yakkei編集部のコメント

2014/10/29


創薬研究の難しさと将来性

 国内上位製薬企業が年内にも早期退職者を募集するとの報道があります(日経新聞10月29日朝刊12面)。その発端は製品の特許切れにあるようです。稼ぎ頭の製品の特許切れ(米国)が目前に迫り待った無しの状態です。
 この会社は様々な創薬研究を続けてきました。しかし新薬の創出は難しくなる一方です。

 業界では様々な疾病に関する医薬品が創出され、残る領域は研究が困難なものといわれます。また創薬にもトレンドがあり、近年はがん、中枢神経系、糖尿病治療薬の臨床開発届出が多いようです。現場では、費用がかかる開発段階にステージをあげるかの決断も必要になります。
 製薬企業にエントリーするのであれば、治験薬の状況を確認しておきたいところです。患者数が少ない領域よりも、多くの患者さんがお薬を待っている領域であれば貢献度も大きいでしょう。そんな治験薬をもつ会社は、結果的にはたくさん稼ぐ会社になります。
 いきたい会社が見つかったら、企業研究をしましょう。就活で大きな財産になると思います。

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