)で、高血圧治療の第一選択薬として世界約100カ国で承認されています。日本では、2000年に発売されて以来、優れた降圧作用と心血管保護作用を示す大規模臨床試験による豊富なエビデンスにより、日本の高血圧治療に貢献しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100608.html

「アフィニトール®」、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんを対象とする 第III相ピボタル試験において主要評価項目を達成(2010/6/7)
•RADIANT-3試験において、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの無増悪生存期間の有意な延長が示される
•進行性膵内分泌腫瘍は、治療選択肢が殆どない1,2難治性で稀ながん
•詳細な試験結果は、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の年次総会で発表予定
2010年に世界各国の規制当局への承認申請を予定

2010年6月3日、バーゼル発 - ノバルティスは本日、膵原発の神経内分泌腫瘍である進行性膵内分泌腫瘍(pNET: pancreatic neuroendocrine tumor)の患者さんを対象とする第III相試験において、「アフィニトール®(一般名:エベロリムス)」の投与とベスト・サポーティブ・ケア*を受けた患者さんで無増悪生存期間の有意な延長が示され、主要評価項目が達成されたと発表しました。「RADIANT-3 (RAD001 In Advanced Neuroendocrine Tumors)」という名称の同試験は、神経内分泌腫瘍(NET)の患者さんを対象とした臨床試験としては最大規模の試験の一つです。

*ベスト・サポーティブ・ケア=最適な支持療法エベロリムスは、血管内皮成長因子(VEGF: vascular endothelial growth factor)を標的とした分子標的療法による治療中または治療後に疾患が進行した転移性腎細胞がんの患者さんの治療薬として、「アフィニトール®」という販売名で承認されています。

膵内分泌腫瘍は、急速に増殖する可能性があり、約60%の患者さんは、すでにがんが身体の他の部分に広がり、治療がさらに困難な進行した状態で診断されます1,2。進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの生存期間の中央値は17ヶ月であり2、現在承認されている治療選択肢は手術と化学療法のみです1。

ノバルティス オンコロジー事業部のプレジデントであるエルベ・オプノーは次のように述べています。「エベロリムスは、NETを含む様々ながんの治療において重要な標的であるmTORタンパクの阻害剤として開発されました。RADIANT-3の結果は、エベロリムスがアンメット・ニーズの高い進行性膵内分泌腫瘍の患者さんにとって重要な治療選択肢となる可能性を示すものです。今回の試験結果は、進行性膵内分泌腫瘍の治療薬としてエベロリムスを世界で承認申請するための基礎となるもので、患者さんに新しい治療法を提供するという目標に、さらに一歩近づいたことになります」。

RADIANT-3の詳細な結果は、10月にイタリア・ミラノで開催される欧州臨床腫瘍学会の年次総会で発表される予定です。ノバルティスでは、世界各国で2010年の承認申請を目指しています。

試験の詳細

RADIANT-3は、進行性膵内分泌腫瘍(別名:膵島細胞腫)の患者さんを対象に、エベロリムスとベスト・サポーティブ・ケア群と、プラセボとベスト・サポーティブ・ケア群とを比較した場合の有効性と安全性を検証した、第III相・前向き・二重盲検・無作為化・平行群間・プラセボ対照・多施設共同試験です。本試験の参加基準を満たした患者さん410名は、エベロリムス(10mg)1日1回投与群またはプラセボ群(連日経口投与)に1:1の割合で無作為割り付けされました。この試験には、日本の医療機関からも40名の患者さんが参加しています。

RADIANT-3の主要評価項目は、無増悪生存期間です。副次評価項目は、安全性、奏功率、および全生存期間です。

NET(神経内分泌腫瘍)について

NETは、身体機能を調節するさまざまなホルモンを生成・分泌する細胞から生じる腫瘍です。NETには多くの種類があり、身体のどの部位にも発生しますが、多くは消化器、膵臓、肺によくみられます3。比較的まれな腫瘍であるため、所定の検査法がなく、正確な診断を受けるまでに5~7年かかることがあります3,4。このため、NETの患者さんは診断時にすでに進行しているケースが多くあります。希少がんではあるものの、NETは過去30年で約4倍と急速に増加しています3。

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100607.html

全国の50代から70代の男女対象、眼疾患に関する意識調査 加齢黄斑変性症を「目の病気」と正しく知っていたのはわずか2割(2010/5/11)
進行が早く、放置すると失明の危険性もある加齢黄斑変性症
罹患リスクが高まる年代で、過去1年間に全く眼科を受診していない方が65%

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、2010年2月に、全国の50代から70代の男女3,000名に対し、「加齢黄斑変性症」を中心とする眼疾患に関するインターネット意識調査を実施しました。

その結果、加齢黄斑変性症という「疾患名」は全体の4割(40.6%)の方が「知っている」と回答し、昨年、同様の調査を実施した際の認知度(31.3%)よりも上昇していました。しかし今回の調査では、加齢黄斑変性症が「身体のどの部分の病気か」までを尋ねた結果、「目の病気」と回答した方は、疾患名を知っていると回答した方の約6割(58.5%)、全体ではわずか2割(23.8%)しかいないことがわかりました。疾患名を知っていると回答した方でも、残りの4割は「皮膚の病気」と誤解していたり、「わからない」と回答しました。

また、加齢黄斑変性症を目の病気と認知している方の中でも、加齢黄斑変性症の4大症状のうち、「視力が低下する」、「見たい部分がゆがんで見える」という症状を知っている方はそれぞれ5割強(57.5%/55.8%)、「見たい部分が黒くなって見える」は約4割(38.2%)、「コントラストが低下する」は2割(20.7%)にとどまりました。症状への認知の低さは、発症時の見過ごしにつながる可能性もあるため、疾患名のみならず、加齢黄斑変性症が身体のどの部位の疾患で、どのような症状があるかまで啓発する必要があることがわかりました。

さらに、眼科の受診経験を尋ねたところ、過去1年間の眼科の受診経験者は全体の3割強(35.0%)にとどまりました。それより以前に受診した方が約5割(49.3%)、これまで1度も受診したことのない方が1割強(15.7%)と、加齢黄斑変性症の罹患率が高まる50歳以上であっても、全体の6割強(65.0%)の方が過去1年間(つまり定期的)に眼科を受診していない実態が明らかになりました。

今回の結果を受け、滋賀医科大学眼科学講座教授の大路正人先生は、次のように述べています。「本調査結果から、加齢黄斑変性症は疾患名を知らせるだけでは不十分で、目の中の網膜の疾患であるということと、4大症状まできちんとご理解いただけるよう、これまで以上の啓発が重要であることを認識させられました。この疾患は進行が早く、治療せずに放置していると、失明*に至ることもありますので、早期に発見・治療をすることが、その後のQOL(生活の質)にも大きく影響します。早期発見のためには、アムスラーチャートという簡単に自己チェックできるシートもありますが、家の中の障子や風呂場のタイルなど格子状の物を利用しても見え方の異常はチェックできます。50歳以上の方は、普段から「ものの見え方」に意識していただき、見たい部分がゆがむ、見たい部分が見えにくいという症状以外にも、視力やコントラストの低下など、見え方に普段より違和感がある場合には、すぐに眼科医に相談していただきたいと思います」

* AMDによる失明は、光を全く感じられなくなるわけではなく、視野中心部の視力(中心視力)が失われる状態を言います。

<調査仕様>

実施時期:
2010年2月26日~3月8日
調査手法:
インターネット調査(70代の方では一部代理回答を含む)
調査対象:
全国の50代から70代の男女3,000名

<主な調査結果のサマリー>

■ 加齢黄斑変性症を「目の病気」と認知していたのは、全体の約2割
加齢黄斑変性症の疾患名の認知率は40.6%(1,219人)であった。しかしながら、この疾患名を知っていると回答した人に加齢黄斑変性症が身体のどの部分の病気かを尋ねたところ、「目の病気」として認知していたのは1,219人中の58.5%(714人)であり、これらの方は全体の23.8%であることが分かった。残りの回答では、「皮膚」に関連する病気と誤解している人(327人)や、「わからない」(155人)などが占めた。他の眼疾患の疾患名までの認知率は、白内障が99.6%、緑内障が99.0%、糖尿病網膜症が76.9%と高く、疾患名認知だけで比較しても、加齢黄斑変性症は依然として十分に知られていない疾患であることが示された。(図1)

■ 加齢黄斑変性症を目の病気と知っていても、症状までは知らない
加齢黄斑変性症を目の病気と認知している714人に、症状について尋ねたところ、加齢黄斑変性症の4大症状のうち、「視力が低下する」は 57.5%(410人)、「見たい部分がゆがんで見える」が55.8%(398人)とそれぞれ半数程度、「見たい部分が黒くなって見える」は38.2%(273人)、「コントラストが低下する」については20.7%(148人)と、具体的な症状まで把握している方は少ないことが明らかになった。(図2)

■ 過去1年間に眼科を受診したのは、全体の3割強
加齢黄斑変性症は50歳以上で罹患率が高まり、定期的な検査が望まれるものの、今回の調査対象者の中で、過去1年間に眼科を受診したことがあるのは35.0%であった。それ以外の方は「過去1年より以前に受診したことがある」が49.3%、「これまでに一度も受診したことはない」が15.7%であり、全体の約6割強の方が、過去1年間に1度も眼科を受診していない実態が明らかになった。(図3)

<その他の調査結果>

図4-1. 眼科受診検討レベル

■ 加齢黄斑変性症、症状の種類・進行度によっては受診せず
本調査の対象者3000人のうち、加齢黄斑変性症の4大症状(図4-1)について、軽度であっても眼科受診を検討すると回答した割合は、「見たい部分が黒く見える」(87.7%)、「見たい部分がゆがんで見える」(83.5%)、「視力が低下する」(36.3%)、「コントラストが低下する」(35.9%)の順に高い結果を示した。このうち、「視力が低下する」と「コントラストが低下する」では、中度まで進行して受診を検討するという回答がそれぞれ約5割であり、重度に至らないと検討しないという回答も約1割みられた。(図4-2)

■ 家族・友人・知人からの情報入手、他の疾患よりも少ない
目の病気(白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症)について、疾患名を知っていると回答した人に、どのようなメディア、場所、人から情報を入手しているかを尋ねたところ、最も身近な「家族・友人・知人」が主な情報源となっている場合が多いことが分かった【白内障(57.3%)、緑内障(46.9%)、糖尿病網膜症(32.1%)】。しかし加齢黄斑変性症についてはわずか20.1%にとどまり、加齢黄斑変性症は、家族・友人・知人ともに認知度が低く、早期発見が他の疾患より遅れる可能性が示唆された。(図5)

ノバルティス ファーマは、2004年に加齢黄斑変性症治療薬「ビスダイン」(一般名:ベルテポルフィン)を発売して以来、新聞への広告掲載や市民公開講座の開催などを通じて、加齢黄斑変性症に対する疾患啓発活動を行ってきました。2009年3月より、滲出型加齢黄斑変性症の国内外の臨床試験で、初めて有意な視力改善効果がみられたVEGF阻害薬である「ルセンティス®」[一般名:ラニビズマブ(遺伝子組換え)]を発売しています。また、ノバルティス ファーマは、加齢黄斑変性症の疾患啓発・情報提供を行うためのウェブサイト「加齢黄斑ドットコム」(http://www.kareiouhan.com)を開設しています。当サイトでは、加齢黄斑変性症に対して不安をお持ちの方や、自覚症状に気付かれた方が、お住まいの地域において、加齢黄斑変性症の治療が可能な施設を検索できる『眼科施設検索』の機能を設けています。また、自己チェックができる「アムスラーチャート」を入手できます。

加齢黄斑変性症について

加齢黄斑変性症は、欧米諸国では50歳以上の失明の主な原因の一つとなっている疾患で、日本でも高齢化に伴い患者数が増加しています。加齢黄斑変性症になると視野中心部の視力(中心視力)が悪化し、「文字や時計が読めない」「料理ができない」「声は聞こえるが、顔が見えない」「目的地にたどり着けない」といった著しい生活の質の低下を伴い、重篤な場合には社会的失明と呼ばれる状態を引き起こします。こうならないためにも早期発見・早期治療が大変重要です。福岡県久山町の住民を対象とした研究では、病気の進行が早く急激に視力が低下する滲出型加齢黄斑変性症を有している人は50歳以上のおよそ1.3%でした1) 。このデータから、日本での滲出型加齢黄斑変性症の患者数はおよそ70万人と推定されます。

参考文献:

1) 安田 美穂:あたらしい眼科 26(1):25-30,2009
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100511.html

腎細胞がん治療薬、2型糖尿病治療薬、高血圧治療薬 3つの領域で新製品を発売(2010/4/16)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日(4月16日)、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんの治療薬「アフィニトールR錠 5㎎」(以下「アフィニトール」)、経口2型糖尿病治療薬「エクアR錠50mg」(以下「エクア」)、高血圧治療薬「エックスフォージR配合錠」(以下「エックスフォージ」)の3製品を新発売いたします。これら3製品は、1月20日に製造販売承認を取得し、本日薬価基準収載されました。

「アフィニトール」(一般名:エベロリムス)は、抗悪性腫瘍剤として日本で初めて承認されたmTOR*1阻害剤です。1日1回の経口投与で、がんの増殖、成長及び血管新生の調節因子であるmTORタンパクを選択的に阻害することにより、腫瘍細胞の増殖抑制と血管新生阻害という2つのメカニズムで抗腫瘍効果を発揮します。「アフィニトール」は、スニチニブ又はソラフェニブなどのチロシンキナーゼ阻害薬投与後に疾患が進行した転移性腎細胞がん患者さんに対する有効性が、第III相大規模臨床試験で確認された唯一の薬剤です。

「エクア」(一般名:ビルダグリプチン)は、インクレチンを分解する酵素DPP-4(ジペプチジルペプチターゼ-4)を選択的に阻害することで、血糖値に応じてインスリン分泌を促進し、過剰なグルカゴン分泌を抑制して、血糖をコントロールします。現在、国内の2型糖尿病治療中の患者さんで治療目標値が達成できているのは約3割と少なく1、また、血糖の下げすぎによる低血糖を起こす心配や体重増加があるなどの課題があげられています。「エクア」は、1日2回50mgを単独投与した際、HbA1c*2のベースラインからの変化量がプラセボと比較し-1.2%と優れた血糖降下作用を示し2、また、約5割の患者さんが治療目標値であるHbA1c6.5%未満を達成するという、確実な効果を示しています。このような効果を持つ一方で、低血糖・体重増加を来たしにくい「エクア」は、2型糖尿病の治療において第一選択薬として新しい選択肢になると期待されています。

「エックスフォージ」(一般名:バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩)は、世界で最も処方されているARBの「ディオバン」(一般名:バルサルタン)とCCBのアムロジピンベシル酸塩の配合剤で、強い降圧効果が特徴です。高血圧症とその合併症は全世界で死亡原因のトップとなっています。しかしながら日本国内の高血圧症患者さんの約70%は、治療を行っているにもかかわらず降圧目標値に達していないという調査結果3もあり、強い降圧効果を持ち、かつアドヒアランス改善が期待できる薬剤が必要とされています。「エックスフォージ」は、降圧目標値に達していない患者さんに対して、1剤でより強い降圧効果を発揮することができると期待しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100416.html

腎細胞がん治療薬、2型糖尿病治療薬、高血圧治療薬 3つの領域で新製品を発売(2010/4/16)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、本日(4月16日)、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんの治療薬「アフィニトールR錠5㎎」(以下「アフィニトール」)、経口2型糖尿病治療薬「エクアR錠50mg」(以下「エクア」)、高血圧治療薬「エックスフォージR配合錠」(以下「エックスフォージ」)の3製品を新発売いたします。これら3製品は、1月20日に製造販売承認を取得し、本日薬価基準収載されました。

「アフィニトール」(一般名:エベロリムス)は、抗悪性腫瘍剤として日本で初めて承認されたmTOR*1阻害剤です。1日1回の経口投与で、がんの増殖、成長及び血管新生の調節因子であるmTORタンパクを選択的に阻害することにより、腫瘍細胞の増殖抑制と血管新生阻害という2つのメカニズムで抗腫瘍効果を発揮します。「アフィニトール」は、スニチニブ又はソラフェニブなどのチロシンキナーゼ阻害薬投与後に疾患が進行した転移性腎細胞がん患者さんに対する有効性が、第III相大規模臨床試験で確認された唯一の薬剤です。

「エクア」(一般名:ビルダグリプチン)は、インクレチンを分解する酵素DPP-4(ジペプチジルペプチターゼ-4)を選択的に阻害することで、血糖値に応じてインスリン分泌を促進し、過剰なグルカゴン分泌を抑制して、血糖をコントロールします。現在、国内の2型糖尿病治療中の患者さんで治療目標値が達成できているのは約3割と少なく1、また、血糖の下げすぎによる低血糖を起こす心配や体重増加があるなどの課題があげられています。「エクア」は、1日2回50mgを単独投与した際、HbA1c*2のベースラインからの変化量がプラセボと比較し-1.2%と優れた血糖降下作用を示し2、また、約5割の患者さんが治療目標値であるHbA1c6.5%未満を達成するという、確実な効果を示しています。このような効果を持つ一方で、低血糖・体重増加を来たしにくい「エクア」は、2型糖尿病の治療において第一選択薬として新しい選択肢になると期待されています。

「エックスフォージ」(一般名:バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩)は、世界で最も処方されているARBの「ディオバン」(一般名:バルサルタン)とCCBのアムロジピンベシル酸塩の配合剤で、強い降圧効果が特徴です。高血圧症とその合併症は全世界で死亡原因のトップとなっています。しかしながら日本国内の高血圧症患者さんの約70%は、治療を行っているにもかかわらず降圧目標値に達していないという調査結果3もあり、強い降圧効果を持ち、かつアドヒアランス改善が期待できる薬剤が必要とされています。「エックスフォージ」は、降圧目標値に達していない患者さんに対して、1剤でより強い降圧効果を発揮することができると期待しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100416.html

探索的試験で、心臓発作後の心臓形態変化に対する アリスキレン追加投与の上乗せ効果は確認されず(2010/3/19)
標準治療にアリスキレンを追加投与した際の、心臓発作後(心筋梗塞後)の患者さんの心臓の形状と機能の変化抑制への寄与を評価1
標準治療にアリスキレンを追加投与することによる心臓容積の若干の減少が心エコーで認められたが、統計的有意差はなかった1
探索的試験であるASPIRE試験は、アリスキレンが降圧効果とは独立した臓器保護作用を有することを検討する、35,000名以上の患者を対象とした14の試験からなる臨床試験プログラム「ASPIRE HIGHER」の一つ
2010年3月16日、スイス・バーゼル発 ? 心臓発作から回復中の患者さんの標準治療に高血圧治療薬アリスキレンを追加投与した結果、心臓の形状と機能の悪化を抑制するいくつかの有益な効果が示されましたが、統計的な有意差はありませんでした1。

ASPIRE試験(Aliskiren Study in Post-MI patients to Reduce rEmodelling)で得られたデータが、米アトランタで開催された米国心臓病学会(ACC)で発表されました。この試験結果によると、アリスキレンを追加投与することで、期待されていた左室での有害な変化の抑制は見られませんでした。左室は心臓の主要なポンプ室ですが、心臓発作後の患者さんにおいては、左室での有害な変化により血液を効率よくポンピングする能力の低下がしばしば見られます1。

この試験は、36週間にわたり、左室機能障害のある患者さん820名を対象に行われたものです。評価項目は左心収縮末期容積(LVESV)の変化であり、ベースラインから試験終了まで、心エコーで測定されました。標準治療を受けた患者さんに比べ、標準治療にアリスキレンを追加投与された患者さんに心臓容積の若干の数値的減少(LVESV、-0.90 mL)が見られましたが、統計的な有意差はありませんでした1。

心血管死、心不全による入院、心臓発作の再発、脳卒中、および突然死蘇生を合計したイベント発生率は、標準治療群もアリスキレンを追加投与した群でも同等でした。アリスキレン追加投与群では、高カリウム血症、低血圧、腎機能障害の発生率が標準治療群よりも高くなりました1。

ノバルティスは、この試験結果に基づき、心筋梗塞後の患者さんに対する予後確認試験の実施は計画しておりません。ASPIRE試験は、35,000名の患者さんを対象として実施中の14の試験からなるASPIRE HIGHER臨床試験プログラムの一つです。ASPIRE HIGHERの目的は、アリスキレンが降圧効果とは独立した臓器保護作用を有することを検討することにあります。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100319.html

心血管リスクを有する耐糖能異常(IGT)患者において バルサルタンが2型糖尿病への進行を抑制 - NAVIGATOR試験の結果で明らかに -(2010/3/18)
AVIGATOR試験は9,000名以上の耐糖能異常患者さんが参加した、最大かつ最長のグローバル試験の一つとなった。
バルサルタン群では、糖尿病の新規発症リスクが14%減少したが、心血管イベントのリスクは減少しなかった。
ナテグリニド群では、糖尿病の新規発症リスクも、心血管イベントのリスクも減少しなかった。

9,000名以上が参加した高血圧治療薬バルサルタンのランドマーク試験であるNAVIGATORの結果によると、心血管疾患または心血管リスクのある耐糖能異常(IGT)患者さんにおいて、バルサルタンが2型糖尿病への進行を遅らせることが明らかになりました。

2001年に開始されたNAVIGATOR(Nateglinide And Valsartan in Impaired Glucose Tolerance Outcomes Research)試験の最初のデータが、本日、米アトランタで開催された米国心臓病学会(ACC)で発表され1、同時に米国医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)のオンライン版にも掲載されました2,3。この試験では、心血管疾患または心血管リスクを有するIGT患者さんにおいて、バルサルタンまたは経口糖尿病治療薬のナテグリニドが糖尿病への進行を抑制することができるかどうか、また、心血管イベントの発症率を抑制することができるかどうかが検討されました。

米ノースカロライナ州ダーハムにあるデューク・トランスレーショナル医学研究所の所長であり、デューク大学医学部臨床研究担当副総長(Vice Chancellor for Clinical Research at Duke University School of Medicine and Director of the Duke Translational Medicine Institute, Durham, NC, USA)のロバート・カリフ博士(Dr. Robert Califf)は次のように述べています。「肥満と高血圧は世界的な疾患であり、患者さんの多くがIGTを示しています。多くの研究により、IGTの患者さんは2型糖尿病および心血管疾患のリスクが増加していることが知られています。患者さんに対して、ほんの5%体重を減らすだけで転帰を改善することができることを強調する一方で、糖尿病と心血管疾患の発症率を下げることができる薬物療法を探し続けることが大切です」。

本試験に参加したIGTや心血管疾患などの危険因子を有する患者さんには、基礎治療および本試験で特有に規定された生活習慣改善プログラムとともに、バルサルタンが少なくとも5年間投与されました。その結果、糖尿病の新規発症リスクに関して、バルサルタン群は非バルサルタン群に比べ14%統計学的有意に減少しました1,2。心血管イベントの発症に関しては、非常に良好に管理された患者さんにおいて、バルサルタン群と非バルサルタン群で有意差はありませんでした。一方、ナテグリニドは、この試験に参加された患者さんにおいて、ナテグリニド群と非ナテグリニド群で糖尿病または心血管イベントの発症抑制に関して有意差はありませんでした1,3。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100318_02.html

アルツハイマー型認知症治療薬として初めての経皮吸収型製剤 リバスチグミン貼付剤を国内で製造販売承認申請(2010/3/1)
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三谷 宏幸)と小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)は、両社で共同開発を行ってきたアルツハイマー型認知症治療薬リバスチグミン(一般名)の貼付剤(開発コード:ENA713/ONO-2540)について、2月26日、製造販売承認申請を行いました。本剤は、アルツハイマー型認知症の治療薬としては世界で唯一の経皮吸収型製剤です。

アルツハイマー型認知症は、記憶や思考、行動に関して重要な役割を担っているアセチルコリン(脳内神経伝達物質)の脳内生成が減少することによって発症するといわれています。リバスチグミンは、アセチルコリンの分解酵素であるコリンエステラーゼの阻害薬であり、アセチルコリンエステラーゼとブチリルコリンエステラーゼの両方を阻害する薬剤です。

現在、日本におけるアルツハイマー型認知症の治療薬はドネペジルのみであることから新たな選択肢が望まれており、リバスチグミン貼付剤が、患者さんやご家族、ならびに医療従事者の方々に貢献できるものと期待しています。

また、近年、利便性および服薬コンプライアンスの観点から、種々の経皮吸収型製剤が開発されています。本剤も剤型を経皮吸収型製剤とすることで、介護者が薬剤の使用状況を容易に確認できるなど利便性が向上し、服薬コンプライアンスの改善や介護者の負担軽減にもつながるものと考えられます。

リバスチグミン貼付剤は、ノバルティス ファーマ社(本社:スイス)が開発した薬剤で、2007年7月に米国で承認されて以来、EU各国を含む70カ国以上で承認されており(2009年7月末現在)、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の標準治療薬の一つとして位置付けられています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100301.html
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n10_0301.pdf

ノバルティスの細胞培養によるA型H1N1新型インフルエンザワクチン 乳濁細胞培養A型インフルエンザHAワクチンH1N1「ノバルティス」筋注用 (海外での製品名:Celtura®)が日本で製造販売の特例承認を取得(2010/1/20)
•ノバルティスは厚生労働省と契約した2,500万接種回分の新型インフルエンザワクチンを生産済みで、近く使用される1,200万接種回分をすでに出荷
•323名の日本人被験者を含む2,000人以上の治験、およびスイスにおける広範な接種によって、免疫原性と安全性が確認
•MF59アジュバントは小さく変異したインフルエンザウイルス株に対しても有効な免疫を誘導するということが他のパンデミックインフルエンザ株を用いた研究で示唆
2010年1月20日、バーゼル発 – ノバルティスは本日、H1N1新型インフルエンザワクチン「乳濁細胞培養A型インフルエンザHAワクチンH1N1「ノバルティス」筋注用」(海外での製品名:Celtura®、以下本ワクチンと略)が日本の厚生労働省の特例承認を受けたと発表しました。本ワクチンは、アジュバントを添加した細胞培養によるワクチンです。ノバルティスは、今回の特例承認にあたり、ドイツでのワクチン製造における充填・仕上げ能力の確保・適応化、また厚生労働省とも相談のうえ、日本における治験を行ってきました。

この細胞培養によるA型インフルエンザ(H1N1)パンデミックワクチンとしては、今回の日本での特例承認は、世界で3番目の製造販売承認となります。本ワクチンは、2009年11月、ドイツとスイスで承認されました。また、2009年12月にはWHOによる国連機関向け供給の事前認定も受けています。

本ワクチンはアジュバント「MF59®」を添加したサブユニットタイプのインフルエンザウイルスワクチンです。MF59アジュバントの添加により、A型(H1N1)抗原に対する抗体応答が向上することが治験結果で示されており、日本では、3歳以上を対象に承認を取得しました。なお、MF59は小さく変異したインフルエンザウイルス株に対しても有効な免疫を誘導するということが他のパンデミックインフルエンザ株を用いた研究によって示されています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100120_05.html

「エックスフォージ®配合錠」製造販売承認を取得(2010/1/20)
世界で最も処方されている*1ARB「ディオバン®」とアムロジピンとの配合剤

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、1月20日、高血圧治療薬として、選択的AT1受容体ブロッカー(ARB:AngiotensinII Type1 Receptor Blocker)のバルサルタン(「ディオバン®錠80mg」、以下「ディオバン」)とカルシウム拮抗薬(CCB:Calcium Channel Blocker)のアムロジピンベシル酸塩(以下「アムロジピン」)との配合剤である「エックスフォージ®配合錠」(バルサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)(以下「エックスフォージ」)の製造販売承認を取得しました。

「エックスフォージ」は、国内臨床試験において以下のとおり優れた有効性と安全性を示しました。

•1日1回8週間の投与により、ベースライン時の平均収縮期血圧が170mmHg以上の患者さんで、平均収縮期血圧がベースラインから42.2mmHg低下する、強い降圧効果を示しました。
•平均収縮期血圧は、ベースラインの153.2mmHgから投与開始後2週間で140mmHg未満を達成する速い効果発現が認められました。
•長期投与試験終了52週時において、93.7%の高いレスポンダーレート*2を示しました。
•トラフ値での測定において、アムロジピン単独投与に比べ優れた降圧効果を示し、「エックスフォージ」は24時間の長い降圧効果の持続を示しました。
•「ディオバン」、アムロジピン、それぞれと同等の副作用がみられ、その副作用発現率は6.8%でした。
「エックスフォージ」に配合されているARBの「ディオバン」は、「JIKEI HEART Study」1や「KYOTO HEART Study」2で、複合心血管イベント発症を対照群に比べ有意に減少させたことが報告されており、「エックスフォージ」でも、優れた臓器保護作用の可能性が期待できます。

高血圧症とその合併症は全世界で死亡原因のトップとなっています。しかしながら日本国内の高血圧症患者さんの約70%は、治療を行っているにもかかわらず降圧目標値に達していないという調査結果3もあり、強い降圧効果を持ち、かつアドヒアランス改善が期待できる薬剤が必要とされています。

「エックスフォージ」国内臨床試験の医学専門家であり、大阪府立急性期・総合医療センター院長の荻原俊男先生は次のように述べています。「この度、ARBとCCBの配合剤として国内で初めて承認された『エックスフォージ』は、世界で最も処方されている*1ARB『ディオバン』とアムロジピンの組み合わせで、多くの医師から待ち望まれていた配合剤です。1剤で極めて強い降圧効果が期待できる『エックスフォージ』は、医師、降圧目標値に達していない高血圧治療中の患者さん、そして降圧剤を何剤か服用している患者さんにとって、大きな福音となるでしょう」。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100120_04.html

ノバルティス 経口2型糖尿病治療薬「エクア®錠50mg」 製造販売承認を取得(2010/1/20)
-患者さんのアンメット・ニーズにこたえるDPP-4阻害薬-

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、1月20日、経口2型糖尿病治療薬として、「エクア®錠50mg(一般名:ビルダグリプチン)」(以下、「エクア」)の製造販売承認を取得しました。

「エクア」は、インクレチン分解酵素のDPP-4(ジペプチジルペプチターゼ-4)を選択的に阻害することでインクレチンの作用を高め、2型糖尿病患者さんの血糖値を改善する薬剤です。インクレチンは、血糖値に応じてインスリン分泌を促進すると同時に、余分なグルカゴン分泌を抑制することで血糖をコントロールする消化管ホルモンの一種です。

国内臨床試験において、「エクア」は、1日2回50mgを単独投与した際、HbA1c※1のベースラインからの変化量がプラセボと比較し-1.2%と優れた血糖降下作用を示し1、また、約5割の患者さんが治療目標値であるHbA1c6.5%未満を達成するという、確実な効果を示しました。その一方で、併用療法を含む国内臨床試験全体での低血糖発現率は1.0%であり、体重増加も起こしにくいことが確認されています。

現在、国内の2型糖尿病治療中の患者さんで治療目標値が達成できているのは約3割と少なく2、また、血糖値の下げすぎによる低血糖を起こす心配や体重増加があるなど、糖尿病治療においては、医師だけでなく患者さんにもアンメット・ニーズがあるのが現状です※2。

「エクア」国内外開発の医学専門家である東京大学大学院 医学系研究科 糖尿病・代謝内科 教授 門脇 孝先生は次のように述べています。「DPP-4阻害薬の『エクア』は、優れた血糖改善効果を示す一方、血糖値に応じて作用するため、低血糖を起こしにくい特徴を持っています。単独療法でも併用療法でも有用性の認められた『エクア』は、すでに2型糖尿病の薬物治療をされている患者さんのみならず、これから薬物治療を始める方にも有益な薬剤だと思います」。

ビルダグリプチンは、Galvus®の製品名で欧州連合(EU)をはじめ世界の約70ヵ国で承認されています(2009年12月現在)。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100120_03.html

抗悪性腫瘍薬「アフィニトール®錠5mg」の製造販売承認を取得(2010/1/20)
根治切除不能又は転移性の腎細胞がん治療薬として、
新たな作用機序による分子標的治療薬が登場

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、1月20日、根治切除不能又は転移性の腎細胞がんの治療薬として「アフィニトール®錠5mg」(一般名: エベロリムス、開発コード: RAD001、以下「アフィニトール」)の製造販売承認を取得しました。

「アフィニトール」は、抗悪性腫瘍剤として日本で初めて承認された経口のmTOR*阻害剤です。がんの増殖、成長及び血管新生の調節因子であるmTORタンパクを選択的に阻害することにより、腫瘍細胞の増殖抑制と血管新生阻害という2つのメカニズムで抗腫瘍効果を発揮します。

これまで日本では、転移性腎細胞がんに対して、スニチニブ、ソラフェニブなどの分子標的薬が承認されています。しかし、これらのVEGF**受容体チロシンキナーゼ阻害薬の投与後に疾患が進行した患者さんに対する有効な治療法は確立されておらず、新たな治療選択肢が望まれていました。「アフィニトール」は、1日1回の簡便な経口投与が可能で、mTOR阻害という新しい作用機序により、こうした転移性腎細胞がんの患者さんの治療に対する新たなアプローチとして貢献できるものと考えています。

「アフィニトール」の有効性は、スニチニブまたはソラフェニブによる前治療で進行した転移性腎細胞がん患者さんを対象に実施した、第III相試験(RECORD-1 :REnal Cell cancer treatment with Oral RAD001 given Daily)において確認されています。日本を含む10カ国、400名以上が参加したこの臨床試験では、「アフィニトール」は無増悪生存期間の中央値をプラセボに比べて有意に延長し(プラセボ群1.9ヵ月に対し4.9ヵ月、p<0.0001、HR=0.33:2008年2月カットオフデータ***)、がんの進行リスクを67%減少させました。

国内承認にあたっては、「製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること」「腎細胞癌の診断、化学療法に精通した医師によってのみ処方・使用されるとともに、本剤のリスク等についても十分に管理できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ用いられるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること」が承認条件として付与されています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100120_02.html

新型インフルエンザワクチン含め、 4製品の製造販売承認を取得(2010/1/20)
-治療から予防まで、新しい選択肢を提供-

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、1月20日、抗悪性腫瘍剤「アフィニトール®5mg錠」、選択的DPP-4阻害薬「エクア錠®50mg」、選択的AT1受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬合剤「エックスフォージ®配合錠」、H1N1新型インフルエンザワクチン「乳濁細胞培養A型インフルエンザHAワクチンH1N1「ノバルティス」筋注用」の4製品について、厚生労働省から製造販売承認を取得しました。

各製品の詳細につきましては、添付のプレスリリースをご参照ください。

今回の承認に際し、代表取締役社長 三谷宏幸は以下のように述べています。
「今年も新しい治療法を提案できるような革新的な医薬品を医療の現場に届けることができることになり大変うれしく思います。これらの製品が患者さんや医療の進歩に真に貢献できるような素晴らしい医薬品となるよう、全社一丸となって育てていきたいと考えています。また、新型インフルエンザワクチンについては、日本におけるワクチンビジネスの足掛かりとなるものであり、治療だけではなく、予防、ひいては日本の公衆衛生の向上についてもノバルティスが貢献できることを期待しています」

ノバルティスは、新薬はもちろんのこと、ワクチンやOTC医薬品をはじめ幅広いヘルスケアの分野で、今後も革新的な製品を提供していきたいと考えています。
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100120_01.html

OTC医薬品 ザジテン®ALシリーズ 「ザジテン®AL鼻炎スプレー」16mL 新発売(2010/1/18)
~1本で2週間使用可能~

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、抗アレルギー薬ケトチフェンフマル酸塩」を配合したアレルギー専用「ザジテン®AL鼻炎スプレー」(第2類医薬品)の16mLサイズを1月20日より全国の薬局・薬店、ドラッグストアで発売いたします。

「ザジテン®AL鼻炎スプレー」の16mLサイズは2007年11月に発売した「ザジテン®AL鼻炎スプレー」の2倍の容量の点鼻薬で、1本で2週間使用可能となり、価格(希望小売価格)も、従来品(8mL)2本分より購入しやすい価格に設定しています。

「ザジテン®AL」シリーズは、ケトチフェンフマル酸塩の抗アレルギー作用・抗ヒスタミン作用・抗炎症作用の3つの作用が、アレルギーの発症から悪化までのメカニズムにはたらきかけます。出てしまった症状を鎮めるのはもちろん、アレルギー誘発物質の放出を抑えてアレルギー症状を起こりにくくし、さらには粘膜の炎症を改善し、症状が悪化しないようコントロールすることで、花粉やハウスダストなどによるつらいアレルギー症状に悩む患者さんが普段通りの日常生活が送れるようにサポートいたします。製品の効果に加え、今回の大容量サイズ発売により、繰り返し購入する煩わしさが軽減され、使いやすさもさらにアップすることが期待されます。

<製品概要>

品名 ザジテン®AL鼻炎スプレー
包装・価格 包装・容量 16 mL
個装サイズ
幅×奥行×高さ(mm) 40×40×125
メーカー希望小売価格
税込価格
(本体価格) 2,604円
(2,480円)
成分 100 mL中
ケトチフェンフマル酸塩 75.6 mg
効能・効果 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり
用法・用量 1回に1度ずつ、1日4回(朝・昼・夕方及び就寝前)両鼻腔内に噴霧してください。 年令 成人(15才以上)及び
7才以上の小児 7才未満
1回量 両鼻腔内に1度ずつ 使用しないこと
使用回数 1日4回
朝・昼・夕方及び就寝前

製造販売元 ノバルティス ファーマ株式会社
区分 第2類医薬品
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100118.html

ノバルティスの2009年のA型(H1N1)インフルエンザワクチン3種、 WHOが発展途上国用として事前認定(2009/12/24)
•一企業の複数のA型(H1N1)インフルエンザワクチンをWHOが事前認定したのは初めて:事前認定されたのはノバルティスのMF59アジュバントを添加した「Celtura®」と「Focetria®」、ならびに「Fluvirin®」をプラットフォームとして製造したアジュバント無添加A型(H1N1)ワクチン
•MF59アジュバント添加ワクチン2種をWHOが事前認定したことは、ノバルティスのアジュバントに、抗原量を節約することによるパンデミックワクチンの世界供給能力の強化の可能性があることを証明する
•ノバルティスはすでに8,000万接種回数以上のA型(H1N1)インフルエンザワクチンを世界21カ国に出荷済み
2009年12月21日、バーゼル発 — ノバルティスは本日、3種類の2009年のA型(H1N1)インフルエンザワクチンについて、世界保健機関(WHO)が国連機関向け供給用として事前認定したと発表しました。事前認定を受けた3種のワクチンは次の通りです。

•細胞培養ベースで、MF59®アジュバントを添加した「Celtura®」
•鶏卵ベースで、MF59®アジュバントを添加した「Focetria®」
•季節性「Fluvirin®」をプラットフォームとして製造した鶏卵ベースのA型(H1N1)ワクチン
WHOはノバルティスのこれら3種類の2009年のA型(H1N1)インフルエンザワクチンの事前認定に加え、同社の三価季節性ワクチン「Fluvirin®」も事前認定しました。

WHOの事前認定は、国連機関を通じての購入を促進するものであり、その結果として、発展途上国の、品質と安全性の統一基準を満たすノバルティスのA型(H1N1)インフルエンザワクチンへのアクセスが容易になることを意味します。ノバルティスはこれまで、WHOによる2009年のA型(H1N1)インフルエンザワクチンの迅速な事前認定を図るため、パンデミックワクチンの優先審査手続きのもとでWHOと緊密に協力してきました。

ノバルティスワクチン・診断技術関連事業部門CEOのアンドリン・オズワルドは本件について、次のように述べています。「WHOがノバルティスの3種類の2009年のA型(H1N1)インフルエンザワクチンを事前認定したことで、弊社が世界のすべての国で新型インフルエンザ感染予防に貢献するというコミットメントをさらに拡大・実現することが可能となりました」。

とくに、アジュバント添加ワクチンの事前認定は、ワクチン供給能力を増大することに繋がるので大変重要な意味をもっています。なぜなら、MF59アジュバントによって抗原量と接種回数を節約しうることが証明されているからです。MF59は、過去12年以上に渡る4,500万接種回数分を超える量の販売による市販後安全性データによって裏付けられた、唯一のオイル・イン・ウォーター型アジュバントです。また、このアジュバントは、子ども、成人、高齢者など12万4,000名の個人を対象とした無作為化臨床試験および観察研究において研究されてきています。MF59は1997年にイタリアで季節性インフルエンザワクチンFluad®に使われ、承認されました。現在、欧州では、Fluadを65歳以上の個人に使用することが承認されています。

ノバルティスは、発展途上国における医薬品とワクチンのアクセスに対する公衆衛生上のニーズを強く認識し、発展途上国政府や健康関連国際機関と緊密に協働してマラリア、髄膜炎、結核、ハンセン病などに不可欠な医薬品を効率よく末端まで流通させるため、持続可能な解決策を策定・実現することを目指しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091224.html

ノバルティスの「タシグナ®」 早期の慢性骨髄性白血病患者さんを対象とする臨床試験で 「グリベック®」を有意に上回る結果を示す(2009/12/11)
•「タシグナ」は、治療開始12カ月時点で、病期進行の抑制を含む全ての治療有効性の評価において「グリベック」を上回る効果を示す1
•「タシグナ」300mg 1日2回投与群では、「グリベック」400mg 1日1回投与群に比べ、治療開始12カ月時点で移行期または急性期への病期進行が有意に低下1
•「タシグナ」は忍容性が高く、「タシグナ」300mg 1日2回投与を受けた患者さんのうち、有害事象による投与の中止はほとんど見られず1
•初発の慢性骨髄性白血病(CML)患者さんに対する一次治療薬としての「タシグナ」の有用性を支持する結果:ノバルティスは世界各国で承認申請を行う予定
スイス・バーゼル発、2009年12月8日 — 初発のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)の成人患者さんに対する一次治療薬としての有用性を検証する大規模な第III相試験において、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)を上回る効果を示しました1。

この試験は、命を脅かす血液がんである慢性骨髄性白血病の一次治療として、これら2種類の経口治療薬を直接比較した初めての試験であり、「タシグナ」は、分子遺伝学的寛解(MMR)、細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)、移行期または急性期への病期進行の抑制など、有効性に関する全ての評価項目において、「グリベック」に比べて統計学的に有意な改善を示しました1。この新しいデータは、12月に米国のニューオーリンズで開催された第51回米国血液学会(ASH)年次総会で発表されました。

治療開始から12カ月の時点で、「タシグナ」300mg 1日2回投与群では、移行期または急性期に病期進行した患者さんの数が「グリベック」400mg 1日1回投与群に比べて有意に少なく(それぞれ、2名、11名)1、疾病がよりよくコントロールされていることが明らかになりました。本試験における「タシグナ」の忍容性は良好で、「タシグナ」300mg 1日2回投与群で、有害事象のために投与を中止した患者さんの数は、「グリベック」400mg 1日1回投与群に比べて少数でした。500msecを超えるQT間隔延長は認められず1、また、両投与群ともに突然死は見られませんでした2。

本試験の治験管理委員会メンバーである、イタリア・トリノ大学サン・ルイージ病院のジュセッペ・サリオ医師(Giuseppe Saglio, University of Turin, San Luigi Hospital, Orbassano-Torino, Italy)は次のように述べています。「極めて優れた治療反応率に加えて、病期の進行率も非常に低く、『タシグナ』で一次治療を開始した患者さんは、無増悪生存期間が長期間持続する可能性が高いことが強く示唆されます。今回の試験で得られた有効性および忍容性から、新たにPh+ CMLと診断された患者さんに対する『タシグナ』の投与を支持できます」。

治療開始から12カ月時点で、「タシグナ」300mg 1日2回投与群では、「グリベック」400mg 1日1回投与群の2倍のMMR達成率が見られました(44%、22%、p<0.0001)1。また、CCyR達成率は、「グリベック」400mg 1日1回投与群では65%であったのに対し、「タシグナ」300mg 1日2回投与群では80%でした(p<0.0001)1。また、「タシグナ」投与群では「グリベック」投与群より早期に治療効果が得られました1。

本試験におけるMMRは、血液検査における異常なBcr-Ablタンパクの測定値が、国際的に標準化されたベースライン値より0.1%以下に減少することと定義しています1。これは、治療開始時に血中に存在していたBcr-Abl遺伝子陽性細胞1,000個につき、治療開始から12カ月の時点では1個に減少するということを意味します。CCyRは、患者さんの骨髄から採取した検体中にフィラデルフィア染色体を有するCML細胞が検出されない状態を指します。

ノバルティスオンコロジー・分子診断事業部門のグローバル責任者であるデビッド・エプスタインは次のように述べています。「ノバルティスは、この疾患の原因である分子を治療標的とした研究を行ってきた結果、これまでにない有効性と安全性を備えた治療を開発することができました。『グリベック』を服用している患者さんにおいても、すでに病期の進行(移行期または急性期への移行)率は低く、長期生存期間も著しく延長していることを考えると、『タシグナ』の治療開始12カ月時点の有効性と安全性に関するプロファイルは、Ph+ CML患者さんの予後のさらなる改善が期待できるという点でとても素晴しいニュースです」。

「タシグナ」は、Ph+ CMLの原因となるBcr-Ablタンパクを強力かつ選択的に阻害します2,3。「グリベック」の承認申請をめざす試験においてグリベック抵抗性例が報告されたことから、「グリベック」上市からわずか1年後にノバルティスの研究者は新規の化合物である「タシグナ」を創成し、そのわずか21カ月後に治験を開始しました。その後2007年に、「タシグナ」は、二次治療薬として初めて承認を受けています。

ノバルティスは、新たにPh+ CMLと診断された患者さんの一次治療薬として世界各国・地域で「タシグナ」の承認申請を行う予定です。「タシグナ」は、現在、「グリベック」を含む前治療に抵抗性または不耐容の、慢性期または移行期のCML成人患者さんに対する治療薬として、EUや米国など80カ国以上で承認されています。日本では、同適応で2009年の1月に承認を取得、3月に発売を開始しました。

試験の詳細

この「ENESTnd」(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)試験は、無作為化・オープンラベル・多施設共同の第III相試験で、新たにPh+CMLと診断された成人患者さんにおける「タシグナ」と「グリベック」の有効性と安全性を比較する、過去最大の国際無作為化比較試験です1。「ENESTnd」は、治療開始から12カ月時点の「タシグナ」と「グリベック」のMMR達成率の差を検証するようにデザインされ、Ph+ CMLに特有の重要なバイオマーカーの分子的な痕跡を評価したMMRを主要評価項目として承認申請をめざした初めての治験です。本試験の副次的評価項目はCCyR、移行期または急性期への進行率、および全生存率です。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091211.html

新規1日1回吸入気管支拡張薬QAB149がEUで承認取得 ―慢性閉塞性肺疾患の治療薬として―(2009/12/9)
•QAB149(一般名:indacaterol)は、チオトロピウム1、ホルモテロール*, 2、サルメテロール3との比較試験において優れた臨床成績を示し、EUでは7年ぶりに登場した新しい慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:COPD)の吸入治療薬
•QAB149は、吸入後5分以内に作用が発現する即効性4, 5と、1日1回吸入で気管支拡張作用が24時間持続する持続性1,2,3を合わせ持つ唯一のCOPD治療薬
•COPDの患者数は世界で2億1,000万人6、欧州で最大8,200万人が羅患しており7,8、世界第3位の死亡原因になると予想されている9
スイス・バーゼル発、2009年12月3日 — ノバルティスは本日、欧州委員会(EC)が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の成人患者さんにおける気道閉塞に対する管理治療薬として、新規の1日1回投与の気管支拡張薬であるQAB149(EUでの製品名:Onbrez Breezhaler、一般名:indacaterol)の150μgと300μgの2用量を承認したと発表しました。

ノバルティス医薬品部門の最高経営責任者であるジョー・ジメネスは次のように述べています。「QAB149は、呼吸機能、息切れ、QOL(生活の質)を、既存の治療法と比較して大きく改善することが証明されています。今回のECの承認により、間もなく、この新しい効果的な治療法がEU内のCOPD患者さんに使用可能になります。より優れた症状コントロールを通じて、QAB149はCOPD患者さんがより活動的で実り多い生活を送るためにお役に立てることでしょう。」

有効成分としてindacaterol maleateを含むQAB149は、EUでは7年ぶりに登場する、COPD治療のための新しい吸入剤であり、吸入後5分以内に作用が発現する即効性4, 5と、1日1回吸入で気管支拡張作用が24時間持続する持続性1,2,3を、いずれも達成することが臨床試験で証明されている最初にして唯一の治療薬です。

COPDは進行性の致死的な呼吸器疾患であり10、世界で2億1,000万人、欧州では最大8,200万人が罹患しており7,8、その患者さんの多くは65歳以下です11。COPDは呼吸機能が低下し、慢性の息切れをもたらすため、患者さんの仕事や家事に深刻な影響を与える疾患です。疾病負荷ランキングにおいて、COPDは現在、ぜん息や糖尿病を上回る第10位に位置しています12。

ECは今回、6,000名以上の患者さんのデータを基に、QAB149を承認しました。このデータに含まれている主要な第III相臨床試験結果から、QAB149が、チオトロピウムと比べ、呼吸機能を有意に改善し1、かつ息切れの症状においても臨床的に意味のある改善を示しました13。また、米国胸部疾患専門医会(American College of Chest Physicians:ACCP)の会議で発表された最近のデータによると、QAB149を1日1回投与することにより、もう一つの治療選択肢であるサルメテロールの1日2回投与よりも呼吸機能が有意に改善しています。さらに、QAB149は、サルメテロールと比べて、健康関連QOL*を良好に改善するとともに、息切れも改善しています3。

QAB149は、他の既存治療薬と同等の良好な安全性と忍容性を示しています3,14,15。最も多く報告された有害事象は、鼻咽頭炎、咳嗽、上気道感染、および頭痛でしたが、これらの事象のほとんどが、軽度または中等度であり、治療の継続とともに頻度が減少しました16。

QAB149は、2008年末に米食品医薬品局(FDA)に承認申請されました。2009年10月、ノバルティスは米国から審査完了報告通知を受領しました。ノバルティスは現在、FDAからの追加情報の要求に対応しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091209.html

ノバルティスの米国における大規模な細胞培養 インフルエンザワクチン製造設備が竣工(2009/11/26)
•総投資額はノバルティスと米保健社会福祉省(HHS)のパートナーシップでほぼ10億米ドル
•本設備完成は、インフルエンザワクチン生産における最新バイオ技術利用の重要なマイルストーンであり、従来の鶏卵ベースプロセスによる生産方法を50年ぶりに切り替えるもの
•本設備はインフルエンザのパンデミック宣言から6カ月以内に1億5,000万接種回数分の流行インフルエンザワクチンを供給できるよう設計されており、早くも2011年には緊急時のライセンシング契約により、パンデミック対応が可能となる
2009年11月24日、スイス・バーゼル発 — ノバルティスは米ノースカロライナ州ホーリー・スプリングスで米国初の大規模な細胞培養によるインフルエンザワクチンとアジュバントの製造設備が完成したと発表しました。同工場はノバルティスと米国保健社会福祉省(HHS)のパートナーシップで完成したこの分野では初めての、米国におけるインフルエンザワクチン製造技術革新の重要な一歩となる記念碑的な設備であり、今後の米国パンデミック対策強化に寄与するものです。

ノバルティスのダニエル・バセラCEO兼会長は「ノバルティスがインフルエンザの細胞培養技術とアジュバント技術を米国に導入する最初の企業の1つとなれたことを誇りに思います。より速く、より信頼性の高い新しいインフルエンザワクチン製造技術への投資ニーズに応えて、米国政府との緊密な協力により、将来のインフルエンザワクチン製造法を根本的に変革する世界水準の最先端製造設備を米国で建設できたことは、弊社にとって大変喜ばしいことです」と述べています。

ホーリー・スプリングズのワクチン工場への総投資額はほぼ10億米ドルで、ノバルティスとHHSのパートナーシップにより、製造設備の設計、建設、設備の検証、ライセンシングなどの経費が賄われました。

本工場では、細胞培養ベースの新しいワクチン製造技術が使用されます。細胞培養ベースの生産方法は清浄度が高く、パンデミック対策として迅速なワクチン増産が可能であり、鶏卵に頼ることなく、パンデミックに早急に対応できます。インフルエンザワクチンの細胞培養技術は米国ではまだ承認されていませんが、ホーリー・スプリングズの設備を支援するためにHHSと交わした契約には、細胞培養によるインフルエンザワクチン開発に資金を提供することが盛り込まれています。非常事態に対応して承認されれば、2011年にもパンデミックへの対応が可能になり、2013年にはフルスケールでの操業が可能となります。

ノバルティスはすでに、ドイツのマールブルグで細胞培養ベースのワクチン製造工場を稼動させており、細胞培養による季節性インフルエンザワクチン「Optaflu®」を生産するためのライセンスを得ています。「Optaflu®」はEUの27カ国、アイスランドおよびノルウエーで承認されています。この工場では現在、ドイツとスイスで承認を得ているH1N1パンデミックワクチンの「Celtura®」の生産が行われています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091126.html

OTC医薬品ラミシールプラス®シリーズ 「ラミシールプラス®スプレー」新発売(2009/11/20)
~直接患部に触れず使えるポンプタイプの水虫薬~

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、「テルビナフィン塩酸塩」配合の水虫・たむし治療薬「ラミシールプラス®シリーズ」の新剤形「ラミシールプラス®スプレー」を、11月24日、全国の薬局・薬店、ドラッグストアで発売いたします。

「ラミシールプラスシリーズ」は、(1)水虫の主原因「皮膚糸状菌」をダイレクトに破壊する殺真菌成分「テルビナフィン塩酸塩」に加え、(2)かゆみを鎮める「クロタミトン」 (3)清涼感・さっぱり感をもたらす「l-メントール」 (4)炎症を抑える「グリチルレチン酸」 を配合したもので、2008年2月に、クリーム・液・ジェット(エアゾール剤)を発売しています。

「ラミシールプラススプレー」は、使いやすいポンプタイプのスプレーで、患部に直接触れずに噴霧できるため、清潔で、広い範囲にも使用できます。また、携帯に便利で使いやすい容器を使用しています。弊社の調査では、水虫の治療歴の浅い若年層の患者さんは、患部に触れずに治したいというニーズが多く挙がっています。今回スプレータイプを追加することで、「ラミシール」ブランドの強化を図るとともに、新たな選択肢を提供し、水虫患者さんの幅広いニーズに応えます。

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2008年の売上高は415億米ドルで、純利益は82億米ドル、研究開発費は72億米ドルでした。ノバルティスは、約98,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。詳細はインターネットをご覧下さい。
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ノバルティスの細胞培養 H1N1新型インフルエンザワクチン 「Celtura®」がスイスで製造販売承認(2009/11/16)
•スイス医薬品庁がノバルティスのCelturaを承認し、スイスに向けて速やかにA(H1N1)ワクチンが供給されるようになった
•ドイツとスイスにおける承認は、新しい細胞培養技術の採用拡大を示すものである。これは50年来の鶏卵ベースのインフルエンザワクチン生産を最新技術に切り替える重要なマイルストーンとなる
•全ての年齢層にまたがる1,900名以上の被験者による臨床試験により、本ワクチンが良好な忍容性を有し、強い免疫反応を引き出すことを証明された
スイス・バーゼル発、2009年11月13日 — ノバルティスは11月13日、細胞培養によるアジュバントを添加したH1N1新型インフルエンザワクチン「Celtura®」がスイス医薬品庁(Swissmedic)の承認を受けたと発表しました。これは、細胞培養による新型パンデミックワクチンとして、欧州における2番目の製造販売承認です。Celturaは今月に入ってドイツで承認されています。また、ノバルティスは日本でも承認申請を提出しており、他の国々でも承認申請を目指しています。

Celturaは、新型インフルエンザH1N1ウイルスが引き起こすインフルエンザ性疾患に対する3歳以上の免疫機能を増強させるために、スイス医薬品庁によって承認されたMF59®というアジュバントを添加した不活化ワクチンです。スイスでは、このワクチンは予めシリンジに充填して販売されます。抗原の含有量は3.75マイクログラム(µg)で、MF59®は0.125ml含まれています。

Celturaの忍容性と免疫原性は、1,900名以上の被験者において実施された臨床試験によって評価されています。それらの研究によると、抗原量が最低用量(3.75µg)でも、Celturaの1回接種により3歳以上の小児から40歳までの成人において新型インフルエンザH1N1に対する免疫反応が確認されました。安全性と忍容性のプロフィールは、細胞培養によるインフルエンザワクチンが、欧州医薬品審査庁(EMEA)が承認している鶏卵培養でアジュバントを添加したワクチンと同様の安全性を有していることを示しました。もっとも多くみられた副反応は、接種した部位の発赤、腫脹、痛みなどの症状と、微熱、頭痛、疲労感などの全身症状であり、いずれも短時間で消失しました。

ノバルティスワクチン・診断関連技術事業部門CEOのアンドリン・オズワルドは次のように述べています。「細胞培養によるインフルエンザワクチンの生産は、鶏卵培養技術よりもクリーンであり、迅速な対応が可能です。スイスはドイツに次いで世界で2番目に当社のインフルエンザワクチン製造の質とスピードを高めるための研究開発投資の恩恵を受ける国となります。ドイツのマールブルクにある当社の認可済み施設のワクチン生産能力は大きく増強されています。米国にある当社で2番目の細胞培養インフルエンザワクチンの製造拠点も完成に近づいています。この新施設は、米保健社会福祉省(HHS)とのパートナーシップにより、ノースカロライナ州ホーリースプリングスに建設されているものです」

ノバルティスは、H1N1新型インフルエンザワクチンへの強い需要に応え、細胞培養の製造技術を通じてその増産を図るため、積極的に投資してきています。Celturaでは、鶏卵による伝統的な方式ではなく、検証・認可済みの細胞培養ラインを使用してウイルス抗原を生産します。このテクノロジーはこれまでも欧州で認可されていたものであり、ノバルティスの季節性インフルエンザワクチンである「Optaful®」の生産に使われています。

Celturaが含有しているノバルティス独自のアジュバント「MF59」は、欧州での12年以上にわたる臨床使用における安全性データ、および、欧州で認可されているインフルエンザワクチン「Fluad®」における4,500万回以上の使用経験により、その安全性が裏付けられています。

ノバルティスは、鶏卵培養によるパンデミックワクチンの供給をすでに開始しています。具体的には、すでに評価の高い季節性インフルエンザワクチン「Fluvirin®」をプラットフォームとして製造したA(H1N1)ワクチンを米国に(2009年9月15日 FDA承認)、「Focetria®」のA(H1N1)ワクチン(2009年9月29日 EMEA承認)をその他の国に供給しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091116.html

世界糖尿病デーを前に、2型糖尿病患者さんを対象とした調査を実施 約9割がより改善した経口血糖降下薬を希望(2009/11/9)
~ 患者さんの2人に1人が「低血糖が怖い」と回答 ~

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、11月14日の「世界糖尿病デー」を前に、全国の30代から60代で、2型糖尿病に5年以上の罹患歴があり、現在も経口血糖降下薬による治療を行っている患者さん男女300名に対し、2型糖尿病の治療に関するインターネット調査を実施しました(実施時期:2009年10月)。

その結果、6割以上の2型糖尿病患者さんが、現在服用している経口血糖降下薬に対し、「糖尿病が治らない」、「良好な血糖コントロールができない」、「低血糖などの副作用が怖い」といった、アンメット・メディカル・ニーズ(満たされていない治療上の要望)を感じていることが明らかになりました。また、全体の約9割の患者さんが、既存の経口血糖降下薬に改善を希望していることがわかりました。さらに、8割以上の患者さんが糖尿病治療に対する周囲への理解を望んでおり、心理的側面におけるアンメット・ニーズも示されました。

今回の調査を監修された、天理よろづ相談所病院 内分泌内科部長 石井均先生は、次のように述べています。「今回の調査により、患者さんが現在行っている薬物治療において、どんなことに悩んだり困っているかといったアンメット・メディカル・ニーズが統計的に明らかになりました。特に、血糖値を下げなければならないという毎日の血糖コントロールの難しさがある一方で、血糖値が下がりすぎた際に起こる「低血糖」が患者さんにとって怖いと感じる副作用として1番多かったことで、治療における患者さんの複雑な状況がわかりました。また2型糖尿病の患者さんは経時的にすい臓にあるβ細胞が減少していきますが、4割以上の方が「糖尿病が治らない」といった既存の治療薬に対する不満や、“希望する薬剤”として「すい臓を守る薬」が2番目に選択されていたこともあり、患者さんの治療への意欲を保つためにも、新しい治療法あるいは治療薬が求められているといえます。また、現在日本では、およそ5人に1人が糖尿病を罹患しているといわれていますが1、8割以上の患者さんが糖尿病における周囲の理解を望んでいるとの結果から、患者さんのQOL向上の実現のために、社会全体が、糖尿病についての理解をもっと深めていくことが重要であるといえます」。

今回の調査で以下のことが明らかになりました。

•現在の治療において、約6割の方が何らかの不満を抱えている
現在服用中の経口血糖降下薬に対して、何らかの不満があると回答した人は全体の約6割(64%)を占めました。具体的には「糖尿病が治らない(こと)」が最も多く47.3%、「良好な血糖コントロールが出来ない」が32.0%でした【図1】。

•経験の有無に関わらず、患者さんの2人に1人が「低血糖が怖い」
副作用に関する質問では、「おならが出る」、「体重増加」、「低血糖」など、半数以上(56.3%)が何らかの「不快」な副作用があると回答しました【図2】。一方、「怖いと感じる」副作用を聞いたところ、およそ2人に1人(49.7%)が「低血糖」と回答しましたが【図3】、そのうちの半数は実際に「低血糖」を経験しておらず【図4】、「低血糖」はその経験の有無に関わらず、患者さんにとってアンメット・メディカル・ニーズになりうるということが示唆されました。

•患者さんの9割が経口血糖降下薬に改善を希望
全体の94.0%が経口血糖降下薬に改善を希望しており、具体的な改善内容としては、「良好な血糖コントロールができる(薬)」(46.0%)が最も多く、「すい臓を守る薬」(15.0%)、「単剤(1種類)の服用で済む」(13.3%)と続きました【図5】。

•8割以上の患者さんが周囲への理解を希望
糖尿病の治療について周囲に理解してもらいたい事柄については、「一生付き合わないといけない病気であること」(69.3%)、「食事に気をつけなければならないこと」(68.3%)、「低血糖を起こす可能性があること」(42.7%)の順に回答が多く【図6】、自由回答でも、食事制限があることや職場の飲み会での無理な飲食の誘い、「糖尿病は自己管理の出来ない人がなる」といった偏見や誤解など、糖尿病に対する周囲の理解が十分でないことが示唆されました【表1】。

日本の糖尿病の状況について

2007年の国民健康・栄養調査では、糖尿病患者は890万人、糖尿病予備軍は1,320万人、合計2,210万人と推定されており、年々、増加傾向がみられます。40~74歳のデータでは、約3割が糖尿病患者・予備軍であり、男女ともに高齢になるほどその割合は増加します1。日本では、糖尿病患者人口の95%は、インスリン分泌能低下・インスリン作用不足により発症する2型糖尿病で2、2型糖尿病の増加が特に懸念されています。

参考資料

1.厚労省の2007年国民健康・栄養調査より
2.IDF:Diabetes Atlas, 2006、糖尿病療養指導の手びき(日本糖尿病学会 編 改訂第3版)
ノバルティスの糖尿病領域における取り組みについて

ノバルティスは、糖尿病領域における画期的な研究と新薬の開発を進めております。現在、世界60ヵ国以上で2型糖尿病の経口治療薬であるDPP-4阻害薬「ビルダグリプチン(海外での販売名:Galvus®)」が承認されており、国内でも申請中です。また、国際的な賞であるノバルティス糖尿病賞を通じて、革新的な臨床研究・教育・診療の進歩と発展に寄与した研究者の功績を称えると共に、その研究の重要性を広く認知してもらうための活動に積極的に取り組んでいます。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091109.html

ノバルティスの細胞培養によるH1N1新型インフルエンザワクチン Celtura® ドイツで承認(2009/11/6)
•今回の承認は50年に及ぶ鶏卵培養インフルエンザワクチン生産の歴史をバイオテクノロジーにもとづく製造技術に置き換える画期的な出来事である
•全年齢層にまたがる 1,850 人以上を対象に実施した治験で高い効果が得られ、3歳から50歳の年齢層で免疫反応を高めることが確認された
•ノバルティスは引き続き他の主要国で承認申請する予定
2009年11月5日、バーゼル発 — ノバルティスは本日、細胞培養にもとづくアジュバント(免疫賦活剤)を添加したH1N1新型インフルエンザワクチンCeltura® がドイツで承認された、と発表しました。ノバルティスは日本やスイスを含む他の主要国での承認取得を目指しています。

Celturaはドイツのマールブルグ工場で製造されます。この MF59® を添加した不活化インフルエンザワクチンは、生後6カ月以上を対象とするA(H1N1)新型インフルエンザワクチンとして承認され、3.75 μg の抗原と0.125mlのMF59® を含んでいます。これらは、マルチバイアルおよびシングル プレフィルド シリンジという2つの剤形で提供されることになっています。

1,850人以上を対象とした臨床試験では、Celturaの忍容性と免疫原生が確認されました。この試験のうち、3歳から50歳までを解析した結果、最低抗原量である3.75μg1回接種で新型インフルエンザに対する免疫反応が確認されました。安全性および忍容性のプロフィールは期待どおりでした。接種した部位の発赤、腫脹、痛みなどの症状と、微熱、頭痛、疲労感などがもっとも多くみられた副反応でした。

Celturaは、伝統的な鶏卵培養ではなく、ウィルス抗原成分の生産を検証された細胞培養ラインで行ないます。ノバルティスはこの生産技術のライセンスをすでに季節性インフルエンザワクチンのOptaflu® の製造用としてヨーロッパで取得しています。

ノバルティスのワクチン・診断関連技術事業部門CEOのアンドリン・オズワルドは、『ノバルティスの細胞培養による近代的ワクチン製造技術で、ワクチン製造のスタートを早期に開始でき、私たちは将来のパンデミックに対しても素早い対処能力を持つことができました』『ドイツのマールブルグ工場の細胞培養による生産能力をさらに拡大し、パンデミックに備えています。また、米国のUS Department of Health and Human Services (HHS)との協働プロジェクトとして建設中の第二の細胞培養ワクチン製造工場もまもなく完成する予定です』と語っています。

MF59の安全性は、すでにヨーロッパにおける12年以上の臨床経験と、4千5百万回のインフルエンザワクチン Fluad® (ヨーロッパ承認、米国未承認)使用により確認されています。

ノバルティスはすでに鶏卵培養によるH1N1新型ワクチンFluvirin® を米国に向け提供し(9月15日 FDA承認)、アジュバントを添加したFocetria® (9月29日 EMEA承認)をその他の国への提供を開始しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091106_01.html

ノバルティス ファーマが 新型インフルエンザワクチンを日本で製造販売承認申請(2009/11/6)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、2009年11月6日、厚生労働省にH1N1新型インフルエンザワクチン(海外での製品名:Celtura® 以下 本ワクチンという)の製造販売の承認申請を行いましたのでお知らせします。

今回申請を行ったワクチンは、アジュバント(免疫賦活剤、MF59®)を添加した最新の技術を用いた細胞培養による新型インフルエンザワクチンで、日本国内では、9月16日より治験を開始しています。日本では成人200名及び小児123名が治験に参加し,現在、成人では2回目の接種,小児では1回目の接種が完了しています。

本ワクチンに関しては、ノバルティス社(スイス・バーゼル市)が、10月6日付で、日本国内に輸入する正式契約を日本政府と締結しています。今回の承認申請は、薬事法に従った輸入ワクチンの特例承認に向けて,本ワクチンの国内での使用の可否について国の審査を受けるためのものです。

海外においては、ドイツで本ワクチンに関して11月5日に製造販売承認を取得しており、スイスでも現在審査が行われています。日本及び欧州5カ国では、1,850例以上の被験者による臨床試験が実施されています。欧州での治験結果によると、3.75μgの抗原量と0.125mLのMF59の1回接種で免疫原性が確認され、安全性に関しては、接種した部位の発赤、腫脹、痛みなどの症状と、微熱、頭痛、疲労感などの全身症状がもっとも多くみられた副反応であり、良好な忍容性が確認されています。

ノバルティス ファーマは、本ワクチンの特例承認及び国家検定を受けた後に、できるだけ速やかに市場に供給し、日本の新型インフルエンザの重症化と感染拡大の防止のために、貢献していきたいと考えています。

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照下さい。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091106_02.html

喘息予防・管理ガイドライン(JGL)改訂 重症喘息患者さんの新たな選択肢として初の抗IgE抗体が収載(2009/11/5)
このほど、第59回日本アレルギー学会秋季学術大会(10月29日から10月31日開催)において、社団法人日本アレルギー学会より喘息予防・管理ガイドライン2009(以下、JGL2009)が発表されました。3年ぶりの改訂となった本ガイドラインでは、症状をコントロールしきれず喘息発作や慢性的な活動の制限に苦しんでいる重症喘息患者の新たな治療選択肢として、抗IgE抗体が収載されました。
現在、日本で使用可能な抗IgE抗体は「ゾレア®皮下注用」(一般名:オマリズマブ(遺伝子組換え)、以下「ゾレア」)のみです。「ゾレア」は、気管支喘息治療薬として開発された世界初のヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体で、ノバルティス ファーマ株式会社が2009年1月に製造販売承認を取得し、同年3月より発売しています。
近年、喘息死者数の削減が数字で実証され、厚生労働省が打ち出している「喘息死ゼロ作戦」へガイドラインが貢献していることが認知されてきており、その重要性がさらに増しています。このたび改訂されたガイドラインにおいて、喘息死対策の残された課題のひとつと言われている「難治例への対応」について、大きな一歩が踏み出されました。
JGL2009では、重症喘息患者が位置づけられる治療ステップ4(重症持続型)に、新たな作用機序の薬剤である抗IgE抗体が追加されました。治療ステップ4における長期管理薬として、高用量吸入ステロイド薬の連用に加え、テオフィリン徐放製剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬、長時間作用性β2刺激薬の併用が推奨されており、「上記のすべてでも管理不良」で抗IgE抗体の治療対象にあてはまる場合(通年性抗原に感作されていて陽性を示し、かつ血清中のIgE値が治療想定内の場合)には抗IgE抗体が推奨されています。
なお、これまでのガイドラインでは、治療ステップ4で管理不良の場合は、「経口ステロイド薬の追加」とされていましたが、JGL2009では、短期間(通常1週間以内)の投与を推奨しており、長期間の連用を回避するよう求めています。今回、重症喘息の症状コントロールを実現する手立てとして抗IgE抗体が推奨されたことは、新たな治療戦略の選択肢を示すものとして期待されます。
今回のガイドライン改訂作業に大きく携わった日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会部会長の帝京大学医学部呼吸器・アレルギー内科教授の大田 健先生は、次のように述べています。「この度の改訂では、以前のガイドラインでは足りなかった部分の補完やEBM(エビデンスに基づいた医療)の徹底を行いました。難治性喘息への対応もそのひとつです。新たな作用機序を持つ薬剤である抗IgE抗体療法がガイドラインに収載されたことは、複数の治療薬を最大限使っても喘息が十分にコントロールできない重症患者さんにとって朗報といえるでしょう。今後、究極の目標である喘息死ゼロを達成するために、専門医・非専門医を問わず、本ガイドラインが普及し実行されることを強く願っています。」
「ゾレア」は、2002年にオーストラリアで初めて承認されて以来、米国では2003年に、欧州では2005年に承認を取得しました。現在、世界70カ国において承認されています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091105_01.html

世界で初めて承認された唯一の直接的レニン阻害剤(DRI) 「ラジレス®」が欧州の高血圧治療ガイドラインで推奨(2009/11/2)
• 欧州高血圧学会(ESH)の最新ガイドラインで、「ラジレス」の単独療法が1日1回投与で効果的な高血圧治療と認められる1
• 「ラジレス」はアンジオテンシン受容体ブロッカー(ARB)、カルシウム拮抗薬(CCB)、または利尿薬との併用療法でも効果を発揮2
• 心疾患と腎臓疾患の標準治療に「ラジレス」の併用効果がガイドランで認められる1,2
2009年10月26日、バーゼル発 — 最新の欧州高血圧学会(ESH)の高血圧治療ガイドラインで、「ラジレス」(一般名:アリスキレン)の有用性が認められました。「ラジレス」は世界で初めて承認された直接的レニン阻害剤(DRI)で、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン・システム(RAAS)の起点に位置するレニンを直接的に阻害します。レニンは高血圧と臓器障害を引き起こす原因となる酵素です2,3。
この欧州の最新の高血圧治療ガイドラインはESHの特別委員会によって評価されたもので、「ラジレス」が1日1回の単独療法でも、アンジオテンシン受容体ブロッカー、カルシウム拮抗薬、またはサイアザイド系利尿薬と併用療法でも、患者さんの血圧を効果的に下げられるということを認めています。
さらに、このガイドラインでは、最近の2年間で心不全の重症度の指標である脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)と腎臓疾患の指標である微量アルブミン尿(UACR)の2つの指標に関する「ラジレス」の研究データが大幅に増えたことを認めています1,2。また、軽度の安定心不全患者さんの標準治療に併用することで「ラジレス」がBNPを減少させる効果や、高血圧や2型糖尿病、腎症の患者さんの標準治療に併用することで「ラジレス」がUACRを減少させる効果も認めています1,2。
ラジレス/Tekturnaについて
「ラジレス(米国での製名はTekturna®)」は、レニンを直接的に阻害することでRAAS2の活性を抑制する唯一の薬剤です。レニンは腎臓で作られる酵素で血管収縮を起こす発端となるものですが、不適切に活性化した場合は高血圧を引き起こす原因になる可能性があります。「ラジレス」が血漿レニン活性(PRA)を低下させることで、血管が弛緩や拡張し、血圧が低下します。
ラジレス/Tekturnaはすでに70ヵ国以上で承認されています。Tekturnaは2007年3月に米国で承認され、欧州連合(EU)ではラジレスという製品名で2007年8月に、2009年7月には日本でも承認されました。
最初の配合剤であるTekturna HCT®は、高血圧治療の第二選択薬として2008年1月に米国で承認されましたが、最近では第一選択として承認され使われています。また2009年1月には配合剤のラジレス HCT®が欧州連合(EU)で承認されました。2009年9月には、Tekuturnaと「ディオバン®(一般名:バルサルタン)」の配合剤であるValturna®が米国で承認されました。その他のラジレスとの配合剤としては、アムロジピンとの配合剤が開発中です。
ノバルティスの主要なポートフォリオには、循環器・代謝領域の高血圧や糖尿病の治療薬があります。高血圧治療薬としては、世界で最も処方されている「ディオバン」や4、高血圧治療では主流の2つの薬剤の配合剤、Exforge®(バルサルタン/アムロジピン)、Exforge HCT®(アムロジピン/バルサルタン/HCT)、初めて承認された唯一の直接的レニン阻害薬である「ラジレス(一般名:アリスキレン)」、ラジレスの配合剤であるラジレス HCT(アリスキレン/HCT)とValturna(アリスキレン/バルサルタン)、また2型糖尿病の治療薬としては、DPP-4阻害剤のGalvus®(一般名:ビルダグリプチン)やEucreas®(ビルダグリプチン/メトフォルミン)があります。
参考文献
1. Mancia G, et al. Reappraisal of European Guidelines on Hypertension Management: A European Society of Hypertension Taskforce Document J of Hypertens November 2009:27:000–000.
2. Rasilez Summary of Product Characteristics (SmPC) for European Union
3. Azizi M, Webb R, Nussberger J, Hollenberg NK. Renin Inhibition with Aliskiren: Where Are we Now, and Where Are we Going? J Hypertens 2006;24:243–256.
4. IMS Midas Worldwide Sales Data. May 2009.
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091102.html

開発品NVA237およびQVA149に関する最新情報について(2009/10/22)
当社グループの開発品NVA237およびQVA149の最新情報について、お知らせいたします。
NVA237 (適応:慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療、臭化グリコピロニウム、長時間作用型ムスカリン拮抗薬:LAMA)は、導出先であるノバルティス社により本年6月に第Ⅲ相臨床試験が開始され、当社グループは第Ⅲ相臨床試験開始を契機とするマイルストン収入を受領するとともに、現在、同試験は計画通りに実施されております。
QVA149(適応:慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療)は、NVA237とノバルティス社が独自に開発したQAB149(インダカテロール、長時間作用型β2刺激薬:LABA)を配合した、1日1回吸入による新規の気管支拡張薬です。QAB149は、2009年9月25日に欧州医薬品局(EMEA: European Medicines Agency)の諮問委員会より承認推奨された旨の発表がなされておりますが、2009年10月19日に米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)から投与に関する追加情報提供の要請があった旨の発表もされております。ノバルティス社によると追加試験実施の要否は現時点では不明であるとされておりますが、当社グループはQVA149の開発スケジュール予測を見直し、当初2009年(暦年)と見込んでおりました第Ⅲ相臨床試験開始時期を2010年(暦年)に変更しました。
なお、ノバルティス社により実施、完了されたQVA149の第Ⅱ相臨床試験では、有効性、および忍容性において良好な結果が確認され、その旨が欧州呼吸器学会(European Respiratory Society)にて発表されております。
上記QVA149の第Ⅲ相臨床試験開始の見込時期変更に伴い、第Ⅲ相臨床試験開始を契機とするマイルストン収入の受領予定時期を、当連結会計年度第3四半期-第4四半期連結会計期間(平成21年10月1日~平成22年3月31日)から、次期連結会計年度(平成22年4月1日~平成23年3月31日)に変更いたします。
当期業績予想への影響につきましては、本日付「業績予想の修正について」をご参照下さい。
http://www.sosei.com/pdf/press_jp_20091022_251.pdf

ノバルティスの「タシグナ®」、 慢性骨髄性白血病の一次治療薬として、 「グリベック®」との直接比較試験で主要評価項目を達成(2009/10/21)
•「タシグナ」が、フィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病の一次治療薬として、「グリベック」に比べ迅速かつ優れた効果を示す
•承認申請を目指した試験としては初めて、主要な指標に分子遺伝学的効果を用いる:Bcr-Ablバイオマーカーテストでは極めて微少な残存病変の検出1,2が可能
•「タシグナ」は、慢性骨髄性白血病の原因となるBcr-Abl タンパクを強力かつ選択的に阻害3,4
•12月に開催される米国血液学会(ASH)年次総会に試験結果の詳細を投稿予定
スイス・バーゼル発、2009年10月20日 — ノバルティスは本日、「タシグナ®」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)が、同社の画期的な医薬品である「グリベック®」(一般名:イマチニブメシル酸塩)*との初の直接比較試験で、主要評価項目においてより良好な治療効果を示したことを発表しました。新たに慢性期のフィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病(Ph+ CML)と診断された成人患者さんの一次治療薬として投与した場合、「タシグナ」は、「グリベック」に比べ、より早く、かつ優れた効果が認められ、また良好な忍容性が見られました5,6。

この試験は「ENESTnd」(Evaluating Nilotinib Efficacy and Safety in Clinical Trials of Newly Diagnosed Ph+ CML Patients)と呼ばれる第III相試験で、新たにPh+ CMLと診断された患者さんを対象に、2種類の経口治療薬を比較するために行われた、過去最大の国際無作為化比較試験です。「ENESTnd」は、治療開始から12カ月時点で「タシグナ」と「グリベック」の分子遺伝学的寛解(MMR)の差を検証するようにデザインされ、MMRを主要評価項目として承認審査を目指した初めての治験です。また、この比較試験では、副次的評価項目である細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)についても「タシグナ」が優位に優れていました5,6。

参考:CML治療の効果判定指標

1)血液学的完全寛解 血液中の白血球数が10,000/μL以下、血小板数が450,000μL以下、かつ脾臓に腫れのない状態
2)細胞遺伝学的大寛解 骨髄中のPh染色体が0-35%
3)細胞遺伝学的完全寛解 骨髄中のPh染色体が消失
4)分子遺伝学的大寛解 血液中のBCR-ABL遺伝子転写量が規定の基準値と比べ0.1%以下

ノバルティス オンコロジー・分子診断事業部門のグローバル責任者であるデビッド・エプスタインは次のように述べています。「当社はタシグナを、Ph+ CMLの発症原因を除去することを目標に、強力かつ選択的にBcr-Ablを阻害する薬剤として開発しました。今回、タシグナが、グリベックに比べてBcr-Ablをより迅速に、より低いレベルまで減少させるということが判明しましたが、これは患者さんに対する治療効果の向上という観点から大きな意味があります。分子レベルで病状を追跡することで、白血病の根本的な原因遺伝子がほとんど検出不可能なレベルまで減少するという深いレベルの効果を達成したかどうかを評価することができます」。

分子レベルの効果を判定する血液検査では、100万個の正常な血液細胞の中に含まれる1個のBcr-Abl遺伝子陽性細胞を検出することができます7。この検査は、Ph染色体を含む細胞を視覚的に検出することを目的に骨髄からのサンプル採取を必要とする、標準的な細胞遺伝学的な検査よりもはるかに精度が高く、かつ患者さんにとってより簡便で非侵襲的な検査です1。分子レベルでのモニタリングは、CMLの残存病変を最も詳細なレベルで検出できます10。

過去の臨床試験において、分子遺伝学的反応性はPh+ CMLの予測因子であることが明らかになっています。治療開始から12カ月以内にMMR(Bcr-Ablが標準的ベースライン値に比べて0.1%以下に減少)を達成したPh+ CMLの患者さんの100%が、少なくとも5年間、病期が進行することなく生存しています8。こうした試験に参加した患者さんのフォローアップは現在も続いています。

ENESTndの結果の詳細は12月に米ルイジアナ州ニューオリンズで開催される米国血液学会(ASH)の第51回年次総会に速報として抄録が提出される予定です。

新たにPh+ CMLと診断された患者さんに対する一次治療を目的とする「タシグナ」の臨床試験には、他にオープンラベル・単一アーム・多施設共同の「Gruppo Italiano Malattie Ematologiche dell’Adulto (GIMEMA)」第II相試験が現在進行中です。また、米テキサス州ヒューストンのM.D.アンダーソンがんセンターで現在実施されている、オープンラベル・単一施設の第II相NCT00129740試験もあります。本年の欧州血液学会(EHA)で発表された、GIMEMA試験で得られた新データによると、「タシグナ」の投与を受けた患者さんの85%は治療12カ月時点でMMRを達成していました。これらのデータは、「グリベック」のこれまでのデータと比較すると、CMLの病勢をより迅速に軽減し得ることを示しています9。

試験の詳細

ENESTnd は無作為化・オープンラベル・多施設共同の第III相試験で、新たに慢性期のPh+ CMLと診断された成人患者さんにおいて「タシグナ」と「グリベック」の有効性と安全性を比較する試験です5,6。

ENESTnd は世界の220の施設で、846名の患者さんを対象に実施されています。患者さんは「タシグナ」400 mg1日2回投与群(n = 281)、「タシグナ」300 mg1日2回投与群(n = 282)、「グリベック」400 mg1日1回群(n = 283)に無作為に割り付けられています。主要評価項目は12カ月でのMMR、副次的評価項目は治療開始12カ月時点までにおける細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)で、フォローアップ期間は5年間を予定しています5,6。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091021.html

H1N1新型インフルエンザワクチンの輸入契約締結について(2009/10/6)
ノバルティス社(スイス・バーゼル市)は、10月6日、日本政府とH1N1新型インフルエンザワクチン(海外での製品名:Celtura® 以下 本ワクチンという)について、日本国内に輸入する正式契約を締結しましたのでお知らせします。なお、日本においては、ノバルティス ファーマ株式会社を通じて本ワクチンを供給する予定です。

今回契約を行ったワクチンは、アジュバント(免疫賦活剤、MF59®)を添加した最新の技術を用いた細胞培養による新型インフルエンザワクチンで、ドイツのマールブルグ工場で生産したものを日本向けに輸出します。

この製品については、海外では欧州4カ国ですでに臨床試験(1,300人対象)を行い、現在治験結果について分析中です。近日中に医学専門誌に発表される予定です。また、日本においても、9月16日から大阪と鹿児島の医療機関で本ワクチンの接種を開始し、1回目の接種が終了しました。今のところ、重篤な副反応は報告されていません。

今回の契約締結に関して、ノバルティス ファーマ株式会社代表取締役社長三谷宏幸は、以下のようにコメントしています。
「今回、正式な契約が結ばれたことをうれしく思います。現在、本ワクチンについて、日本国内で有効性と安全性を確認するために、9月16日から治験を行っています。解析が終わり次第、試験結果を公表し、できるだけ早く申請し、承認及び国家検定を受けた後に市場に供給したいと考えています。そして、日本の新型インフルエンザの重症化と感染拡大の防止のために、ノバルティスのワクチンが少しでも役に立てることを願っています」
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091006.html

第11回ノバルティス糖尿病賞 日本人として初めて、関西電力病院 院長 清野裕先生が受賞(2009/10/2)
ノバルティス(スイス)は、9月30日、オーストリア・ウィーンにて開催された第45回欧州糖尿病学会(EASD:the European Association for the Study of Diabetes)の学会開催期間に、第11回『ノバルティス糖尿病賞』(Novartis Prize in Diabetes)の受賞者の発表と表彰式を行いました。

本年度は、日本人として初めて、関西電力病院院長の清野(せいの)裕(ゆたか)先生が『ノバルティス糖尿病賞』の「糖尿病功績賞」(Long-standing Achievement Award)を受賞されました。清野先生は、「インクレチン」(インスリン分泌を促進する消化管ホルモン)の研究における世界的リーダーであり、これまで長年にわたる糖尿病治療の発展に寄与された功績により、同賞を受賞されました。

ノバルティス糖尿病賞は、1999年、糖尿病領域における革新的な臨床研究・教育・診療の進歩と発展に貢献した研究者の功績を称え、その研究の重要性を広く認知してもらうことを目的に創設されました。以来毎年、同賞は、糖尿病研究をリードし、患者さんの生活を改善するために献身的な活動をされた世界各国の第一線の研究者に贈られてきました。これまでに44名の卓越した研究者がノバルティス糖尿病賞を受賞しています。また、選考委員会は世界的に著名な6名の糖尿病領域の専門家によって構成されています。

ノバルティス糖尿病賞には「糖尿病功績賞」と「若手研究者賞」(Young Investigator Award )の2部門が設けられています。「糖尿病功績賞」は、長年にわたり糖尿病領域において革新的な臨床研究をされ、糖尿病に関する教育や診療の進歩・発展に多大な貢献をされた研究者に贈られ、「若手研究者賞」は糖尿病またはその合併症における生理学、病態生理学、疫学の研究において革新的な成果を創出された45歳以下の研究者に贈られます。

清野裕先生は本年度の糖尿病功績賞を受賞され、授賞式で次のように述べられました。「アジア人の糖尿病を主なテーマにしてきたことから、今回、日本人として初めてというだけでなく、アジアで最初に『ノバルティス糖尿病賞』を受賞したことを大変嬉しく思っています。当時はあまり注目されていなかったインクレチンの研究を30年以上続け、これが2型糖尿病の治療薬に応用できるまでになったこと、そして日本人と欧米人の2型糖尿病の発症機序や病態の違いについて、長年にわたり提唱し続けていたことがやっと認められてきたということは、非常に感慨深いものがあります。将来の糖尿病治療の研究と治療の進歩により、世界中の糖尿病患者さんの人生がより良いものになることを期待しています」。

第11回ノバルティス糖尿病賞 受賞者について

•糖尿病功績賞 受賞者
清野裕 先生(関西電力病院 院長)
1967年 京都大学医学部卒業
1977年 ワシントン大学(米国・シアトル)代謝・内分泌科(Prof. Daniel Porte Jr.)客員研究員
1996年 京都大学大学院医学研究科 糖尿病・栄養内科学 教授
2001年 京都大学医学部附属病院 副病院長
2004年 関西電力病院 病院長
2004年 京都大学 名誉教授

バーナード・ジンマン 教授(Bernard Zinman, M.D., F.R.C.P.C)
Director of the Leadership Sinai Centre for Diabetes and the Sam and Judy Pencer Family Chair in Diabetes Research at Mount Sinai Hospital and the University of Toronto, Canada
•若手研究者賞 受賞者
ピーター・ロッシング 教授(Peter Rossing, M.D., D.M.Sc.)
Chief Physician, Steno Diabetes Center, Gentofte, Denmark
世界の糖尿病の状況について

糖尿病は世界的に増加傾向にあり、21世紀の人類の健康を脅かす深刻な疾患の1つと考えられています。糖尿病全体の90~95%(日本では95%)はインスリン分泌低下・インスリン抵抗性増大によりインスリン作用不足となり高血糖を引き起こす2型糖尿病で、2型糖尿病の増加が特に懸念されています※。国際糖尿病連合(IDF:International Diabetes Federation)の報告では、世界の糖尿病患者数は、2007年時点で2億4,600万人、2025年には3億8,000万人に増えると予測されています。

※IDF:Diabetes Atlas, 2006、糖尿病療養指導の手びき(日本糖尿病学会 編 改訂第3版)より
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091002.html

直接的レニン阻害剤(DRI)「ラジレス®錠150mg」新発売 - 10余年ぶりの新しい作用機序の降圧剤 -(2009/10/1)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、10月1日、高血圧治療薬として、直接的レニン阻害剤(Direct Renin Inhibitor: DRI)である「ラジレス®錠150mg」(一般名:アリスキレンフマル酸塩)を発売いたします。

「ラジレス」は、高血圧症を引き起こすRAA系※(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)の起点に位置する酵素であるレニンを直接的に阻害する1、今までにない全く新しい作用機序を持つ薬剤であり、新規作用機序を持つ高血圧治療薬としては10余年ぶりに承認された薬剤です。「ラジレス」はレニンを直接的に阻害することで、血漿レニン活性(Plasma renin activity:PRA)を抑制し、アンジオテンシンⅠ以降のすべてのアンジオテンシンペプチドの産生を抑制します。

「ラジレス」は国内外の臨床試験において、単独療法では既存のARB治療薬と同等の良好な降圧効果を示し、他の降圧薬との併用でもさらなる降圧効果を示しました2-5。また、1日1回の投与で24時間以上にわたり持続的に安定した血圧コントロールを示し6,7、プラセボと同様の安全性と良好な忍容性を示しました。早朝高血圧や24時間血圧の変動は心血管イベントのリスクを高めることが知られており、「ラジレス」は高血圧症患者の血圧コントロールに有用な薬剤であるといえます。

高血圧症は、日本国内では約4,000万人が罹患していると推定されており8日本人の3大死因のうちの2つである脳血管疾患や心臓疾患など、生命に関わる病気を引き起こす主要な原因となっています9。しかし自覚症状がないことから、実際に治療を受けているのは、国内の高血圧症患者のわずか2割の約800万人といわれています。

日本大学医学部教授・日本大学医学部総合健診センター所長で、「ラジレス」の国内臨床試験における医学専門家を担当した久代登志男先生は次のように述べています。「高血圧は生命に関わる病気を引き起こす可能性のある深刻な慢性疾患であるにもかかわらず、現在治療中の約7割の患者さんは降圧目標値に達していません10。『ラジレス』の長時間持続する降圧効果により、24時間にわたる厳格な血圧管理が期待できます」。

現在、「ラジレス」の臓器保護作用などの可能性を評価することを目的に世界の35,000例を超える患者さんを対象とした、14試験からなる、過去最大規模の心臓・腎臓の予後確認試験「ASPIRE HIGHER」が進行中です。

ノバルティス ファーマ株式会社 代表取締役社長 三谷宏幸は、次のように述べています。「RAA系の起点にあるレニンを直接的に阻害するという全く新しい作用機序を持つ「『ラジレス』は、世界で初めて開発に成功した唯一のDRIで、長年待ち望まれていた高血圧治療薬です。『ラジレス』が、まだ治療を受けていない高血圧症患者さんや降圧目標値に達していない患者さんにとって、新たな選択薬となることを期待しています」。

「ラジレス」は、米国では2007年3月にTekturna®、また欧州連合(EU)では2007年8月にRasilez®の製品名で承認されており、現時点で世界70ヵ国以上で承認されています。

※RAA系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)とは

RAA系(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)は、生体の代表的な昇圧系ホルモンを産生するもので、体液の恒常性を保つための作用をしており、血圧の変化に大きく関わっています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20091001.html

新規吸入気管支拡張薬QAB149 COPD患者さんの呼吸機能と息切れをチオトロピウムより改善(2009/9/18)
•新たなデータによると、QAB149はチオトロピウムに比べ、より多くのCOPD患者さんで、息切れ症状に対して臨床的に意味のある改善を示した1。
•QAB149はチオトロピウムに比べ、COPD患者さんが急性の重度な息切れに対して使用する症状緩和薬を必要としない日数を20%増加させた2。
•QAB149の1日1回投与は、複数の第III相試験データにより、臨床的に意味のある気管支拡張作用が24時間持続し,かつ投与後5分以内に効果が発現する3,4ことが裏付けられた。
スイス・バーゼル発、2009年9月15日 — ノバルティスは本日、1日1回投与の吸入気管支拡張薬であるQAB149(一般名:indacaterol)が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の既存の治療選択肢であるチオトロピウムに比べて呼吸機能を有意に改善し3、息切れを有意に減少させる1ことを示した第III相試験の結果を発表しました。このデータは、今週、ウィーンで開催中の欧州呼吸器学会(ERS)で発表されたもので、今年5月の米国胸部疾患学会(ATS)で発表されたデータに新たな解析結果を追加したものです。

ノバルティス ファーマ社のグローバル開発部門の責任者であるトレバー・ムンデル医学博士(Trevor Mundel, MD)は次のように述べています。「QAB149は、患者さんに対して他の気管支拡張剤と比べて呼吸機能改善と息切れ症状の減少において有意に優れた効果をもたらすことにより、COPDに対する最良の気管支拡張剤と認められる可能性を秘めています。また、当社はQAB149を、呼吸器系疾患に苦しんでいる患者さんの健康状態を改善するための医薬品ポートフォリオの基盤とすることも計画しています」。

QAB149の150µgおよび300µgは、主要評価項目である投与12週後のトラフFEV1(投与24時間後のFEV1)をチオトロピウム18µgよりも、それぞれ50mlおよび40ml改善しました(p≤0.01)3。投与26週後においても、QAB149 300µgは、チオトロピウムに比べ、トラフFEV1において大きな改善を示しました(p<0.05)3。

さらに、QAB149はチオトロピウムに比べ、より多くのCOPD患者さんで臨床的に意味のある息切れ症状の改善を有意に示しました2。また、QAB149はチオトロピウムに比べ、COPD患者さんが急性の重度な息切れ症状に対して使用する症状緩和薬を必要としない日数を20%増加させました。

QAB149は承認されれば、臨床的に意味のある気管支拡張作用が24時間持続し,さらに投与後5分以内に効果が発現する3,4、世界初の1日1回投与の吸入気管支拡張剤となります5。QAB149は、現在、欧州連合と米国をはじめとする世界各国で、COPDの治療薬として、規制当局による審査が行われています。

デンマークのオルフス大学病院のロナルド・ダール教授(Professor Ronald Dahl)は次のように述べています。「ほとんどのCOPD患者さんは活動的な生活を望んでおり、COPDのために受け入れざるを得ない日常生活における活動の制限を改善することのできる新たな治療選択肢が求められています。事実、indacaterolに関するこれらのデータは、呼吸機能が改善すれば、患者さんにとって重要なQOLも、それに伴って改善することを意味しています」

今回発表されたデータにより、QAB149で評価された全ての用量において、全般的に良好な安全性と忍容性プロファイルが明らかになりました6,7。最も多く報告された有害事象は、鼻咽頭炎、咳嗽、上気道感染、および頭痛でしたが、これらの事象のほとんどが、軽度または中等度であり、治療の継続とともに頻度が減少しました。

COPDは進行性の致死的な呼吸器疾患であり8、世界で2億1000万人が罹患しています9。COPDは一般的にたばこの煙とその他の有害なガスによって引き起こされますが、その特徴は、恒常的に気流が制限されることにより、息切れなどの呼吸器症状を引き起こすことにあります8。世界保健機関(WHO)によると、COPDは2030年までに第3位の死因となることが予想されています10。気管支拡張剤は肺の気道を広げる薬剤の総称です。COPDを治すことは難しく、長時間作用型の気管支拡張剤を使って気流を改善することが症状管理の中心となっています11。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090918.html

H1N1新型インフルエンザワクチンの治験開始について(2009/9/16)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、9月16日より日本国内で、H1N1新型インフルエンザワクチン(海外での製品名:Celtura®)の治験(臨床試験)を自主的に開始しましたのでお知らせします。この治験が、弊社の治験用H1N1新型インフルエンザワクチンとしては、日本で初めての接種となります。9月16日に鹿児島市内の医療機関で100人の成人を対象に本ワクチンの接種を開始し、18日から大阪市内の医療機関で、残り100人の成人への接種が開始される予定です。

今回治験を行うワクチンは、アジュバント(免疫賦活剤、MF59®)を添加した最新の技術を用いた細胞培養による新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)ワクチンです。治験では本ワクチンを2回注射し、200人の健康成人を対象に行い、安全性を確認後、120人の小児(生後6カ月~19歳)の治験を開始する予定です。

今回の治験の主な評価項目は、有効性(免疫原性)と安全性を評価し適切な接種量と回数を検討します。治験の終了は、成人で11月、小児で12月を予定しています。

なお、このワクチンについては、先日、英国で100名を対象に実施した臨床試験において、7.5μgの接種により抗体反応が1回目の接種で80%の被験者に、2回目の接種後は90%以上の被験者で確認されるなど、その高い有効性が報告されました。また、もっとも頻度が高かった副反応は注射部位の疼痛で、良好な忍容性を示しました。

ノバルティスは、本ワクチンについて、海外での臨床試験成績に加え日本人を対象とした治験を行うことより、有効性と安全性に関する有意義なデータが得られるものと期待しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090916.html

ノバルティスの「フルバスタチン徐放製剤」 血管手術を受ける患者の術後心疾患転帰を改善(2009/9/11)
リスクの高い血管手術を予定している患者を対象とした過去最大の試験、DECREASE IIIの結果が
New England Journal of Medicineに掲載

•DECREASE III試験において、「フルバスタチン徐放製剤」の周術期投与により術後心疾患合併症がプラセボに比較して約50%減少。
•「フルバスタチン徐放製剤」により、コレステロール値と炎症マーカーが有意に減少。
•DECREASE IIIの結果は、欧州心臓病学会(ESC)の新周術期心臓ケアガイドラインに寄与。
2009年9月3日、スイス・バーゼル発 — 本日、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine)」に掲載されたDECREASE (Dutch Echocardiographic Cardiac Risk Evaluation Applying Stress Echocardiography) III試験の結果によると、周術期にフルバスタチン徐放製剤(海外での製品名:Lescol®XL*)を投与し血管手術を行った患者さんにおいて、術後30日以内の術後心疾患の転帰がプラセボ群に比べ有意に改善したことが示されました1。

エラスムスメディカルセンター(オランダ・ロッテルダム)で実施されたこの試験では、フルバスタチンを投与すると、総コレステロール値、LDLコレステロール(LDL-C)値が有意に低下し、高感度CRP値とインターロイキン-6濃度の低下によって反映される炎症の低下も有意に認められました1。

この試験の実施者であるエラスムスメディカルセンターのドン・ポルダーマンス教授(Professor Don Poldermans)は次のようにコメントしています。「周術期心疾患イベントは、リスクの大きい血管手術を受ける患者さんにとって有害転帰の主要原因となるものなので、それらを減らすために一層努力する必要があります。」

「この試験は、スタチン系のフルバスタチン徐放製剤が、血管手術を受ける患者さんの術後心疾患イベントの転帰を改善するということを初めてはっきりと証明したものです。実際、DECREASE IIIは、欧州心臓病学会の新しい“非心臓手術における術前心リスク評価と周術期における心臓管理のためのガイドライン2”のリスクの高い手術を受ける患者さんに対してスタチンを周術期に投与するというクラスI推奨を支持する基盤となる試験です」とポルダーマンス教授は述べています。

さらに、ポルダーマンス教授は次のようにコメントしています。「DECREASE IIIにおいて、フルバスタチン徐放製剤が心疾患の転帰を改善したことが明らかになりました。このことは、周術期におけるプラークの破裂と、それにともなう心筋梗塞を防止する可能性があることを示しており、この作用は、スタチンの脂質低下によらない作用あるいは多面的作用、および抗炎症効果により、少なくとも一部説明が可能です2,3。」

DECREASE IIIは、リスクの高い血管手術を受ける患者さんを対象として行われた過去最大の無作為化・二重盲検・プラセボ対照スタチン試験です。この試験には、腹部大動脈瘤修復、遠位大動脈腸骨動脈再建、下肢動脈再建、頸動脈血管内膜切除などの心臓以外の血管手術を予定していてスタチンによる治療経験のない患者さん497名が参加しました。それらの患者さんは、ベータ遮断薬の投与を受けるとともに、「フルバスタチン徐放製剤」群(1日80mg)(n=250)またはプラセボ群(n=247)に無作為割り付けされました。治療は手術の37日前(中央値)に開始され、術後30日間続けられました。術後30日以内に心筋虚血が発症したのは「フルバスタチン徐放製剤」群で27名(10.8%)、プラセボ群で47名(19.0%)で、「フルバスタチン徐放製剤」により発症リスクは45%(p=0.01)減少しました。さらに、心血管系の原因による死亡または非致死的心筋梗塞に関しては、「フルバスタチン徐放製剤」群で12名(4.8%)、プラセボ群で25名(10.1%)と、「フルバスタチン徐放製剤」により発症リスクは53%(p=0.03)減少しました。有害事象に関して「フルバスタチン徐放製剤」群とプラセボ群の間に有意差はありませんでした1。

欧州では、年間およそ700万人の成人が命にかかわる非心臓の血管手術を受けますが、うち15万人から25万人(2.0%から3.5%)が重篤な心疾患を合併するとされています2。非致死性の心臓以外の血管手術を受ける患者さんの周術期における心合併症のリスクは特に高く、心筋梗塞や心臓死の割合は5%を越えています2。

*「Lescol®XL」はフルバスタチンナトリウムの徐放製剤の海外での製品名です。日本では、フルバスタチンナトリウムの製品名は「ローコール®錠」で、徐放製剤は発売していません。参考文献

1.Schouten O, Boersma E, Hoeks SE, Benner R, van Urk H, van Sambeek MRHM, Verhagen HJM, Khan NA, Dunkelgrun M, Bax JJ, and Poldermans D, for the Dutch Echocardiographic Cardiac Risk Evaluation Applying Stress Echocardiography Study Group. Fluvastatin and Perioperative Events in Patients Undergoing VascularSurgery. N Engl J Med 2009;361:980-9.
2.Poldermans D, Bax JJ, Boersma E, De Hert S, Eeckhout E, Fowkes G, Gorenek B, Hennerici MG, Iung B,Kelm M, Kjeldsen K, Kristensen SD, Lopez-Sendon J, Pelosi P, Philippe F, Pierard L, Ponikowski P, SchmidJP, Sellevold OF, Sicari R, Van den Berghe G, Vermassen F. Guidelines for pre-operative cardiac risk assessment and perioperative cardiac management in non-cardiac surgery; the Task Force for Preoperative Cardiac Risk Assessment and Perioperative Cardiac Management in Non-cardiac Surgery of the European Society of Cardiology (ESC) and endorsed by the European Society of Anaesthesiology (ESA).Eur HeartJ.2009;epub:doi:10.1093/eurheartj/ehp337
http://www.escardio.org/guidelines-surveys/esc-guidelines/GuidelinesDocuments/guidelines-perioperative-cardiac-care-FT.pdf
3.Rosenson RS, Tangney CC. Antiatherothrombotic properties of statins: implications for cardiovascular eventreduction. JAMA. 1998;279(20):1643-50.
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090911.html

ノバルティスの新型インフルエンザ(A/H1N1)用アジュバント(MF59®)添加 細胞培養ワクチンの臨床試験、高い免疫原性を示す(2009/9/4)
•100名を対象に実施した新型インフルエンザワクチンの最初のパイロット試験において潜在的に高い予防効果を有する抗体反応が1回目の接種で80%の被験者に、2回目の接種後は90%以上の被験者で確認された
•アジュバント(MF59)添加新型インフルエンザ(A/H1N1)細胞培養ワクチンは良好な忍容性を有し、もっとも頻度が高かった有害事象は注射部位の疼痛であった
•従来の鶏卵培養ワクチンと新規の細胞培養ワクチンについて、より大規模な臨床試験を6千人以上の成人および子供を対象に実施中である
2009年9月3日、スイス・バーゼル発-ノバルティスのアジュバント(免疫賦活剤)を添加した細胞培養による新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザA/H1N1)ワクチンのパイロット試験で、ノバルティスのワクチンが強い抗体反応と良好な忍容性を有することが示されました。この試験は英国のLeicester 大学および同大学病院で実施されたものです。Celtura®と名付けられる予定のこのワクチンのパイロット試験は18歳から50歳までの100名の健康成人ボランティアを対象に実施されました。

この試験は異なる投与間隔でワクチン接種を実施したときのワクチンの忍容性と免疫原性を評価しています。細胞培養によるA/California/2009株の表面抗原7.5μgを含有するアジュバントを添加した新型インフルエンザワクチンを1回または2回接種し評価したところ、2回の接種を受けたグループに最も高い血清抗体反応が確認されただけでなく、1回の接種を受けたグループでもインフルエンザ予防が可能と判断できる同様の抗体反応が確認されました。1回接種グループでは80%、2回接種グループでは90%以上の被験者で赤血球凝縮抑制抗体価が40またはそれ以上に達したことが示されました。これは欧州および米国の規制当局が規定する免疫原性基準を満たすと考えられます。この結果は、アジュバント添加ワクチンが低用量で1回接種後2週間以内に新型インフルエンザ(A/H1N1)に対する抗体を産生させる可能性があることを示しています。この試験ではアジュバントを添加しないワクチンのグループは評価していません。

ノバルティスは世界各国で従来の鶏卵培養ワクチンと新規の細胞培養ワクチンについてより多数の被験者を対象とする臨床試験を実施中です。これらの臨床試験は合計で約6千人の成人および子供を対象としています。

「このパイロット試験結果は明るい展望を示しています」と、Novartis Vaccines and Diagnostics社CEOのAndrin Oswaldはコメントしています。「この試験結果は、当社のアジュバントの細胞培養ワクチンCeltura について、2回の接種でより高い予防効果があることを示していますが、成人に対しては1回でも新型インフルエンザに対する予防効果がある可能性も示しています。このことは、ワクチン供給能力に限界があるなかで、これから数カ月のうちにワクチン接種を準備する公衆衛生当局にとっては大変重要な情報であると考えます」

このパイロット試験はLeicester大学の感染症、免疫、炎症科のStephenson博士主導のもと実施されました。同博士はLeicester大学の臨床シニア講師であると同時に、Leicester NHS Trust大学病院の感染症コンサルタントでもあります。Stephenson博士は「この試験の目的は(新型インフルエンザの)予防には何回の接種と、どのタイプのワクチンが効果があるかを知ることにありました。この最初の臨床試験の結果は、どのようなタイミングで何回接種するかも含めて、秋のワクチン接種を計画するうえで大変参考になるに違いありません。私たちの結論では、アジュバント(MF59)を添加した低用量の新型インフルエンザワクチンは良好な忍容性を有し、1回の接種後でもインフルエンザを予防する抗体反応を産生させることが確認されました」と語っています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090904_02.html

OTC医薬品「ニコチネル®フルーツ」新発売(2009/9/4)
禁煙補助薬リーディングブランドのニコチネルにまたひとつ新たな選択肢

ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、OTC医薬品(一般用医薬品)「ニコチネル®フルーツ」を、9月7日より全国の薬局・薬店において発売いたします。

「ニコチネル フルーツ」は、昨年10月に発売した「ニコチネル®ミント」と同様、口腔内の粘膜からニコチンを吸収させることで、禁煙時のイライラ・集中困難などのニコチン離脱症状を和らげ、禁煙を成功に導くことを目的としたガム製剤です。禁煙補助薬のリーディングブランドであるニコチネルシリーズに新たなフルーツ風味の選択肢が加わりました。メーカー希望小売価格は10個入り980円(税込み)、30個入り2,780円(税込み)、90個入り6,280円(税込み)です。また、同時に「ニコチネル ミント」からも、新たに大容量の90個入りを新発売します。

「ニコチネル フルーツ」は、ガム1個中に2mgのニコチンを含有しており、かむことでニコチンが放出される仕組みになっています。徐々に使用量を減らし、約3カ月で無理のない禁煙に導きます。「ニコチネル フルーツ」のフルーツ風味は、シュガーレスで甘味を抑えているため、女性はもちろん男性の喫煙者にとっても好まれる、かみやすいガム製剤です。なお、主な副作用は口内炎、のどの痛み、はきけ、発疹・発赤、頭痛などです。

ノバルティス ファーマ(株)は、1999年に国内で医療用医薬品「ニコチネル®TTS®」を発売して以来、日本の禁煙治療をサポートしています。2008年5月31日にはOTC医薬品として国内初の貼付型禁煙補助薬「ニコチネル®パッチ」の販売を開始し、同年10月にはガムタイプの「ニコチネル ミント」を発売するなど、喫煙者のニーズに応えられる、幅広い禁煙の選択肢と禁煙サポートを提供してきました。今回の「ニコチネル フルーツ」の発売により、さらに、禁煙に挑戦するより多くの喫煙者に、ライフスタイルや嗜好に合わせた新たな選択肢を提供できるものと考えています。

※ 製品に関する詳細は www.nicotinell.jp をご覧下さい。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090904_01.html

日本人のハイリスク高血圧患者を対象とした大規模臨床試験 KYOTO HEART Studyの結果が欧州心臓病学会で発表(2009/9/2)
ディオバン®により、複合心血管イベント発症の危険率が45%減少

日本人のハイリスク高血圧患者を対象とした高血圧治療薬ディオバン®(一般名:バルサルタン)に関する大規模臨床試験KYOTO HEART Studyの結果が、9月1日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催(8月29日~9月2日)されている欧州心臓病学会(European Society of Cardiology:ESC)で発表されました1。また、本試験に関する論文が同日、European Heart Journalのオンライン版に掲載されました2。

今回の試験結果では、降圧治療にAT1受容体ブロッカー(ARB)以外の降圧薬を用いた治療群(non-ARB群)と比較して、ディオバンを追加投与して治療する群(ディオバン群)で、主要評価項目である複合心血管イベントが45%(ディオバン群 vs non-ARB群:83 vs 155, p=0.00001)と有意に減少したことが明らかになりました。主な抑制効果は、脳卒中が45%(25 vs 46, p<0.05)、狭心症が49%(22 vs 44, p<0.05)と、それぞれディオバン群で有意に減少しました1。

また、この試験では、ディオバン群ならびにnon-ARB群ともに試験開始時の血圧が157/88mmHg、終了時の血圧も両群ともに133/76mmHgと、血圧は良好にコントロールされました1。

KYOTO HEART Studyは、京都府立医科大学とその関連病院の31施設が参加して実施された試験で、糖尿病、肥満、喫煙、脂質代謝異常、虚血性心疾患、脳血管障害などの心血管疾患に関連するリスクファクターを1つ以上有するコントロール不良の高血圧患者を対象としたもので、3042例が登録されました。この試験では、これらの患者をnon-ARB群とディオバン群に無作為に割付け、両群とも140/90mmHg(糖尿病や腎疾患合併例では130/80mmHg)未満を降圧目標値として治療した場合の脳卒中を含む心血管イベントの発症率が比較検討されました。主要評価項目(プライマリーエンドポイント)は、脳卒中、心筋梗塞、心不全、急性心筋梗塞ならびに狭心症の新規発症・悪化を中心とした複合心血管イベントです3。

本試験の統括責任者である京都府立医科大学大学院医学研究科 循環器内科教授の松原 弘明先生は次のように述べています。「KYOTO HEART Studyにより、バルサルタンが血圧降下作用と独立して、心臓、脳そして血管合併症イベントの発症を減少することが確認されました。そして更に、レニン・アンジオテンシン系を抑制することで生じる多くの治療に関するベネフィットが、日本の患者さんにも適応されることが、今回の試験によって確実なものとなりました。また、このような成績は他のARBを用いた試験ではまだ確認されておらず、ARBのプロファイルの違いによって結果が異なる可能性が高いことが示唆されました」

本試験の結果に対して、ノバルティス ファーマ株式会社 社長の三谷宏幸は次のように述べています。「JIKEI HEART Studyの結果に続いて、大規模な試験で日本人において心疾患、脳血管疾患の発症抑制が認められたことを嬉しく思います。日本人におけるディオバンのエビデンスが更に蓄積されたことは、日本の高血圧患者さん、ならびに臨床医にとって、非常に大きな意義があるものと思われます」

KYOTO HEART Studyについて

KYOTO HEART Studyは、運営委員会によって企画・設計・実施された医師主導の臨床試験です。運営委員会は、京都府立医科大学および臨床試験に参加した病院の代表メンバーから構成されており、京都府立医科大学とその関連病院の31施設が試験に参加しました。本試験の観察期間は3.3年でした1。

ディオバンについて

ディオバンは、血圧の上昇に関与しているアンジオテンシンIIのタイプ1受容体(AT1)を選択的にブロックする薬剤(ARB: Angiotensin II Type1 Receptor Brocker)で、高血圧治療の第一選択薬として世界約100カ国で承認されています。日本では、2000年に発売されて以来、優れた降圧作用と心血管保護作用を示す大規模臨床試験による豊富なエビデンスにより、日本の高血圧治療に貢献しています。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090902.html

ノバルティスの「フェマーラ®」、術後療法として、タモキシフェンよりも 優れていることが「The New England Journal of Medicine」誌に掲載(2009/8/28)
•閉経後ホルモン感受性乳がん患者さんの術後療法において、タモキシフェンに比べ「フェマーラ」による5年間の単剤治療が至適な初期治療であることが立証された
•臨床試験結果では、タモキシフェンに比べ、無病生存が有意に改善(P=0.03)、遠隔転移のリスクが有意に減少(P=0.05)し、「フェマーラ」の長期にわたる優位性が示される
•「フェマーラ」の5年間投与はタモキシフェンに比べて死亡のリスクを13%減少(P=0.08)させ、アロマターゼ阻害剤としては初めて全生存の改善を示す
2009年8月19日、スイス・バーゼル発—閉経後早期乳がん(ホルモン感受性)の患者さんに対する術後の「フェマーラ®(一般名:レトロゾール)」の5年投与は、タモキシフェンに比べ至適な治療法であることを立証するデータがThe New England Journal of Medicine誌で発表されました。

このデータは、国際乳がん研究グループ(International Breast Cancer Study Group: IBCSG)が実施したBIG 1-98試験の最新の解析結果です。手術後に「フェマーラ」とタモキシフェンを順次切り替えて合計5年間投与するシークエンシャル治療*が、「フェマーラ」5年間の単剤投与より優れているかを検討したシークエンシャル治療解析(Sequential Treatment Analysis: STA)の結果と、「フェマーラ」またはタモキシフェンの5年間単剤治療の有効性を検討した単剤治療群解析(Monotherapy Arms Analysis: MAA)の最新の結果も含まれています。

*シークエンシャル治療 タモキシフェンを2年間投与後「フェマーラ」を3年間投与するか、または「フェマーラ」を2年間投与後タモキシフェンを3年間投与する治療)STA解析の結果、乳がんの手術後に5年間、タモキシフェンと「フェマーラ」を順次切り替えて投与するシークエンシャル治療は、術後5年間の「フェマーラ」単剤治療と比べ、無病生存の改善が認められなかったと結論付けられました。試験開始後10年の時点で実施したMAA解析によると、「フェマーラ」の単剤治療は、タモキシフェンの単剤治療に比べ、長期にわたる無病生存の有意な改善(P=0.03)と遠隔転移リスクの有意な減少(P=0.05)が明らかになりました。「フェマーラ」の単剤治療を受けた患者さんでは、タモキシフェンに比べ、死亡リスクが相対的に13%減少しました(P=0.08)。

コペンハーゲン大学病院腫瘍学教授で、BIG 1-98 試験の試験統括医のHenning T. Mouridsen 医学博士(Henning T. Mouridsen, MD, PhD, Professor of Oncology, Copenhagen University Hospital)は次のように述べています。「BIG 1-98試験の結果では、術後のレトロゾールによる5年間の治療によって、同期間のタモキシフェン治療に比べ全生存が改善したことが示唆されており、乳がんのアジュバント治療としてレトロゾールで治療を開始することが望ましいことが確認されました。レトロゾールは、タモキシフェンよりも遠隔転移リスクを早い段階から有意に減少し、無病生存を有意に改善し、全生存の改善を示唆する唯一のアロマターゼ阻害剤で、閉経後ホルモン陽性早期乳がん患者さんにベネフィットを提供します」。

シークエンシャル治療に関する解析(STA)

「フェマーラ」とタモシキフェンによるシークエンシャル治療群(タモキシフェンを2年間投与後「フェマーラ」を3年間投与、または「フェマーラ」を2年間投与後タモキシフェンを3年間投与)と、「フェマーラ」による5年間の単剤治療群を比較したものです。STAの解析結果(フォローアップ期間中央値:71カ月)から、シークエンシャル治療は、「フェマーラ」単剤治療と比較して、無病生存を改善しないと結論付けられました。STAにおけるこれら3群の5年無病生存率は、「フェマーラ」単剤治療群で87.9%、タモキシフェンを2年間投与後「フェマーラ」を3年間投与した群で86.2%、「フェマーラ」2年間投与後タモキシフェン3年間投与群では87.6%でした。

単剤治療群間解析(MAA)

MAAの最新の結果(フォローアップ期間中央値:76カ月)から、長期に渡る「フェマーラ」の有意な有益性が確認されました。このデータでは、術後の「フェマーラ」による5年間の単剤治療群では、タモキシフェンによる5年間の単剤治療群にくらべ、遠隔転移のリスクの有意な減少(15%、P=0.05)や、無病生存イベントの有意な減少(12%、P=0.03)が示されました。

また、この分析によって、術後の「フェマーラ」による5年間の治療は、術後のタモキシフェンによる5年間の治療に比べ、全生存率が改善する傾向(死亡リスク13%低下、P=0.08)が示されました。タモキシフェン単剤治療群には、タモキシフェンに対して「フェマーラ」の優位性が明らかになったことで盲検が2005年に解除された後、希望により「フェマーラ」の服用に切り替えた患者さんが約25%含まれていますが、それでもフェマーラが優位である結果が出ています1。この切り替えにより、レトロゾールとタモキシフェンの本来の差異を評価することが困難になったため、試験グループは、治験実施計画書には規定されていませんでしたが、薬剤を切り替えた時点で打切りとしたレトロスペクティブ解析(センサード解析)を実施しました。この解析は希望により「フェマーラ」に切り替えた患者さんの切り替え以降の時間や事象を解析から除外して解析を行っているものです。センサード解析では、「フェマーラ」による5年間の治療を受けた患者さんは、タモシキフェンによる5年間の治療を受けた患者さんに比べ、有意な全生存の改善(19%、ハザード比 0.81、95% CI:0.68~0.96)が認められました。論文の執筆者らによると、切り替え時点までがんが再発していない患者さんが切り替えの対象になっていたため、このデータの解析は「フェマーラ」の優位性を過大に評価している可能性もありますが、タモキシフェンと比べた相対的な死亡リスクの減少率は、これら2つの解析結果である13%と19%の間とみるのが、「フェマーラ」による全生存の改善に関する最も正確な評価と考えられます。

BIG 1-98試験は、乳がんの再発リスクを最小限に抑える上で最も有効な治療法を明らかにするため、アロマターゼ阻害剤またはタモキシフェンによる術後5年間の単剤治療および両剤を順次切り替えるシークエンシャル治療を直接比較し、調査するようデザインされた唯一の臨床試験です。「フェマーラ」は、イニシャルアジュバント治療として、フォローアップ期間中央値26、51、76カ月の時点で、早期からタモキシフェンよりも遠隔転移を有意に減少させることが一貫して実証されてきた唯一のアロマターゼ阻害剤です。

ノバルティスオンコロジー事業部のグローバル開発責任者であるアレッサンドロ・リバ博士(Alessandro Riva, MD, Global Head Oncology Development, Novartis Oncology)は次のように述べています。「『フェマーラ』は遠隔転移リスクを早期から有意に減少することが一貫して実証されてきた唯一のアロマターゼ阻害剤です。これらの試験結果に基づき、アジュバント治療として、『フェマーラ』による5年間の単剤治療を開始することで、乳がん患者さんがさらに良好な予後を得られる機会を提供できる可能性があります」。

試験の詳細

BIG I-98試験は、無作為化・二重盲検比較・第III相臨床試験で、27カ国の閉経後の早期乳がん患者さん8,000人以上を対象としたものです2。

患者さんは次の4つの群に無作為に割付けられています。

(1)タモキシフェン5年間単剤治療群
(2)「フェマーラ」5年間単剤治療群
(3)タモキシフェンで2年間治療後、「フェマーラ」で3年間治療する群
(4)「フェマーラ」で2年間治療後、タモキシフェンで3年間治療する群本試験は、無作為割付けの時点から、次のいずれかが最初に発生する時点までの無病生存を主要評価項目としています。

•局所あるいは遠隔部位での再発
•新しい浸潤性対側乳がん
•乳がん以外の続発性がん
•がん以外の原因による死亡
評価項目は他に、乳がん再発までの期間 、乳がんが遠隔部位に再発するまでの時間、全生存などがあります。

2005年、「フェマーラ」の単剤治療は無病生存の改善と再発リスクの低下の点でタモキシフェン単剤治療に勝るという結果が初めて明らかとなり、その後、タモキシフェン単剤治療群の盲検は解除されました。そのうちのおよそ4分の1の患者さんは希望によって「フェマーラ」投与へ切り替えられ、他の3群は盲検化されたままでした。この切り替えが「フェマーラ」の有効性にどの程度影響するかの評価を目的としてその後の解析が行なわれました。

本試験の開始から10年以上にわたって行われた長期フォローアップでは、「フェマーラ」とタモキシフェンの有害事象はこれまでの安全性プロファイルと一致しています。病状、安全性、全生存を追跡調査するため、患者さんについては今後生涯に渡り、観察が行われる予定です。BIG 1-98の長期にわたる知見が、「フェマーラ」の確立した安全性プロファイルに関する大量の臨床エビデンスに加わります。
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090828.html

エベロリムス、VEGF標的治療薬が無効となった進行性腎がんの 患者さんに対する初の治療薬としてEUで承認(2009/8/10)
エベロリムスの複数のがん種における可能性を検討する第III相試験が進行中
2009年8月6日、スイス・バーゼル発 — 欧州委員会(EC)は、エベロリムス(欧州/米国での製品名「Afinitor®」)を、血管内皮増殖因子(VEGF)を標的とする分子標的薬による治療中あるいは治療後にがんが進行した進行性腎細胞がん(RCC)の患者さんに対する治療薬として承認しました。

RCCの全患者さんの40%近くが、腫瘍がすでに腎臓以外に広がって進行した状態で、診断されます1。このような患者さんに対する標準初期治療として、VEGF標的薬による治療などが行われますが2、エベロリムスは、VEGF標的薬による治療中もしくは治療後にがんが進行した進行性RCC患者さんに対して有効性が証明された初の治療薬です。

ノバルティスオンコロジー・分子診断事業部門のグローバル責任者、デビッド・エプスタインは次のように述べています。「今回の承認によって、欧州の何千人もの進行性腎がんの患者さんが、VEGF標的薬による治療後にがんが進行した場合にも、エベロリムスによる治療を受ける機会を得ることができるようになります」。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090810.html

日本初、治療抵抗性統合失調症治療薬 「クロザリル® 錠25mg/100mg」を発売(2009/7/28)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、7月29日に、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル® 錠25mg/100mg」(一般名:クロザピン)を新発売いたします。

「クロザリル」は、日本で初めて「治療抵抗性統合失調症」の適応症を認められた抗精神病薬で、2種類以上の抗精神病薬を十分な量、十分な期間投与されたにも関わらず、十分な効果が得られない患者さんに対する治療薬として、世界97カ国で承認されています。

クロザリルは、国内臨床試験において、57~67%に改善が認められました1)。また、5年近くの長期投与においても、精神症状のコントロールが可能であることが認められています2)。一方で、副作用は、無顆粒球症、好中球減少症、耐糖能異常、てんかん、悪性症候群、痙攣、腸閉塞などの重大なものを含めて、ほぼすべての患者さんに発現しています(77例中76例)3)。

ノバルティス ファーマは、これらの副作用の発現またはその予兆の早期発見や発現時の早期対応を目的とした「クロザリル患者モニタリングサービス:以下CPMS」を弊社内に設置し運営いたします。なお、クロザリルの処方にあたっては、承認条件において、クロザリルを使用する医療機関、医師、および保険薬局は、CPMS運用手順を遵守し、CPMSに登録することが義務付けられています。

さらに、適正使用の推進とCPMSの適切な運用を行えるよう有識者(医師、薬剤師、法律・倫理の専門家等)からなる第三者委員会(名称:クロザリル適正使用委員会)も設置されました。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090728.html

直接的レニン阻害剤(DRI)「ラジレス®錠150mg」製造販売承認を取得 - 10余年ぶりの新しい作用機序の降圧剤 -(2009/7/6)
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、7月7日、高血圧治療薬として、直接的レニン阻害剤(Direct Renin Inhibitor: DRI)である「ラジレス®錠150mg」(一般名:アリスキレンフマル酸塩)の製造販売承認を取得しました。

「ラジレス」は、高血圧症を引き起こすレニン系サイクルの起点に位置する酵素であるレニンを直接的に阻害する1、今までにない全く新しい作用機序を持つ薬剤であり、新規作用機序を持つ高血圧治療薬としては10余年ぶりに承認された薬剤です。

「ラジレス」は国内外の臨床試験において、1日1回の投与で24時間以上にわたり持続的に安定した血圧コントロールを示し2,3、プラセボと同様の安全性と良好な忍容性を示しました。また、単独療法での有効性に加え、他の降圧薬との併用でもさらなる降圧効果を示しました4-7。

高血圧症とその合併症は全世界で死亡原因のトップとなっており8、日本国内では約4,000万人が高血圧症に罹患していると推定されています9。しかし、既存の薬剤で治療しているにもかかわらず、高血圧症患者の約7割は降圧目標値を達成していません。

現在、「ラジレス」が降圧効果とは独立した臓器保護作用を有することを検討する、35,000名以上の患者を対象とした14の試験からなる臨床試験プログラム「ASPIRE HIGHER」が進められています。

「ラジレス」は、米国では2007年3月にTekturna®、また欧州連合(EU)では2007年8月にRasilez®の製品名で承認されており、現時点で世界70ヵ国以上で承認されています。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090708.html

エベロリムスと「サンドスタチン® LAR®」併用第II相試験の最新結果が発表: 進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの無増悪生存期間が約17カ月間に(2009/7/3)
エベロリムスと「サンドスタチン® LAR®」の併用療法により、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんの84%で腫瘍が縮小
膵内分泌腫瘍は難治性の希少ながんであり、化学療法が奏効しなくなった患者さんの治療選択肢は限られている
本試験の結果を検証するため、進行性膵内分泌腫瘍の患者さんを対象に、エベロリムスの第III相試験が進行中

2009年6月24日、スイス・バーゼル発 — エベロリムス(米国での製品名:Afinitor®)と「サンドスタチンLAR」注射液(一般名:酢酸オクトレオチド)の併用、あるいはエベロリムスの単独投与によって、膵臓の進行性神経内分泌腫瘍(進行性膵内分泌腫瘍:Pancreatic Neuroendocrine Tumors)の患者さんの腫瘍の増殖が抑制される可能性があることを示す新しい研究結果が示されました。これらの結果は、スペインのバルセロナで開催される第11回世界消化器癌学会議(the 11th World Congress on Gastrointestinal Cancer)で発表されます。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090703_02.html

ノバルティスの「タシグナ®」、 初発の慢性骨髄性白血病の治療に迅速で優れた効果を示す(2009/6/16)
初発慢性期の慢性骨髄性白血病(CML)患者さんを対象とした第II相試験のデータにおいて、「タシグナ」投与により、治療開始12カ月時点で96%の患者さんにおいて検出可能ながん細胞が速やかに消失したことが示される1。
「グリベック®」の過去のデータ1と比較しても、ほとんどの患者さんにおいて、12カ月時点で致命的な白血病の原因となる異常なタンパク(Bcr-Abl)の発現を迅速かつ大幅に減少。
初発慢性期のCML患者さんを対象とした「タシグナ」と「グリベック」を比較する第III相試験も現在進行中であり、その結果は2010年前半に得られる予定2。
バーゼル発、2009年6月5日 — 「タシグナ」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)の投与を受けた初発の慢性骨髄性白血病(CML)の患者さんにおいて、治療開始から12カ月の時点で速やかな効果が見られ、CMLの原因となる異常なタンパクの発現が大幅に減少したことが、GIMEMA (Gruppo Italiano Malattie Ematologiche dell’Adulto)グループが実施する試験からの新たなデータで示されました。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090616.html

エベロリムス、EUで進行性腎細胞がんの治療薬として承認勧告を取得(2009/6/3)
エベロリムスは、プラセボと比較して無増悪生存期間を2倍以上に延長し、がんの進行/死亡リスクを67%減少
初期治療後にがんが進行した進行性腎がんの患者さんに効果が認められた唯一の薬剤
FDAの進行性腎がん治療薬としての承認に続き、CHMPも肯定的な意見
複数のがん種における可能性を検討する第III相試験が進行中
2009年5月29日、スイス・バーゼル発 — ノバルティスは、欧州連合(EU)における進行性腎細胞がんの治療薬としてのエベロリムス(欧州での予定製品名「Afinitor®」)錠の承認を支持する肯定的な意見をヒト用医薬品委員会(CHMP:Committee for Medicinal Products for Human Use)から取得しました1。

CHMPは、プラセボ群と比較して、エベロリムスが初期治療後にがんが進行した進行性腎がんの患者さんの無増悪生存期間を2倍以上(1.9カ月対4.9カ月)延長したことを示すデータに基づき、エベロリムスの承認を推奨しました1,2。このデータはエベロリムスががんの進行/死亡リスクを67%(ハザード比=0.33、95%信頼区間 0.25~0.43; P<0.0001)減少させたことも示しています2。

通例、欧州委員会はCHMPの勧告に従って、2~3カ月以内に最終決定を行います。この決定は、EUの全27加盟国に適用されます。現在、スイス、日本を初めとする世界各国でもエベロリムスに対する承認審査が行われています1。

ノバルティス オンコロジー事業部及びノバルティス分子診断事業部のグローバル責任者であるデビッド・エプスタインは次のように述べています。「今回CHMPから肯定的な意見を受け取ったことは、進行性腎がんの患者さんにとって朗報であり、重要なアンメット・メディカル・ニーズ(未だ有効な治療法がない医療ニーズ)を満たす新しい治療法の提供に向けてまた一歩前進することになります。また、私たちは、エベロリムスの早期腎がんに対する効果や、他のがん種に対する治療薬としての可能性についても研究を続けています」。

詳細は下記
http://www.novartis.co.jp/news/2009/pr20090603.html

クロザピン製剤(販売名:クロザリル錠25mg,同錠100mg)の使用 にあたっての留意事項について(2009/5/11)
 厚生労働省医薬食品局審査管理課は、4月22日付審査管理課長通知(別添)で治療抵抗性統合失調症用薬であるクロザピン製剤(販売名:クロザリル錠25mg,同錠100mg)について、無顆粒球症などの重篤な有害事象が発現するリスクがあることなどから、使用に当たっての留意事項を各都道府県の医療機関、薬局等に対して周知するよう通知し、本会の会員にもその旨を周知するよう要請がありましたのでご連絡いたします。
 なお、この通知では下記のような事項が規定されております。各施設におかれましては、別添の通知文書をご覧戴き、留意事項について周知していただきますようお願い申し上げます。



白血球数、好中球数、血糖値等の定期的な検査の実施等を使用上の注意の警告として規定したこと。

本剤は製造販売業者による流通管理の実施などを条件として承認されており、製造業者によるクロザリル患者モニタリングサービスCPMS による厳格な流通管理、使用上の警告について説明。その上で医療機関に対してCPMS の運用手順に沿って第三者委員会における検討などの必要な手続きを取ること。

添付文書の使用上の注意などを踏まえて、副作用の発現に注意すること。

製造販売業者が実施する全例調査を含む製造販売後調査について協力すること。
http://www.jshp.or.jp/cont/090511-1.pdf
http://www.jshp.or.jp/cont/090511-2.pdf

妊娠とくすり おもな薬の危険度 タシグナ(2009/5/11)
製品例: タシグナ
成分名: ニロチニブ塩酸塩
【妊婦禁忌】
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠可能な婦人に対しては、適切な避妊を行うよう指導すること。〔動物実験(ラット、ウサギ)において、母動物に毒性を示す用量で胚・胎児毒性(吸収胚数の増加、胎児体重の減少、外表及び骨格の変異)が認められたとの報告がある。〕

授乳中の婦人には、授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行したとの報告がある。〕
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_db/nkin4291021.html
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_04-210.html

妊娠とくすり おもな薬の危険度 コディオ(2009/5/11)
製品例: コディオ
成分名: バルサルタン・ヒドロクロロチアジド
【妊婦禁忌】
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。〔バルサルタンを含むアンジオテンシンII受容体拮抗薬並びにアンジオテンシン変換酵素阻害薬で、妊娠中期~末期に投与された患者に胎児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等があらわれたとの報告がある。また、海外で実施されたアンジオテンシン変換酵素阻害薬におけるレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害薬を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある。ヒドロクロロチアジドを含むチアジド系薬剤では新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少症等を起こすことがある。また、利尿効果に基づく血漿量減少、血液濃縮、子宮・胎盤血流量減少等があらわれることがある。〕

授乳中の婦人への投与を避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。〔バルサルタンにおける動物実験(ラットの授乳期経口投与)の3mg/kg/日で、乳汁中へ移行するとの報告がある。また、動物実験(ラットの周産期及び授乳期経口投与)の600mg/kg/日で出生児の低体重及び生存率の低下が認められており、200mg/kg/日以上で外表分化の遅延が認められている。更に、ヒドロクロロチアジドはヒト母乳中へ移行することが報告されている。〕
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_db/nkin2149112.html
http://www.okusuri110.com/kinki/ninpukin/ninpukin_04-130.html

禁忌薬と警告 警告のある薬警告のある薬にタシグナを追加(2009/5/11)
製品例: タシグナ
成分名: ニロチニブ塩酸塩
【警告】

本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、本剤による治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。

本剤投与後にQT間隔延長が認められており、心タンポナーデによる死亡も報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。
http://www.okusuri110.com/kinki/keikoku/keikoku_db/keikoku4291021.html
http://www.okusuri110.com/kinki/keikoku/keikoku_00top.html