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富山大学

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インフルエンザウイルス感染に対する還元型コエンザイムQ10の予防効果について(2010/12/1)
―  富山大学との共同研究で予防効果を確認  ―

株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、富山大学大学院医学薬学研究部林利光教授(生薬学研究室)と共同で、還元型コエンザイムQ10(以下、還元型CoQ10)がA型インフルエンザウイルス感染に対して、強い予防効果があることを動物実験にて確認しました。実験の方法は、予め還元型CoQ10を経口投与したマウス*に弱毒性のA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)を鼻から感染させ、効果の指標として気道及び肺の「ウイルス量」や「ウイルスに対する抗体の産生量」などを測定し、インフルエンザウイルスに対する有効性を評価しました。
*ウイルス感染の7日前から経口投与を始め、感染後3日目又は7日目まで投与を継続した。

その結果、「ウイルス量」については、還元型CoQ10を投与していないマウスと比較して、気道では19~24%、肺では49~52%に留まり、有意なウイルス増殖抑制効果が認められました(図1参照)。また「ウイルスに対する抗体の産生量」についても、抗ウイルス薬のオセルタミビル(商品名:タミフル)を投与したマウスとは異なり、ウイルスに対する抗体が十分産生されていることが認められました。更に乳酸菌と併用することにより、より一層効果が高まることも明らかになりました。

還元型CoQ10は直接的な抗ウイルス作用を示さないことから、今回の動物実験により、還元型CoQ10を投与することで生体の免疫機能が向上し、インフルエンザウイルス感染に対する予防効果が発揮されたと考えられます。今般、インフルエンザウイルス感染に対する還元型CoQ10経口投与の有用性がはじめて示唆され、これらの結果を近く学会や論文で発表する予定です。
http://www.kaneka.co.jp/news/n101201.html

メカブのねばり成分「フコイダン」の風邪ウイルスに対する有用性を動物実験で実証(2010/6/1)
~日本食品免疫学会 第6回学術大会(2010年6月1日~2日 東京)で発表~

理研ビタミン株式会社は、富山大学大学院 医学薬学研究部 生薬学研究室 林利光教授との共同研究で、わかめのメカブ(※1)から抽出したフコイダン(※2)が、風邪の原因ウイルスに対する免疫作用を増強することを動物試験にて確認しました。
研究成果は平成22年6月1日~2日に東京で開催される日本食品免疫学会第6回学術大会で発表いたします。
ふえるわかめちゃん®、わかめスープなど海藻関連商品を販売している理研ビタミン株式会社は、これまでに各大学との共同研究から細胞試験や動物試験で、わかめの胞子葉であるメカブから抽出したフコイダン(メカブフコイダン)に、強い免疫調節作用があることを実証してきました。その結果の一つとして、インフルエンザウイルス(A型・B型・鳥・新型)やヘルペスウイルスに対するメカブフコイダンの抗ウイルス作用を動物試験より明らかにし、研究成果を学術論文で報告しています(参考文献)。
今回はメカブフコイダンの最も身近な風邪ウイルスに対する有用性を動物試験で調べました。
マウスに風邪ウイルス(ライノウイルス(※3)もしくはコロナウイルス(※4))を感染させ、メカブフコイダンをウイルス感染1週間前から半年間、経口投与しました。その結果、ウイルス感染の予防に重要な役割を果たす抗体(※5)の産生量が、メカブフコイダンを摂取した群では対照群と比較し有意に上昇していること、そしてその抗体が半年間にわたり維持されていることが明らかとなりました。
さらに、メカブフコイダンを1週間摂取させた後、風邪ウイルスを感染させたマウスから採取したマクロファージの貪食能(※6)が高まることもわかりました。
以上より、メカブフコイダンの摂取により抗体の産生や、マクロファージの貪食といった免疫作用が増強されることが確認されました。
風邪は身近な感染症にもかかわらず、私達の日常生活に支障を与え、免疫機能が低下した人では肺炎を招くなど重篤化する危険もあります。感染症を予防するには私達の身体がもつ防御機能を高めておくことが大切です。本研究の結果より、食品素材による風邪予防の可能性が示唆されました。
理研ビタミン株式会社は、今後とも天然物の有効利用について研究を進め、食を通じてお客様に健康と豊かな食生活を提供してまいります。
【用語の説明】
(※1)メカブ
胞子がつくられるわかめの生殖器。
(※2)フコイダン
海藻の褐藻類(わかめやコンブなど)に含まれる、フコースを主成分とした硫酸化多糖類の総称。メカブの粘り成分の一つがフコイダン。
(※3)ライノウイルス
年間を通じてみられるが、比較的秋から春にかけて多く発生。風邪の最も頻繁な原因ウイルス(約50%)であり、その種類は100以上もあるとされている。初期症状は咽頭痛が多く、くしゃみ、鼻汁、鼻閉が主な症状。
(※4)コロナウイルス
年間を通じてみられるが、冬季に多く発生。風邪の約15%を占める。鼻汁、鼻閉が主症状であり、いわゆる「鼻かぜ」の原因ウイルスといわれる。
(※5)抗体
体内に侵入する異物を認識して付着し、異物が細胞の中に入るのを阻害する物質。血液や粘液中に存在し、ウイルスから生体を守るのに役立つ。
(※6)マクロファージの貪食能
マクロファージは免疫細胞の一種で、体内に侵入する異物を食べてバラバラに分解する。マクロファージが異物を食べる能力を貪食能と言う。
【参考文献】
Hayashi T, Hayashi K, Kanekiyo K, Ohta Y, Lee.JB, Hashimoto M, Nakano T.
Promising antiviral glyco-molecules from an edible alga.
“Combating the Threat of Pandemic Influenza: Drug Discovery Approaches,” ed. by Torrence P. F., John Wiley & Sons, Inc., New York, pp. 166-182 (2007)
Hayashi K, Nakano T, Hashimoto M, Kanekiyo K, Hayashi T.
Defensive effects of a fucoidan from brown alga Undaria pinnatifida against herpes simplex virus infection.
Int Immunopharmacol. 8, :109-116 (2008)
http://www.rikenvitamin.jp/corporate/technology/presentation/20100531_01.pdf

研究室取材 応用薬理学研究室(2010/5/17)
薬系進学2011で取材。
文章を読んでいると「痒く」なるかもしれません。患者さんのQOLを高めるための研究です。
http://yakkei.jp/contents/links/toyama-o.pdf

新型インフルエンザに対する海藻由来成分「メカブフコイダン」の有用性を動物試験で確認(2010/3/25)
~富山大学との共同研究成果を日本薬学会 第130年会(2010年3月28日~30日 岡山)で発表~

理研ビタミン株式会社は、富山大学大学院 医学薬学研究部 生薬学研究室 林利光教授との共同研究で、わかめのメカブ(※1)から抽出したフコイダン(※2)に、新型インフルエンザの感染予防作用があることを動物試験にて確認しました。
研究成果は3月28日~30日に岡山で開催される日本薬学会にて発表します。
「ふえるわかめちゃんR/わかめスープ」など海藻関連商品を販売している理研ビタミン株式会社は、これまでに各大学との共同研究から、わかめのメカブから抽出したフコイダン(メカブフコイダン)に、強い免疫調整作用があることを実証してきました。その結果、メカブフコイダンのインフルエンザウイルス(A型・B型・鳥)やヘルペスウイルスなどに対する抗ウイルス作用、抗アレルギー作用、抗腫瘍作用などを動物試験より明らかにし、これらの研究成果を学術論文で報告しています(参考文献)。
今回は2009年にパンデミックを引き起こした新型インフルエンザウイルスの感染に対するメカブフコイダンの有用性を動物実験で調べました。本試験で使用した新型インフルエンザウイルスは感染患者より分離したものであり、タミフル感受性株に加え、タミフルの長期投与により発生したタミフル耐性株(※3)も用いました。
マウスに新型インフルエンザウイルス(H1N1亜型:タミフル感受性株もしくはタミフル耐性株)を鼻から感染させ、メカブフコイダンもしくはタミフルをウイルス感染1週間前から感染1週間後までの2週間、経口投与しました。その結果、メカブフコイダンの経口投与により、タミフル感受性株、タミフル耐性株どちらに対しても肺や気道でのウイルス増殖が有意に抑制されました。一方、タミフルの摂取ではタミフル感受性株に対する有意な増殖抑制作用は認められたものの、タミフル耐性株に対しては効果が認められませんでした。
興味深いことにタミフル感受性株の肺におけるウイルス増殖は、タミフルよりもメカブフコイダンの摂取によって強く抑制されました。さらに、ウイルスの感染性を消失させ感染の予防に重要な役割を果たす抗体(※4)の産生は、メカブフコイダンの摂取についてのみ有意に上昇しました。
昨年発生した新型インフルエンザは世界的に大流行し、私達の日常生活に大きな支障をもたらしました。また、すでに薬剤耐性ウイルスの出現も報告され問題となっています。毎年流行するインフルエンザや風邪といった感染症を予防するためには、生体防御機能を高めておくことが大切です。本研究の結果より、食品素材による新型インフルエンザの感染予防や早期治癒の可能性が示唆されました。
理研ビタミン株式会社は、今後とも天然物の有効利用について研究を進め、食を通じてお客様に健康と豊かな食生活を提供してまいります。
【用語の説明】
(※1)メカブ
胞子がつくられるわかめの生殖器。
(※2)フコイダン
海藻の褐藻類(わかめやコンブなど)に含まれる、フコースを主成分とした硫酸化多糖類の総称。メカブの粘り成分の一つがフコイダン。
(※3)タミフル耐性株
インフルエンザウイルスの増殖を特異的に阻害するオセルタミビル(商品名:タミフル)に対して抵抗性を持つウイルス株。新型インフルエンザに感染し、長期にわたりタミフルが投与されていた患者より分離したタミフル耐性株を本研究では使用した。
(※4)抗体
体内に侵入する異物を認識して付着し、異物が細胞の中に入るのを阻害する物質。血液や粘液中に存在し、ウイルスから生体を守るのに役立つ。
http://www.rikenvitamin.jp/profile/ir/20100326_01.pdf

ガゴメ昆布フコイダンにインフルエンザウイルスの増殖抑制作用があることを確認(2009/12/17)
タカラバイオ株式会社(社長:仲尾功一)は、ガゴメ昆布フコイダンが強いインフルエンザウイルスの増殖抑制作用を持つことを富山大学大学院医学薬学研究部生薬学研究室の林 利光教授との共同研究で明らかにしました。

ガゴメ昆布フコイダンのインフルエンザに対する効果を明らかにする目的で細胞実験によるウイルス増殖抑制効果の評価を行いました。実験には、A型インフルエンザウイルスである“ヒト型インフルエンザウイルスのH1N1亜型”および“弱毒性鳥インフルエンザウイルスのH5N3亜型”を使用しました。これらのウイルスを宿主細胞に感染させ、24時間培養した後に増殖したウイルスの量を測定しました。その結果、ウイルス感染時からガゴメ昆布フコイダンを添加した場合に、インフルエンザウイルスの増殖が強く抑制されました。ガゴメ昆布フコイダンのH1N1亜型に対する増殖抑制活性は、様々な海藻由来のフコイダン試料に比べて10倍以上強く、抗インフルエンザ薬のオセルタミビルの1/3程度でした。さらに、ガゴメ昆布フコイダンの抗インフルエンザウイルス作用について詳しく調べたところ、ガゴメ昆布フコイダンの作用部位はオセルタミビルとは異なり、細胞の中にインフルエンザウイルスが侵入する段階を抑えることがわかりました。

フコイダンは、褐藻類の海藻に特徴的に含まれる多糖であり、主に硫酸化されたフコースという糖で構成されています。当社は北海道の函館近海に生育するガゴメ昆布が豊富にフコイダンを含むことに注目し、1995年にフコイダンの化学構造を世界で初めて明らかにしました。その結果、ガゴメ昆布が他の海藻に見られないF-フコイダン、U-フコイダン、G-フコイダンを含むことを解明しています。さらに当社は、ガゴメ昆布フコイダンが免疫活性化作用や血栓抑制作用など多様な生理活性をもつことを明らかにしてきました。

今回の研究成果は、2010年3月28日より岡山で開催される日本薬学会第130年会にて発表予定です。当社では、今後さらに動物実験などによってガゴメ昆布フコイダンのインフルエンザに対する効果について研究を進めてまいります。
http://www.takara-bio.co.jp/news/2009/12/17.htm

帯状疱疹に伴う「強い痛み」の謎を世界で初めて解明 -水痘帯状疱疹ウイルスが引き起こす痛覚過敏の仕組みが明らかに-(2009/12/17)
本研究成果のポイント
○ウイルス抗体が、脳由来神経栄養因子(BDNF)の関与する脊髄痛覚系を活性化する
○疱疹発症時に、神経損傷で産生したBDNF の活性を抗体が高め、痛覚過敏を起こす
○BDNF の活性化が、痛覚過敏ネットワークを形成し、長期の痛覚過敏症を起こす
津本忠治国立大学法人富山大学(西頭德三学長)と独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、帯状疱疹に伴う疼痛や帯状疱疹後の痛覚過敏症(帯状疱疹後神経痛)にかかわる疼痛発生のメカニズムを明らかにしました。水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の抗体が、脳由来神経栄養因子(BDNF)の活性を高め、脊髄の痛覚伝達神経細胞を賦活するため、痛覚過敏が生じるという痛覚過敏のネットワークの存在を示す世界で初めての発見となります。これは、富山大大学院医学薬学研究部ウイルス学教室白木公康教授らの研究グループと理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)津本忠治チームリーダーらによる研究成果です。
帯状疱疹は1,000 人に4.15 人(70 歳台で8 人)の率で発症するVZV による病気で、80 歳までに3 人に1 人が経験しています。その症状として、皮膚に神経にそって帯状に疱疹が形成され、その後痛覚過敏症が生じることがよく知られています。
VZV はヘルペスウイルスの1 種で、初感染で水痘を起こし、神経節に潜伏し、その活性化で帯状疱疹を生じます。同じヘルペスウイルスの単純ヘルペスウイルスによる口唇ヘルペスや性器ヘルペスも、神経節の潜伏ウイルスの再活性化で帯状疱疹に似た病変を形成しますが、ほとんど痛みを伴いません。これまで、このVZV の帯状疱疹独特の痛みが生じるメカニズムは謎のままでした。
研究グループは、VZV の前初期抗原の刺激で産生された抗体が、BDNF の活性を高め、痛覚形成に関連する脊髄の痛覚伝達神経細胞を賦活するため、痛覚過敏が生じていることを世界で初めて明らかにしました。帯状疱疹経過中のBDNF の活性化が、痛覚過敏ネットワークを形成し、帯状疱疹中の疼痛や帯状疱疹後も長期に続く帯状疱疹後神経痛を引き起こすと考えられます。今回初めて帯状疱疹の痛みのメカニズムが分かったことで、有効な治療薬の開発が期待できます。
本研究成果は、米国の科学雑誌『Journal of Virology』(2010 年2 月10 日号)に掲載されるに先立ち、近くオンライン版に掲載されます。
http://www.u-toyama.ac.jp/jp/publicity/pr2009/pdf/71.pdf