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  薬系トピックス
 

気になるニュース (11/2/25)

今週は、日経新聞の24日朝刊に掲載されたニュースについて考えてみたいと思います。
「新薬研究に社外技術」という国内大手(第一三共や武田薬品工業、エーザイ)が社外技術の活用を進めるというものです。これまで創薬は探索から製品化まで自社開発していました。今回の記事は、社外から公募することによって可能性のある研究を発掘しようというものです。
一面記事にしてはインパクトの薄い記事ですが、ちょっと気になるニュースとして紹介させていただきます。

これと似た状況がカメラ業界にありました。
デジタルカメラの頂点は一眼レフカメラといいます。デジタル一眼は当初キャノンが高い技術力で業界をリード。新しいアイデアがふんだんに活用され、画像処理能力の高い製品が登場したのです。
デジタル化で引き離されたのがニコンでした。カメラ業界トップの老舗・ニコンは、その後の対応が違いました。
キャノンが全てを自社開発しているのに対し、ニコンは社外の技術を導入したのです。世界中に高い技術を持つ会社があります。それらの会社が社外技術を活用するニコンに売り込みました。
ニコンは社外の優れた技術を集結して製品開発し発売。製品を利用するプロカメラマンの反応は敏感です。知り合いのカメラマンは装備のすべてをニコンに変えてしまいました。

カメラ業界の老舗・ミノルタやヤシカなどは事務機に業態を変えました。それらの会社にいた技術者はソニーやパナソニックなどに転職してカメラ事業に貢献しているといいます。同じ国にライバル企業がたくさんあることも業界の発展に寄与するのかも知れません。

natureダイジェスト2011,Vol.8 No.3で、FDAが昨年秋に承認したエーザイの乳がん治療薬エリブリンについて紹介しています。天然物合成化学の威力が再認識されているというのです。エリブリンの全合成を成し遂げたのがハーバード大学の岸義人名誉教授。
日本の大学の場合、研究室の研究予算がとても少ないといいます。しかし大学の研究室には可能性がある研究、企業ではやらない研究がたくさんあります。企業の社外技術導入でそんな研究にも光が当たるといいですね。

そして社外技術が日本の製薬業界に影響を与えるかも知れません。楽しみです。

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