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三重大学

レトロネクチン®を用いたリンパ球拡大培養法に関する特許が日本において成立(2009/11/30)
タカラバイオ株式会社(社長:仲尾功一)の推進する遺伝子医療分野の中核技術の1つであるレトロネクチン®拡大培養法に関する特許出願が、この度日本特許庁より許可の通知を受け、特許登録されました。今回登録された特許は、「細胞傷害性リンパ球の製造方法」(特許第4406566号)です。

当社が開発したレトロネクチン®拡大培養法は、従来から使用されているインターロイキン-2及び抗CD3モノクローナル抗体に加えて、組換えヒトフィブロネクチン断片であるレトロネクチン®を用いてTリンパ球を体外で活性化・増殖させる方法です。本法は、Tリンパ球の数を効率よく増加させることができ、Tリンパ球を用いるがん細胞免疫療法や遺伝子治療に応用可能です。当社は、レトロネクチン®拡大培養法を用いると効率よくTリンパ球を増やすことができるだけでなく、その増殖した細胞中には未分化な細胞であるナイーブT細胞が多く含まれていることを確認しています。このナイーブT細胞は、従来法で拡大培養したリンパ球と比べて体内で持続的に働くという特徴があり、より高い治療効果が期待できます。

がん細胞免疫療法は、患者自身のTリンパ球を体外で活性化し、その細胞数を増やしてから患者の体内に戻すことによって、がん細胞を破壊するというものです。効率的に大量のTリンパ球を調製することができるレトロネクチン®拡大培養法を、がん細胞免疫療法へと応用する臨床研究がすでに国内外にて進められています。日本においては、三重大学および京都府立医科大学が当社の協力のもと臨床研究を実施しています。

本特許の成立による当社連結及び単体の平成22年3月期業績への直接的な影響は軽微ですが、当社の遺伝子医療事業の競争力が一層強化されたと考えており、レトロネクチン®拡大培養法を用いた細胞医療・遺伝子治療の臨床開発を引き続き推進していきます
http://www.takara-bio.co.jp/news/2009/11/30.htm

複合的がん免疫療法の研究開発プロジェクトが文科省・経産省/NEDOの橋渡し研究推進合同事業に採択(2009/9/10)
タカラバイオ株式会社(社長:仲尾功一)、三重大学及び慶應義塾大学が共同で申請していた複合的がん免疫療法に関する研究開発プロジェクトが、文部科学省及び経済産業省/NEDOが連携して推進している橋渡し研究推進合同事業「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発/橋渡し促進技術開発」に採択されました。研究開発プロジェクトのテーマは、「癌特異的抗原受容体改変T細胞の輸注とがんワクチンによる複合的がん免疫療法の研究開発」で、研究開発責任者は三重大学大学院医学系研究科 珠玖(しく) 洋教授です。期間は平成21年度から平成23年度の予定で、1プロジェクトにつき委託額の上限が年間3億円の事業です。なお、珠玖教授が代表者である「複合がんワクチンの戦略的開発研究」は、平成20年度に先端医療開発特区(スーパー特区)に採択されており、今回の合同事業は、スーパー特区採択課題を対象に公募されたものです。

今般採用された研究開発プロジェクトは、がんに対する特異的T細胞輸注療法(TCR遺伝子治療)とがんペプチドワクチンを組み合わせた新しい治療法の開発を目指すものであり、以下の3つのプロジェクトを推進する計画です。

1.レトロウイルスベクターを用いたMAGE-A4特異的TCR遺伝子治療
「MAGE-A4抗原特異的TCR遺伝子導入リンパ球輸注による治療抵抗性食道癌に対する遺伝子治療臨床研究」は、三重大学医学部附属病院が臨床研究実施計画(総括責任者:珠玖洋教授)を厚生労働省に申請していましたが、本年7月17日付けで厚生労働大臣から本臨床研究の実施について了承する旨の回答が得られ、8月28日に三重大学医学部附属病院にて臨床研究への被験者の受付を開始しています。
本臨床研究では、癌細胞に発現している腫瘍抗原(MAGE-A4)を特異的に認識するTCR遺伝子を導入した自己末梢血リンパ球を輸注し、その後MAGE-A4ペプチドを2回皮下投与します。本臨床研究の目的は、安全性、体内動態及び臨床効果を評価することです。研究実施期間は3年間で、症例数は9例が予定されています。
本臨床研究では、当社の高効率遺伝子導入法であるレトロネクチン法や、三重大学と当社が共同で開発したMAGE-A4ペプチド、MAGE-A4ペプチドを認識するTCR遺伝子等の技術が使用されます。

2.次世代の内在性TCR発現制御型レトロウイルスベクターを用いたMAGE-A4特異的TCR遺伝子治療
T細胞は、もともと内在性のTCRを持っており、内在性TCRが存在すると、遺伝子導入された外来性TCRの機能を邪魔すると考えられます。当社と三重大学とは、この課題を解決するため、RNA干渉技術を用いて、次世代の内在性TCR発現制御型レトロウイルスベクターを開発しました。
さらに、当社のレトロネクチンを用いたTリンパ球の高増殖培養技術(レトロネクチン拡大培養法)により、少量の末梢血からTCR遺伝子導入リンパ球を調製する手法を開発しました。
この次世代レトロウイルスベクターとレトロネクチン拡大培養法を用いた臨床研究について、厚生労働省への申請・了承を経て、治療抵抗性食道癌を対象として平成23年度に開始する計画で、三重大学医学部附属病院、大阪大学医学部附属病院及び北野病院(大阪市)の3施設で本臨床研究の実施を予定しています。3施設において担当医師による共同実施チームを編成し、患者登録・細胞調製・運搬等のシステムの構築を目指します。

3.免疫評価法の開発による新規T細胞療法の総合的免疫動態評価
慶應義塾大学先端医科学研究所 河上 裕(ゆたか)教授を中心に、免疫応答を多面的に評価し、上記1.2.の臨床研究における遺伝子導入T細胞の特異的免疫応答と生体内の免疫制御等について、免疫動態評価を行います。

本研究開発プロジェクトの採択による当社連結及び単体の平成22年3月期業績への直接的な影響は軽微ですが、当社が計画していた臨床開発経費に加え、今回の委託額を本研究開発プロジェクトに投下できることから、三重大学等との協力により、TCR遺伝子治療の臨床開発をより一層加速できるものと考えております。
http://www.takara-bio.co.jp/news/2009/09/10.htm

三重大学医学部と「がん免疫再建療法」の臨床研究開発を共同で開始(2007/5/14)
 タカラバイオと三重大学大学院医学系研究科 遺伝子・免疫細胞治療学講座 珠玖洋教授のグループは、すでに食道がんを対象としたTCR遺伝子治療の研究開発をおこなっているが、今回、骨髄腫、食道がん、頭頚部がん、卵巣がん等の難治性のがんを対象として、当社が開発したレトロネクチン(R)によるリンパ球の拡大培養法を用いた「がん免疫再建療法」の臨床研究を行うための共同開発契約を、平成19年5月14日付けで締結した。

ゼブラフィッシュを用いた食(野菜)に関する共同研究(2006/4/19)
 三重大学大学院医学系研究科ゲノム再生医学講座薬理ゲノミクス分野田中利男教授とデリカフーズは、野菜が潜在的に保有している健康への効果(機能性)を医学的に解明するための共同研究を2006年5月から本格的に開始する。
 ゼブラフィッシュはマウス、ラットの次に重要視すべき第三の実験動物として米国国立衛生研究所(NIH)が認定しており、医学の世界ではヒト疾患を研究するためのモデル動物として注目する。ゼブラフィッシュは魚類だが、全ゲノム配列ではヒトと80%の相同性があり遺伝子数もヒトとほぼ同じ。主要な臓器、組織の発生、構造もヒトと良く似ており、受精卵から分化して各臓器が形成される過程が透明な体を通して観察できるという特徴もある。
 野菜が潜在的に保有している健康への効果(機能性)を医学的に評価する場合、野菜による人体への影響が非常に緩やかであるため、ヒトの生涯に渡っての蓄積で結果が出るような長期間の影響を測定する必要がある。「ゼブラフィッシュ個体を用いたホール・アニマル・ドラッグ・スクリーニング」では、臓器形成までに72時間、生殖能力が完成する成魚までに数ヶ月、平均寿命が2年間という凝縮したゼブラフィッシュのライフサイクルでの評価が可能となるため、ヒト寿命80年の蓄積で出現するような野菜による影響も短期間で評価できる実験系が組み立てられる。
 また、ゼブラフィッシュを用いたホール・アニマル・ドラッグ・スクリーニングの特徴でもある「ハイスループット・スクリーニング(多検体処理)」を活かすことで、野菜の種類と品種、産地、収穫季節などが異なる幅広い条件の野菜について評価が実施できるため、統計的に有意な解析が実現できると予想される。
 デリカフーズでは抗酸化力、免疫力、解毒力など「野菜の中身」に関する分析、評価を進めてきた。今回の三重大学との共同研究は、医学的根拠に基づいた活動へと高める具体策として実施するものとなる。